ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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『 Turns 』 〜小説掲示板物語〜
日時: 2009/08/21 22:46
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: EpPczols)
参照: http://himmel.rakurakuhp.net/

支援小説〜('A`)
http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=12355


————————————————————————————————————————

                答えの出ない未来抱いて——                   

       

                     『 Turns 』
                  〜小説掲示板物語〜
                  —my last message—
                  
                   ==SUPPORTER==
                      (お客様)
                       >>373

              ・奈緒様 ・夜兎__〆様 ・ライト様
              ・緋那様 ・来夏様
  
                  ==PRODUCE&PRESENTS==
                   *c 2008 НΙММЁL*
       
              
                     ==創設者==
                    *里香(美咲)*


この小説は、僕が思ったこと、そして皆にもう一度考えて欲しいことを題材に、物語を構成しています。
時折々、この小説☆カキコではさまざまな事件、争い、そして話し合いが巻き起こる。
そのひとつひとつを、考えてみたことはありますか?
過去にどんなことが起こったか知っていますか?
もし、この小説を読んで、自分はこう思った、などのことがあるならば、書き込んでくださっても結構です。
出来るだけ切実に対応させてもらいます。

※ >>374 【 目次 】

————————————————————————————————————

               +++注意事項(3/8更新)+++

1,この小説は実話を元に作成しています。
  部類で言えばサブノンフィクションです。
  なので、この小説☆カキコにも実際にいる人物・スレの題名・コメントを多少引用しております。

2,不適切と思われる部分があるとは思いますが、そこはご了承ください。

3,許可を申し出ずに引用している部分があります。
  もし、それがお気に召さないようなら遠慮なくお申し付けください。
  変更、または削除を行います。

4,おもしろい、すごい などたったひと言のコメは正直がっかりします。
  この人はちゃんと読んでくれているのだろうか、と疑ってしまいますので……

5,あきらかな宣伝文は極力お控え下さい。
  読んで欲しいのなら、ちゃんと言葉で伝えてくださいね。

6,撮影(パクリ)は禁止
   

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Re: 改訂版、(なぜかさっきの消えた……) ( No.4 )
日時: 2008/04/28 17:33
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

      1,『始まりの夢』

   +1日目+



 僕はさっそく、小説を書き始めた。
直接掲示板に書き込むのではなく、まずはワードを開いてそこに書くのだ。
そうすれば、見直しをすることも出来るし、バックアップとしての機能もある。

題名は出来るだけ特殊で惹かれるようなものがいいのではないだろうか。
また、内容は出来るだけ充実していて、なおかつ飽きさせないようにしなければいけないと思う。
書き方は、ネットの小説で普通の文庫本などと同じように書くと見にくいだろうから、1行ずつ空けてみようか?

そんな感じで、僕の心はここ最近……いや、これまでにないほど高揚していた。
この先に何があるとも知らずに……。

ある程度構想が決まってきたので、スレを立て、登場人物、プロローグ、第一話を書く。

————————————————————————————————————————
   『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.37)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg


    <ENDRESS 主な登場人物>
   +天河 明人(テンカワ アキト)+
  
   2年3組
  
   どこにでもいそうな高校二年———

     :
     :
     :

————————————————————————————————————————

とりあえず、登場人物の書き出しはこんな感じか……
その後、僕はプロローグ、そして第一話を掲示板に書き足した。

(とりあえずコメントが来るのを待つか……。他の人はどんなものを書いてるんだろう?)

僕は他の人の小説を見てみることにした。
ふと、目についた名前。

 【ネオン】

同じようにイジメ小説を書いているようだ。
僕は試しに、そのスレを開けてみた。

しばらく読んでみて、結構内容が充実していて、かつ文章表現もなかなか良くできた小説だということがわかった。

「コメントしておこうかな」

————————————————————————————————————————
   Re:『彼ら』と『私』のイジメ。
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   初めまして、TILというまだまだ新人の者です。
   小説お上手ですね。先が気になります。
   頑張ってください!!

