二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394

 今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
 今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。

 参照をクリックすれば前作に飛びます。

 では、英雄達の新しい冒険が始まります……

 皆様にお知らせです。
 以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
 投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
 となっています。
 皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。

登場人物紹介等  
味方side>>28  
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624

目次

プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695

第十六幕 錯綜

一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756

第十七幕 決戦

零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕 
>>774 >>812 >>818

最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851

2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825



あとがき
>>852

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171



Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.715 )
日時: 2013/02/23 20:12
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

シロナ・女
容姿:非常に長い煌びやかな金髪に、特徴的な黒い髪留めを付け、黒いコートを着ている。かなりの美人。
性格:温厚で聡明、固い信念とポケモンへの深い愛情、強い正義感を持ち合わせているが、少々子供っぽく天然な部分もある。

手持ちポケモン

ウォーグル・♂
技:ブレイブバード、馬鹿力、ビルドアップ、霧払い
特性:力ずく

ミカルゲ・♂
技:バークアウト、恨み、影分身、黒い眼差し
特性:プレッシャー

トゲキッス・♀
技:ブレイブバード、ドレインパンチ、神速、波動弾
特性:張り切り

シビルドン・♂
技:マッハボルト、火炎放射、ウッドハンマー、喰らいつく
特性:浮遊

グレイシア・♀
技:吹雪、シグナルビーム、シャドーボール、ミラーコート
特性:雪隠れ

ミロカロス・♀
技:ハイドロポンプ、凍える風、眠る、寝言
特性:不思議な鱗

ガブリアス・♀
技:逆鱗、地震、ぶち壊す、怒りの炎
特性:砂隠れ

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.716 )
日時: 2013/02/23 23:58
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 真っ暗な監獄。穢れた寝台。晒し者の台座。煤ける鉱山。
 自分の居場所はそんな所だった。
 自分の置かれている状況を理解するのに、一年かかった。それから痛みという痛みを知り尽くすのに二年。穢れという穢れを知り尽くすのに三年。辱めという辱めを知り尽くすのに四年。疲れという疲れを知り尽くすのに五年。苦しみという苦しみを知り尽くすのに六年。そして、絶望を味わい尽くすのには、七年もかかった。
 辛かった、なんて、今更でも言えない。痛苦がデフォルトだった。初めのうちは少しでも痛みがなければ安堵の溜息を漏らしたが、途中からは苦しみがないことに疑問を抱くほどでさえった。
 泣き、叫び、呻いたかつての自分。無抵抗であった時もあれば、抵抗した時もあった。どちらにせよ結果は変わらなかったが。
 奴らの表情が愉悦や憤怒に染まる時、自分はどんな表情をしていたのだろう。
 だろうと言うが、そんなものは大方見当がつく。嫌悪、恐怖、疲弊、困惑……まあ、どれでも大差はない。少なくとも、当時の自分にとってはどのような気持ちを抱いだところで、結末に変化はない。こういう歪んだ考えを持ってしまったのは、きっとそのせいだ。
 いつから歪んでしまったのだろう、なんてことを思い返すのは無意味だ。それ以上に、思い出したくなんてない。
 全身にあますとこなく刻まれた傷。この傷の消滅こそが、あの男に従う条件だった。
 もう見たくない、思い出したくない。それは本当だ。嘘偽りのない真実だ……と、思う。
 だが、本当は分からないのだ。
 自分がなにを欲しているのか。自分の心が満たされるのは、どういう時なのか。
 仲間はいる。自分のことを友のように思う者、慕ってくれるもの、気をかけてくれる者。そういう存在は、確かにいる。
 しかし、どうもしっくりこない。それは、自分が求めていたものではない。そんな気がするのだ。
 なら自分はなにを求める?
 それを思うたびに、暗い過去が、魔手が、混沌の如く渦巻く——



