ダーク・ファンタジー小説
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- 魔法少女症候群(シンドローム)
- 日時: 2016/01/09 12:26
- 名前: 彩都 (ID: aOQVtgWR)
始めましての方も、始めましてではない方も、始めまして、彩都(サイト)と申します。
六作目です。
因みに二次創作ではありません。
魔法少女まどか☆マギカ……
たった一体の大きな魔物に、二人のピンクの服の女の子と、黒い服の女の子が共闘していた……
そして、ピンクの服の子が言う。
「ほむらちゃん! 行くよ!」
それに対し、黒い服の子の少女、ほむらと呼ばれた女の子は言う。
「えぇ! まどか!」
まどかと呼ばれた、ピンクの服の女の子は反応し、一体の怪物に向かう。
ほむらは銃を使って攻撃……まどかは周りの物を投げて、魔物の気を逸らす……その結果、魔物は倒す事が出来た。
そして、それを見ていた少女達はまどか達のコスプレをし出す……そして、一人の小さな少女が、魔法少女となった……
そして、敵をばったばった倒していく……ただの武器の殴打で倒していく……
そして少女は思う……『私にも魔法少女の力がある』と……そして、この少女を機に、一気に『魔法少女』を名乗る者が多くなった。
魔法少女リリカルなのは……
白い服を着た少女が敵と戦っている……黒い服の少女も苦戦ながらも戦っている……
そして、何とか勝った……二人の魔法少女はボロボロだった……
それに感動した少女達は魔法少女の様に戦う事をしてみた。
すると、民間人からとても喜ばれた……それに味を占めたまどかサイドとなのはサイドでコンビを組んで悪を退治する事に……
だがその行為に対し、魔法少女を『悪』、と決めた所が有った……それは警察……
そして、今年の新入りに威勢の良い存在が入ってきた……
そして、二つのアニメを見て、魔法少女に目覚めたい少女が現れる……
「失礼します、此処、魔法少女特別監視課、通称『魔法少女撲滅課』に配属された、阿賀梨相馬(あがなしそうま)と申します」
相馬と言われた青年は自己紹介をする。
「まどかちゃんもなりたいなぁ……なのはちゃんにもなりたいし……どうしよう……?」
少女はどのサイドの魔法少女になるか悩む……
「で、何で此処に配属したいなんて、物好きなんだい?」
上司が相馬に聞く。
そして相馬は言う。
「魔法少女が憎いからです」
「どうしよう……衣装も可愛いしな……本当に悩むよ……」
そう言いながら、少女は衣装に悩む……
「何で、魔法少女が憎いの?」
上司がまた、聞いた、相馬は言った。
「実は妹が魔法少女で……まぁ……妹は仲間の魔法少女や敵に殺されまして……それで憎いんです……だから、私は……」
相馬が口をつぐんで言った。
「んー?……そうだ!私が新しい魔法少女になれば良いんだ!! 魔法少女に……」
そして、少女は言う。
「魔法少女を……いえ、魔法少女症候群の人間を跡形も無く、消します」
「新たな魔法少女になるぞー!」
二人の人間は全く正反対の『なりたいモノ』を言った。
この物語は、魔法少女の新勢力のボスと魔法少女症候群という、魔法少女に憧れる人間にしかかからない病気を妹が感染して、妹が死んだ為、魔法少女を憎む青年の戦いの物語である……
- Re: 魔法少女症候群(シンドローム) ( No.1 )
- 日時: 2016/01/09 13:39
- 名前: 彩都 (ID: ZFblzpHM)
第一章 始めまして、阿賀梨相馬と申します。
配属から数日が経った。
相馬は書類を見ていた。
(……成程な……ある程度は此処も活動している様だが……まぁ、今は物置部屋の様な扱いか……全く、大変になりそうだな……)
そう思いながら廻りの人間を見た。
いかにもやる気の無い、同輩の加賀新輔(かがしんすけ)……一年年上の上埜卑弥呼(うえのひみこ)……まぁ……本気でやる気の無い、俺の所属当日に会話した人……呑気にタバコとか吸ってやがる……全く、苛つくぜ……
