二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【REBORN日常】Distance【俺の弁当だ!!】
日時: 2013/03/29 22:24
名前: 桜庭 ◆Hy48GP/C2A (ID: uiVbj.y2)
参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/

亀更新な北大路きたおおじの駄作小説。
マンガしか読んでないからキャラの特徴はやや掴めていないところもあります。

話が「支離」滅裂だ? 「しり」ません。
・・・あ、スベった。ほらスベった。


・原作のイメージ崩壊が許せない
・ギャグばっか無理 ・荒らし

一つでも当てはまればブラウザの「戻る」をクリック。

【緊急!!】ネタとキャラ募集 >>183


*/オリキャラ募集

投稿にあたって >>16
投稿用紙 >>15
投稿キャラ達( >>26 )


*:お客様/

夜桜様 彩架様 ヴィオラ様
琉架様 葵様 霧火様
†カノン†様 千李様
星礼様 透子様
気まぐれ様 北海逃様
ルイ様 ☆そら☆様
朔良様 プツ男様
エストレア様
愛羅

△載ってなかったら言ってね


*/目次 >>78

*/ハロウィン特別編
「ボスのいない世界」>>69


*頂き物/  

>>136(ユナのイラスト) 村人Aさんより
>>135(ユウのイラスト) 朔さんより

*OP&ED/>>139-140


*/SPECIAL CONTENTS!
 合作 >>181

2011.8.27
桜庭→北大路に改名しました

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Re: 【REBORN日常】Distance【参照2000超企画】 ( No.178 )
日時: 2013/01/25 20:03
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: cFR5yYoD)



いくら居心地が悪いとは言え、さすがに帰るわけにはいかず、渋々空いていた1-Aの教室で練習を始めた。

なんだか見たことあるような教室だと思ったが、よく考えたら、私は1-Aだったようなそんな気がした。もはや興味がなかったのかも。

とりあえず、残響を消すために、教室の窓という窓を開け放った。窓を開けても、じめじめとしていて蒸し暑いのに変わりはなかった。

「あーあぁ」

思わずあくびが出た。普段なら絶対練習中に、あくびなどしないのだが。

やる気のない練習ほど無駄なものはない。さくっと気持ちを入れ替えて練習しないと……。

やる気を入れるために、手首に着けていたヘアゴムで、ミディアムの金髪をまとめた。少しだが、やる気が出てきた。

楽器ケースをあけて、楽器を取り出した。
10センチ程度の堅い木の筒を黒く塗って、金具を付けたようなものが、3つ。
これらを組み立てると、クラリネットと呼ばれる木管楽器になる。

そしてケースの中から「リード」と呼ばれる、楽器を吹くのに必要なアイスの棒っぼいものを取り出し、くわえる。
何かものを食べてるみたいに見えるのが難点。
そして、それを楽器に付ける。

軽くリードを咬みながら、息を入れる。
すると、音が鳴った。いつもの感じ。

30分ほどウォーミングアップをしていたようだ。ウォーミングアップが終わったのは3時30分を回っていた。

Re: 【REBORN日常】Distance【参照2000超企画】 ( No.179 )
日時: 2013/01/27 08:54
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: uiVbj.y2)

