二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- プロローグ 
 「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
 そう、その男は静かにゆっくりと語った……
 一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
 どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
 彼の纏う気迫と眼差しには、
 それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
 凄みというものが有った。
 とうに過ぎ去った時間の中で、
 焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
 とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
 そして、懐かしい思い出でもあった。
 全てを失った男は大剣を取った。
 それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
 醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
 己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.151 )
- 日時: 2013/02/07 20:41
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: aU3st90g)
  
- 外伝 女帝の追憶 
 それはまだ、戦士の称号を得て間もない頃の話しだったわ。
 正式に配属地域もナンバーも決まって無くて、
 印を受けていなかった あたしは。
 当時のナンバー4 クロノスの覚醒を報告する為
 組織の本部に戻って来ていたその男と出会った ーー
 「あなたが、組織のナンバー5
 殲滅のレーヴァントさんですね? 」
 「……如何にもそうだが。
 それで……汝は何者ぞ? 」
 どの半人半妖よりも色素が抜けた雪のよな白い長髪に、
 無感情で無愛想、感情が籠もって無い古風な口調の男……
 それが、その戦士の最初の印象だった。
 「すみません、申し遅れました
 あたしの名は、リフルと言います。
 見習い上がりですので、ナンバーの事は決まっていませんが。
 上位ナンバーの方が戻っていると聞いたので、御挨拶に参りました 」
 「……リフルか、覚えておこう 」
 石像のように無表情な顔から、
 その時点では、その戦士……
 レーヴァントの思考を伺い知る事は出来なかった。
 そして、当時のトップ3に会ったのち……。
 当時、唯一の双剣の使い手であり。
 妖魔を挽き肉のように斬り刻んで嬲り殺し、
 恍惚な表情で返り血を浴びる事で知られる戦闘狂
 ナンバー7に引き上げられて間もない
 血濡れのランドルフに此のロートレクで出会った……
 「ちっ! クロノスとラーズの野郎の覚醒で、
 ついに組織は血迷ったか……!!? 」
 「り、りふるをばかにすな!! 」
 恐らくアイツに差別や偏見はなくても、
 あたし達、女戦士の登用を少なからずとも良くは思ってなかったと思う。
 それは、多少の違いはあったとしても
 埋めようの無い身体能力や体力の差がある事……
 そして、あたしが最も幼かった事もあったのかもしれない。
 でも……
 「てめぇは馬鹿か ダフ?
 オレはコイツを馬鹿にしたんじゃねぇっての!
 つか、何でトゥルーズに配属されてるはずのてめぇが此処にいるんだ? 」
 「そ、そそれは……
 その、りふると。 い、い、いっしょに…… 」
 恥ずかしさでどもるダフを見て、楽しそうにからかい喉の奥で笑うランドルフに、
 そのからかいに顔を赤くして反論するダフ。
 乱暴な口調ではあったけれど。
 少なくとも、あたしを見下してはいなかったのだから……
 「クククっ……。
 良かったな、少し小さいけど可愛い彼女が出来てさ。
 少なくともキースよりかは戦士としての才能は有るようだしよ。
 てっきり筋肉以外を動かすと、自爆すると思ってたぜ? 」
 続く…かもしれない
 後書き
 思いつきで書いたお話です。
 そして、相変わらず未熟者の私は風邪を引く(どうでもいい話
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.152 )
- 日時: 2013/02/10 02:55
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: 7RTRTcJo)
  