そう思いながら、少し休憩する事に……まぁ……俺に此処を変える勇気も力も無いから、やる気には出来ない……
そう思いながら、屋上へ行く……この『魔法少女撲滅課』は一軒の探偵事務所の様な場所だった、そして、相馬は溜息を吐いた……
俺は魔法少女を倒せるのだろうか……そう思いながら、また、職場に戻った。
少女は新勢力、『魔法少女症候群』という、名前の魔法少女チームを作った。
魔法少女のチームとは、大まかに『まどか』に影響を受けた人間は『まどか』寄りとなる。
その逆、『なのは』に影響を受けたのなら、『なのは』寄りだ。
どちらにも影響を受けた人間はあまり居ないので、少女は新しく作ったのだ、どんな人間も入って良いチームを。
そして、少女は新チーム申請をして、新チームが出来た、そして、このチームは最強になる事を少女は知らなかった……
「おーい、相馬君、一杯しないか?」
上司のおっさんがお猪口を、クイッとする仕草をする。
「えぇ、良いですよ、私は、酔い難いですよ?」
そう挑発すると、おっさんは乗った。
「へぇ〜、それは楽しみだ……」
そう言いながら、全員で、居酒屋に行く事に……
「うぅ〜……もう飲めん……うえっぷ……」
涼しい顔でビール大ジョッキ10杯飲んでいる相馬に皆は驚いている……どんだけ飲むんだよ……完全に皆は引いていた。
「これ位普通ですよ……」
一杯目の泡盛を普通に飲んで、またビールを飲む……これでもう、皆は引いていた……
「お前……相馬……飲み過ぎだろ……?」
新輔が言うと、相馬は涼しい顔で言った。
「えっ?皆さん、これだけ飲まないんですか?」
明らかに相馬は驚いていた、まるで、自分が普通かの言うかの様に……
卑弥呼は言った。
「誰もアンタみたいにガバガバ飲まないわよ……普通……」
卑弥呼は飽きたかの様に言った……完全に飽きていたが。
「そうなんですか……妹は正月、三升位、飲んでましたね……まさか、自分の一族は、大飲みなのか……」
そう考えながら、二杯目の泡盛を飲む……とても美味そうに飲んでいる。
すると、腕時計を見て、言った。
「すいません……家の門限が……では……」
そう言って、財布から、十万円を出す、その出した額に驚く数人。
「では、そのお金は自由に使って下さい」
そう言って、相馬は消えた。
卑弥呼は惚れそうになっていた。
新チーム作成から数時間で100人を越えていた……それに驚く少女。
「本当に凄い……これが私のチーム……?」
完全に少女は勘違いしていると思った位だ……さぁ、これが私の下につく者……そう思うと、何だか、ぞくぞくした。
これを簡単に動かす事が出来る……まるで、支配しているかの様……その感覚に興奮する少女、早く、敵が現れないかな……?そう思いながら、待った……
一人、青年はマンションに向かって走っていた、そして、何とか、自宅に着いて、ベッドに寝転がる……飲み過ぎたかな……?そう思いながら、寝た……簡単に寝る事が出来た……
そして翌日……
「完全に……二日酔いにならない……?」
自分に驚く相馬、今迄以上に昨日は飲んできたが、あれでも酔わないとは……何か可笑しい……そう思いながら、服を着替えて、外に出る。
そして少女はパンを咥えながら、マンションを出た、丁度、相馬の隣だった。
最強と撲滅……二つは近くも遠かった……
「お早う御座います……」
相馬は職場の皆に挨拶をする、そして、自分の机に座って、書類を見た。
最近、事件が無いな……まぁ、俺にとって、それが嬉しいが……そう思いながら、次の書類を見たりする。
基本、『魔法少女撲滅課』は、やる事が無い……魔法少女が出て、そいつ等と戦う位……その間はとても暇なのだ……やる事も無い……自由な職場と化していた……その所為で、他の警察からお荷物を置かれたりしている……まぁ、着ぐるみや、今迄の犯罪とかを書いている書類とかが、送られてくる……まぁ、相馬が自由にその書類とかを読んでいるのだが……すると自分の妹の事件を見つける……まぁ、ハッキング迄して見てたからもう見なくても良いのだが……そして興味も無い……
そして、少し休憩をした……まぁ……やる事無さ過ぎる……本当に此処は警察の一部か……?