————————————————————————————————————————

「とりあえず、初めはこんなものか……」

僕は送信ボタンをクリックした。画面が切り替わって、無事送信出来たことを知らせる。
その後、僕は他の小説も見てまわって、特別気に入ったものにコメしてまわった。

程なくして……

————————————————————————————————————————
   Re:『彼ら』と『私』のイジメ。
 名前:ネオン◆BieE4ENesD

   TIL様。ありがとうございます!
   そう言ってもらえるとこちらとしてもやる気が出るというものです\(^▽^)/
   TIL様は初心者の方なのですか?
   私もつい最近始めたばかりなんですよ。
   TIL様の小説も行ってみますね?

————————————————————————————————————————

どうやら、ここではお互いの小説を見合って、コメントして、そして互いを励まし合いながら書いていくらしい。
良い意味で、他のサイトとは一線を脱している。
他のサイトでは、コメントなどをする人も少なく、また皆堅そうだから、どうしてもコメントしにくかった。
だが、ここはその堅さがまったくない。
ここは健全で良いサイトだと実感した。

僕はそれから、何人かのスレッド(小説)にコメをして、コメをしてもらったりしていた。



Re: 改訂版、(なぜかさっきの消えた……) ( No.5 )
日時: 2008/04/28 19:00
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

    +2日目+


 憂鬱な学校生活から解放され、家へと帰る。
自分の部屋へ行く前に、リビングにいる母さんにひと言。

「夢やるから邪魔しないで」

それだけいうと、僕はとっとと自分の部屋へと入った。
昨日はコメやコメ返しにいそがしくてなかなか小説が更新できなかった。
まあ、そこまで焦る必要もないのかもしれないが……
時間は余るほどある。

 自分の部屋に入ると、ベッドの上に鞄を放りだし、即、PCの電源を入れた。
よく母さんに悪い癖だと怒られるが、そんなことは気にしない。
現実に、居心地のいい場所なんてないのだ。
だからその現実を真っ直ぐに捉える必要はない。
悪く言えば、ネットに逃げているとも言える。
だがネットなら、自由に自分を作れる……いうなれば夢の中のような場所だ。

僕は、ネットのことを『夢』と言う。
そう言わなければ、現実とネットの世界の区別がつかなくなりそうで怖いのだ。
よく、ネット依存症などの人達がテレビなどで取り上げられるが、その人達が「あっちの世界へ行きます」などと
置き手紙を残して死ぬのを、僕は少し恐れながら見ていた。
当然、そんな人達のようにはなりたくない。
だからこそ、僕はネットを『夢』という。
現実では出来ない自分を作り出せるという意味でも、そう言うのが適切だと思っていたからだ。

ようやく、PCが起動した。
僕はお気に入りに入れていた、小説掲示板αへのリンクをクリックする。

「コメは来てるかな?」

期待に胸を膨らませて、僕はページのダウンロードが完了するのを待つ。

「ん?」

僕が開いたページには、僕の書いている小説はなかった。

「下がったのかな?」

小説やスレッドを更新すると、それらは基本的に一番先頭にソートされる。
そして、更新のないスレは下へどんどん下がっていく。
どの掲示板でも基本的にそうなのだが、小説掲示板で考えると、ある意味おもしろいシステムだと言える。

「僕の小説は……」

題名で探すと目が痛くなるから、名前の欄で探すことにした。すらすらと自分の名前を探す。

「TIL、TIL……あった」

3の番号の所まで落ちていた。どうやらかなり皆、更新が早いようだ。
物語の出し惜しみをしていると、置いていかれるかもしれない。

最終更新者は……

【TIL】

「……」

まあ、しかたないか。
まだ2日目だし、そう簡単にコメをくれるわけもない。
もっと努力が必要なのだろう。
自分で無理矢理自分を納得させつつ、僕は小説の更新作業に入った。


小説の更新を終え、自分の小説が1の項目にあがったことでとりあえず満足した僕は、
他の人の小説を見て回りながら、気ままにコメをしていく。
とりあえず僕が考えたのは、まず知名度を上げることだった。
みんなが僕のことを知ってくれれば、いずれ僕の小説が目についたときにコメをくれるかもしれない。

そんな期待を胸に、僕は他の人の小説を読んでいく。
そんなとき、僕はある奇妙な光景に出会った。
それは、祐美というネームの人の小説だった。

そこには……

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   Re:Your smile forever……            (No.221)
  名前:制裁を加える者
   
   死ね、消えろ、無駄スレ……
         :
         :
         ;
————————————————————————————————————————

そのような文字が何行にも連なって書かれていた。

(『荒らし』か……?)