- 「つたく…… 
 何故、オレが新入りのガキに道案内をしなきゃいけねぇんだよ 」
 光も僅かしか届かない薄暗い森の中を歩く二人の戦士の内。
 薄く短い金のウルフカットの戦士は如何にも、
 任務で仕方なくしぶしぶといった表情を浮かべながら
 「つまらない 」「しかも、妖魔の群れと戦うなって 」とブツブツとぼやき。
 もう一人の戦士を睨みつけて、ちっ! と舌打ちする。
 「す、すみません 先輩……! 」
 「つーかさ…てめぇ、ホントに大丈夫なのか。
 最近、印を受けたばっかりなんだろ? 」
 Scene22 惨殺の翼
 「!?
 この妖気は…まさか……! 」
 「最後の仲間か、ゲオルギウス……? 」
 突然、読書をしていたゲオルギウスは突然。
 ハッとした面持ちで頭を上げ、先程まで眠そうに見えた目を見開くと
 ジィと虚空を、その妖気の感じる方角を見やる。
 そして、リカルドも妖気の感知に長けていないが
 仲間が来た事は理解出来ると、言いその方角を見る。
 「……一つは並み以下と思しき、小さな妖気の戦士。
 どうやらその戦士は、もう一人の強い妖気の戦士に叱咤されているらしく。
 酷くオドオドしていて、言葉もどもっています 」
 印を受けた者ならば、誰でも妖魔だけではなく戦士でも妖気を感じ取れる。
 そして一桁ナンバーともなれば、かなり細かいところまで読めるものの。
 さらに詳細で強く感じ取れる戦士は、片手で数えられる程に少ない。
 実力が中の下であるシリルは一桁ナンバーどころか、
 こういった特殊な技能を持った戦士を見た事は一度も無い
 シリルは「ゲオルギウスの言葉の意味がわからない」、と首を捻る。
 「恐らくは自分と同じ、防御型の戦士といったところでしょう。
 ……そして、もう一人の戦士は……… 」
 「ーー 唯一の二刀流で……
 弟とともに戦闘を好む事で知られる戦士。
 組織のナンバー8 血濡れのランドルフだろう…9番……? 」
 「!? 」
 「……おおせの通りで御座います リカルドさ…殿。
 今、ランドルフさんは多分。
 任務で戦え無い事への不満での八つ当たりでしょう。
 弱腰のうえ、もたつく戦士に対して凄まじい怒りを感じていて、
 叱咤の他、何か愚痴をこぼしているもよう 」
 続く
 後書き
 漸く、新話を執筆……
 まだまだ、拙く未熟なのに番外編ばかりを書いておりましたので
 大変、申し訳なく思います。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.154 )
- 日時: 2013/02/10 20:36
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: 7RTRTcJo)
  
- 外伝 血濡れの記憶 
 組織のナンバー9
 それが、正式に印と共にオレに与えられた順位だった。
 とは、いっても……
 オレがナンバー9だった細かい時期は一々数えちゃいねぇ。
 多分、漸く実戦に慣れてきた2ヶ月目くらいだったと思う。
 「ーー お前は今度、順位を一つ引き上げられナンバー8になった…… 」
 「それ、マジか?
 まだ、正式に戦士になったばっかしじゃねぇか!? 」
 記憶にある限りでのナンバーの入れ替えは、
 確か、あと数カ月も先のはずだ。
 「まあ、そういうな。
 組織の経営も軌道に乗り出したとはいえど、
 まだ、安定しているとはいえんのだよ。
 予定より引き上げが早まる事はあるさ。
 血濡れのランドルフ……? 」
 「血濡れぇ?
 それって、異名か何かか? 」
 「ああ、そうだ。
 お前が自覚しているかどうかは知らんが、
 まるで、鯱が海獣を弄ぶかの如く。
 お怯え、苦痛によがむ様子を見る為に…
 夥しい血を見たいが為に、故意に雑に肉を裂き。
 骨を砕き出来るだけ緩慢に嬲り殺すだろう……?
 そして、その際に浮かべる恍惚で悦に入った笑み。
 それらの点から、付いたのが“血濡れ”だ 」
 ふぅん、血濡れねぇ……
 特になんの捻りもねぇ異名だなコレ。
 ま、どうでもいいけど
 「ふぅん…あ、そ……
 連中がそう呼びたいのなら、好きに呼ばせれてやればいいだろう? 」
 「ほお、寛大だな……? 」
 「フンッ! 聞き分けの無ぇガキじゃねぇんだ。
 たかが異名くらいで、ブチキレてダサい真似をしてどうするんだ? 」
 一々言うのも、
 今更、一族特有の性質を修正するのも面倒いしな。
 「まして、あのバ…トマーゾじゃねぇんだしよ 」
 「…そうか、それなら良いだろう
 それは、さて置き…次の指令だと言いたいところだが。
 今度は内容が、内容だ。
 いいか、つべこべ言わず黙って着いてこい 」
 続く?
 後書き
 Scene22の少し前の、ランドルフの回想。
 そして、前々から出ていた異名の由来……
 うーん。
 うまく書けたのでしょうか?
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.157 )
- 日時: 2013/02/13 03:17
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
  
