二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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暗黒騎士呀鎧伝 業
日時: 2012/05/15 19:33
名前: 千本桜 (ID: StvfWq.v)

黒き闇に落ちた心 

その心に輝きはなかったのか

その心に希望はなかったのか

それを知りたい者は行くがよい

暗く  深い  闇の中へと


                    暗黒騎士呀鎧伝 

  

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Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.19 )
日時: 2012/06/10 16:09
名前: 千本桜 (ID: rNQHbR8H)

ジリリリリリリリリ!!

防火システムが作動してスプリンクラーから大量の水が吹き出る。

"くかかかか!死ね!魔戒騎士風情が!僕の邪魔をする奴らは…"

くくく…あの子は残念だったがまあいい。それよりも魔戒騎士の…

「これで…殺したつもりか?」

"!!?"

耳を疑った。あの強烈な爆発を耐えただと!?

煙が晴れて、いや無理矢理晴らしたといった方がいい。その中から現れ
たのは、漆黒のマント、漆黒の鎧を着た…狼

「とっとと決める」

"なめるな!!"





Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.20 )
日時: 2012/06/12 21:49
名前: 千本桜 (ID: QBvEkUjp)

騒ぎを大きくしてしまったな。さっさとケリをつけるか。

思考が終わらないうちにアングレイがむちゃくちゃにヘドロ攻撃を繰り
だすが俺は避けなかった。いや避ける必要がなかった。

アングレイのヘドロは鎧に命中しているが傷一ついていない。

"ばかな!!僕の攻撃を"

驚愕するアングレイはなおをヘドロ攻撃や触手で攻撃するが俺にとって
は無駄なあがきだ。

「お前…弱いな」

"!!?。ふざけるなあああああ!!!"

それがアングレイの最後の言葉だった。俺は自分の剣〈黒炎剣〉を鞘か
ら抜くと一瞬で間合いを詰めアングレイを胴体から真っ二つに切り裂い
た。

バン!!という音とともにアングレイは消滅し、アングレイの陰我が黒
いモヤとなって宙をただよう。

俺が手をかざすとモヤは俺の中に吸い込まれるように集まり、アングレ
イの陰我が俺の中に収まった。

「陰我吸因」

鎧を解くと俺の後ろではまだあいつが呆然とした顔でへたり込んでいた


「あ…あんたっていったい…」

「それよりも…」

俺は自分の指に紫の炎を灯すとこいつの目に向ける。すると目の中に黒
い文字が浮かび上がった。

「やっぱりお前ホラーの血を浴びたのか?」

「え?あっ…さっきなんか変な水みたいなのが飛んできて私の中に入っ
ていったような気がするけど…」

「そうか…ならいい」

俺はこいつの顔に手を当て気絶させると警備が来る前にその場を後にし
た。

「ホラーの返り血を浴びたか…ならお前には俺のために役立ってもらう
としよう」

これから忙しくなるな…と俺の心は弾んでいた。これでまたあいつを殺
すための一歩を進むことが出来ることに…

Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.21 )
日時: 2012/06/14 23:04
名前: 千本桜 (ID: Ac14GSO0)

第2話

に入る前に…

どうも作者の千本桜です。

私の作品にじゃんじゃんコメ下さい。

ああしてほしい。感想、などいろんな声をお待ちしています。

Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.22 )
日時: 2012/06/18 00:23
名前: 千本桜 (ID: mNUslh/H)

第2話 虚影

"優斗よ…優斗よ聞こえるか"

俺の中でメシアの声が聞こえる。あいつの声なんて聞きたくなかったが
俺の中にいるからしょうがない。

「なんだ?」

"昨夜のあの戦い…なぜ人間を助けた?"