荒らしは、どこの掲示板でもかならずひとりはいる。
ここでは見ないと思っていたが、どうやらそれも表面上のことだけだったのである。
もしかしたら、もっと被害は出ているのかもしれない……。

まだそこのスレ主は気づいていないのか、その後の返信は一つもされていなかった。
どうするべきか……

無視、素通り?
でも一度見てしまうと、何か言いたくてたまらくなった。

僕は、注意することにした。

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   Re:Your smile forever……            (No.222)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   荒らしですか?最低ですね。
   あなたの様な人は邪魔です。
   消えてください。

————————————————————————————————————————

とりあえず、これだけ書き込むことにした。
するとすぐに……

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   Re:Your smile forever……            (No.223)
  名前:制裁を加える者

   は?だまれよ(笑
   お前正義ぶってんの?バッカじゃねーの!
   邪魔?知らねぇ
   お前こそ消えろ

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(こ、こいつ……言わせておけば!)

今までさまざまな掲示板をまわってきて、荒らしに過度に反応すると、かえって状況を悪くすることはわかっていたが、
自分が本格的に使い始めたサイトでやられると、何か見過ごせないのだ。

僕の怒りがふつふつとわき上がってきたその時——

————————————————————————————————————————
   Re:Your smile forever……            (No.224)
  名前:祐美◆rEtIL4VroE

   来てみたら荒らしと思われるコメが……(^^;)
   初めまして、TIL様。

   >>222
   お気遣いはありがたいのですが、荒らしには無視が一番ですよ?

————————————————————————————————————————

スレ主からの返信だった。

「やっぱり無視がいいのか……」

何か、余計なことをしてしまった気がする。
逆に、被害を広げてしまった。

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   Re:Your smile forever……            (No.225)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg
   
   やっぱりそうですよね……
   わかりました。今度からはそうします。
   御迷惑をおかけしてスミマセンでした。
 
   なんか曖昧になってしまったんですが、小説頑張ってください!

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   Re:Your smile forever……            (No.226)
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   やあ、祐美。
   久しぶりに来てみたら、何か余計なのが……w
   続きがんばってね!

   TILs、祐美の言う通り、無視すればいいと思いますよ。
   荒らしには無視が一番有効ですからね

————————————————————————————————————————

ネオンは祐美の小説の常連のようだ。
やはり、ここでは荒らしを無視したほうがいいらしい。
違う掲示板だと、逆に叩いたりするのだが……

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   Re:Your smile forever……            (No.227)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   >>226
   わかりました、無視するように心がけます

————————————————————————————————————————

それだけ書き込んだ直後——

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   Re:Your smile forever……            (No.228)
  名前:制裁を加える者

   そろいもそろってバカばっかりだな〜
   無視できるもんならしてみろよ?

   ばえgjなじあgkなw:おう゛ぃあしjがうぇfghう゛ぁそ:bう゛ぃはgv:
   あうぃえhばおいhb:えいあhb:おあいえhばえがえd:いhう゛ぁえおgぼあうぇh
   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         :
         :
         :
————————————————————————————————————————  
 
さまざまな偽号や謎の適当に打ったであろう言葉が十数行にわかって書き込まれていた。

「ひどい……」

僕はキーボードを操作し……その途中で手を止めた

「無視するんだっよな?」

僕は思わず、荒らしに文句を書き込んでいた。
ここで返信すればただ迷惑になるだけかもしれない。
僕は打ち込んだ文字を消し、そのまま様子を見ることにした。
ここで下手に行動するのは、あまり良いこととは思えなかったからだ。

