二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集
- 日時: 2010/03/17 15:14
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
どうも私支配人のお化けギャルソンです
今回私が恐怖の世界に誘ってあげましょう
【実は最近怪談レストランがつまらないと思って作りました】
また他のお客様の怪談を募集しております
【題名】
【怪談の内容】
だけでオーケーです
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます
>>1第1話滅亡した国 >>2第二話2つの車
>>3第3話襲撃とアクシデント
>>5殺戮・戦い・救世主
それ以降は順々に進みます
>>6>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>13>>14>>15>>16
投稿してくれた人たち
愛羅s ヒロトs 邪狼sです!!!
オリジナル小説「俺たちの学校デイズ!!!」
>>33>>34>>35>>38
- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.8 )
- 日時: 2010/03/11 16:17
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
【ミッケ!】
僕、バクス・ブレイスはロシアで狂戦士と戦っている。自分は今15体倒している。え?全然少ないじゃないか?
……逃げまとう多くのロシア人の中から狂戦士を見つけ、さらに人に危害を加えずに狂戦士を殺すのがどれだけ大変かわかってからそういう質問を言ってくれ。
しかし、時間もだいぶ経ち、僕らがいる地域でにげんる人々は少なくなってきて狂戦士が見分けやすくなってきている、つまり、倒しやすくなっている。こういうのを吉報っていうのかな?
しかしそれでも狂戦士は人を殺すのをやめない。見た感じ狂戦士は命を奪うのを愉しんでいる。なんて奴だ・・これが本当に生物兵器がやることなのか?と思ってしまう。
でもこう思っている間も破壊された家の壁の破片を魔術で操り、狂戦士の両手、両足そして顔に突き刺している自分も何て奴なんだろ・・。
僕は狂戦士を殺しながら四方八方に逃げる人々に逃げる方向を教えている。何せ、僕らが来る前に兄貴の携帯にハンター仲間からこんな電話があったからだ・・・
数時間前・・
〜兄弟の車の中〜
その時僕らは大急ぎで車の行き来が少ない道路でロシアに向かっていた。魔術を少し使い、車とは思えぬ速さで走っていた。我ながらいい魔術ができた。
走っている最中に兄貴の携帯にハンター仲間のバーティから電話があった。バーティはハンターでも数少ない魔神と共に悪魔を倒すハンターだ。
ラック「おっ、バーティ!どうした?今俺ら大急ぎでロシアに向かっているんだが・・」
バーティ「俺は今ロシアにいる」
ラック「!! ロシアの状況は!?敵は誰だ!?」
バーティ「見たこともない敵だ。少なくともそこらの悪魔じゃない(バーティは狂戦士のことを知らない。それをふまえてくれ)。今俺の魔神のマカンドがその悪魔らしき生物と戦っている。見た感じ、あんまり強くないが、数が多すぎる。それと今救援に迎えるハンター全員がロシアに集結している。こりゃハンター連盟創設・解散の歴史上、最大の戦いかもな」
ラック「・・・つまり、ロシア全域にその悪魔が・・・。確かに悪い言い方をすれば戦い、良い言い方をすればショーだな。こりゃ」
バーティ「そろそろ切るぞ。俺もマカンドにばっか任してられないな。じゃ!」
これが数時間前の出来事だ。つまり、ロシアから出ないとどこに行っても殺されるから国外に逃げる道を教えているわけだ。
そういや、ハンターはある程度ここに向かってきているとのことだ。早く援軍が来てくれないかな・・。さすがに疲れてきた・・・。
その時の僕は油断していた。そして、僕は後ろに刀を構え、僕を真っ二つにしようとする狂戦士に気づいていなかった。
バン!!
僕が急いで後ろを振り返ると、そこには僕の足元で頭を銃弾で打ち抜かれた狂戦士の死体と、ショットガンを構え、こっちを見ている正彦と、僕が銃弾と一緒にあげた聖水をつけ、ナイフで狂戦士を喉元を切り裂いているゲッシュがいた。
正彦「援軍に来たぜ!バクス!」
ゲッシュ「2人でやるより、4人でやったほうがいいだろ?」
バクス「・・・そうだな」
正彦「よし!やるぞ!」
正彦はショットガンで3体の狂戦士を、一体は喉元に3発、もう一体には心臓付近に、最後の一体の頭、手、足を撃つ。ゲッシュは上手く狂戦士の隙を見つけ、その隙を逃さずに狂戦士をナイフで切り裂いていく。
よし!僕らが優位に立った!