/*ツナ目線


もうすぐテストだから、帰ったらみっちり指導してやる。

赤ん坊で家庭教師かてきょーのリボーンが、今朝そう言って、学校へ向かうオレを送り出した。
みっちり、指導。嫌な予感しかしなかった。

基本的に、スパルタ教育のリボーン。そんなリボーンの生徒は、毎日が命懸けで、死と隣り合わせな日々を送り続けている、かわいそーな中学生のオレである。

ちなみに今は、勉強しようと思っていたのだが、数学の教科書を学校に置いてきてしまった。それを報告すると、リボーンは「3分で取りに行け」と言いながら銃を構えだした。

オレは慌てて家を飛び出したが、すぐに疲れてた。3分で往復できる訳がない。ムチャクチャだ。

約3分後、学校に到着。もうアウトだ。

正面玄関から1-Aの教室までは、そう遠くないのだからさっさと教科書取りに行って、さっさと帰ろう。で、何かしらの罰を受けるのだろう。

とりあえず、1秒でも早く家に帰らなければならない。それが得策だ。

そう考えた瞬間、オレは、廊下の壁などに「廊下は走らない」と書かれたポスターが何枚か貼られているのをまるごと無視し、全速力で走る。

そして、A組の教室の前まで走り切った。そして、ふと立ち止まった。
かなり息が上がっていたが、オレは更に息を飲んだ。

何かの曲の、メロディーが聞こえる。

教室には、金髪の女子—如月さんとかいったかな—がいた。

一つにまとめた金髪に、さっぱりとした顔立ち、長いまつげに茶色っぽい瞳が印象的だった。

そして何やら、黒くて細長い、真っ黒なリコーダーの様な楽器を吹いていた。

言うまでもなく、彼女がこのメロディーを奏でているのだ。

明るくて、小気味良く跳ねるような、それでいて、柔らかく繊細で、優美な音色だった。

——すごい。

感動というか、感激というか……、言葉に出来ない暖かいものが、胸に溢れる。

そんなオレには一切気付かず、指を動かしながら、息を入れながら、愉快なのに優しい音色で楽器を鳴らし、メロディーを奏でる彼女。

早く帰らなくてはいけなかったことも忘れ、ただオレは、軽やかな旋律に聴き入った。

しばらくして、メロディーが止まった。

その瞬間、オレは何をしにここへ来たかを思い出した。脳裏に、リボーンの顔が浮かぶ。ヤバいかな。

そんなことを考えながら、オレは無意識のうちに、拍手していた。

彼女は、驚いたような顔をして振り返った。間違いない、彼女は如月さんだ。

「いつから聴いてた?」

目をぱちくりさせながら彼女は尋ねた。
オレのことには全く気付いていなかったようだ。

「えっと……ちょっと……前から……かな?」

自分でも、しどろもどろな答えだなー、と思っていた。何だか恥ずかしかった。

「え、マジ? ……気付かなかった」

如月さんは、オレの方を見ながら、軽く笑ってみせた。
そんな彼女に、「そんなに集中してたんだ」と言うと、彼女はまた笑ってみせた。

すると、遠くの方から、今日の音楽の授業で聞いた気がする『小フーガハ短調』とかいう曲が聞こえてきた。吹奏楽部の合奏練習だろうか?

「確かこの曲って、ハゲ短調的な名前の……」

そうオレが呟くと、如月さんは爆笑しだした。急に恥ずかしくなった。

「ハ短調ね。そーゆー歌あるけどな」

如月さんがニカっと笑う。割と大人っぽい顔立ちなのに、無邪気な笑い方をする人だなー、とかぼんやり考えながら、オレも笑う。

「如月さん、合奏練習出ないの?」

オレは、ハゲ短調が聞こえてきたときから、少し気になっていたことを聞いてみた。
すると、如月さんは、表情も声色もそのままで、でもどことなく寂しそうに言った。

「私は、みんなと大会には出ないんだ」

ヤバい。聞いちゃいけなかったかも。
ホントは、言いたくなかったんだろう。

その証拠に、さっきまでオレの目を見ながら笑った如月さんは、オレと目を合わそうとはしなかった。

「私だけ、ソロコンテスト出るから」

窓の外を見ながら、如月さんは言った。
表情も、何を考えているかも、何も見えない。

「……ソロ?」

てっきりオレは、如月さんが部員の足を引っ張ってるからとか、部内で問題でも起こしたからだとか、そういう理由から大会に出場する資格を剥奪されたのかと思っていた。

「あ、ゾロじゃないからな」
「さすがに分かるよ、海賊団の剣士じゃないことぐらい」

ソロというと、一人で演奏するってことだろうか。そんなの、オレには絶対に縁がないだろう。

「一人で、大会に出て吹くの?」
「そーそー、それ」

やっぱ、オレには到底縁がない世界だ。

確かに、一人よりかは、みんなと大会に出たいだろうな、オレなら。
ソロは、きっと孤独な戦い。緊張、悲しみ、葛藤、喜び……。全てが自分だけの世界なんだろう。

「如月さんってすごいんだね、オレには無理だよ」

オレと比べるなダメツナ、とか、お前に何が分かる、とか思われたんじゃないか? オレは、少し不安になる。

だが彼女は、ただ不思議に思ったような表情で、こちらを見ていた。「何がすごいの?」って、目で尋ねてくる。

「あ、いや、オレ……何か、すごく……心が動いたっていうか、感動したっていうか……」

気がついたら、勝手に口がベラベラ喋り出していた。

「うまく言えないんだけど、如月さんの演奏……、オレは……好きだよ?」

何故だか、顔が熱い。ものすごく火照ってる。こういうことを、相手の目を見て言えない自分が、歯痒かった。

「……」

如月さんは、ポカンとしていた。それがまた、恥ずかしかった。
余計なこと、言っちゃったかな?

「あ、まぁ……、ありがとさん」

Re: 【REBORN日常】Distance【参照2000超企画】 ( No.180 )
日時: 2013/01/27 15:41
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: cFR5yYoD)

*/ユウ目線

ただひたすら、楽譜を見ながら、音符を目で追いながら、私は無心でクラリネットを吹いていた。
曲の最後まで吹き終えて、吹きながら気になった箇所をペンでマーキングしていたら、後ろから拍手の音がした。

振り返ると、そこには、茶髪でツンと立った、なかなかボリューミーな頭髪で、私より背がちょっと高いくらいの、なんか見たことある顔の少年が立っていた。

「いつから聴いてた?」

思わず声がひっくりかえてしまった。やだ恥ずかしい。

「えっと……ちょっと……前から……かな?」

それっていつだろう、何十分とかかな? それとも数秒?
いろいろ考えながらも、「気付かなかった」とヘラヘラしながら言ったら、向こうは「そんなに集中してたんだ」とか言った。

コイツ、確かクラス一緒だった気がするぞ? 