「助けた?勘違いするな。あいつはホラーの血を浴びた。ホラーの血を浴
びた者はホラーにとって最高のえさになる。だから生かしてやったんだ」

"だがそなたはあの女に少しばかり心を動かされたように見えたが?そ
れになぜ学校などに行く必要がある?そなたには無用のものだろう"

確かに俺はあいつに少しばかり興味を持った。しかしそれは他の人間と
少しばかり違っていただけで気持ちがどうこうというわけではない。そ
してあの学校は特殊だ。いずれ役に立つと思ったから調査するだけだ。

「…少しばかり他の奴らと違ったとおもった…それだけだ。それにあの学
校については貴様のほうがよく知ってるはずだろう?

"…まあいいだが優斗よ忘れるな。そなたは闇だ。闇に委ねたそなたの
心に光を宿してはならぬ"

いちいちうるさい奴だ。それくらい分かってる。

「言いたいことが言い終わったらとっと消えろ目障りだ」

そういうとメシアは消えた。忠告のつもりだろうが聞くつもりはない。
千体のホラーを喰らったら…その後は貴様だ。

「恵…」

俺の中に残ってる光は唯一俺の家族、恵だけだ。だがその妹ともいずれ
は別れることになるだろう。けどたとえ離ればなれになろうとも生きて
さえいればそれでいい。

復讐と恵だけが俺の今の生き甲斐だ。

「うっ…」

気付くともう朝になっていてカーテンから差す光で俺は目を覚ました。

「お兄ちゃん!もう朝だよ!早く起きないと学校に遅れるよお!」

恵の呼ぶ声が聞こえる。俺は体を起こすと制服に着替え部屋を出て行く
。今日もまた新しい一日が始まる。



Re: 暗黒騎士呀鎧伝 業 ( No.23 )
日時: 2012/06/19 21:17
名前: 千本桜 (ID: GedK8Jh6)

「おはよう恵」

「おはようお兄ちゃん!早く座って!」

恵は慣れた手つきで朝食の準備を進めていた。テーブルの上には日本ら
しい味噌汁やら焼き魚などが並べられていて、最後の品を持ってくると
恵はチョコンと自分の席に座る。

「いただきます!」

「いただきます」

こんな風景少し前までは考えられなかった。だがこの生活もいずれは…

感慨にふけっていると恵は心配するように俺の顔を覗き込んでいた。

「どうしたのお兄ちゃん?もしかして不味かった?」

「いや違う。ちょっと考え事しててな」

今の俺がしていることは恵には話していない。心配させたくないという
のもあるが話したらきっと反対するだろうと思ったからだ。こんな血生
臭いのは恵は嫌いだからな。

「え?なに?もしかして好きな人ができたとか?」

「断じて違う」

「え〜違うの〜?」

「お前恋話とかほんとに好きだよな。なんでいつもそっちにもっていき
たがる?」

女っていうのは誰でも好きなのだろうか?

「当然だよ!女は恋に生きなくちゃ!お兄ちゃんも外見いいんだから少
しおしゃれしたら絶対もてるのに」

「そういうのは俺の趣味じゃない」

「ちえっ…つまんな〜い」

「それよりも早く食べないと学校遅れるぞ」

時計を見ると時間は8時前、学校までは大体10分位だからそろそろ出
ないと完璧に遅刻してしまう。

「うそ!もうこんな時間!?お兄ちゃんも早く食べ…ってもう食べ終わ
ってるし!?」

「お前が話してるのに夢中になってる間に俺はサクサク食べてたんだよ
。早くしないとおいていくぞ」

俺がそういうと恵は大急ぎで朝食をたいらげていく。まるで蟒蛇(うわばみ)だ。

「ごちそうさまでした!いくよお兄ちゃん!」

「ああいくか」

恵は鞄を持つと玄関へと走っていく。俺もその後を追って玄関にいき
下駄箱の上に立てかけられている写真をみる。

「いってきます母さん」

「いってきますお母さん!」

ドアを開け恵が勢いよく駆けだし、俺はドアが閉まる直前まで写真を眺
めていた。


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