二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】
- 日時: 2010/03/15 17:49
- 名前: ぺりどっと(元くろーばー) (ID: Se9Hcp4Y)
−・−・クリックにマジで感謝!!−・−・
前スレが消えたのと、
もう1回書きなおしたいと思ったため
建て直しました!
元くろーばーのぺりどっとと申します。
イナズマイレブンの鬼道を中心に、
恋の短編集をかいていきたいと思います。
読みにくいかと思いますが、
温かく見守ってくれると嬉しいです><
*−・−・目次でっす−・−・*
プロローグ >>1 キャスト >>2 >>9 NEW!
第1章 春という季節
>>5>>6>>8>>10>>11>>12>>14>>15>>16>>17
>>18>>21>>24>>25>>26>>29>>30>>31
第2章 夜空に咲いた大輪の花
>>36
番外編 >>13>>23>>32
−・−コメしてくれたお客様-・-
水晶 月光 かのん 愛羅
−・スゲーッマジで感謝!!−・
- Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.17 )
- 日時: 2010/02/13 20:48
- 名前: ぺりどっと (ID: SLKx/CAW)
第10話 困惑
吹奏楽部のヤツラは最後まで
否定し続けると、ヒソヒソ話を
しながら行ってしまった。
これは後から知ったことだが、
アイツらは俺の非公式ファンクラブを
立ち上げようとしてた集団らしい。
全く、困ったことだ。
「鬼道くんは、私が嫌なヤツだと
思わない……?」
見上げた笠峰の顔には、しずくのあとが
残っていて、目も潤んでいた。
俺はこのとき、何が起こったか
わからない。ただ、笠峰を抱きしめていた。
すると、何かから解放されたかの
ように泣きじゃくった。
まるでそれは、昔の春奈のようだった。
いじめられては、いつも俺の
胸元で泣いていた——。
「1人じゃない、1人じゃないんだ」
俺は、言葉通りのことを
伝えたかった。
帰宅後、もちろん俺は
問題の『抱きしめた』という事実に
顔が赤くほてった。
「突然だが有人」
夕食のとき、父さんがにこやかな
笑みを浮かべながら話しかけてきた。
「なんでしょう」
「おまえの婚約者が決まったんだ」
「……??」
俺は空耳が聞こえたのか、もしくは
夢を見てるのかと思った。
だが、目の前にあるステーキは
残念ながら本物だった。
「こ……フィアンセ、ですか?」
「いいなずけ、とも言うな」
父さんは一旦そこで間を取り、
「安心したまえ。見合い場所には
3階のダイニングルームを使う。
料亭やホテルだと、かえって緊張して
しまうからな。それはよくないだろう」
婚約者、フィアンセ、いいなずけ……
そして見合い……
中学2年生がそんなことして
いいのかっ?いや、絶対よくないだろ!
(ただいま混乱中につき、キャラ崩壊)
気になったことを恐る恐るたずねてみた。
「その、フィアンセって誰でしょうか?」
すると父さんは口角を上げて、
「当日までのお楽しみだが、ヒントを
1つやろう。決まった婚約者は、有人が
よく知っている人だ」
と返答した。
ベッドに入っても、なかなか眠れなかった。
俺の使命は、鬼道財閥の次期会長に
なること。そのために、鬼道家での
義務は果たさなければならない。
もちろん、今回のことも義務に
入るし、当然その通りにしなくてはならない。
そのとき笠峰の顔が頭をよぎった。
——婚約者は笠峰だったりして。
って何考えてるんだ俺!!
続く!!
- Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.18 )
- 日時: 2010/02/16 21:43
- 名前: ぺりどっと (ID: SLKx/CAW)
第11話 守りたいもの
12時を過ぎても、俺は寝れずにいた。
そもそも、結婚するとしても
俺が少なくとも18歳にならないと
不可能だ。(法律でそうなってるから)
なんで見合い的なものをする
ことになったんだ?父さんは何を考えている?
……俺はまだサッカーに集中したいのに。
俺が鬼道家に来たのはサッカーをする
ためではない。鬼道財閥をつぐためだ。
帝国時代は、常にトップに
立ち続けるためのサッカーだった。
だが、雷門に来てからは
『別のサッカー』を追い求めるように
なっていった。
もう少しで、それが何なのか、
ハッキリとわかるような気さえする。
頭の中がぐちゃぐちゃで、
落ち着けない。この感覚、真帝国との
試合以来だ。
守りたいものは2つあるのに、
どっちか一方しか取ることができない
のが、いつも悔しい。
サッカーとアイツ。
佐久間たちと俺たちの勝利。
手を伸ばせばどっちも届きそうで、
でもどちらかは儚く消えてしまう。
なんて理不尽な世の中なんだろう。
続く!!
- Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.19 )
- 日時: 2010/02/18 18:53
- 名前: 水晶 ◆3xDDOfzPD2 (ID: SI24yRUY)
ぺりどっと、ひさしぶり(?)
お見合いの相手だれなんだろう…すごくきになる〜!
鬼道さん好きだから読んでて、すごくテンション
上がるwww><
がんばってねー^^
- Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.20 )
- 日時: 2010/02/19 21:53
- 名前: ぺりどっと (ID: SLKx/CAW)
>水晶
おお!久しぶり^^
鬼道さん好きって言ってくれると
書いてる側としては嬉しい♪
ありがとう!頑張る!
- Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.21 )
- 日時: 2010/02/19 22:41
- 名前: ぺりどっと (ID: SLKx/CAW)
第12話 そのときは来る
やがて、その日はやってきた。
婚約者との対面の日。
俺は熱が出て寝込むことを
密かに期待してたが、残念ながら
試合してもいいくらい元気だった。
俺は鏡の前で念入れに髪型、
服装をチェックした。
そしてゴーグルも取り外した。
鏡が俺の赤い瞳を映し出す。
誰が来るかはわからないが、
父さんによれば俺の知ってる人らしいので、
さほど心配することは……
ある。絶対ある。無いはずがなかった。
もし、もし婚約者が『アイツ』
じゃなかったら、俺はどうすれば
いいのだろうか。
逆に、『アイツ』だったら、
俺はこれからどう接すればいいのだろう。
いろいろな不安がこみあげてくる。
……リラックス、リラックス。
落ち着け、俺……。
俺の心臓と脳みそが爆発しそうに
なったのは、その1時間後だった。
俺の頭には今、「!?」しか出てこない。
「こんにちは、笠峰玲華です。
あの、今日はよろしくお願いします」
笠峰が礼をした瞬間、ポニーテールが
はらりと垂れた。清楚な白いワンピース。
胸元のブローチ。輝く黒のハイヒール。
彼女を、春の日差しが美しく
照らし出していた。
だが、やっぱり瞳だけは
切なそうに光っている。
まさか、笠峰とけ、け、け、けっこ……
け、け——。
想像するだけで意識が吹っ飛びそうだ。
見合い中も、俺は冷静さを
取り戻せなかった。返事や会話するのに
いちいち体中熱くなる。
自分だけ真夏の炎天下にいる
気さえする。
心拍数が大変なことになってる
ことは、薄々勘付いている。
俺はラッキーなのか、
それともアンラッキーなのか。
続く!!
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