荒らしの『制裁を加える者』は、3回ほど荒らし行為を繰り返した。
しかし、祐美は何もそれに対して返信せずに、ただ小説だけを更新していった。
それは、何かベテランの雰囲気が漂う小説で、荒らしなど気になることはない。
小説の内容が、とても良かったために、荒らしの行為が逆に愚かに見えて、気に留める気がなくなった。

すると、その後荒らし行為は一度もなかった。

「やっぱり、無視するのが一番なのかな……?」

今まで結構荒らしを見てきたが、今だに荒らしをする人の気がしれない。
何を考えているんだろうか?

「あ、明日の宿題しないと……」

僕は自分の小説を1話だけ更新し、その日はPCを終えた。

Re: 改訂版、(なぜかさっきの消えた……) ( No.6 )
日時: 2008/04/28 19:01
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
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    +3日目+


 僕は学校から帰ると、昨日と同じように、すぐにPCを起動させた。
本当はスタンバイモードにしておきたかったけれど、母さんが電気代が勿体ない、と言って怒るのだ。

しかし、PCをつけたのはいいが、今日は小説を更新する気分じゃなかった。
学校でまた嫌なことがあったのだ。
面と向かって、お前うざいから死ね。と言われた。それ以外には他に得に何もされてはいなかったけれど。
逆にそれが、イジメなのか、イジメじゃないのかよくわからない状態にさせているのかもしれなかった。。

口で言われたこと以外に特に何もされていなかったが、それでも、死ねという言葉に僕は少しショックを受けた。

とりあえず、今日は始めに雑談掲示板に行くことにした。
するとそこで、ネオンが立てている雑談スレを発見した。結構人気があるようだ。
まだ一度もここに書き込んだことがなかった僕にとっては、少し入りがたい状況ではあったが、
意を決して書き込むことにした。

————————————————————————————————————————
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   ネオンs、僕のことわかりますか?
   初めて雑に来たら、ネオンsのスレがあったんで書き込んでしまいましたw
   僕も参加していいですか?

————————————————————————————————————————

書き込んですぐに返信が来た。
どうやら他の人とお話中に入ってしまったようである。
だが、ネオンは気を悪くすることもなく対応してくれた

————————————————————————————————————————
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   わぁ(何
   TILだ〜!
   いいよいいよ、一緒にしゃべろうb
   あ、TILにあだ名つけちゃお(ぇ
   う〜ん……ティル?(そのまんまじゃん

   あ、タメ語ごめん!
   でも、雑で敬語ってのもおかしいでしょ?
   だから、お互いにタメ語で話そうよ

————————————————————————————————————————
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   それもそうだね。
   僕もそのほうが話しやすいよ

————————————————————————————————————————

ネオンはいろいろと接していて楽しいことが多い。
それに話しやすい人柄でもあった。

……現実ではどうなのかは知らないけど。

————————————————————————————————————————
  名前:TIL◆LIrXODpGRg
 
   あだ名はなんでもいいよ。
   そこまで気にしないからw

————————————————————————————————————————
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   ならティルで決定〜!!(だから変わってない((
   何か話すことあるかな〜

   あ、そうだ。昨日の荒らしのことなんだけどさ〜

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  名前:TIL◆LIrXODpGRg
 
   荒らし?それがどうかしたの?

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  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   昨日、なんで反応したの?やっぱり見過ごせなかったのかな?
   荒らしはやっぱり無視するのが一番だよ。
   荒らしはかまって欲しくてあんなことしてるんだから、
   かまってもらえなかったら拗ねて勝手にどっか行っちゃうんだよw

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本当にそうなのだろうか?
荒らしがあいつのような人だけということはないだろう。
荒らしにも種類があると思う。

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  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   それでも、荒らしにもいろんな人がいると思うんだけど?
   荒らしと言っても相手は人だし……
   すべての荒らしが同じ性格ってことはないだろう?

