二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- プロローグ 
 「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
 そう、その男は静かにゆっくりと語った……
 一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
 どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
 彼の纏う気迫と眼差しには、
 それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
 凄みというものが有った。
 とうに過ぎ去った時間の中で、
 焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
 とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
 そして、懐かしい思い出でもあった。
 全てを失った男は大剣を取った。
 それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
 醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
 己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.55 )
- 日時: 2012/11/12 00:59
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- Scene16 残響の軌跡2 
 あの試験に見事合格して正式に印を受けてた後も。
 配属地域が近かった事もあって、
 何度か妖魔の討伐でコンビを組んだ事もありました。
 ビゴーさんが言うには、自分はトマーゾを止める役目らしいです。
 ちなみに最初のナンバー22でした。
 いつだったですかね……
 妖気の先読みに目覚めたきっかけとなった戦いで、
 妖魔が何匹いようとも、敵では無くなり……
 ナンバーが17に引き上げられた頃でした。
 何度目かの討伐でチーム組み、
 その戦いが終わった後。
 “まともに相手や話してくれるのは、君だけだ。
 ありがとう……
 君は生涯唯一の友達だ”と、言ってくれました。
 今思えば、僕とは違い。
 トマーゾは性格上、嫌われ者でした……
 だから、いつも孤立していた…孤独だったのでしょう。
 つらかったのでしょうね……。
 それが何故、あんな風になり。
 そして、人を殺してはならないと言う掟を破る事に…………。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ナンバーで組織の人間と揉めるのを止めて、
 しばらくした件の事件後。
 自分は粛清のメンバーとして召喚され、
 みんなが集まりきる少し前、問題を起こさい約束で、
 何とか話す事だけは許されました……。
 「久しぶり…ですね 」
 「あぁ…… 」
 「話しは聴いております。
 一般人の子供を死なせたそうで…… 」
 「………… 」
 ー 死にたくない ー
 ー 忘れないでくれ…… ー
 ー 忘れ………… ー
 続く
 後書き
 ポジション的にはレイチェル達。
 でも、ゲオルギウスの役目はストッパー
 彼が不在だった為にトマーゾは暴走……。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.57 )
- 日時: 2012/11/12 20:45
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- Scene17 曇天の操り人 
 「何故ダ?
 何故、攻撃ガ味方ニ当ルっ!!? 」
 その妖魔は酷く困惑していた。
 村の長がクレイモアに
 自分達の抹殺を依頼した日に話しあいで決めた
 様々な方角から不意打ちと襲撃をする手はずが、
 攻撃が相手に当たるどころか、
 仲間達は、互いの頭や他の急所を貫きゆっくりと倒れてゆくのだ。
 「今から逝く貴方に……
 自分が教える必要性はあるのですか? 」
 光が反射する眼鏡の奥で、
 自分達を嘲笑っているかのような表情で微笑む戦士を見て、
 言葉を詰まらせた妖魔は、苦し紛れに素早く戦士の後ろに周り。
 その爪で仲間と同じ頭を狙ったがしかし。
 「……誠に残念です。
 もう少し賢そうに見えたんですがね……? 」
 「!? 」
 そう、戦士が呟いた瞬間。
 視界がゆっくりと斜めに、左右にずれた。
 「マ、マサカ……最初カーーー 」
 「そうです。
 自分を…僕を視認する前に、
 すでに貴方達は、僕に捉えられていたのですよ。
 操り人形のように…… 」
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 「ーー 極めて緻密なる妖気の操作……。
 あっさり簡単に言うが、お前以外は使えないのだぞ? 」
 「それは…前にも聴きましたよ…ビゴーさん……。
 しかし、そうとしか言いようが無いので…… 」
 「妖力の制御の天才のお前と他は、
 違うのだと言っているのだ 」
 彼を担当する黒服の者は呆れた声で言葉を返す。
 (相手の妖力を意のままに操り。
 そのまま利用する、か……。
 妖魔共は、よもや想像もしなかっただろうな。
 くくくくっ………
 手はかかるが、面白い戦士だなコイツは? )
 続く
 後書き
 ゲオルギウスの身長を忘れておりました。
 身長は187cmです!