少しだけだが、不安になっていた……すると、新輔が、話しかけてきた。
「そういや、相馬は何歳何だい?」
相馬は言った。
「興味も無い人が多いがな……21歳だ……」
すると、新輔が言った。
「へぇそうなんだ……」
そう言って、新輔は何か書き始めた……仕事に戻った様だった……
- Re: 魔法少女症候群(シンドローム) ( No.2 )
- 日時: 2016/01/23 14:54
- 名前: 彩都 (ID: z2eVRrJA)
「全く何なんだ……?」
相馬はそう思いながら、書類に目を通そうとした所……いきなりアラームが鳴る。
「何だ!?」
相馬は立ち上がる。
すると、新輔が言った。
「これは魔法少女が出たって合図だ!」
そう言いながら、上着を羽織る……こうして、卑弥呼、新輔、相馬はその現場に向かう事にした……
「アーハッハッハ! 犯罪者は逮捕だぞっ☆」
そう言いながら、むっちりとした少女が言う。
犯罪者は少女の尻に敷かれていた……
「観念なさい!!」
むっちりした少女がそう言うと、犯罪者は手榴弾を投げる……だが、ゴルフの様にフルスイングで上に飛ばして縛刷させる……そして、むっちりとした少女は言った。
「だーかーらー、まどか側の私、『ジャスティス・レディ』に歯向かうからよ……」
すると、子分が言う。
「さっすが、リーダー!」
「ナイス敷き方!」
「よしなさい……」
と、むっちりとした少女が止める。
すると、警察である、『魔法少女撲滅課』が現れる。
そして、相馬の開口最初が……
「太っているな……ちゃんと自己管理出来ていないとか、魔法少女としてはダメなのでは?」
すると、その場に居た全員が思う。
(((それは言っちゃあダメでしょう!!)))
すると、むっちりとした少女が言った。
「それは私に言ったの? ねぇ?」
すると、相馬は言った。
「お前以外に誰がいる、デブ」
相馬はものの見事に禁句ワードを言った。
「ふ……太ってるですってぇ!? 乙女になんて暴言!?」
そう言いながら、タックルしてくる。
「『ムチムチ☆エリナ』を舐めるなぁ!!」
そう言いながら、相馬は他の準備をした。
下の建物の破片を持って、それをサッカーのボールの様に蹴った。
その蹴った破片は、エリナの顔面に刺さる。
「いっぎゃあぁぁぁぁ!!!???」
蹴って、部下達が集まる……まるで死ぬ人の様に喋る。
「い……いったぁーい!」
そして、エリナは救急搬送された……そして、相馬が一言……
「魔法少女一体撃破!!」
「いや、消滅だろ!」
新輔がツッコんだ。
そして三人も『魔法少女撲滅課』に戻った……
「んで〜、阿賀梨君が顔面に瓦礫を投げたんだね……あっはっは!! それは面白い! これからも、魔法少女を倒そうね」
上司に言われて、相馬は喜ぶ。
褒められるのが、こんなに嬉しいとは……そう思いながら、相馬は自分の席に戻った。
そして、書類を見た……すると、まどかサイドのボスの名を見る。
「芳江裕香(よしえゆうか)……懐かしいな……元気かな……?」
書類は五年前の物だった、すると、新輔が首を突っ込む。
「何だ何だぁ? 彼女かぁ? このこのぅ!」
肘でグリグリ脇腹を攻撃される……すると、目にも見えないスピードで、肩甲骨にチョップする、あまりの痛みに、少し暴れる。
「いってぇ!? 何なんだこの痛みは!?」
すると、卑弥呼が言った。
「凄いスピードねぇー……ギリギリ認識出来たわ……」
その発言に相馬は言った。
「これ、威力を控えてますからね……スピードが乗りましたね……」
すると、新輔が言った。
「まだ、強く出来るのかよ……」
そう言って、倒れる、ノックアウトだった……
そして、また、チョップして、目覚めさせる。
そして、新輔に仕事を再開させる。
その頃、少女は……
仲間が1000人を越えた、まどかサイドとなのはサイドを合わせて、延べ10000人……少し、多いグループになった……
今迄に両チーム混在のグループはあったが、たまに大きな騒動を起こして、そのグループは解散されたりしていたが……このグループはそんな事させない……させてたまるか……そう……少女は思う。
私のグループにグループ内闘争はさせない……そう思いながら、1200……1300……と増えていく、私は……このグループのボスなんだ……!!