- 僕は両親と弟の四人家族だった。 
 寂れた炭鉱の村に生まれ、
 決して裕福な家庭ではなかったけれども、
 みんなで笑って、時に泣いたりして過ごす。
 そんな平穏な日々さえあれば、別に貧乏である事に不満はなかった。
 あの日。
 大切な家族を妖魔という見た事も、聞いた事も無い化け物に殺されて。
 独りになったところを組織に引き取られ、そして戦士になった。
 Scene23 惨殺の翼2
 「そういや、忘れてた。
 てめぇの名前はなんだっけ…34番? 」
 「えっと…僕の名前は「お久しぶりですね。
 ランドルフさん……」 え? 」
 SIDEランドルフ
 「さっきから嫌な感じがしたんだが、やっぱりてめぇか。
 相変わらず眠そうなツラしてやがる…… 」
 ちっ!
 このガキの担当になるはずの黒服が頓死したせいで、
 嫌々、道案内する羽目になったまでは良いんだが。
 よりによって、コイツ。
 オレが一番嫌いで殺意が湧いてくる眼鏡野郎と再開するとは……!!
 つか、このごに及んで何故のほほんとしてんだ!!?
 「お元気そうで何よりで…… 」
 「あのな……てめぇの頭ん中は花畑か?
 オレがいつ世間話をしたんだ。
 この天然ボケが! ああ!? 」
 これだから天然は、ムカつくんだよ!
 てか、何だってこんなトロくせぇデク野郎がナンバー9なんだ?!
 組織の連中、人選を間違ってね?
 「あの、先輩?
 この戦士は…… 」
 「あ? コイツぅ!?
 何で、オレが言わきゃいけねぇんだ? 」
 続く
 後書き
 また×3
 短くて申し訳御座いません……。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.158 )
- 日時: 2013/02/14 01:12
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: IYQ2IBUX)
  
- 幕間 再会 
 何故、オレがと露骨な表情で嫌そうに言うランドルフ。
 それを見て聞いていたゲオルギウスは、
 何故、と言わんばかりに不思議そうに首を捻る。
 そして、暫くして思い出したかのように。
 穏やかで間延びしたのんびりとした丁寧な口調で自己紹介をする。
 「自分の名はゲオルギウス……
 ナンバーは9 妖魔の殲滅戦は2回経験しています 」
 「ぼ、僕はデイビットで…す…!
 ナンバーは34
 妖魔の殲滅戦は……ない…です 」
 「……えっ、34番ですか? 」
 SIDEゲオルギウス
 え? ナンバー34?
 確か自分が記憶する その順位の戦士の名は、
 そんな名ではなく確か……
 アルバード? アルフレッド?
 あるいは、アルミンだったような……?
 うーん……
 今回、新たにナンバーを引き上げられた戦士?
 それにしては、自分達と同じ臭いは全然しない……
 目つきも違う。
 足の運び方も戦士としては精錬されてない……
 「……となると君は。
 もしや、自分達の後輩…第2期生ですか?
 えっと、デイビット君? 」
 「あ、はい。
 今度、試験に受かったばかりで……
 印を受け、正式に戦士になったばかりだ…です 」
 成る程…成る程……そういう訳ですか。
 それなら、未熟な部分があるのは致し方ありませんね……
 「驚いただろう?
 こんなグズが、“あの試験”に受かって戦士になれたなんて
 マジで、笑えるぜ クックックク……… 」
 「随分と辛辣な言葉ですね……?
 道中、何かあったんですか? 」
 「あ!? あるも何も!
 コイツ、何に対しても弱腰で自分の意見すら出せやしねぇ。
 芯がねぇグズだからだっ!! 」
 「す、すみません……!」
 続く
 また×4短い……
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