その時、僕は剣で狂戦士を殺すのをやめている兄貴を見つけた。何で?
僕は兄貴のところに行き、兄貴に話しかけた。
バクス「オイ!兄貴何で狂戦士を殺してないんだよ!早くやらないと・・」
ラック「・・見つけた・・」
バクス「・・え?」
ラック「あいつだけはあんなキズを負っても死んでない。絶対あいつだ」
バクス「だから何を見つけたんだよ!?」
僕は兄貴が見ている方向を見た。そこには・・・
左腕がなく、僕らと狂戦士の戦いを人の内臓(どんな内臓かは見えない)を食いながら見ている、狂戦士がいた。今までの狂戦士は致命傷となるキズを負ったら人と同じように死んでいた。
つまり・・・
あいつが本体だ!!
続く
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- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.9 )
- 日時: 2010/03/11 16:18
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
【中途半端な力】
ラックは本物の狂戦士を見つけ、もう体力は残り少ないはずなのにラックは分身の狂戦士を最後のピストルの弾で撃ち殺し、分身体が持っていた刀をピストルの代わりに持ち、狂戦士本体めがけて走っていった。
★ラック★
ラック「よう、狂戦士。お前、よくまぁ国を滅亡寸前にまで追い込んだな。俺はお前の殺し方を知らない。だが、今この大虐殺は一旦止められる」
狂戦士は右手に持っていた食いかけの内臓をそこらへんに投げ、変わりに地面に刺していた狂戦士の刀を抜き、戦闘準備をした。
ラック「おいおい。いいのか?左手が無くなってるっていうハンデ背負っちゃって?・・ま、それでも俺は手加減はしない!!」
そう言ってラックは怒り心頭で狂戦士の心臓めがけて剣を突き出し、攻撃を仕掛けた。狂戦士もその剣で防御し、今度は狂戦士がラックの右手目掛けて反撃をする。ラックは左手の剣で狂戦士の攻撃を防御し、右手の剣で狂戦士の右足を切り裂くが、狂戦士はニンマリと笑う。あまり効いてないようだ。
狂戦士のラックの決闘が始まった。
ラック「あちゃ〜・・。苦労すっぞ、これ」
☆バクス☆
正彦「ゲッシュ!弾切れだ!」
ゲッシュ「聖水を貸す!銃についている短剣に聖水をつけて分身を刺せ!」
狂戦士は一旦虐殺をやめた。だが、今度の狙いは僕ら3人だ。多分数えただけで狂戦士の分身は50はいるだろう。全く。まるで奴隷同士の殺し合いをする闘技場だな。ここは。ま、僕らは奴隷よりも緊急参戦した騎士ってところかな。・・え?そんなくだらない話はいいって?ああ、ゴメン・・。
ちなみに僕はロシアの地面にチョークでペンタグルというよく魔術師が書く丸の中に星が描かれているやつだ。で、それを描き終わって少し長い呪文を唱えているところだ。正彦とゲッシュは呪文を唱えている僕を守っている。
そして、僕は呪文を言い終わった。
その瞬間、ペンタグルの中から白と水色をした竜が10体いや、20体現れた。ま、性格には氷でできた竜だ。
そして、竜が一斉にペンタグルから出てきて、分身の狂戦士に攻撃を仕掛けた。今僕は<氷竜召喚>魔法を唱えた。
氷竜は狂戦士の腹や腕や足、首に食いつき、分身は食いつかれたとこを中心に凍りついていった。そして、体全部が凍りつくと氷竜は氷の塊となった分身を噛み砕いた。
分身が全て氷となり、全て噛み砕かれ、全てが終わり、静かになった。あるのは氷竜で倒されなかった狂戦士の死体と、無残に殺され、ロシアの地を埋め尽くす市民の大量の死体だ。
その時、僕は何か大きいものがここに来る音と、多くの足音を聞いた。
★ラック★
我が弟が狂戦士の分身を全て片付けたらしい。正彦とゲッシュもよくやった。やはりこの2人の援軍の才能がよかったんだろうな。
俺か?俺は狂戦士に剣を突きつけている。何故なら今の狂戦士は本当に惨めな状態で、両足は俺が全て切り落としといて、右手は両足と一緒にそこらへんに転がっている。狂戦士の刀もそこらへんに落ちている。
ラック「フランスを滅亡させて、次はロシアを滅亡させようとしたんだろうが、もう人殺し遊びは終わりだ。人類はまだ、希望が持てる。あばよ」
その時、俺は目を疑った。
狂戦士が、笑ってやがる。そうロシア中に聞こえるほどの大きな声で笑ってやがる。ついにおかしくなったか?