そう思いながら空を見た……
そして、翌日……
「お早う御座います」
相馬が言うと、卑弥呼が言う。
「お早う、御互い、頑張りましょう」
「はい」
相馬が言うと、新輔が言った。
「そういや、背中さぁ、肩こりが解れたんだよ……お陰で肩がスッキリしてさ……」
すると、相馬が言った。
「まぁ、少しは狙ってましたからね……」
すると、上司が言った。
「ふーん……私もしてもらおうかな……?」
すると、新輔が言った。
「案外痛いですよ?気をつけて下さいね?」
すると、相馬は言った。
「同輩だから強くした迄ですよ……では行きますよ……」
相馬は上司の背中に立つ……そして、チョップを一つ放つ……『ドゴム!』と大きな一撃が……すると、上司は肩を回して言う。
「凄い……楽になったよ……凄いね……」
すると、新輔は苛つく。
「何で、俺だけキツいんだよ……?」
だが、このイライラは何処で出そうか……それを考えていたら、定時になったので、帰った。
そして、新輔が帰宅していると……謎の女達が新輔を囲む。
「何だ?」
すると、後ろから、いきなり口にハンカチが当てられ、新輔は眠る……
そして、翌日、『魔法少女撲滅課』に一通の手紙が……その封筒を開けると、目と手足が縛られた新輔が居た、犯人は、『ムチムチ☆エリナ』だった。
- Re: 魔法少女症候群(シンドローム) ( No.3 )
- 日時: 2016/02/13 15:50
- 名前: 彩都 (ID: tDpHMXZT)
その光景……いや、その写真を見て、相馬は言った。
「魔法少女が動き出した……一昨日の奴等か……魔法少女を倒す……!」
そう意気込みながら、相馬は支度する。
仕方無く、卑弥呼も行く事にした……コイツ一人で暴走させない為だ。
場所は、東京の町外れ……廃坑……
「ん゛ー! ん゛ー!」
新輔は手足、目とも、縛られていた……目には、黒い布で隠されており、光もままならない程、暗い……ここは何処なんだ……? そう思いながら、自分の状況を把握する新輔。
自分は今、縛られている、そして、金属がヒールっぽい物と当たる音がするから、工場か……? そう思いながら、『ムチムチ☆エリナ』の仲間である魔法少女が喋る。
「おい、アンタ、起きてんだろ!? 何か言えよ、イェッヒッヒ!」
出っ歯の魔法少女、『プリティー☆サクラ』が言う。
「起きてんの? ねぇねぇ?」
そう言いながら、新輔の頬をを叩く。
「いってぇ!?」
魔法少女といえども、一応は大の大人を倒せる程に強いので、一般人の新輔には、相当痛い痛みだった。
「なっ何なんだよ!? 俺を拘束して何をする気だ!?」
新輔は言うが、エリナは答えなかった。
その代わりに、サクラが答える、まぁ、目隠しされているから、エリナがいる事が新輔には分からないが。
「お前を人質にするんだよ! そして、身代金でガッポリさ! そして、お前を殺すんだよ! アヒャヒャヒャヒャヒャ!」
そう言いながら、笑いまくるサクラ。
そして、周りは少し苦笑する……新輔は思う、何人かいるんだな、と。
そして、新輔は考える……俺を助ける奴なんて居るのか……? と。
すると、外から女の大声が聞こえた。
「えっエリナ様! 外に『魔滅課』が!」
『魔滅課』とは、『魔法少女撲滅課』の略称である。
「何ですって!? 昨日送ったばっかなのに!」
そう言いながら、足踏みをする。
成程……数日前の魔法少女か……そう思いながら新輔は考える……助けに来たのかな……?
すると、相馬の声がした。
「おい、魔法少女……加賀は生きてるのか?」
相馬が聞くと、サクラが言った。
「返されたかったら、身代金だぁ! 軽く一億を所望!」
サクラがそう言うと、相馬が言った。
「返さなくてもいい! 生きてるかを聞きたいだけだから」
それを聞いて、魔法少女も新輔、卑弥呼も驚く。
(((何でだよ!?)))
