二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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暗黒騎士呀鎧伝 業
日時: 2012/05/15 19:33
名前: 千本桜 (ID: StvfWq.v)

黒き闇に落ちた心 

その心に輝きはなかったのか

その心に希望はなかったのか

それを知りたい者は行くがよい

暗く  深い  闇の中へと


                    暗黒騎士呀鎧伝 

  

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Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.24 )
日時: 2012/06/28 23:11
名前: 千本桜 (ID: twEwwje1)

〜学校〜

…ほんと私なにやってたんだろう?

あの日瑛子と一緒に展覧会にいって見終わったあと瑛子と別れて…ダメだ
やっぱり思い出せない。

あの時以降の記憶が全くない。気が付いたら周りが騒がしくなっていて、
駆けつけてきた警察の人に保護されていた。

色々事情聴取されたけど記憶がないから意味がなく、すぐに家までとどけ
られた。

けど…唯一かすかにだけど、誰かが私を守ってくれてたような気がする。

「黒い鎧…」

「なにが黒い鎧なの?」

「うおっ!?…っていきなりでてくんな!びっくりするじゃない!」

いつものテンションで現れた瑛子、心臓が止まるっての…

「一人でブツブツ言ってたけどもう放課後だよ」

「えっ!?うそ!」

いつの間にかもうクラスには私達しかおらず外は夕暮れになっていた。

「というわけで早く帰ろ!気分転換にどこか店にでもいこうよ!」

「ごめん瑛子。今日はちょっと行くところがあるからまた今度!」

瑛子は少し残念そうな顔になるがじゃあまた今度ね!と笑顔でかえして
きた。

「でも帰り道には気をつけるんだよ。暗がりはあまりいかないこと」

「分かった。ちゃんと気をつけるから」

「よし!それじゃね!」

そういうと瑛子は手を振りながら教室を出ていった。私も席から立ち上
がるとすぐに教室を出ていった。

Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.25 )
日時: 2012/07/15 14:30
名前: 千本桜 (ID: 4HUso7p7)

〜岬公園〜 


「え〜と確かこのあたりにいるはずなんだけど…」

この公園は私のお気に入りの場所だ。…いやこの公園
がっていうわけじゃないけど…ここである人と待ち合
わせしてたんだけど、あっ!いた!

その人は噴水の手前で絵を描いていた。

「カオルさん!こんにちは!」

私に気づいた御月さんは絵を描くのをやめてこっちを
向くと笑顔で答えてくれた。

「こんにちは御坂さん。今日も元気ね」

この人は御月カオルさん。絵描きをしていてある有名
な絵描きの人から誘いがかかっているほどの期待の人
だ。

「ありがとうございますカオルさん。今日は何の絵
を描いてるんですか?」

「特になにかを描いてるって訳じゃないけど、ただ
どんな絵を描こうか考えてただけなの」

覗いてみるとたしかにあまり絵は描かれていなかった
。けど一つだけ…

「金色の騎士?…っ!いた!」

いきなり頭痛がして私はその場でしゃがみこんだ。そ
して頭の中でフラッシュバックのように昨日の出来事
がよぎっていく。

化け物に追われる私、追い詰められた瞬間…



Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.26 )
日時: 2012/07/23 22:20
名前: 千本桜 (ID: E8T1E3Rb)

「大丈夫!御坂さん!?顔色悪いわよ今日はもう帰ったほうがいいわ」

カオルさんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。少しフラフラするけど
立ち上がるとカオルさんにこの絵について聞いてみることにした。

「あのカオルさんこの絵なんですけどこの黄金の騎士ってだれかモデル
でもいるんですか?」

「えっ?まあいると言えばいるしいないと言えばいないかな…けどそれ
がどうかしたの?」

「私この絵と同じような人にあったことあるんです。けど黄金じゃなく
て上から下まで真っ黒の鎧を着てたんですけど…ってなに言ってるんだ
ろ私、これじゃまるで変な人みたいですね。すいません忘れてください
。…あ〜もう!すいませんほんと今日は体調が優れないのでもう帰りま
すね!ありがとうございました!」

今日はほんとにどうかしてる。あれはきっと夢なんだ。一日ゆっくり寝
れば明日には元通りになる…きっと

私の後ろ姿を見ながらカオルさんが真剣な面持ちで考えていたことなど
私には知るよしもなかった。


Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.27 )
日時: 2012/08/08 23:31
名前: 千本桜 (ID: OGCNIThW)

〜深夜〜

助けてお兄ちゃん!!

恵!!

目の前でホラーに襲われている。だが体が動かない。見えない何かが俺
の体を掴んでいるみたいに…

必死に抵抗するがさらに強い力で締め付けてくる。

やめろ恵に触るなホラー共!

恵がホラーの群れに飲み込まれていく。そしてホラーに憑依され…

お…にい…ちゃん

めぐみぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

「ハッ!?…夢?」

全身はもう汗びっしょりだった。動悸がおさまらない。

「くそっ…なんであんな夢なんか」

俺は起き上がると部屋を出て静かに恵の部屋へと入った。特に以上はな
く恵は静かに寝息をたてて眠っていた。

「絶対にお前だけは守ってみせるからな恵」

あの地獄の日々から抜け出してようやく掴んだ安寧なんだ。誰にも絶対
に壊させはしない。

時刻はまだ深夜2時過ぎだった。来た時と同じように静かに部屋を出て
自室に戻ってベットに潜り込むが不安が頭をよぎるばかりだった。

「恵…」

俺の唯一の家族、それがもし消えてしまったら俺はどうなるんだろうか


そんなことを考えていたが睡魔には勝てず俺は再び眠りに落ちた。








Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.28 )
日時: 2012/08/19 23:50
名前: 千本桜 (ID: 3WEStcxt)

〜翌日〜

「まだ誰も来ていないわね…」

それもそうだよね。まだ6時をすぎたところだもん。

あの後帰ってから私はすぐに自室にこもって休んだけど結局あのことが気
になって目が覚めたまま、こんな時間に学校へ登校する羽目になった。

「でも…やっぱり眠いなあ…保健室に言って寝よっと」

けどやっぱり静まり返った学校は気味が悪い。誰かいてくれればいいけど
やっぱりいないよね。

そんな期待を胸に保健室のドアを開けた。

「えっ?」

するとそこには私の期待通り…いやそれ以上に驚いた人物がそこにいた


「影宮 勇斗?」

そいつはパイプ椅子に腰掛けてスヤスヤ寝息を立てていた。

私は恐る恐る近づいてこいつの顔を覗き込んだ。近くで見ると結構綺麗
な顔立ちをしていた。あのツンケンな態度がなければモテていただろう
に…

「…人の顔を覗き込むとはあまりいい趣味とは言えないな…」

「のあっ!?」

驚きのあまり私は後ずさりした瞬間思いっきり尻餅をついてしまった。

「いった〜…」

「なにしにきたんだ?」




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