「……っ!」
 ガバッと。
 7P、レイは飛び起きた。ベッドのシーツを破かんばかりの勢いで掴み、酷く乱れた呼吸をしている。顔どころか全身には、不快感を抱かせる寝汗で濡れていた。
「レイ様……?」
 例の隣には、金髪の一人の女性がいた。レイが直属の配下に置いている者、サーシャだ。
 しかし彼女はいつもの軍服ではなく、この時期には少々寒そうなワンピースだった。
「サーシャ……」
 いつもの冷たい視線でサーシャに目を向けるレイ。その目つきは、鋭くはあったが、どこか力のなさも窺えた。
「レイ様、その……大丈夫ですか? 随分、うなされていたようですが……」
「……心配には、及びません」
 言ってレイはベッドから降り、壁際に設置されたクローゼットまで歩いていく。が、その足取りもどこかおぼつかない。
 クローゼットまで辿り着くと、扉を開け、着替えを始める——とはいえ、レイは春夏秋冬関係なくいつでもサマードレスのようなワンピース一枚なので、着替えにかかる時間は一分もない。
 そんな短い着替えの合間に、レイはこんなことを言い出した。
「サーシャ……わたしの体に、傷はありますか……?」
「え? いえ……刻印を除けば、ないとは思いますが……」
 あまりに唐突だったので、若干口ごもるサーシャ。それに対しレイは、そうですか……、とだけ返す。
 服を着終わり、最後にプラズマ団のマークが入ったヘアピンを付ける。その時だった。

コンコン

 と、部屋の扉がノックされる。レイはその音だけで誰が来たのかは分かったので、どうぞ、と言った。
「お邪魔しますよ」
 入って来たのは同じ7P、エレクトロ。今日も今日にて執事服をきっちりと着こなしていた。そして、
「……何故、フォレス様もここにいるのでしょうか?」
「あぁ? 俺がいちゃ悪いかよ」
「別に……」
 口ではそう言うが、不服そうなサーシャ。
 エレクトロに続いて入室したのは、7P、フォレスだ。いつもの軍服染みた迷彩柄の服は着ているが、コートは羽織っていない。
「なんの用でしょうか……部屋まで来るということは、なにかあったのですか……?」
「いえ、実はそこまで急でもありませんよ。ただ、あなたがなかなか起きてこないものですから、業を煮やした、といったところです」
 見れば、時計の針はもう昼を指していた。
「それは……すみません。では、一体どのような用件で……?」
「今のうちに持ち場を決めておこうかと思いまして」
 失礼しますよ、と言いながらエレクトロは部屋の中央に設置されているテーブルに、地図を広げた。
 縮尺が分からないのでどれくらいの広さなのかは分からないが、それでもそれなりの広さはありそうな場所の地図だ。ほぼ正方形に区画された空間で、描かれているのは居住区、広場、森、湖、塔、そして城だ。
「私たちがいざ戦おうという時に、バッティングしては困りますからね。あなたにも、英雄側に気になる相手がいるのではないでしょうか。誰にも邪魔されず、戦いたい相手がいるのでは?」
「……いませんよ、そのような人は」
 エレクトロの言葉を否定するレイ。エレクトロも追及せず、そうですか、と返した。
「とりあえず、フォレス。あなたから説明を」
「了解だ。えーっとですね、この森の一帯は俺が罠を仕掛けていて危険なので、立ち入らないでください。入れるのは一部の森樹隊と焦炎隊のみです。あと、こっちの広場はフレイが陣取ってるようなので」
 地図を指差ししつつ、説明するフォレス。まったくリアクションのないレイだが、まあ聞いてはいるのだろう。
「と、まあそれだけなんですけど……とにかく、この辺は危険なんで、入らないでくださいね」
「……分かりました」
 短く返し、レイは地図に視線を落とす。
「……なあ、エレクトロ。もういいか?」
「ええ、もう帰ってもいいですよ。お疲れ様でした」
 そんなやり取りがあった後、フォレスは速足でレイの部屋から出て行った。
「あ……」
 それを見てサーシャは、ふと思った。そして、思い立ったらすぐに行動に移る。
「すみません、レイ様。私も少しはずしてよろしいでしょうか」
「……? 構いませんよ……」
 レイは少し疑問に思ったようだが、すぐに許可した。
 そしてサーシャは一礼すると、フォレスの後を追い、部屋から出ていった。