 私も、うっかりしておりました。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.59 )
- 日時: 2012/11/13 22:18
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- 幕間 黒子はされど笑う 
 手はかかるが、面白い戦士だなコイツは?
 本人は意識どころか考えすらしていないだろうが。
 まるで、その本を前にせずとも……
 内容を一行一句間違えず朗読するように、極めて繊細に妖気を感知して迅速に対応する先読み。
 まるで知り尽くしたかの如く、
 己自身や相手を意のままに妖力を制御するという操作。
 “この二つ”を行使した
 その能力と戦い方は千里眼のごとしなり。
 それが、コイツ“千里眼のゲオルギウス”……
 常に組織の本部に身を置く、
 ナンバー10 “くぐつ”のセバスチャンと対を成す存在。
 いずれにしても規格外だという事を……?
 「クロノスさんも、そうおっしゃっておりました。
 でも、何故。 みんな理解出来ないのでしょう? 」
 「むしろ、こっちが訊きたいくらいだ。 仮に私が妖気を読めたとしても、
 その理論からして出来んだろうからな 」
 天才と“何か”は紙一重というが、
 正にそのままだ…常軌を逸脱している。
 優良な戦士がいる事は喜ばしいが、
 裏を返せばタダの“阿呆”だ。
 「ふぅん…… 」
 「少しは緊張感を持て。
 これだから連続で眼鏡を破壊するのだろうが 」
 「…………? 」
 続く
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.61 )
- 日時: 2012/11/14 19:06
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- 「…………? 」 
 今一つわからないと、首を傾げるゲオルギウスに対し。
 ビゴーという名の黒服は深い溜め息をつき、
 非常に、精神的に疲れた声で言う。
 「……次の指令だ。
 ここから南の町ゴッホが壊滅した。
 表向きは、まだ知られていないが ーー 」
 「ーー 町の住民全てが妖魔に入れ代かわったという事ですね 」
 「……流石にそこは鋭いか……。
 まあ、だいたいそんなところだ。
 今回の依頼は、その隣の町からでな……
 ある町人が音信普通になった親戚に会いに行ったのが事の発端だ。
 それで、お前を含む4名のチームを組む事になった 」
 Scene18 集結する刃達
 他のどの地域よりも早い春を迎えた南のミュシャ。
 まだ、日影には雪が残っているものの。
 町の家屋のベランダにある植木鉢からは、小さな可愛らしい芽がでていた。
 そんな中、金属がこすれあう音と共に異様な風貌の青年は現れた。
 ざわざわ……
 「何故、クレイモアが…この町に? 」
 「まさか妖魔が、この町に出たのか!? 」
 (やれやれ……
 ここでも自分達は、嫌われ者のようですね。
 …………………考えていても仕方ない。
 仲間の妖気は一つ……。
 極限まで押さえ込まれてはいますが、
 その技術から恐らくは、かなりの手だれでしょう )
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 倒壊しかかった建物内にソレはいた。
 「……漸く一人か? 」
 建物の影に居た鋭い眼差しの、精悍な顔立ちの戦士は、
 苛立ちの口調と殺意の籠もった視線でゲオルギウスを見やった。
 「自分の配属地域から出来るだけ急いで来たのですが……。
 それでも、遅れて大変申しわけ御座いません…… 」
 「……それで、お前の名とナンバーは? 」
 「自分はゲオルギウス ナンバーは11であります。
 それで、そちらは……? 」
 「……リカルドだ ナンバーは2 」
 続く
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.62 )
- 日時: 2012/11/14 19:53
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- 間違いを発見 
 >>音信普通 ×
 >>音信不通 ○
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