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  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   確かにそうなんだけど……
   でも、どうやれば荒らしと分かり合えるかなんてわかんないでしょ?
   だから、今は無視するしか方法はないと思うんだけどな〜

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確かに正論だと思う。
仮に荒らしに歯向かっていったとしても、逆に状況を悪くするだけのような気もする。
昨日の僕の行動が、実際の例となっている。
荒らしが止まるどころか、無駄にレスを消費してしまった。

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  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   ああ、わかんないね……確かに。
   じゃあ、今度あったときは何事もなかったかのように振る舞うよw
   そうすればいいんだよね?

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  名前:ネオン◆BieE4ENesD
 
   うん、そうしたらいいと思うよ!

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その後、僕とネオンはいろいろと荒らしについて話し合った。
けれど結局、無視以外の方法はわからずじまい……
でも何か、僕にとってプラスになる話ではあった気がする。

僕はネオンとの話で、すっかり気持ちが切り替わったので、小説の方を更新することにした。


小説を更新して暇になってしまった。
もっと小説更新すればいいんだけど、出来るだけ長続きさせたいので、ある程度自重して出さないことにした。
そこで僕は、小説の勉強もかねて他の人の小説を見て回ることにした。
どれも、僕から見ればおもしろい作品に見える。それに、うまい。
その中の一つの作品。錬華という名前の人の『殺しの手紙』

そこには、あれがいた。

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   Re:  殺しの手紙    (No.87)
  名前:錬華◆ERne5N3WoL

   荒らし行為はやめてください!!
   私も嫌ですし、他の人にも迷惑です!!
   意味のないことだってわかりませんか?

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   Re:  殺しの手紙     (No.88)
  名前:の

   のののののののののののののののののののののののののののののののののの
   のののののののののののののののののののののののののののののののののの
   のののののののののののののののののののののののののののののののののの

————————————————————————————————————————

悪いが、思わず吹き出してしまうぐらい『の』ばかりだった。
それがNo.70あたりからずっと続いているようだ。
そのたびに、錬華と言う人は注意の文を書き込んでいて、どうもそれが荒らしを加速させているようにも見える。

「荒らし、何がやりたいんだか……」

僕はそこへ、おととい昨日と教わったことを書き込んだ。

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   Re:  殺しの手紙  (No.89)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   錬華さん、初めまして。
   小説すごいうまいですね!!

   荒らしは無視が鉄則らしいですよ?
   きっと人にかまってもらいたいからこういう事してるんだと思います。

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祐美さんやネオンに言われた通り、荒らしは無視が鉄則。
今の僕にはそれが定義となっていた。

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   Re:  殺しの手紙      (No.90)
  名前:錬華◆ERne5N3WoL

   >>89
   あ、ありがとうございます!!
   荒らしは無視が鉄則ですよね。わかってはいるんですけど……
   ……もういっか。無視することにします!
   ありがとうございました!!
           
————————————————————————————————————————

とりあえず、錬華は無視することにしたようだ。
錬華はその後の荒らしの書き込みに対して、反論や注意はせず、小説の続きを書いていった。
そうして無視を続けている間に、いつの間にか荒らしも姿を消していた。

「確かに、無視が一番なのかも……」

そう思う1日だった。




Re: 改訂版、(なぜかさっきの消えた……) ( No.7 )
日時: 2008/04/28 19:03
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

      2,『夢と現(うつつ)』

  +4日目+


現実から逃げてはだめなのだろうか?
目をそむけてはいけないのだろうか?
何で現実と向き合う必要があるんだろうか?

