ダーク・ファンタジー小説

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友日記
日時: 2013/02/09 23:05
名前: 姫音 桜子 (ID: qyjkJIJL)

私は月坂姫子、私の母は事故で亡くなった その日は私の誕生日、母からの最後のプレゼントは 昔から母が私にあげたかった ネックレス、後悔しかないサヨナラ いつも見守ってくれた母はどこに,あの憎い母の笑顔は 生まれてから見てきた母の笑顔は もうこの世にはない そのときは五年生 一番泣いたのは私かもしれない、姉は泣きもせず笑いもしなかった 父は真顔だった 母が死んで 一ヶ月が過ぎようとしていた ある日 私たち兄弟は お婆ちゃんの家に引っ越すことになった いつだって父は私たちに相談なく 勝手に決めた これからどうなるのか...

Re: 友日記 ( No.52 )
日時: 2014/02/11 02:11
名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: DTQ3vDnC)

近くの喫茶店でのんびりしていた
メロンソーダーをかきまわすと しゃーって炭酸が暴れていた
今の私の気持ちとほど遠い、今の気持ちはずばり複雑
「あんねー小学校の時私友達いなかったんや〜」
ととつぜん、寧々が語りはじめるどこか遠く近いモノを見ながら言う彼女の話を聞く
「小学校の時は、とにかく一人がよくってたまーに友達作るけど、すぐ裏切られて悲しかった だから中学はこのまま地味になにごとも存在しないようにしょうって思ってね」
すると彼女は私を見て
「誰かさんが教えてくれた友情っていう見えないものを貰って変わっちゃったようち…w」
すると 里奈が立ち上がり
「私一人で東京を散歩したかったんだ…悪いけど外行ってくる」
里奈は料金をテーブルに起き外へ走っていった

Re: 友日記 ( No.53 )
日時: 2014/02/13 21:34
名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: K84EbAPL)

ドラマチックに雨が降る
里奈傘持っててないけど大丈夫かな…
「あたし、里奈ちゃんのとこ行ってくる」
そういって 寧々は傘を持たずに外へ出た
「ちょ、待てよ!寧々!」
私は喫茶店で1人 あの時のように里奈に置かれた時のように1人…
嫌な気持ちがよみがえってくる…こんな思い出殺したはずなのに…
私は会計を済ませ 喫茶店前の外で雨が降る空をみた
「お、お客さん 傘大丈夫ですか?」
心配そうに外へ駆けつけてくれた 喫茶店のおじさん
「大丈夫です…私にはびしょ濡れが似合うと思うので」
「そうなんですか…でも、風邪引かないでくださいね…」
「は、はい…」

Re: 友日記 ( No.54 )
日時: 2014/02/15 07:46
名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: 643MqHaL)

二人を探していた 雨ザーザーでよく見えない
「あんたは!姫のなにになりたいわけ?はっきりしないと
姫は 君との仲直り望むだけで後悔してしまう」
大きい声だったので驚いたけど それは寧々と里奈だった
そこは駅前の広場…2人とも傘ささないで悲しい顔をしている
「姫は…あたしがいなくなったって君がいる 姫は私よりずっといい
友達を見つけた から私はもう…」
「ばっかだねぇ 本当にもう…そんなの…傷つけられるのが怖いから
仲直りしてもよそよそしい関係になって 嫉妬するのが怖いから
怯えてるだけでしょ!?」
「そんなんじゃない!!」
「第一あんたが姫と友達になろうって言って 距離を置こうって言ったのも
君がやったんじゃないか」
「あんたに…寧々さんに…私の気持ちなんてわかんない!!」
間は空き雨は二人をびしょ濡れにした
「わかんないよ?わかるはずないじゃん?そもそも姫の気持ち君も
わかって言ってるの?」
「…わかんないよ、わかんないって答えるって知ってて質問しないでっ」

つづく

Re: 友日記 ( No.55 )
日時: 2014/03/03 01:34
名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: y/BzIObq)