すると、新輔が言った。
「なぁ、相馬ぁ! 俺を助けてくれよ! なぁ!? 」
新輔がそう言うが、相馬は全然聞いていなかった。
「……どうしますリーダー?」
エリナは少し焦ったが、言った。
「……生きてるわ……これでいい!?」
そう言うと、相馬は、『分かった、では帰りましょう』と言って、パトカーの中に入った。
「ちょっちょっと!? 加賀は!?」
卑弥呼が言うと、相馬は言った。
「捕まるのなら、それは警察ではありません、ただのおっちょこちょいです、だから、私は見捨てます……早く乗って下さい……事務所に戻りましょう」
そう言うと、相馬は卑弥呼に頬を叩かれる……相馬は叩かれた方向のまま俯いたままだった。
「何で助けないのよ!? そこは、助けないといけないでしょう! 私だけでも加賀を助ける!」
そう言いながら、卑弥呼は、一人、拳銃を持って、中に入って行った。
その姿を見て、相馬は言った。
「……勝手にして下さい……くれぐれも計画を中止に迄追い込まないで下さいよ……」
そう言いながら、スマホに向かって、『突入』と言った。
「クソッ! 中々強いな……!」
拳銃を持ちながら、四人の魔法少女に囲まれる……エリナもそこに居た。
「ククク……アンタも人質にしてあげるわ……!」
エリナがそう言いながら、進む。
杖で、刺そうとするが、卑弥呼は避ける、そして、とっておきの銃を取り出した。
そして、三人の周りの魔法少女に撃つ……すると、三人の魔法少女は寝てしまう……
「サクラ!? エナ!? カガミ!?」
エリナが叫ぶ、だが、三人は起きない……
「何とか間に合った……これは、猛獣でも寝ると言う麻酔銃、拳銃用よ……さぁ、貴女を撃てば、逮捕よ……拉致監禁でね……?」
そう言いながら、ジリ……ジリ……と、エリナに銃口を近付けさせながら、肉体も近付く……
そして、胴体に向かって、撃った……カシュッ! っと掠れた音がした……まさかの弾切れ!?
「アハハハハハハハハハ!! まさかの切れたのね!? だったら、私の勝ちが近付いたわね!」
そう言いながら杖を振り翳す……もう、他の拳銃は空砲なので、意味が無い!
そして、上に振り上げた瞬間━━
「そこ迄だ!」
ドアをバンッ! っと開けたのは、相馬と、武装した警官だった、一番前に居たのは、相馬だった。
「アンタ……!? 何で……?」
卑弥呼がそう言うと、相馬は言った。
「だって、誰も『助けない』なんて言ってませんからね……これで形勢逆転だ、エリナ……」
エリナは杖をも落として、降参した……
そして、四人は逮捕された……
こうして、新輔は少しだけ、相馬をボコボコにしました。
「まぁ、でも、助かったね」
上司が言う、それに対して、新輔が言う。
「確かにそうですね……ですが、相馬がこんなに冷酷だなんて……」
すると、相馬は反論する。
「内部割れを思わせたかったんですよ……まぁ、上手く出来たから良いのですが……」
そう言いながら、お茶を飲む相馬。
こうして、新輔の拉致誘拐は幕を閉じたのでした……
さて、次はどんな事が起きるでしょう……?
第一章 始めまして、阿賀梨相馬と申します。 完
第二章に続く……
今回の逮捕者
佐野恵璃奈(さの えりな) 年齢 15
まどか側、『ジャスティス・レディ』のリーダー。
100kg越えているらしい。
装備は杖。
魔法少女ネーム 『ムチムチ☆エリナ』
綾塚桜(あやつか さくら) 年齢 14
まどか側、『ジャスティス・レディ』のメンバー。
副リーダー扱いされている。
ガリガリで、細い。
メガネキャラ。
装備は杖。
魔法少女ネーム 『プリティー☆サクラ』
間宮エナ(まみや−) 年齢 13
まどか側、『ジャスティス・レディ』のメンバー。
元気っ子。
陸上部の大会常連出場者。
足技をよく使うので、スカートの下はスパッツ。
現在好きな人がいるらしい。
装備は足。
魔法少女ネーム 『ジャンピング☆エナ』
香川香ヶ美(かがわ かがみ) 年齢 11
まどか側、『ジャスティス・レディ』ののメンバー。
引っ込み思案な子。
運動は得意ではないが、現在胸の大きさがクラス1。
装備は、鞭。
魔法少女ネーム 『やる気っ子☆かがみん☆』
- Re: 魔法少女症候群(シンドローム) ( No.4 )
- 日時: 2016/03/13 12:08
- 名前: 彩都 (ID: yLoR1.nb)
第二章 『魔法少女』戦争開幕と、二人のボスと一人のボス
とある施設にて……施設の机に適当に置かれた資料の内、一つだけ、異彩を放つ資料があった……
SSS級重要案件……病気編……
その資料には、『TOP SECRET』と判が押されている……
魔法少女症候群(まほうしょうじょシンドローム)