……そうだ、ダメツナ!! 思い出せてすっきりした。
こいつのダメっぷりは、学年でもたまに話題に上ってくるほどだし。さすがの私も知ってますよー。

とか考えていたら、ダメツナは『小フーガハゲ短調』のことを『ハゲ短調』とか言いだしていた。さすがですね。

「ハ短調ね。そーゆー歌あるけどな」

私の心の中では、『間違った知識を覚えないでいるためにも、私がビシっと訂正しておいたのよ』という一種の自己満足に近い感情が湧いた。
そんなこと思ってるって、ちょっと嫌な奴だな、と苦笑してみた。

「如月さん、合奏練習出ないの?」

ダメツナの唐突な言葉で、一瞬胸の中が凍った気がした。

「私は、みんなと大会には出ないんだ」

思ってることは表に出すな、自分の心に留めろ。かつて姉に言われた言葉である。
でも、ダメツナの方は「やっちまったな」という表情をしていた。やば、フォローしなきゃ。

「私だけ、ソロコンテスト出るから」

ちょっと繕ったような声になってないかな、何か変な声が出た気がする。

「……ソロ?」

ダメツナの表情は、幼子がナゾナゾを解くときのそれにそっくりだった。
もしかしてソロって何か分かって……るか。いくら何でも。まさか「ゾロ」と聞き間違えたとか?

「あ、ゾロじゃないからな」
「さすがに分かるよ、海賊団の剣士じゃないことぐらい。……一人で、大会に出て吹くの?」

軽く馬鹿にしてしまった気がする。私は、不快な思いをさせていたらどうしようという、小さな不安に苛まれている。

「そーそー、それ」

私は笑ってごまかしてみる。どうか怒らないで欲しい、とか思いながら。
しかしダメツナの方は、「如月さんってすごいんだね、オレには無理だよ」と言って笑われた。

一瞬、お前と比べないでくれとか考えたが、コイツはコイツで、きっと何か凄いところがあるのだろう、と考え直してみた。

「あ、いや、オレ……何か、すごく……心が動いたっていうか、感動したっていうか……、うまく言えないんだけど、如月さんの演奏……、オレは……好きだよ?」

そういった類の言葉を今までかけてもらうこともほとんどなかった私にとって、ダメツナが何の気なしに言ったであろう(地味に失礼)言葉は、なんだかとっても温かみを感じた。
どこまでがお世辞かは知らないが。

「……」

てかよく見たら、ダメツナの顔が少し赤くなっていた。
なるほど、あながちその言葉は嘘でないのか。そう考えたら嬉しくてたまらないが、少し困惑もするわけで。
私は力なく、「あ、まぁ……、ありがとさん」と返す他に何も言えなかった。

私の頬も、実は紅潮していたのかも。顔が少し熱かった。

ホワイトデー合作 ( No.181 )
日時: 2013/01/27 16:18
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: cFR5yYoD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=23912


2012年のホワイトデーに書いた、合作作品です。


「 【REBORN】ホワイトデーの恐怖、来る!【合作】」


秋原かざやさん、月牙さん、葵さん、北大路による合作です。

Re: 【REBORN日常】Distance【参照2000超企画】 ( No.182 )
日時: 2013/01/27 16:45
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: cFR5yYoD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode


*/リボーン(の様子を第三者)目線で。


——遅い、遅すぎる。

沢田家の玄関先に仁王立ちする赤ん坊。彼は相当苛立っていた。

そう、彼こそがあの七色のおしゃぶりを持つ、伝説の赤ん坊「アルコバレーノ」の一人。
凄そうに見えないのもまた、凄いところである。

ダメツナこと沢田綱吉を叩き直すために、日々家庭教師として、ユニークでクレージーな特訓を教え子のツナに実践させている。
そんな彼が、何にイライラしているかというと。

4時過ぎに「数学の教科書を忘れた、取りに行く」とかほざいて、学校まで教科書を取りに行ったツナが、4時30分を回ったのに帰ってこないのだ。
3分で帰って来いと言ったつもりなのだが……。

——まさか、逃げ出したのか?