だが、その瞬間、狂戦士の足と、腕が、生えてやがる!なんて再生能力だ!普通の悪魔は再生するのに半日かかる。だがこいつは1時間も経ってないのに体の全てが再生している。
狂戦士は地面の刀を取り、今度は俺を殺しにかかると思ったが、違った。狂戦士はさっき俺が切り落とした前の両足と右腕を刀で切り刻み始めた。
その瞬間、切り刻まれた数だけ、小さい狂戦士の分身が現れた。少なくとも100はいる。
なるほど、さっきこいつの左手が無かったのはこのせいか。何て能力だ。
バクス「兄貴!!危ない!!」
俺は弟のこの言葉を聞いた瞬間、俺の目の前で爆風が起きた。
☆バクス☆
今僕らの目の前にロシアの軍隊がいる。戦車に兵隊が数多くいる。そして、狂戦士の分身を撃ち殺している。
そう思っているだけだ。狂戦士に普通のピストルの弾は効かない。つまりいくら撃っても効かない。つまり全ロシア軍は自殺志願者と言ってもいいくらいだ。
兄貴はロシア軍が撃った大砲の玉の爆風で僕らがいるところまで吹き飛ばされた。見た感じ吹き飛ばされただけで怪我はないようだ。兄貴は何とか立ち上がった。
その時、ロシア軍の兵隊の一人がこちらに来た。
軍人「市民の強力、ご苦労!後は私達にお任せを!」
この言葉に兄貴は怒ったようだ。
ラック「任せろ!?お前らじゃ倒せない!頼む、俺達に任せてくれ!」
軍人「いえ!これ以上市民に迷惑をかけるわけにはいけません!では!!」
その軍人は戦場に行き、そして、他の兵士と共に戦いにいった。
その時、僕は見た。狂戦士の本体がこの隙に逃げていくのを!
兄貴もそれに気づいたらしく、急いで車を止めたとこに行き、急いで武器を車にしまい、車のエンジンをかけた。
正彦「おい!あいつらはほったらかしか!?残りの市民はどうなる!?見殺しか!?」
ラック「・・・ここで狂戦士を逃がしたら、次は世界中の人間が殺される。残念だが・・・」
バクス「ロシアは・・・滅亡する」
僕らは何とか状況を理解してくれた正彦、ゲッシュを車に乗せた。そして、急いで狂戦士の後を追った。
その時、僕はさっきまでのロシア軍の勇ましい叫び声が、恐怖の叫び声に変わったのを聞いた。
そして、ロシアは数時間後に、滅びた。
続く
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- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.10 )
- 日時: 2010/03/11 16:19
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
突撃!となりのブレイス家!