「フォレス様」
「あ?」
 声をかけられ、フォレスは振り返る。そこに立っていたのは、サーシャだ。
「なんだよ……お前から俺に呼びかけるなんざ、珍しいじゃねえか。そんなに明日、雨が降って欲しいか」
「違います……フォレス様は、知っているのですか?」
「なにをだ」
「レイ様の……その、過去について、です」
 フォレスはサーシャの言葉を聞き、眉根を寄せる。酷く不機嫌そうだ。
「……なにがあったかは知らねえが、下手に首を突っ込まねえほうがいいぞ。お前なら、絶対に後悔する」
「それでも、知りたいのです。フォレス様なら知っているのではないですか?」
「確かに知ってるが、俺もアシドから聞いた話だしな……ま、誰から聞こうと他人に言いふらすつもりはないが。言っとくが俺は土下座されようともお前に教えるつもりはねえぞ」
 頑ななフォレスは、さらに、
「あの人の過去は、好奇心にかられて探るようなものじゃねえ。あのフレイでさえ、中途半端にしかしらねえんだ。その理由がなんだか分かるか? 『全部知ったら普通のお友達じゃなくなるからさー』だってよ。あのフレイが言ったんだ、それだけで事の重大さは理解できるだろ」
「しかし……」
 突っぱねるフォレスに対し、食い下がるサーシャ。そんな不毛な言い合いがしばらく続き、
「……分かりました。それほどフォレス様が頑ななら、自分で調べます」
「ああ、いいぜ。好きにしろ。だが一応言っておく。知っちまったが最後。お前がレイさんのことをどう見るか、その視点はあの人の過去を知るだけで180°変わっちまうぞ」
 フォレスの忠告を半ば無視するようにサーシャは踵を返す。
 部下として、上司のしがらみを知っておきたいというのは当然のこと。氷霧隊の理念は、レイの安寧。彼女に心の揺らぎがあるのなら、それを正すのが役目である。
 その理念に従うサーシャは間違ってはいないのだろう。上司のために動くというのは見上げた精神だ。森樹隊あたりに爪の垢でも飲ませたいくらいである。
 しかしこの時は、対象が悪かった。レイという存在が抱える闇は、サーシャが思っている以上に、大きかったのである——



第十六幕、第二節、始まりました。前にも言いましたが、今幕はプラズマ団の直属部下がメインとなる話です。なので氷霧隊からはサーシャが選出されました。まあ、彼女しかいませんしね。さて、今までさんざ思わせぶりな事を書いてきたレイの過去ですが、そろそろ察しがつきますかね。まだ明確にはしませんが、少しずつ明かしていく予定です。なお、今幕は節ごとで分割されているので、一節はそれほど長くならないと思います。総合でも長くはないと思いますが。でもどうでしょう、白黒は冗長に書いてしまう癖がありますからね。では次回、サーシャがレイの過去を知るべく活動します。お楽しみに。

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.717 )
日時: 2013/02/24 00:29
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: gpFiwkqb)

イリス、遂にやりましたね。遂に父親を越すことが出来ましたね。
それでもやはりイリゼは強かったです。ポケモンの種類を見るだけでも強者揃いですが、その実力もやはり折り紙つきでしたね。

ゴキブロスネタを入れないであげてくださいww
……とは言え、ベガの図鑑で実際にネタにされているから仕方ありませんか。

そして英雄のシステムもようやく明らかになりましたか。
少々難しい部分もありましたが、システムはよく分かった気がします。
にしても、イリゼやロキが前世代の英雄だったとは驚きでした。
イリスとNが英雄だと脳にしみついているからだと思いますが、あの豪快でやや乱暴なイリゼやマイペースで掴み所のないロキが前代で英雄だった情景が想像できません(笑)。
というかイリゼって子供のころからずっとあの容姿なんですか?

最後はプラズマ団ですね。ぶっちゃけ、ここが一番楽しみです。
節もいくつかあるようですし、プラズマ団の知られざる一面に期待ですね。

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.718 )
日時: 2013/02/24 12:25
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

パーセンターさん



 はい、イリスはやっとこさイリゼにリベンジを果たしました。本当、長かったなぁ……
 イリゼの実力は本作でもトップクラスですからね。ポケモンも晴れパを中心に、強力なポケモンを揃えています。

 ゴキブロスネタは遊び心というか、ほんの出来心です。
 思えばゴキブロスってポケモンではよく使われてますね。ヒードランの蔑称、アルタイル・シリウス、ベガのポケモン、そして2ちゃんねる、ですか。

 英雄のシステムは、実は僕も大まかにしか決めていなかったのを無理やりつなげただけですから、少々ややこしいかもしれませんね。
 まあ、確かに誰もあんな性格の二人が英雄だとは思わないでしょうね。
 作中でも言及されていますが、イリゼたちの英雄は名前だけだったので、あんなんでも大丈夫なのでしょう。いや、何が大丈夫なのかは知りませんが。
 そういえば考えたことなかったですね。うーん、幼少時からあの容姿ならいじめを受けていそうですが、イリゼならむしろ返り討ちにしそうです……