僕の頭は常に疑問で溢れかえっていた。
学校では中途半端なイジメ行為をされている。
中途半端にやるぐらいなら、いっそ思い切りやって欲しかった。
恐らく思い切りやったら、先生にばれるとか何とかでやらないのだろう。
所詮、その程度の弱虫なやつらなんだろう。

「いや……僕が弱いのか」

僕は逃げてばかり。
嫌なことがあると、すぐに逃げてしまう。

やつらは、いつもちくちくと僕を攻撃してきていた。
僕はただそれに耐えるばかり……
時には逃げ出したりもする。
だが、その後に決まってもっと酷くなるだけだった。
かといって、反撃すれば次は何をされるかわからない。

周りは知ってるはず、見てるはずなのに、見て見ぬ振り……。
僕の心はすでに死んでいるようなものだった。

(夢と現実が逆ならいいのに……)

ときおり、そんなことを考えてしまう。
それなら、ただ悪夢にうなされるだけで後で笑い飛ばすことが出来るかもしれない。

絶対に叶うはずのない空回りする期待を胸に、僕は今日も学校へ行った。
そして、いつもの繰り返し。
中途半端なイジメ。周りの見て見ぬ振り。
友達面して近づいてきて、結局は僕をのけ者にする人。

もうたくさんだった。



疲れ果てて帰ってきた僕を次は母さんが追い詰めた。
最近勉強してる?ネットばかりしてるでしょ。いい加減にしないと取り上げるからね。
僕は軽く聞き流しながら、自分の部屋に籠もる。
今一番落ち着ける場所は、ここにしか存在しなかった。
誰にも邪魔されることはない。誰からもけなされることもない——
ある意味で天国だった。

そしてその天国をさらに楽しくするもの……
PCの電源を入れた。画面にデスクトップが現れる。

そのデスクトップには、ショートカット、ネット小説掲示板αへのリンクが貼ってある。

「今日はどうかな?」

僕の世界が広がっていく。
夢の始まりだ。



小説を更新すると、さっそくネオンからコメが来た。

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   Re.『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.37)
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   すごい更新するの早いじゃん!
   すげ〜な〜。いつも面白いし!
   先が気になる〜!!

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コメは嬉しい。だけど、イジメ小説に対して面白いっていうのは……

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   Re.『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.38)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg
  
   どんどん物語が思い浮かんでくるんだよ〜〜(笑)
   コメありがとう〜!

   でもさ、イジメ小説なのに面白いって、どういうこと……?

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まさか本当はネオンは、イジメが大好きなんじゃないか?
現実では人をイジメているんじゃないか?
そんな不安が僕を襲った。

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   Re.『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.39)
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   あ、面白いっていうのは、物語の展開として、だよ?
   まぁ、確かに面白いってのはダメかもしれない。
   でも、それ以外にちゃんとした褒め言葉とかっておもいつかないんだよね……
 
   別に現実でイジメを楽しんでるとか、絶対にそういうことじゃないからね?

————————————————————————————————————————

ネオンの言葉に少し安心した。
もしイジメが楽しいと言われていたら、僕はどうしただろうか?
改めて、ネットは相手が見えないことを認識する。
ネットではいくらでも自分のことなんか偽ることが出来る。
僕もきっとその一人なんだろう。

昔の友達が言っていた。
『ネットの95%は嘘だ。どんなことにも疑ってかかれ。残りの5%は自分で決めることだ』
でも……すべてを疑っていては何も出来ないと思う。

だから、僕は残りの5%を信じてみるのだ。
それが後に『偽り』だったとしても、僕自身にとくに支障はないと思うから。
裏切られることなどは慣れている……はずだ。

今は……そう思う。
きっとこれからも……

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   Re.『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.40)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg

   そう言うことか〜。
   よかったよかった

   んじゃ、次の話書くよ〜

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それを打ち込んだ後、すぐに返信が来た。

しかし、それはネオンではなかった。

「【ああ】?」

名前が、ああだった。
いわゆる『ステハン』というやつなのだろう。
ステハンとは、捨てハンドルネームの略で、普段使っていないニックネームで匿名としての名前である。
逆の言葉に、固定ハンドルネームの略『コテハン』という言葉もある。

ステハンを使うやつは、大抵は荒らしであることが多い。

僕は恐る恐るそれを見た。

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   Re.『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.41)
  名前:ああ