ロシア滅亡から3日後、ラック、バクス、正彦、ゲッシュは車で山奥を走っていた。ここ3日間、ずっと車で走りっぱなしだ。
昼前に車が止まった。正彦が車から降りて見ると、そこには3階建ての黒い家が聳え立っていた。
見たところ、家の周りは正彦の身長の2倍ほどある壁や柵で守っており、まるで黒い教会のような構造だった。庭があり、花の手入れがちゃんとしていあった。もし普通の家ならば、一度は住んでみたいと思うすばらしい家だろう。
正彦が特に目を釘付けにされたのはその家の玄関に続く道の両端に10体ほどの銀の鎧を着た騎士が立っていた。しかも、見た限りよりの中には誰も入っていない。まるでこの道を通るものを守っているようだ。
ラックとバクスは騎士が守る道を歩いて行った。それに少し遅れて正彦とゲッシュが続く。
その時、騎士の鎧たちが一斉に剣を抜いた。剣の先端は正彦とゲッシュに向けられていた。腰に巻いてある短剣を抜こうとすると、ラックがゲッシュが剣を抜かせるのをやめ、騎士の鎧たちに話しかけた。
ラック「こいつらは客人だ。危害は加えないから大人しく通してくれ」
ラックがそう言うと、騎士たちは剣を腰に収め、騎士たちはゆっくりとその場に座った。そして再び4人は玄関めがけて歩き出した。
4人は玄関を通り、中に入った。中は学校の教室4つ分ほどの大きさのホールになっており赤いカーペットがしてある。2階、3階に続く階段もあるし、暖炉もある。そして、いたるところに本棚がある。ホールからは台所、書斎室、他のへに続く扉が4つほど見える。
正彦とゲッシュが中を詳しく調べていると、正彦は肩を叩かれた。正彦が見ると、そこには60代ほどの髪がすべて白髪で、身長が正彦の胸あたりしかない黒い服を着た男がいた。
バクス「やぁ、ポスティ。2週間ぶりだね」
ポスティ「おおっ。若様方がお戻りに・・。ポスティはいつもこの屋敷の掃除を怠りませでしたぞ。それに和歌様方がお客を連れて来た・・おおっ!今日は何と幸福な日でしょう!」
ラック「大げさだな」
バクス「ところでポスティ。頼みたいことがあるんだけど・・」
ポスティ「おおっ、何と私はお客様方にお飲み物と軽い食べ物を持ってくることを忘れておりました。待っててください。このポスティ、今お持ちしま・・」
ラック「狂戦士について関する本を持ってきてほしい」
すると、台所に向かう途中だったポスティは急に歩くのをやめた。そしてしばらくして、「かしこまりました」と言い、再び台所に向かった。
その間にラックたちは別の部屋にいた。その部屋はホールの半分ほどの大きさで、部屋の大半は木製の机と椅子で埋まっている。皆で宿題をするには適した場所だなとゲッシュは思った。
その部屋で5分ほど待っていると、ポスティは両手にコーヒーとチョコチップクッキーがおいてある御盆と、一冊の古いノートを持ってきていた。
ポスティ「狂戦士について書かれている唯一の書物いや、日記でございます」
ラック「これだけ?・・・この日記を書いた人物は?」
ポスティ「若様方の祖先、ヴァンサー・ブレイス様でございます」
バクス「ヴァンサー・ブレイスといえば、14世紀の最強のハンターじゃないか」
ポスティ「狂戦士については日記の中盤あたりから最後までに書かれております。狂戦士に関しては細かに書かれております」
正彦「・・お前ら・・一族ぐるみで狂戦士と戦っているのかよ」
ポスティ「私は台所で昼食を作っておきます」
バクス「ああ、ありがとう」
ポスティが部屋から出ると、ラックはコーヒーを少し飲み、日記を読み出した。
バクス「ねぇ兄貴。その日記で何を調べるの?」
ラック「・・・14世紀、ヴァンサーと狂戦士が戦ったのを最後に狂戦士は現在まで殺戮をやめた。しかも、蘇った狂戦士はまるで何かを探しているかのようにいろんな国をまわり、殺戮をしている」
正彦「・・・どういうことだ?」
ラック「俺達の祖先はなんかの形で見つけたんだ。そう、狂戦士の弱点を」
続く
- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.11 )
- 日時: 2010/03/11 16:20
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
戦いへ
正彦とゲッシュはここ3日間、ラックとバクスの家の机と椅子で埋まっている部屋で過ごしていた。風呂に入る時とトイレに行く以外、この部屋で1日を過ごしている。
しかし、今日だけは違った。