寧々は下を向き
「意味がわかんない、意味わかんないんだよ!他人の時は適当で
自分の時は丁寧で本当に意味がわかんないよ!」
「そうよ!そうよ!私は意味がわかんない人間よ!」
「自己中もいい加減にしなよ!あんたはそれでいいわけ?適当に、姫のところ行って勇気が出ないから、仲直りしょって勇気がないから諦める?…飽きれた」
話に入れない自分がいた。どっちの味方になればいいのかわからない。
どっちも大切だからわかりたくない。
「自己中なんか…なんかじゃないわよ…」
「いい加減に認めなさいよ!!あんたの自己中で人が傷ついてるんだから」
寧々は里奈の頬を強く叩いた。痛そうな音がした。
雨はどんどん降る、今の状況がどんなに嬉しい状況なのかも悲しい状況なのかも
わかろうともしないで、降る。
「…痛い…痛いよ…」
どう、話に入ればいいのかわからずただつったっている人形のようなわたし。
「ビンタされて自己中から抜け出した?」
間が空いてから
「なにが答えなのか不正解なのかわかんないのよ、教えてよ…教えて」
泣き崩れながら里奈がいう、まるで大切な物を失ったように。
「少しの勇気があれば…いいんだよ…」
私のことを必死に考えて泣いてくれる悩んでくれる。
私はなんて幸福なのだろう。そして、さっきのもやもやが消えた気がした
里奈を助けたかった理由は
友達だからなんかじゃない。大切な人だから。失いたくないから助けたかった
きっとそうだ。私はゆっくりと歩く その先はさっきの喫茶店
彼女達が帰ってくることを信じて待つ。

Re: 友日記 ( No.56 )
日時: 2014/03/05 23:37
名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: y/BzIObq)

メロンソーダをすする。
「タオル持ってきますね」
と、サービスのいい店員さんがいう、窓の外をぼーっと見てると
二人がいた 手を振った
すると、気づいたのか振り返してくれた 里奈はなんだかしょんぼりしていた
そのまま、彼女達が店に入っていく
「お客様、タオルをどうぞ」
「ありがとうございます」
受け取ったのは寧々だ。里奈はずっと下を向いている
「姫お待たせ!ってかなんでびしょびしょなの姫?」
「二人とも探そうと思ったら見つからないから喫茶店に戻ったんだよ」
「なるそど」
二人は私の向かいの席に座った
里奈は小さく口を開いて
「ごめんね…ごめんね…」
「里奈はなにも悪いことしてないよ」
「ごめん、私が馬鹿でごめん、私が自己中でごめんね、私がいつも足引っ張ってごめんね、私が姫にずっと仲直りしょうって言えなくってごめんね、私が意地っ張りでごめんね、ごめんね」泣きながらいう里奈
「ごめんじゃなくってありがとうがいいよ」
里奈はぱっと私の目を見た
「謝らなくっていの?私、ずっと悪いことしてるって思ってる、今も」
鼻水をすすりながら彼女がいう
「私が里奈に謝って欲しいって思う?大切な人だから、知りたかったんだ里奈のお父さんのこと。あの時自分の感情がわからなかったけど、さっきわかった気がしたんだ」
「…言わなかったんじゃないの…大切な人じゃないから言わなかったんじゃないよ姫
私が言わなかった理由は 言えなかったんだよ…心の隅で言ってはならないって
いう自分が居て。でも言いたい自分がいて混ぜこぜになってた
もう、自分が自分じゃあなくなるぐらい。それで言えなかった
言えなかったけど まだ心の隅で言いたい自分がまだ生きていた
パニックになってどうすれば私は この状態から抜け出せるのってことに溺れて
姫とは遠くなった、自分勝手で弱虫の私は最低なのかもしれない」
「…私が里奈の心の中を知ってれば 自然と里奈を一旦落ち着かせるために
里奈と遠くなるよ?だから、自分勝手でもいいじゃない。それが自分なんだから。
私は、1回里奈の性格で困ったことはあるとして そっから私の人生をその性格で変えてくれた だから、里奈はそのままでいいんだ。」
「ありがとう…姫…」


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