   〜☆心理ゲーム☆〜

   トモダチから回って来た面白い心理でゲームです。
   当たっててビックリしたのと深層心理も奥深くを覗かれたカンジ。
   心がキュンとしました。

   宜しければ、ゼヒゼヒ。

   ††††††††††††††††††††††††††††††
   これはアメリカのゲームです。1度やってみてください————
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そこから云々と何やらよくわからないことが書いてあった。

「チェーンメールか?」

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.42)
  名前:ネオン◆BieE4ENesD

   あ、チェンメ。
   これ最近よく小説に貼ってあるんだよ。
   とくに何をしてくるって訳でもないけど、なんか鬱陶しいんだよね(汗   
   これは何をやってもどうしようもないから、無視するしかないね。

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確かにこれにけちをつけても仕方ないか。相手に言葉が届くわけもない。
でも、なんでこんなもの貼り付けるんだろう?
何か特があるとも思えないし……

「まあ、お遊び感覚なんだろうな」

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   Re:『ΕΝDЯЕSS&ΙΝFIΝΤУ『ΙЛΜЕ』  (No.43)
  名前:TIL◆LIrXODpGRg  

   わかった、無視する。

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「もしかして、他の人のところにも来てるんだろうか?」

僕はメニュートップに戻って、小説の一覧を見ていった。
すると、どうやら複数の小説に同じ文を書き込んでいることが人目でわかった。
特に目標があってやっているわけではなく、適当な小説に貼り付けているらしい。

「何がやりたいんだよ……」

ただ、考えられることとしては……
このチェンメを受け取って、それを信じてしまった人がこんなことをしている可能性もある。

僕は他に被害を受けているであろう小説を見て回った。
時折、その文に対して注意を書き込む人がいたので、僕は無視するように促してあげた。
みんなは納得して、無視するようにしてくれたようだ。
……だからといって別に僕に何の利益もないんだけど。
まあ、みんなが楽しくやってくれれば、僕はそれで満足だった。

その日は、小説を2話更新してPCを閉じる。
今のところ、小説は順調に進んでいた。
今後が自分でも楽しみだった 

Re: 改訂版、(コメは禁止っす……) ( No.8 )
日時: 2008/04/28 19:48
名前: НΙММЁL ◆MEER.m/asI (ID: Wl8kRSYB)
参照: 電脳空間に閉じ込められた彼らは脱出できるのか……?【 『REGAINⅩ』  】                  ____________『 Turns 』〜小説掲示板物語〜 もよろしくお願いします

  +5日目+


体育館裏。

ボフッ!!

「うっ……」

僕は腹を抱えてうずくまる。痛みはさほど無いが、息苦しかった。
殴った連中はそのまま去っていったが、しばらくそのままじっとしていることにする。

しばらくして、僕は仰向けに寝転がった。

空には、雲がかなり早いスピードで流れている。
何か、僕だけが止まっているような錯覚に陥る。
実際、本当に止まってしまっているのかもしれない、僕の心は。

そよ風が僕の肌を吹きさらす。
そんなものさえも、今の僕の心を無意味に悲しくさせた。

なんでこんなことしてるんだろう……

放課後に鳴り響く、クラブ活動の声。
手を差し伸べてくれる人もいない。
何かを見つけようとも思わない。
ただ、時が流れに乗っているだけ。
流されるだけ——



一人学校を出る。

おもしろくもない世界。
こんな世界にいる意味はあるんだろうか?果たして、僕がここにいる意味があるのだろうか?
そう考えるも、自殺などということは考えないことにしている。もとい、僕にはそんな勇気はない。

しかし、僕にはもう一つの世界があった。
そこならば、僕を必要としてくれている人が少なからずいるはず。
そこへ逃げ込めばいい。

そう、夢の中に……

その日、僕は家に帰ってもネットをすることはなかった。
母さんと父さんがケンカをしていたからだ。
早帰りの父さんは、いつもなぜか機嫌が悪い。小さなことですぐ怒ったりする。

そのケンカの内容が、僕の部屋まで聞こえてくる。
ネットをするどころじゃなかった。

(違うところでやってよ……)

僕はすべてから逃げ出すため、ベッドに深く潜り、硬く目を閉じた。



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