ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 涙ー悲しき物語ー
- 日時: 2011/12/19 18:37
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)
初めまして!または、お久しぶりです!
ホラー系を書いていた『ヘムロック』です。
今回は、ホラーではないので名前を『燐 蜷 白亜』としてます。
シリアス系です。
シリアス系は初めて書かせていただきますので、応援よろしくお願いします!
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.7 )
- 日時: 2011/12/25 10:15
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)
第7話
「愛優っ?!おはよー!!ね、何で車に乗ってきたの?」
……今はこの笑顔も憎い。
「……関係ないでしょ?あ、それと…別れたから。」
私はそう言い残し、真紀を置いて教室へと向かった。
「…いつ、復讐しようか?」それだけしか頭になかった。
「おはよう!愛優っ!!」
仲良いクラスメイト。でもね、私に友達は1人もいないのよ…。
「…話しかけないでくれる?もう嫌なの…関わることが。」
そう言って、居心地の悪くなる教室を後にした。
「……ごめんね。でも、私は人と関わっちゃダメなの。
復讐する為に…私はどうなっても良いけど、大好きなみんなを困らせたくないから……。」誰も居ない屋上で呟いた。
「空が、灰色…まるで、私の心を映しているみたいね——…。」
私の心は、いつ晴れるのだろう?
晴れる日が来るのかな……復讐が終わったら、晴れるよね———…?
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.8 )
- 日時: 2011/12/26 10:40
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: yAL.k7HO)
第8話
「啓太ー!お前電話忘れてただろ?!俺、待ってたんだからな!!」
「悪ぃ…ちょっと親に怒られてた。」啓太の声がする。このドキドキは、別れてから気まずいから?それとも…復讐のため?
「………」お互い、目が合ってすぐに逸らして、席に着いた。
「なぁなぁ、お前…彼女に声をかけないのか?」と、啓太と仲のいい男子がひそひそと話している。
「……っ別れてんだよっ!!俺がすべて悪かったんだ…。もういいだろ?!」教室中に響くような声で啓太が言った。
シンと、静まる教室で…誰も動けずにいたのに、誰かがドアを開けて出て行った。それが、啓太だということに気づくのに時間がかかった。
「……愛優…ちょっといい?」真紀が呼んでる。
真紀の声で、ようやく動けだせた。
「どうしたの?啓太と別れたなんて……。」
そうだ、別れたのは…復讐のため。私は、別人のようにならなきゃいけない。
「…私の両親は事故で亡くなったんじゃなくて、殺人事件だったの。
それに協力していたのが…啓太だったの。」親友には伝えておかなきゃいけない気がした。でも、その予感が…吉と出るか凶と出るか、想像がつかなかった。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.9 )
- 日時: 2011/12/28 13:06
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)
すみません。
いよいよ、受験勉強も本格的になってきて、ここに凝れない日のほうが多くなると思います。
親が使わせてくれたりする日もあると思いますが、更新できるかわからないので…2月10日まで更新はやめとこうと思います。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.10 )
- 日時: 2011/12/30 18:29
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: T6JGJ1Aq)
第9話
「ねぇ、じゃあこの噂は知ってる?もちろん、すぐに消えたけどね。
私のパパとママが離婚したのは、あんたのせいだって!」え?私のせい…?今まで、見たことのない真紀。瞳に、憎悪がある。
「そうよ。私のパパが誰かと仕組んで殺人計画を立てた。
バレそうになって、ママは私を連れて離婚したの。
そして、マスコミたちが押し寄せた。……あんたのおばあさん達が騒ぎを大きくしたのよ!そのせいでっ…関係ない人までを巻き込むなぁ!!」
———っ…そんな、真紀のお父さんまでもが…関わっていたの?
「…あんたに復讐するわ!それから、啓太と付き合うからっ!!」
そう言い残し、真紀は去っていった。
「……っはは、そっか、そうなんだぁ…あははははっ!!」
そうだ、全ての関係を壊せば、情も何も無くなるわ。
「狂え、狂えっ!もっと狂え———!!」
私の世界は、狂い初めていた。
涙なんて言葉は忘れたの。私が覚えている言葉はね…『憎しみ・妬み・哀れ・憎悪・偽善』だったのよ。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.11 )
- 日時: 2011/12/30 18:37
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: T6JGJ1Aq)
第10話
授業が始まる寸前に、教室へ戻る。
皆からの視線がくる。ああ、うるさい。
内緒で話していても、いつかはバレるものなのよ?気付けないなんて可哀相。
「…愛優、啓太君と別れた理由を教えて?」
一応、仲が良かった瑠奈が、授業中に紙を渡してきた。
「………。」
紙には『あのね、詳しくは言えないけど…私たちの関係が最悪で、信じたくなかったけど…本当だったんだ。真紀ともそうだったんだ。』と、書いて渡した。
瑠奈は驚いて、私を見て口をあけたり閉めたりしている。
でも、私にかける慰めの言葉が見つからなかったのか、口を閉じたまま下を向いていた。
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