二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ぬらりひょんの孫-もしもあの時-
- 日時: 2010/10/29 00:19
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
こんにちわっ&はじめましてっ
3年ぶりに舞い戻って来た向日葵と申します
あ、名前は変えてありますが。
まずはクリック、ありがとうございます、ハイ←
まあ、題名通り、ここはぬら孫の夢小説です。。
まあ、特にルールとかはないんですけど、これだけは守ってほしいってーのが3つほど。
・まずは荒らしはやめてください。
ここ、荒らされるが為に作ったわけじゃないですし
・更新が亀の歩みよりも遅いのでご承知ください。
まあ、来年受験ですからね。。
・駄文です&原作沿いではありません
まんまです。
これを守ってくださる方だけドーゾ☆
いらっしゃってくださったお客様.・*
戒魔様
紅葉様
凛様
海条みや 様
目次
序幕…>>2
第一幕
1−1>>7
1−2>>11
1−3>>14
第二幕
1−1>>20
1−2>>21
1−3>>23
1−4>>24
1−5>>25
1−6>>26
第三幕
1−1>>28
1−2>>29
1−3>>32
1−4>>36
1−5>>39
1−6>>40
第四幕
1−1>>42
1−2>>43
1−3>>44
1−4>>47
1−5>>49
報告.・*
>>41
訪問インタビュー
橘 風花編>>31
納豆小僧の悪夢>>33
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.20 )
- 日時: 2010/10/05 00:20
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
第二章.・*
1−1
「かか様ぁっ…!」
後ろを見ると、もうそこにはかか様も、私を狙った刺客もも忽然と姿を消していた。
「かか様…?」
歩みを止めて私はかか様がいたところの土に染み込んだ〝アカ〟を滲む視界で見つめた。
——ここに、かか様が居たはずなのに…!
「どこ…?」
私はキョロキョロと辺りを見渡した。辺りは恐ろしく静かだった。月は隠れ、冷たい北風が吹き、空からは粉雪が舞い落ちてくる。
ふいに、後ろから視線を感じて、私は咄嗟に振り向いた。
.・*
「…なさんっ…橘さんッ……!」
「ッ……!」
ぼやける視界で男子生徒を確認した風花は軋む身体を無理に素早く起こした。
その際、その少年のおでこに彼女の頭が激突したのだが、彼女はそれどころでは無いらしく、しきりに手を素早く開いたり閉じたりしてその動きを凝視している。息は荒く、汗で額に髪がべっとりと張り付いている。
「〜〜〜ッ!!」
(少年はひたすら悶絶していた。)
そしてしばらくして風花は、周りを見る余裕ができたのか、その生徒——奴良リクオを発見した。
「あzツ、……ごッ、ごめんなさいッ!」
風花は急いで立ち上がり、髪がぐしゃぐしゃしているのにも構わず、深く腰を折った。
と、彼女は力が抜けたのか膝から崩れ落ちる。
「だっ、大丈夫!?」
冷たいアスファルトに座り込んだ風花を慌ててリクオは支えたが、何かに気づいたのか、目を見開いて手を離す。
「キミは——!」
リクオが何かを言いかけた時、
風花の視界がぐらりと傾き、意識を失った。
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.21 )
- 日時: 2010/10/05 00:33
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
1−2.・*
「ちょっ……橘さんッ…!?」
急に自分の元に倒れて来た風花を受け止めたリクオは少し揺さぶってみるが、目を覚ます気配は全くと言っていいほどなく、静かに寝息をたてている。
——今のは…妖気…!?
