二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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明日【日和】〜完結しました!!〜
日時: 2010/05/11 22:16
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 はじめまして!
思いつきで進めるので、更新は遅いかと・・・(学校もあるしね!)
 
 ギャグマンガ日和の二次小説です。
太子、妹子 芭蕉、曽良 の2組しか出てきません。
死ネタです・・・・・死にます・・・・
(補足・曽良くんがキャラ崩壊してます。ゴメンナサイ!)

うわぉ、マジかよ!?むりだぜ!
 って方は戻ることをオススメします。
 大丈夫だぜ!どす恋!
 ってな方のみどうぞ!
 では、レッツゴー!

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Re: 明日【日和】  ( No.2 )
日時: 2010/04/18 20:56
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

1.懐かしい景色

 よく晴れたその日、芭蕉と曽良は小高い丘に来ていた。
「わぁ・・。曽良くん、見て!景色きれい!!」
一人できゃぴきゃぴ騒ぐ芭蕉は、どう見ても子供だ。
「うるさいんで、静かにしてもらえます?」
ギロリと睨みをきかせ、曽良が呟いた。
「でもさ、本当にキレイだよ。」
しゅんとして、芭蕉が言った。
「ま、悪くないですね。こうやって眺めるのも。」
曽良は、小さく口元に笑みを浮かべていた。
なぜだか、この場所が懐かしく感じたのだ。
「・・・懐かしいなぁ、ここ。」
しばらくして、不意に芭蕉が座り込んだ。
 風で揺れる草が、座っていいよ!と言っているようだったから。
「懐かしい?」
「うん。・・あれ、曽良くん忘れてる?」
記憶をたどってみたが、曽良には思い当たる事が無い。でも、懐かしいと感じたのはそのせいだろう。
「でも仕方ないか・・。まだまだ、曽良くんが小さかった頃に、2人で来たんだよ。今日みたいな、暖かい日に。」
「そうですか。僕は全然覚えてないですね・・。」
「でもそういうことって、ある日いきなり思い出したりするもんだよね」
微笑んで空を見上げた芭蕉は、ぽつりと言った。
「思い出したら・・・」
「え?」
「僕がその日の事を思い出したら、芭蕉さんに教えますよ。・・・・気が向いたらですけど。」
 最後の一言余計だよ!
と思いつつも、芭蕉は、
「そっか」
とそれだけ言っておいた。

 雲はゆっくりと、懐かしいその景色の中を流れていた。

Re: 明日【日和】  ( No.3 )
日時: 2010/04/23 17:14
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

2.出会い

太子は、建物の中から外を眺めていた。
「う〜ん・・・いい天気!」
そんな事を呟きながらも、太子は昔の事を思い出していた。妹子と会う、その前の事を。

 もう何もかもが嫌になって、ある日家を飛び出した。走りつかれて川原に座ってたら、白い子犬が寄ってきて、すごく懐っこくて・・・。でも、この子には帰るところがないのかって思ったら、虚しくなって・・・・
 帰る場所があるのなら、帰ろうって思った。

 それから数年たって、そんなことを忘れた頃に妹子と出会った。
 ケンカとかいろいろあったけど、妹子は私を助けてくれた。
「スイカに温もりを感じたから・・・そんな理由で助けてはダメですか?」
あの時手を差し出して、ケンカして、嫌ってたはずの私を・・・助けてくれた。
「私が憎くないのか?」
思わず聞いた私は、その妹子の言葉を聞いて恥ずかしくなった。

 うらやましかった。そんな風に、素直に人に手を差し伸べる事が出来るってことが。
 私には、できないから。

「太子?どうしたんですか、ぼーっとして・・・」
妹子のその声に、私は我に帰った。
「あ、え?うん、ゴメン。」
「何か今日ヘンですね、太子。」
くすっと笑う妹子は、とても楽しそうだった。

Re: 明日【日和】  ( No.4 )
日時: 2010/04/19 17:48
名前: 黒雲 (ID: bTobmB5Q)

お邪魔します!(邪魔だと思うなら入ってくるなッ)
黒雲と言う者です。

飛鳥組と細道組の死ネタですか……。(シリアス系好き)なんか文才ありまくりで凄いです!私もギャグ日の話を書いてるんですけど、何が何だか分からなくなってきていて……。涙が出てきそうです。^^;

これからもちょくちょく遊びにくると思います。その時は、『誰だっけ』って考えないでくださいね(涙)
更新待ってます。ではでは……。

Re: 明日【日和】  ( No.5 )
日時: 2010/04/20 22:07
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

記念すべき初コメ!!
ありがとうございますw^U^w

 なぬッ・・・文才!?
私なんかまだまだですよ∑(゜д゜)

 これからもよろしくお願いします^0^

Re: 明日【日和】  ( No.6 )
日時: 2010/04/20 22:44
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

3.優しさ

「よーし、この景色で一句考えよう!」
ゆっくりと景色を眺めていた曽良の耳に、芭蕉の楽しそうな声が聞こえてきた。
「何ですか急に。・・・別にいいですけど」
ぶっきらぼうに言葉を吐き出し、芭蕉を見ると、鞄からノートと筆をごそごそと取り出していた。
「よし、できたぞ!」
「早いですね。見せてください」
曽良は、芭蕉から俳句の書かれたノートをひったくると、ページに目をやった。
『空が青い!頑張れ私!ゴーゴーゴー! 芭蕉』

「・・・・何ですかコレは」
ふぅ、と溜め息をつき、曽良はノートを芭蕉の顔面にたたきつけた。
「こんにゃく!!」
意味の分からない叫び声を上げ、芭蕉はゴロゴロと転がった。
「また5、7、5じゃなくなってるじゃないですか」
「じゃ、じゃあさ、この句の内容はどうよ?曽良くん!」
目をうるませ、曽良をじっと見つめる芭蕉。
 でも、曽良は芭蕉に容赦なく・・・
「最悪です。ていうか芭蕉さん、気持ち悪いです」
そう言い放った。
「ひ、ひどいな君ィ!師匠に向かってそんな・・」
「本当の事を言ったまでです」
視線を景色に向けたまま、芭蕉の叫びをどんどん受け流す曽良。さすがに腹が立ったのか、芭蕉は立ち上がっていった。
「くっそ〜・・・言わせておけば!くらえ、超必殺!!芭蕉ミラクルチョップ!!!」
「だまらっしゃい!」
芭蕉が怒りにまかせて放ったチョップは、軽々とかわされ、逆に曽良に後頭部にチョップを入れられた。
「はんぺんっ!!」
芭蕉は、またもや意味の分からない言葉を発し、草に顔をうずめた。
「ったく・・・もういいでしょ。いきましょ、芭蕉さん」
曽良は、すねる芭蕉の荷物を持ち上げ、スタスタと歩き始めた。
「優しいね、曽良くん」
芭蕉のその呟きが、聞こえなかった振りをして。


青い空を雲は気まぐれに流れ、見つめる景色は美しく輝いていた。
 まるで全てが、永遠のように___。


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