 プラズマ団メインの話はどこかでやりたかったので、最終決戦間近の今にしました。プラズマ団の隠された秘密が明らかに……なるかどうかはわかりません。
 まあしかし、イリスたちには見せない一面は、もしかしたら見られるかもしれませんね。

Re: 490章 詮索 ( No.719 )
日時: 2013/03/04 20:54
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: u.mhi.ZN)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「やはり、ダメね……」
 サーシャはプラズマ団の誇る資料に丸一日こもって7Pのデータを調べ尽くしたが、来歴や過去などは一切伏せられていた。フォレスのデータだけは何故か乗っていたが、どうでもよかったので無視した。
「となると、レイ様に直接聞くのが最も手っ取り早いですが……」
 その方法は出来れば取りたくない。いくらフォレスが言ったことでも、それが嘘だとはサーシャには思えない。レイの過去は相当壮絶なもので、それを本人に直接聞くなど、正気の沙汰ではないだろう。
「なら、他に事情を知っている人に聞いてみましょうか」
 サーシャは立ち上がり、資料室を後にした。向かう先は自室だ。
 現時刻は夜中の十二時を回っている。とりあえず今日はもう寝て、明日から本格的に動くことにする。


 翌日。
 最初に向かったのは聖電隊の居住区域。内装は煌びやかかつ豪奢で、床には赤いカーペットが、天井には輝くシャンデリアが、他にも格調高そうな調度品が見て取れる。
 これらの調度品はを用意したのはサーシャの目当ての人物、エレクトロだ。
「7Pを仕切るほどの方なら、レイ様の過去だって知っているはず」
 という思惑から目を付けたのだが、これがなかなか見つからない。
 エレクトロは見た目通り、直属部下クラス以上のプラズマ団が住まう区域の家事全般を担当している。そのため、涼しい顔をしていてもかなり忙しい。だから見つからないのも道理なのだが、
「厨房も廊下も隅々まで探したというのに、まったく見つからないとは……本当にどこにいったのでしょう」
 こうなってくると、本人ではなく部下に場所を聞いた方が良いような気がしてくる。
 と思った矢先、聖電隊に属するエレクトロ直属の部下。今日も今日にて真っ黒な服装に身を包む青年、ソンブラを見つけた。
「すいません、ちょっとよろしいでしょうか」
 早速、サーシャは声をかける。
「ん? 君は確か、レイ様のとこの……えーっと」
「サーシャです。少し聞きたいことがあるのですが、よろしいでしょうか。本当に、少しだけですので」
「まあ、別に構わないけど……」
 若干、面倒だと言いたげなオーラが見えるが、あえて無視する。サーシャは率直に、自分はエレクトロを探していて、エレクトロの居場所を聞いた。勿論、探している理由は伏せるが。
 するとソンブラは、
「ああ、エレクトロ様なら広間にいるよ。けど」
「けど?」
「僕はついさっき呼び出されたんだよ、エレクトロ様に。大事な話があるとかで。なんだか、いつもと雰囲気が少し違ってた……」
「それは……そうですか」
 あの重鎮エレクトロが大事な話ということは、相当なものなのだろう。サーシャはエレクトロの部下ではない、そうでないにしても、邪魔することは出来ない。
「分かりました、ありがとうございます。では、私はこれで」
 とりあえず、エレクトロに話を聞くのは後回しにすることにした。
 ソンブラと別れ、サーシャは次なる目的地へと足を伸ばす。