朝になり、正彦が起きると、ラックとバクス、ポスティが忙しく家中を行き来していた。ゲッシュはまだ寝ていた。
正彦がイマイチ状況が把握できないでいると、ラックがあのラックとバクスの祖先が記した日記を持ちながら正彦に話しかけた。
ラック「よぉ。おはよう」
正彦「騒々しいな。何かあったか?」
ラック「今出かける準備をしているんだよ」
すると、出かけると聞いてゲッシュがいきなりガバッと起き出した。
ゲッシュ「出かける?ふぅ、やっとここから出られるな。食事は上手かったけど、ずっと椅子に座っているのはなぁ・・」
正彦「呑気だな・・。出かけるってどこに?」
ラック&バクス「・・・シンガポール!」
正彦&ゲッシュ「・・・シンガポール?」
4人はラックとバクスの家を出て、ラックとバクスの車に武器を詰め込んでいた。詰め込むのは銃を6つ、剣4つ、ボウガン2つ、悪魔に関する本数冊、銃弾を入れている箱を3箱、聖水が入っているペットボトル7本。そして日記だ。
武器を詰め込み終わり、4人は車に乗る。ポスティと10体の鎧騎士がお出迎えに来ていた。
ポスティ「若様方、お気をつけて」
ラック「ポスティ、俺らが2ヶ月以内に帰ってこなかったら遣い魔、鎧騎士団、そして、お前は解雇だ。好きなところに行っていいよ」
ポスティ「若様!そんな縁起でもないことを・・・私はいつまでもこの屋敷に仕えます」
バクス「ありがとう、ポスティ。少し可能性の話をしたまでだよ」
ラック「俺らは絶対死なない」
ポスティ「若様方、正彦様、ゲッシュ様。どうかあなた方に神のご加護を」
正彦「じゃあ、行くか?」
ラック「おう」
そして、車は動き出した。
どのくらい走っただろうか。ずっと森を走っている気がする。いくら走っても家一軒見つからない。
すると、車は止まった。どこを見てもシンガポールではない。
正彦「おい。ここはシンガポールじゃないと思うが・・」
ラック「今から魔術を使ってシンガポールに行く」
ゲッシュ「へぇ・・魔術でどうやって多分ヨーロッパだと思うがヨーロッパからシンガポールまで行くんだ?」
ラック「まぁ、詳しく話せば長いけど・・今いるこの場所は魔力が多く行き来している。いわば駅だな。で、俺らは魔術でシンガポールまで続いている魔力、まぁ、路線だな。そのシンガポールまで続いている路線を利用し、シンガポール駅まで行くってわけだ」
正彦「なるほど・・。魔術はすごいな。こんなに発達しているとは・・」
ゲッシュ「で、どれくらいかかるんだ?」
ラック「魔術を唱えるのは10分ほど、シンガポールまですぐだ」
正彦「で、今バクスが唱えているわけだ」
ゲッシュ「なぁ・・・疑問だったんだけど、何でシンガポールなんだ?」
ラック「日記には俺らの祖先、ヴァンサーは狂戦士の心臓を言える魔術品を作った。それを『デット・クロス』といわれる十字架だ」
正彦「・・・デット・クロス・・」
ラック「その十字架を作り上げ、完成のした時、ヴァンサーは息を引き取った。多分、作るには命が必要だったんだろう。で、十字架はハンター達の組織、ハンター連盟に渡ったんだけど、その組織が解散後、十字架は何処かに行ってしまった」
ゲッシュ「つまり・・十字架は解散後、さすらいの旅に出たわけだ」
ラック「俺とバクスは十字架の存在を知るハンター連盟に関係する祖先を持つ人物を調べた。そして・・・」
正彦「十字架を持つ人物が見つかり、そいつはシンガポールにいた」
ゲッシュ「何でわかったんだ?そいつが十字架を持っているって?」
ラック「そいつの名前はオーガン・ザラス。ヴァンサーのサポートをしていたレップス・ザラスの子孫だ。当時レップスはヴァンサーが狂戦士討伐の援軍に行き、十字架を発見した人物だ」
正彦「可能性としては高いな」
バクス「・・・唱え終わった・・・いつでも準備はいいよ」
ラック「よし。丁度説明終ったし、行くか!」
一同「おう!」
〜アメリカ地方〜
夜のグランド・キャニオンに一人の人物が立っていた。その人物の睨んでいる方向は多くのアメリカ人が住んでいる大都会。
その人物は走り出した。雷が落ち、一瞬の光で映し出されたのは敵を殺すことしか考えていない残虐な目と、刀を振り回す狂戦士の姿だった・・。
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- Re: 怪談レストラン 裏物語 オリジナル怪談募集 ( No.12 )
- 日時: 2010/03/11 16:20
- 名前: 【涼太】 (ID: wetqViQy)
麻薬王
