ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 友日記
- 日時: 2013/02/09 23:05
- 名前: 姫音 桜子 (ID: qyjkJIJL)
私は月坂姫子、私の母は事故で亡くなった その日は私の誕生日、母からの最後のプレゼントは 昔から母が私にあげたかった ネックレス、後悔しかないサヨナラ いつも見守ってくれた母はどこに,あの憎い母の笑顔は 生まれてから見てきた母の笑顔は もうこの世にはない そのときは五年生 一番泣いたのは私かもしれない、姉は泣きもせず笑いもしなかった 父は真顔だった 母が死んで 一ヶ月が過ぎようとしていた ある日 私たち兄弟は お婆ちゃんの家に引っ越すことになった いつだって父は私たちに相談なく 勝手に決めた これからどうなるのか...
- Re: 友日記 ( No.42 )
- 日時: 2013/12/02 18:19
- 名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: bP2agIo1)
「ど、どうしたの?傘もささないで風邪引いちゃうよ?」
私は里奈を支えていった
「お、お母さんが…た、助けて…お願い!」
「おばあちゃん!ちょっと来て!」
私はおばあちゃんをよんだ
「あら、どうしたの?里奈ちゃん?」
里奈は崩れながらも
「お母さんが…倒れたの…お願い…」
「な、なんだって!?里奈ちゃん家のところへゆっくり
してなさい!行ってくる」
「お、おばあちゃんあたしも行く!」
心配でたまらなかった…
「わかった…じゃまをするんじゃないわよ!」
私達は走って里奈の家にいった
「泉美ちゃん!どこにいるの!」
キッチンで倒れている里奈のお母さんをみた
「…思村お母さん…」
おばあちゃんは里奈のお母さんのおでこをさわった
「熱だわ、頑張りすぎよ泉美ちゃん…姫、布団まで運ぶわよ」
私は里奈のお母さんを運んだ 里奈のお母さんは寝言を言っていた
「里奈…里奈…」
里奈それほど大事にされてるのかな…お母さんも私のこと
死んだとき思ったのかな…
- Re: 友日記 ( No.43 )
- 日時: 2013/12/03 23:04
- 名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: tVCgD/M1)
「り……な?」
里奈は結局うちの家に泊まれることができなくって
お母さんの側にいた
「泉美ちゃん、ずっと里奈ちゃん泉美ちゃんの手を握ってたわよ」
おばあちゃんが嬉しそうにいう
里奈はすやすや寝ていた
羨ましいって見てて思う……きっと私はお母さんが生きている時
心配はそんなにしなかったのかな……今の私だったら
きっと……きっと側にいたはず…。
「姫ちゃん、ちょっと、きて?」
里奈のお母さんに呼ばれた
「姫ちゃん…もしものことがあったら里奈のことお願いしていいかな?」
「え!?なに言ってるんですか!里奈のこと置いて行くんですか?」
里奈のお母さんは首を横にふって
「あのね、里奈にはお父さんいないの…お父さんは小学校2年生の時ガンでしんじゃったのよ…その時の里奈は泣いていなかった…多分泣くのを我慢したんだと思う」
里奈にもそんな過去があったなんて…
「だから、もし私がいなくなったら姫ちゃん支えてくれる?」
「はい!」
里奈は私のこといっぱい助けてくれた、だから私も里奈の役に立ちたい…一番の友達だから……。
- Re: 友日記 ( No.44 )
- 日時: 2013/12/13 23:25
- 名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: aWmOh1mE)
「りーなー、起きて朝よー朝!」
里奈はゆっくりあくびをしながら 機嫌わるそうに起きる
里奈寝起きが悪いタイプだ、多分。
里奈は私に気がつき はっとなって驚いていた
里奈は多分、恥ずかしいやばいやばいって思っているはず
でも、恥ずかしさより母への心配が大きかったのか
「あ、ねぇお母さん大丈夫?本当に熱だけ?