 そして、サーシャが次に向かったのは、焦炎隊の居住区。ここは一室を除けばすべて和風のデザインで、床は板張り、扉も襖や障子となっている。
「相も変わらず、ここは土足で入るのに抵抗がありますね……」
 と言いつつ、サーシャは土足で踏み入った。
 次の目当ては察しの通りフレイなのだが、彼女はプラズマ団の基地の中を無駄に動き回るので、なかなか捕まらないのだ。
 なのでまずフレイの部下から居場所を聞くことにした。その部下とは、
「失礼します」
「……また珍しい客人がきたものだな。拙者に何の用だ?」
 襖を開いた先には、時代錯誤な忍装束を着た長身の男、ハンゾウが座禅を組んでいた。
「とりあえず座れ。茶くらいは出すぞ」
「結構です。用件もすぐに済みますので」
 サーシャはソンブラの時と同じように、フレイの居場所を聞いたのだが、ハンゾウは首を横に振った。
「悪いが、拙者はフレイ殿がどこにいるのかまでは把握していない。拙者はフレイ殿の護衛が主な任務ではあるが、基地の中ではそれも意味はなかろう。なによりフレイ殿は、己の世話を他の方に任せている。拙者の出る幕ではないのだ」
「……その、他の方とは?」
「フォレス殿だ」
 途端、サーシャは露骨に不機嫌そうな顔をする。
「貴方は……それでもいいですか? あのフォレス様ですよ? 何をしでかすか分かりませんし、むしろ心配では?」
「いや、心配無用だ。フォレス殿がフレイ殿に手をあげることはありえぬ。それに、フレイ殿はフォレス殿に世話を焼かれたがっている節がある。ならば拙者たちは、フレイ殿の意向に従うまで」
 氷霧隊と焦炎隊は、どちらもトップのカリスマ性で動いているが、部下の意志というものは少し違うようだ。
 氷霧隊はレイに対する憧憬。憧れのようなものがあり、そこには大なり小なり愛情に近い感情がある。
 しかし焦炎隊は忠義。フレイの行いこそが絶対であり、彼女の行為こそが従うべき指針である。
 上司のためならば単独行動にも出るのが氷霧隊、上司の自由を貫き従事するのが焦炎隊、ということである。
「……そうですか。では、お邪魔しました」
 ハンゾウには色々言いたいことのあるサーシャではあったが、それはまた今度。ひとまず部屋を出て、焦炎隊の居住区域を後にする。
 次にどうすればいいのかと悩みながら長い時間歩き回っていると、ふとあるものを見つけた。
「さて、どうしましょう……エレクトロ様もフレイ様もいないとなると……あ」
 サーシャは足を止める。その視線の先にいるのは、今まさに自分が探している人物、フレイがいた。
 だが、それだけではなく、
「レイ様……」
 も、いたのだった。
 レイはフレイを抱きかかえ、誰かと言い合っているのか、一方的に言われているのか、とにかく取り込み中のようであった。
「確かあれは、フォレス様のところの……ティンさん、でしたか」
 正直サーシャは彼女の思考回路が理解できない。あのフォレスのことを好いている理由がまったく分からない。その点でも色々言いたいことがあるのだが、今はレイもいる。
 三人の用件が終われば、フレイから話を聞こうと思っていたサーシャだが、なんとティンは二人をどこかへと引っ張って連れて行ってしまう。
「ちょっ……!」
 せっかくのチャンスを潰されてしまい、動揺するサーシャ。追いかけようとするが、その時には既に、三人とも姿を消してしまっていた。
「……どうしましょう。他にレイ様の過去を知っている人なんて……あ」
 ふとサーシャは思い出す。昨日、自分の要求を突っぱねた、憎っきフォレスの言葉を。

『確かに知ってるが、俺もアシドから聞いた話だしな……』

「アシド様……!」
 フォレスはそう言っていた。プラズマ団きっての嫌われ者で異端者。7Pアシド、性悪のマッドサイエンティスト。
 確かに彼なら、彼ほどの情報収集力があれば、レイの過去を知っていても不思議はない。しかし、あの捻くれ者がそう簡単に教えてくれるものだろうか。もし教えてくれるにしても、相当な代償を支払わなくてはないないのではないだろうか。
 そんな悪い想像ばかりがサーシャの脳によぎるが、
「……ええい、ままよ。行くしかありませんか」
 サーシャは歩みを進める。次なる行き先は、プラズマ団基地唯一の研究施設。毒邪隊の専用区域、プラズマ団研究実験開発部三代目室長、アシドの構えるラボ。
 プラズマ団で最も訪れたくない場所と言われる魔窟へと、踏み入る——



うーむ……やっぱりバトルがないと書く楽しみが半減ですね。ともあれ、第二節その二。サーシャがせわしなく動き回っております。ちなみに最後に触れた研究実験開発部の二代目室長は、前作で一番に最弱の称号を得たお爺さんです。だったら初代は誰かというと……意外な人物であるとだけは言っておきます。まあ、覚えているかは甚だ疑問ですが。それにしても、この小説も大分進みましたね。この調子で行けば、三月末までに完結できるのでは? ……いや流石に無理か。でももうちょっとで終わりそうなんですよね。そしたらどうしよう、三作目を書こうかな……でも白黒は高校一年生時で既に一部の科目の成績が危ないので、続けられる自信があまりなかったり。部活もありますしね……。とりあえずそれは置いておくとして、次回、やっとバトルが書けそうな感じです。相手は誰にしようかな。それでは次回もお楽しみに。


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