この病気は、『魔法少女まどか☆マギカ』、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』のアニメを見て、『魔法少女になりたい!』という思いが具現化して、自分が魔法少女になって、周りの事件を解決するという一連の行動がある……
そして、特筆すべき点が一つだけある……
それは、本当に街を守れる魔法少女になると言う事だ……どんな敵でも倒せる魔法少女……もしも、その『存在』が存在するとする……すると、警察はもう、用済みになって、魔法少女警察が出来て、しまうかも知れない……すると、現職の警察はいらなくなってしまう……
それを阻止する為に、魔法少女特別監視課、通称『魔法少女撲滅課』が警察内に出来た所以である……
そして、中々、手柄を上げないので、普遍な探偵事務所の様な場所の一角を使用……異動する事になった……
「成程ね……此処の場所の意味が分かった……」
そう言いながら、阿賀梨相馬は一人ごちる……誰も居ない……本庁の資料室で、資料を見ていた……此処に妹の情報が無いか、探していたが、その『病気』が書かれた資料を見つけてしまうとは……まぁ、あまりにも、知っている事だから、見なくてもいいが……
「少し埃臭いな……気分転換に外へ行こう……」
そう言いながら、部屋に鍵をして、外へ出る……酒は飲んでも、煙草はしない……
屋上で、大きな呼吸をしていると、ギィィ、とドアを開ける者が居た……その者の容姿は……まるで牛乳瓶の様なメガネに白衣……服装は白一色……髪は疎らに留めてある……そして、身長はまさかの1メートル程度だった……
そして、印象に残る声だった。
「アンタ……誰……?」
まるで、猫が喋った様な声だった……まるで声優に居そうな声だった……そして、魔法を扱うババアの様な声だった……
「俺か……俺は魔法少女特別監視課、通称『魔法少女撲滅課』の阿賀梨相馬だ」
「……阿賀梨……そう言えば、新しく入った警察って言うのが、アンタだったわね……私は科学捜査班、第一研究室所長の向居鼎(むかい かなえ)よ……宜しく……相馬……」
すると、相馬は言った。
「その前にアンタこそ、何歳だ?」
「私ぃ……? 私は32歳よぉ……この見た目で驚くわよねぇ……」
「驚く以前の問題だ……一回りも違うとは……まぁ、良い」
「そうね……私は年功序列否定派だから……呼び捨てでもいいし、タメで良いわぁ……お互い、仲良くね、そう言う気持ちだと年齢も関係ないと思わない?」
「それは分からないな……基本、上司以外はタメだからな……」
「それって、私の事を上司と認識していない訳ぇ……?」
「そうだと言ったら?」
「それはそれで面白いわぁ……んじゃぁ……私は帰るわ……研究室で解剖とかしなきゃいけないし……」
そう言う鼎に相馬は言った。
「おい、向居……魔法少女症候群は知ってるか……?」
鼎の答えは……
「知ってる……と言ったら?」
「時間があったら、詳しく知りたい、出来るか?」
「『時間があったら』ね……私も考えておくわぁ……」
そう言いながら、屋上から消えた……今日は、本庁に来て良かったな……そう思いながら、資料室に戻った……
同日……二人のボスが、対等に座っていた……そして、まどか側のボスが言う……
「なのは側ぁ……最近現れた『魔法少女症候群』に対して発言は……?」
なのは側のボスはその発言に対して、言った。
「……もしも、私に相反するなら倒す迄……アンタ等もそうだろう……」
そう言いながら、二人のボスは言った。
「「刃向かったら、倒す、ただ、それだけ」でしょう?」
「ハモるとは……」
そう言いながら、なのは側は杖を振る……杖の先から、ビームが出て、『魔法少女症候群』のボスである少女の顔が吹っ飛ぶ……杖は偽者の安物だった……
そして、相馬の探し物が見つからず、夕方五時になった……
資料室に鼎が入ってくる……
「もう、帰るわよ……」
白衣は着ていないが、見た目はボロボロの格好だった……この女にファッションを知らないのか? と思いながらも、資料を見ていると、鼎は壁に凭(もた)れる……すると、鼎は鼻をヒクヒクと動かす……
「ハッハッハ……はっくちょい!」
……その声を聞かれ、口を隠して、顔を赤くする鼎。
「いっ今の声……聞いたわね……?」
「はっくちょいは無いだろう……」
「あー! 完全に聞かれてる!」
「中々、可愛い声でのクシャミだった、20点」
「ちょっと! 何の点数よ!?」
そう言いながら、キレる鼎、だが、時間は在室を許してはくれない……仕方無く、鼎に言われるがまま、資料室を施錠してから、資料室を出る……
今日は良い収穫は無かったな、と、マンションの一室の中、考える……
まぁ、面白い人間とも、会えた……少しは退屈を凌げるだろう……そう思いながら、Yシャツにスーツのズボンのまま寝た……早く資料が見つかるといいが……
そう思いながら、睡魔に襲われる……