病院行ってね絶対、重い病気だったら早いうちがいいから」
と真剣な顔でいう
「わかってるってば、それより姫ちゃん朝ごはん食べた?」
「あ、いえ」
朝ごはんを食べる余裕などなかった
「じゃあ、私が作るよ」
泉美お母さんがいう 里奈と似たような笑顔で
「姫子ちゃーん、さっきの寝顔一生忘れてお願い!!」
といきなり考えていた時に里奈がいう
「まぁ、忘れたかも」
「ふー、ありがとう神様!!」
里奈は祈っ た
「神様信じてる?」
私は神様という意味がわからないもの
偉そうに祈りられるのが私は今でも意味がわからない
「神様信じてる理由教えようか?」
とにこにこしながら里奈がいう
- Re: 友日記 ( No.45 )
- 日時: 2013/12/14 13:14
- 名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: eEFm9oln)
「お母さんには、ひみつだよ?」
と人差し指を口に近づけて、いう
「うん」
「神様を信じてるのは、お父さんが神様だから」
「え、どういうこと?」
私はよくわからない、神様というのは
キリ●ト教とかイ●ラム教とか
ちゃんとした宗教があるものなんじゃ……ないの?
「これ以上は言わない!」
「え……なんでよー!」
「いいじゃん!」
また笑う里奈、なんだかさっきの笑顔より……
気のせいかな?
「ご飯よー!」
「「はーい」」
違うお母さんだけど、里奈のお母さんだけど
なんだか懐かしいような気がした
「よかったらおばさんも、看病本当に感謝
してます」
「頂くね、泉美ちゃんの料理かーどんなのかしら」
「おばさん期待しないでくださいw」
こんな家庭、私にもあったんだよね、少し羨ましくなる
里奈のお母さんはレストランで働く 頑張り屋さん
頑張っていることが料理でわかる
「お、美味しい……!」
「本当かなぁー」
本当に本当に美味しい 卵はふんわりとしていて
きのこご飯はいい香りが口の中に広がる
そして、お味噌汁は味噌のまろやかな味
家庭の料理とは思えない
「泉美ちゃん、今度レシピ教えて、美味しいわ」
「いいですよ、でも私の料理そんなに美味しくないのに」
「そんなことないわよ!お店に出せるくらい美味しいわ」
「いえいえ、そんな……でもかすみちゃん、私の失敗した
カップケーキ美味しいって言って食べてくれたの思い出します」
私を見て里奈のお母さんは微笑む
「それからは、かすみちゃんのためにもっと美味しいカップケーキ
作ってあげるって決心したの思い出します……あの頃の自分
かすみちゃんが大好きでひみつ事いっぱい話しました……懐かしいなぁ」
ひみつ事……里奈は私のこと嫌いなのかな……普通なのかな
普通でも、なんだか……嫌……。
- Re: 友日記 ( No.46 )
- 日時: 2013/12/21 23:22
- 名前: 姫音桜恋 ◆nbNzMpmazw (ID: K84EbAPL)
それから私は、里奈のこと無意識で無視をしていた
「姫ちゃーーん!一緒に帰ろう!」
「1人で……帰りたい……」
「え……?……ご、ごめんね、なんか馬鹿みたいだなぁ
あたし、たまーに1人になりたいよね!うん、じゃ」
またあの笑顔をしている……神様とお父さんの話の時と
同じ笑顔……さびしそうな……無理に笑う里奈
「り、里奈!」
「なに?」
また少しニコッと無理に笑った里奈
「里奈のことだれよりも大切だよ!だから……だから!
里奈の秘密が知りたかった!里奈が悲しいこと嬉しいこと
全部分かちあえたりしたい……」
それが私の本音……
「ひ、ひめ……ごめん……わざわざ秘密事中途半端に言ってごめんね
でも……無理だよ、いくら姫でも」
「……私こそごめんね……頼りない友達で……」
「少し距離置いとくか……」
「うん」
里奈とはあれから用事がなければ話さないぐらいの友達になった
友達かどうか微妙なのだろうか……
あの日のこと、彼女は忘れてしまったのだろうか
でも、私は絶対忘れない……大切だもん
11歳の誕生日が過ぎて12歳の誕生日が過ぎて
あっという間に中1になった
姉は大学受験がそろそろでハル兄と会えなくって私に愚痴ったり
します
里奈のいない場所はもう慣れてしまった……だけど寂しかったりする
里奈とは同じ中学になった、里奈は昔と変わらず長い髪の毛で笑顔で
元気なやつ
彼女にとってあたしはなんの存在なのだろう……
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14