リクオは崩れ落ちた風花から巨大な妖気が放たれたのを感じ取ったのだった。温かく、でも恐ろしく暗い、万物を包み込むような妖気。
普通の人間がそれに当たれば即死どころか肉体の消滅していたところだが、リクオは平然としている。
「若ァ!!!」
そんな時、倉田という大柄の男子生徒が屋上の重い鉄の扉を勢いよく開けた。勢いがよさすぎて、ドォォンッという轟音が辺りに轟く。
「わっ…! 青田坊!? 氷麗も…!!」
リクオは扉の近くから風花を抱いて飛びずさった。
倉田、という男子生徒は実は怪力の持ち主の妖怪・青田坊が化けたものである。同じく氷麗も、氷を操る雪女が人間に化けている。
二人は、元の妖怪の姿に戻った。
「さっき、ここらへんで巨大な……妖気が!!」
氷麗は階段を駆け上がって来たのか、息があがっていたが、何かに気付いたのか、リクオに抱かれて眠る少女を見て叫ぶ。
「あ゛−−−−−ッ!!!!!! そ、それは…
今朝の無礼女!」
「ぶ、無礼女って…」
「兎も角! もしや、若…。さっきの妖気の正体は…」
「そう。」
リクオは複雑な心境で、微弱にもいまだ妖気を出し続ける少女の美麗な顔を見つめた。
「きっと、橘さんは…」
「〝妖怪〟だ。」
とてつもなく重い沈黙が三人の内に居座った。
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.22 )
- 日時: 2010/10/05 16:24
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
今日も更新がんばりますよ〜
この頃学校でメッチャ書いてるんですよね〜←
嗚呼、中間テスト壊滅す…
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.23 )
- 日時: 2010/10/05 16:41
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
1−3.・*
重たい瞼を開けると、板張りの天井があった。
部屋は襖で仕切られていて、畳のイ草の匂いが立ち込め、部屋の角っこにある太い木の柱からは陽だまりの香りがする。
「…?」
ゆっくりと起き上がると、部屋に入れたばかりなのか、敷布団からは干していたのか、良い香りが風花の花をくすぐる。
「ドコ………?」
呟いてみたが、その鈴が鳴る様な可愛らしい声は虚しくも襖の外から聞こえる、ガヤガヤとした騒音で消されてしまう。
『もーーらいっっ!』
『こりゃ! 納豆! つまみ食いはよせといつも言っておろ——』
『まーまー、鴉天狗よ、そう怒るでない。』
『そ、総大将……! ですが…』
『おぃ、じじい。邪魔だ。』
『んー? お、どうした、リクオ。おー、酒か。いいのぉー』
———……ん?
なんかあり得ないWordsがいっぱい聞こえた。
「〝納豆〟…?? 〝鴉天狗〟…? 〝総大将〟……??? 〝リクオ〟…………!?」
信じられない様な顔でゆらり、と、立ち上がると、目の前にある襖に手を掛けて、そのまま一瞬の躊躇もなく開け放った。
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.24 )
- 日時: 2010/10/05 17:29
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
1−4.・*
——そこには、目まぐるしく何かが動き回る光景があった。
風花は比較的、地球が3時間後に滅亡するだとか、
ジョ●ー・デッ●がいきなり目の前にテレポートしてきて爽やかニッコリSmileでHello−と言うだとか、
絶対保護されるような真っ青なライオンがサバンナで猫じゃらしで遊んでいるだとか、
学校に行こうとしたら目の前に時限爆弾が仕掛けられていただとか、
ということがない限り、あまり表情を変えることはないが、この時ばかりはその大きな瞳を見開いた。
豆腐を持って走る子供、それをつまみ食いしながら追いかける頭がわらづと納豆の顔をした納豆臭い子供、服を着て飛び回り喋る鴉、首が無く頭が浮いている美青年も居れば、恐ろしく頭が後ろに長く伸びた小柄なおじいちゃんも居る。傘を深くかぶった僧も居るし、口が3に似た小人の様なものも居るし、鬼のコンパクト版も居る。
それらが詰まった大広間は今、静けさに満ちていた。
その視線は全て襖を思いっ切り開け放った風花にグサグサッと刺さっていた。そう、それはもうグサグサと。
だが風花は慣れた様に見事なスルーで迎え撃つ。
「…奴良君は?」
凄みを利かせた声で近くに居た髪の長い女性に訊いた。
「え…? あ、あっちですけど?」
女性——毛倡妓はワケもわからず風花がいた部屋のいた部屋の南にあたる襖を指差す。
「…アリガト。」
少し微笑むと襖を突き破らんが如く開けて閉めた。
そして言われた通り、真っ直ぐ進んで襖を開けた。
と、そこには幻想的な光景があった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13