魔法でヨーロッパ地方(ブレイス家はどこにあるか正彦とゲッシュはわからないまま出発した)からアジア地方のシンガポールまで行く光景は奇妙としか言いようが無いと正彦は思った。
一番簡単に説明すると、車は全く動かない。景色だけが変わっていくようだ。自分達は時間が経つのを感じない。いや、自分たちの時間が止まっている。しかし、周りは時間の経過を早送りにして景色見ていると言えばわかりやすいと思う。
早送りの景色はこれもまた奇妙だ。人が素早く歩いていると思ったら、今度は車やバイクが走っている。そして、森や渓谷、川や海の景色が瞬間に見えた。
そして15分ほど経ったと思った頃、いつの間にか奇妙な光景は止まった。どうやらシンガポールに着いたようだ。
ラックは早送りの景色が止まったとわかると、車を走らせた。
車が止まったところはシンガポールのビルがそびえ立つ都会だった。正彦はてっきり目的地は田舎のようなところかと思っていたため、最初は戸惑った。だが、今度はこんなところでゆっくり休日を過ごしたいと思い始めた。
シンガポールはビルの如くそびえ立つホテルが多く、タクシーも走っている。建物は大使館、ショッピングセンター、コーヒーハウス等が見えた。
そして、食べ物の匂いを感じたら車内に腹が鳴る音が響き渡った。バクスの顔が少し赤くなる。
ラックはフッと笑うと、バクスにS$(シンガポールドル)を渡した。
ラック「何か食い物買ってこい。お前は魔術を使ったから腹が余計に減っているだろ?」
そうラックが言うと、バクスの顔に満面の笑みになった。そして意気揚々と車から出て行った。
ゲッシュ「あ、ラック。俺も行くよ。シンガポールなんて中々行かないし」
そう言ってゲッシュも車から降りた。
ラックと正彦は車を再び走らせた。
ラックはあるホテルに車を止めた。そして、ラックが車から降りると、正彦も少し遅れて車から降りた。そして2人はホテルに入った。
ラックはホテルに入り、ホテル員と会話をしている。オーガン・ザラスと言う『デット・クロス』の在り処を知っている人物は正彦にとってあまりいい印象は持ってない。
何故ならオーガン・ザラスとはFBIのデーターにも出ているアジアの麻薬王だからだ。
シンガポールは麻薬を持ち込む者に対しては極刑を出すほど麻薬には厳しい。その目をかいくぐり、麻薬王がここに滞在していることに正彦はまだ信じられなかった。そして、その麻薬王が悪魔を退治するハンターだと言うことが正彦にはさらに信じられなかった。
ラックとホテル員の会話は終わり、ラックはホテル員に道案内をされていた。正彦もそれについていく。
ホテル員がつれてきたのはホテルの1階の奥にある000号室と書かれた見た瞬間に怪しい部屋に連れて来られた。
ホテル員は案内を終えると仕事に戻ってしまった。そして、ラックは000号室に入った。
中は普通のホテル部屋だった。テレビにベッド、風呂にトイレ、机に本が数冊並べてある本棚だけで他に変わったことは見当たらなかった。
するとラックが何処から持ってきたのか、本を一冊本棚に置いた。その瞬間、本棚が動き、地下へと繋がる階段が現れた。
ラックと正彦が階段を降りていくと、広場のように大きな部屋に出た。部屋には数十名の男と、麻薬が入っていると思われる袋が壁の如く大量に積み上げられていた。
そして、部屋の奥に髪は生えてなくて、顔に爪で引っかかれた傷跡がある40代の男が立っていた。
ラックは周りの男達を無視し、その男に近づき、話し出した。
ラック「初めまして。オーガン・ザラス」
〜シンガポール・都内〜
バクスとゲッシュはシンガポールの観光を満喫していた。バクスの左手にはマンゴスティン、スターフルーツ、パパイヤ、マンゴーなどの新鮮な果物が数十個入っている袋を持ち、右手にはかじった跡があるマンゴーを持っていた。そして、マンゴーを笑顔でかじって歩いている。
ゲッシュも果物を買っていたが、バクスほど多く買っていなかった。しかし、ゲッシュもまた果物をかじりながら歩いていた。
そして、2人が右手に持っていた果物を食べ終えると、話し出した。
バクス「うん。シンガポールでこんなに果物が食べられるとは思わなかった」
ゲッシュ「同感。・・・ん?新聞だ」
ゲッシュが見つけた新聞の一面をバクスが見た。
その瞬間、バクスの顔に血の気が引いた。ゲッシュもまた血の気が引いた。
新聞の記事にはこう書かれていた。
『北アメリカ地方、謎の大虐殺』、『世界各国で起こる大虐殺』、『世界規模のクーデターか!?』
続く
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