二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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明日【日和】〜完結しました!!〜
日時: 2010/05/11 22:16
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 はじめまして!
思いつきで進めるので、更新は遅いかと・・・(学校もあるしね!)
 
 ギャグマンガ日和の二次小説です。
太子、妹子 芭蕉、曽良 の2組しか出てきません。
死ネタです・・・・・死にます・・・・
(補足・曽良くんがキャラ崩壊してます。ゴメンナサイ!)

うわぉ、マジかよ!?むりだぜ!
 って方は戻ることをオススメします。
 大丈夫だぜ!どす恋!
 ってな方のみどうぞ!
 では、レッツゴー!

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Re: 明日【日和】  ( No.22 )
日時: 2010/05/09 15:00
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 12.ありがとう

「太子・・・」
僕は、毎日不安で太子に呼びかける。
「ん、何だ?妹子」
すると太子は、いつも枯れた声で聞き返してくる。
「治り・・・ますよね・・?」
太子の体調は、さいきんますます酷くなっていた。
 声も、以前と比べると全然違う。
時々、凄く苦しそうな顔をするし、凄く咳き込んでるときだってあるし・・・。

「治るに決まってる!」
僕が聞くと、太子は決まってこういった。
「私は摂政だぞ、摂政!私が居なくなったら誰が摂政になるんだ!」

 それは、もう僕にとっておまじないのような言葉だった。
 その言葉を聞くと、凄くホッとして、安心できた。
この人は、きっと大丈夫だって。きっとまた元気になってバカやってくれるって。そう思えた。なのに、
「でも、もし私が居なくなったら、この世界はどう変わるだろう」
なんてヘンな事を言い出した。
「はあ!?太子は仕事なんかしてないでしょ。何も変わりませんよ」
「そそそ、そんなぁ〜!酷いな!」
涙目になる太子を見て、僕は笑った。
「大丈夫。仕事なんかしてなくたって、太子は太子ですから!僕は、太子に会えてよかったと思いますよ」
言った直後、僕はハッと我に返った。
 な、なんて事言ってるんだ僕は!
急に恥ずかしさがこみ上げてきて、うつむいた。
「私も、妹子に会えて凄く良かったと思ってる」
そしたら太子がそういうから、思わず顔を上げたら、あのちょっと怖い、ごわっとしたVサインをしてた。
「妹子に会えて、良かった。一緒に居られて、良かった」
「な、何ですか急に!」
自分でも、恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かった。
 太子は普段こんなキャラじゃないから、びっくりした。すごく、すごく驚いた。
「ありがとう、妹子」
「・・・・」
その言葉を聞いた瞬間、僕は何もいえなかった。
ただ、太子の細く、小さくなった手を握ることしか、僕にはできなかった。

Re: 明日【日和】  ( No.23 )
日時: 2010/05/08 22:29
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 13.変化

「ねぇ、曽良くん・・・」
「何ですか」
視線を投げかけると、芭蕉さんは腹をおさえていた。
「お、お腹痛い・・・・」
「はぁ?!」
思わず溜め息がでる。
「たまにお腹痛くなるのとは違う・・・感じ・・」
でも、芭蕉さんの本当に苦しそうな顔を見たら、ただ事じゃないんだって察する事くらい出来た。
「ここから村まですぐですから、宿に行きましょう」
「うん」
「体調が落ち着くまでゆっくりしましょう」
自分でもビックリするくらいすらすらと言葉が出てきた。
 いつもなら、バカにしてるところなのに・・・。
「うー・・・」
そんな事を考えている間にも、芭蕉さんの腹痛は酷くなってるらしく、芭蕉さんはうずくまった。
「大丈夫ですか」
「無理・・・」
正直に答える芭蕉さんの瞳はゆらゆら揺れてて、苦しいって訴えてた。
「・・・ったく」
小さく舌打ちをして、僕はしゃがんだ。芭蕉さんに背を向けて。
「そ、曽良くん・・・?」
「歩くんですか、歩かないんですか」
芭蕉さんの顔は見えないけど、きっと微笑んでいると思う。
 だって、僕の肩に手をかけたから。
ゆっくり立ち上がると、僕はスタスタと歩き出した。
 軽い・・・・・。
 以前、一度だけ芭蕉さんをおぶったことがある。
(途中で蹴っ飛ばして落っことしたが)
その時より、うんと軽くなっているきがした。
 やっぱり、この腹痛はただの腹痛じゃないのかもしれないな・・・。

 そんな事を思いながらも、僕は宿までたどり着いた。

 布団を敷いて芭蕉さんを寝かせた。
「ゴメンね、曽良くん」
芭蕉さんが、そんなこといいながらすごく寂しそうな目をするから、僕はその場から立ち去った。
「別に」
そうつぶやいて。

Re: 明日【日和】  ( No.24 )
日時: 2010/05/09 15:15
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 13.涙

「太子〜」
翌日、僕が部屋の扉を開いても、太子は返事をしてくれなかった。
「・・・・なんだ、寝てるのか」
呟いてみても、太子は瞳を閉じたままだった。
「カレー、作りますね」
そう言っても、笑ってはくれなかった。
「太子・・・」
僕は、太子の手を握った。
 その手は、細くて小さく、そして冷たかった。
「なんで・・・・」
「太子!なんで・・・?」

僕がどれだけ太子を呼んでも、僕がどれだけ手を握っても、太子はその瞳を開ける事はなかった_____。



「ああ、太子!」
「太子ー!」
すぐに集まった人々は、皆太子を想い、涙を流した。
「僕、生きててこんなに調子が悪かったのは初めてですよ・・・」
調子丸さんは、太子に被せられた布団に突っ伏し、大声を張り上げて泣いた。
「綺麗なお顔・・・。太子、どうか・・・安らかにお眠りください」
蘇我馬子様は、溢れる涙を必死にこらえて、そう呟いた。
 みんな、集まった人たちは涙をこぼした。
 でも、どうしてだろう?
僕は、涙が1滴も出なかった。
 僕は、おかしくなってしまったのだろうか。

太子がいる日常にすっかり慣れていた僕は、現実を受け止める事ができずに、ただぼーっと突っ立っていた。
 幸せそうな、太子の顔を見つめて______。

Re: 明日【日和】  ( No.25 )
日時: 2010/05/09 19:08
名前: 黒雲 (ID: 6xeOOcq6)

お久しぶりです^^*

来ていない間に話がめちゃくちゃ進んでて……。
驚きました^^

た…太子がぁ……。妹子ぉ……。切ないなぁ……。
細道組も負けじと切ない……。
涙に呑まれてしまいそうです……。

更新頑張ってください!

Re: 明日【日和】  ( No.26 )
日時: 2010/05/09 20:15
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

こんにちは^^

これから、細道組もさらに・・・・・

(こんなバカみたいな小説で)切なくなって頂ければ十分です!!

 これからもよろしくお願いしますw・ヮ・w


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