二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- プロローグ 
 「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
 そう、その男は静かにゆっくりと語った……
 一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
 どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
 彼の纏う気迫と眼差しには、
 それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
 凄みというものが有った。
 とうに過ぎ去った時間の中で、
 焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
 とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
 そして、懐かしい思い出でもあった。
 全てを失った男は大剣を取った。
 それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
 醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
 己が生き長らえるが為に……
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/15 18:47
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- 主人公設定 
 ウィルフレド
 「今は理解出来なくとも、忘れるな。
 そして、いずれ思い出せ……
 その記憶こそ、奴が在った証拠なのだからな…… 」
 「人間としての誇りを棄ててはいない。
 それが例え腹を切り開かれ、妖魔の血肉を埋め込まれて
 半人半妖になりはしてもな…… 」
 性別:男
 ナンバー:7
 異名:悲壮の〜
 利き手:右
 属性:防御型
 容姿/身長:SN2のレイムをプラチナブロンドと銀目にし、
 体格は均整のとれたやや筋肉質。 外見年齢は18歳くらい/185cm
 設定:本作の主人公。 組織のナンバー7。
 組織の歴史上、最も従順で一切問題を起こさかったとされ、
 最も強固且つ強靭な精神力を有する。
 戦士の印と共に与えられたナンバーは24。
 物語開始時は昇格しており一桁ナンバーだが、
 戦士のアイデンティティーであるナンバーや実力には、
 全く無頓着で興味や固執は一切無い。
 しかし、その反面責任感は強く。 リーダーとしての資質も高い事から組織の評価は極めて好評。
 
 その他:前作とほぼ同じだが、事情により最初のナンバーは低い。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.2 )
- 日時: 2012/08/15 23:15
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- Scene0 始まり 
 全てを失ったあの日……
 俺は、世界の残酷さと不条理というものを知った。
 灰塵と化した人々の生活に家々、
 折り重なりあう死体から発される血や腐敗や焼け焦げた不快な臭い。
 空気中に飛散した人間の油が唇につく感覚。
 声を押し殺して啜り泣く生存者。
 それは、つい数日前まで存在した
 人々の営みがあっけなく崩れ去った後……
 正に、地獄だった ーーー
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.3 )
- 日時: 2012/08/17 01:17
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- Scene1 銀眼の殺戮者 
 町の住民が全ての内臓を“ナニカ”に喰われ初めておよそ1ヶ月。
 見たところでは変わりは無いように思えるが、
 すでに三十名が“ナニカ”の犠牲となり、
 遂には町を逃げ出す者まで出始めているのが現状。
 そこで、出された答えが最近創設されたという組織への討伐依頼であった。
 「し、しかし町長!?
 奴らは…その対価として、
 町の存続にもかかわる膨大な報酬をよこせと…… 」
 「それに関しては、わかっておる。
 だが、そうは言ってられぬのだ 」
 得体の知れない組織に任せて大丈夫なのかと、
 不安気に町の代表達が相談する中だった。
 唐突にドアがノックされ、外から下男が言う。
 「……町長。
 例の戦士がお見えになりましたが、お通ししても宜しいでしょうか? 」
 「わかった。
 粗相のないように通せビドー 」
 数分後。
 その戦士は下男ビドーに連れられて、金属がこすれる音と共にゆっくりと会議室へ現れた。
 「お、お前が例の組織とやらから派遣されたという戦士か……? 」
 その戦士は、異様なる出で立ちであった。
 普通は振り回せないであろう剥き出しの大剣を背負い。
 月明かりのようなプラチナブロンドに透けるように白い肌、
 そして、銀色の瞳……。
 それらはまるで、人というよりは別のものに見える。
 「如何にも、そうだが……
 何か言いたい事でも、お有りで? 」
 「あ…いや、何でも。
 おい! ビドーあれを持ってこい!! 」
 「必要ない。
 仕事を成せば、後から黒服奴が回収しに来るだろう。
 その時に渡してやってくれ 」
 そう短く言うと戦士の男は、仕事上のものだろう。
 明るく爽やかに笑うと、ドアノブを捻り部屋を後にした。
 「あ、あれは何なんだ?
 あの異様な銀眼に見られた時。
 言い知れない寒気がした…… 」
 続く
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41

