二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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明日【日和】〜完結しました!!〜
日時: 2010/05/11 22:16
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: jQHjVWGa)

 はじめまして!
思いつきで進めるので、更新は遅いかと・・・(学校もあるしね!)
 
 ギャグマンガ日和の二次小説です。
太子、妹子 芭蕉、曽良 の2組しか出てきません。
死ネタです・・・・・死にます・・・・
(補足・曽良くんがキャラ崩壊してます。ゴメンナサイ!)

うわぉ、マジかよ!?むりだぜ!
 って方は戻ることをオススメします。
 大丈夫だぜ!どす恋!
 ってな方のみどうぞ!
 では、レッツゴー!

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Re: 明日【日和】  ( No.12 )
日時: 2010/04/24 00:02
名前: バカ虎 (ID: HM2TJJeN)
参照: http://syousetu.gaym.jp/monster_hunter/patio.cgi?

なんか、泣けるんだが…。
太子、いい奴だなお前…。漫画だとウザいのに(蹴

遅くなりましたが、初めまして。虎と申します。
初対面の人にタメ口聞くような嫌な奴ですが、宜しくお願いします。

Re: 明日【日和】  ( No.13 )
日時: 2010/04/24 04:01
名前: 黒雲 (ID: bTobmB5Q)

ヤバい…涙が……。こんな時間に失礼します^^;
最近すっかり夜行性になってしまいまして……。今の今までずっと起きてましたwww(バカなだけ)

番外編とかめちゃくちゃ泣けました(T_T)私も同じようなの作ったんですけど、意味不明なモノが出来てしまって……。太子はなんかかっこよくなっちゃって、太子じゃないって感じがします^^;

こんな時間に失礼しましたッ!それでは〜^^ノシ


Re: 明日【日和】  ( No.14 )
日時: 2010/05/03 14:56
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

 しばらく更新できなくてすみません!
ちょっとのぞいてみたら・・・・うわお!
 コメ下さったみなさん、ありがとーーー!!


>>12
コメありがとうございます!
タメ口なんか全然OKです(^ω^ヨ)
よろしくおねがいします☆

>>13
お久しぶりです^^
最近私もちょっと夜行性に・・・・(←GWで浮かれてる)
 泣けますか!?ありがとうございます〜
では、頑張って更新します!

Re: 明日【日和】  ( No.15 )
日時: 2010/05/03 15:53
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

番外編 〜居場所〜

 僕に、居場所なんてあるんだろうか。
そんなことを考えたのは、まだ芭蕉さんと旅を始める、ずっと前の事____。

 幼い僕が、両親を亡くしたときに思ったことだった。
「今日からは一緒にくらそうね」
葬儀の時の伯母の言葉が、酷く冷たかったのを覚えている。
 笑っているのに、声は笑っていなくて、眼は笑っていなくて、伯母の心の中が見えた気がした。

 本当はこんな子、引き取ったところで何の意味も無い。
 本当はこんな子、うちで預りたくない。

そんな心の声が聞こえた気がしたけれど、実際伯母さんはよくしてくれた。
本当の親のように、叱ってくれたし、微笑んでくれた。

「おいで」
いつも優しく手招きしてくれるのは伯母の夫。
夫婦そろって、温かかった。

 でも、そんな幸せな家庭も僕が12になった時に壊れた。
2人が死んだのだ。
 葬儀の時、僕はどうしてこんなにも不幸なんだろうって思った。悲しいのに、涙は出なかった。苦しいのに、何も考える事が出来なかった。

 ふらふらと足が動くままに外を出歩いて、大きな桜の木を見つけた。空へ必死で手を伸ばす、大きな木。

 何だか不思議な気持ちになって、僕はその木に近づいた。
「あ・・・・」
誰も居ないと思ったのに、幹に寄りかかって、なにやらぶつぶつ呟いている男性が居た。
 男性は僕よりもずっと年上のようだった。手に筆と紙切れを持って、なにやら悩んでいる様子だった。
「ん?」
男性が顔を上げた。その瞬間、視線がぶつかる。
「どうしたの?」
男性の優しい笑みに、自然と涙がこぼれた。
「うわっ、ちょ、どどどどど、どうした!?」
慌てて辺りをキョロキョロと見回す男性。
その間にも、僕は涙をボロボロこぼした。
悲しくも、苦しくも、なんとも無いのに。何も感じないのに、物凄い勢いで涙は流れる。
 僕は、ずずっと音を立てて鼻をすすった。
「ああああ、えっと・・・・紙?紙・・・紙・・!?」
男性は1人でぶつぶつ呟いた後、手に持っていた紙切れを僕に渡した。
「それで鼻かんじゃえ!」
男性は楽しげに笑いながら言った。
 その笑顔を見てたら、また苦しくなって、涙がいっぱい出たから、もらった紙に顔をうずめた。
 でも、何の紙だったのか気になって顔を上げてみてみたら、俳句が書いてあった。
 その字を見たら、何だかこの人の心に触れた気がして、また涙が出た。
「えぇ!?ななな、私なにかしたぁ!?ちょ・・・」
またおどおどし始めた姿を、僕は紙に顔をうずめながら想像した。
「え・・・・・うえぇ!?うーん・・」
そういいながら、男性は僕の頭に手を置いた。
優しくて、大きな手だった。


 それから僕は、この人の弟子になった。
「曽良くん、よろしくね」
「はい」
最初の頃は普通だった師弟関係もしだいにおかしくなり・・・・まぁ、僕が有利ならそれでいいのだけれど。

 芭蕉さん、あの時のあなたの手のぬくもりを、僕はきっと忘れる事は無いでしょう。
 僕は不器用な人間だから、素直にはなれないけれど、本当は芭蕉さんにずっと言いたいと思っている。
『ありがとう』を______。

Re: 明日【日和】  ( No.16 )
日時: 2010/05/05 14:18
名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: lJWT90W0)

 6.夢と現実

 僕は最近、すごく嫌な夢を見る。
「おーい、妹子!」
そう笑って、遠くで太子が手を振ってる。
僕も笑って、太子に向かって走り出すけど、太子がいるところにはたどり着けない。
 足が重くて、胸が苦しくて、走っても走ってもたどり着けない。
「太子!」
そう叫んでも、太子はにこにこしながら手を振っている。
「太子!」
もう一度叫ぶと、太子はなにやら口を動かす。
何かを言っているようだけれど、僕の耳には届かない。
 そうこうしているうちに、太子はどんどん遠くへ行ってしまう。
「待ってください、太子!」
僕が必死で叫んでも、太子はどんどん遠くなる。
 そして最後には、真っ暗な闇の中へと消え、姿が見えなくなる。

 朝起きて、いつも最初に思うんだ。
ああ、夢でよかった って。
 そのあと太子に会って、思うんだ。
この人は、どこへも行かないだろう って。
 確証は無い。けれど、大丈夫だって思えるのはきっと、太子の笑顔のおかげ。太子がやってる、バカのおかげ。


 だけど僕は、不安になってたまに聞くんだ。
「太子は、どこへも行きませんよね?」
って。そしたら太子は、
「当たり前だ!私を誰だと思ってるんだお前は。摂政だぞ、摂政!私が居なくなったら誰が摂政になるんだ!」
なんていうから、僕は安心できる。

 

 このとき僕は、あの夢の本当の意味に気づいていなかったんだ。
 だから知らなかった。
 僕らの別れは、もうすぐそこだということに____。


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