リボーンは、ツナを追ってみることにしたようだ。



学校へ行くまでの間には、ツナはおろか他の並中生とは誰とも会わなかった。
とりあえず、学校の中を探してどこにもツナがいなければ……。

「町中探し出して、根性叩き直してやる」

心のつぶやきが、思わず声になってしまった。しかし気にせず、並中まで向かった。

そして、どれほど歩いたかは覚えていないが、目指していた並中に着いた。
もうだいぶ陽が傾いている。西日が校舎をオレンジ色に染めている。

確かツナは1年A組だ。正面玄関からA組までの道のりを歩きながら、リボーンはツナを探す。
ふと、リボーンは足を止める。

何かが聞こえる。楽器の音と、ツナらしき人物の声。
リボーンはすぐさま、その声と音の聞こえる教室へと赴く。

「ツナ、てめぇ何してやがった」

引き戸の近くにあった、コンパスで穴の掘られた誰かの机に飛び乗って、リボーンは言った。
そして、教室をぐるりと見回す。

教室には、窓際の席で、椅子にまたがって後ろ向きに座っているツナと、もう一人、金髪の女子がいた。さっき聞こえた楽器の音の正体は、彼女が手に持っている楽器。

「リボーン!!」

ツナはリボーンを見つけると、椅子から飛び退くようにして立った。
言うまでもなく、めっちゃビビっているのである。

「りぼーん? 弟か?」

金髪少女の方は、とっさにそう判断したようだが……。

「こんなにも弟に怯えるような兄ってどうなの? それとも兄を怯えさせるような弟?」
「違うぞ、オレはツナの家庭教師かてきょーだ」

リボーンは、金髪の意見はあっさり否定しつつ、自分の職業を分かりにくく略して言った。

「かてきょーって、家庭教師のこと?」

リボーンのくりっとした瞳を見つめながら、金髪はツナとリボーンに尋ねた。

「まあ、うん……」
「そうだぞ」

2人はほぼ同時にそう言って、ツナは苦笑いし、リボーンはただ頷いた。

「リボン……とか言いましたっけ」
「リボーンだよ」

変わった名前の赤ん坊だなー、ませてやんの、とか思いながら、金髪は言った。

「ごめん、リボーンくん、私は如月ユウです」

ユウは、リボーンの目を見ながら自己紹介した。リボーンも同じく、「オレはリボーン、殺し屋だ」と自己紹介した。
殺し屋で家庭教師で、一体この赤ん坊は何者だろう、とユウは思った。まあ、子供の戯言ぐらいだと思えば……大丈夫だろう。

「今度是非、私に数学を教えていただければ」

半信半疑だが、一応ユウはこう返した。教えてもらえるなら、めっけもんだろうな。

「ああ、今から数学の勉強をしようと思っていたんだ。……教科書はあるか、ユウ?」

口元だけニンマリ笑いながら、リボーンは言った。これ、後からお金取られたりしないか?
だがやはり、教えてもらえるならば、めっけもんである。

「あるよ」

ユウの指差す先には、ものすごい数の教科書がロッカーの中で雪崩ている。そう、全て置いてるのだ。

「ロッカーどうなってんの? そんなにまでなっちゃうんだね」

このロッカーの汚さには、ツナも呆れるしかなかった。ま、人のこと言えないのは言えないんだけど。

「じゃ、早速はじめるぞ。お前もさっさと教科書持って来い」

リボーンがツナに体当たりする。体格ではツナの方が圧倒的に有利なのに、何故かツナがぶっ飛んだ。いや、この赤ん坊怖すぎるでしょ、とユウは思った。

「はーいリボーン先生」

教科書を持って、ユウはリボーンの近くの席に座った。ツナもまた、その近くに座った。

「ユウは、数学の何を教わりたいんだ?」
「方程式が一番苦手なんだけど」
「オレも方程式苦手」





5時45分。完全下校時刻の15分前を告げるチャイムが鳴った。
約1時間近くに及んだリボーンによる数学講座は、これで終講である。

「いやー、よく分かったわ。すごいな、リボーン」
「当然だ」

ツナに対しての徹底したスパルタを目の当たりにし、若干引いたりもしたが、分かりやすくて案外いい授業をする、実はとってもいい先生なんじゃないか。ぼんやりとだが、ユウは思った。

「じゃ、またお世話になるかも」

楽器をせっせと片付け、教科書をしまい、ユウは足早に教室を去っていった。

「そういやお前ら、俺が来るまでの間何してたんだ?」

ふとリボーンがツナに尋ねた。

「如月さんの演奏を聴いてたんだ」
「クラリネットか」

聴いてみたかったかもな、アイツの演奏。なんて考えながら、リボーンは「そっか、じゃーオレ達も帰るか」と言って教室を出た。

「あ、ちょっと待ってよ!」
「トロイぞ、ツナ」


ユウがあの日奏でた旋律。それは、互いが友であり繋がりを絶たない限りは、きっと色褪せない——





        永久の旋律。






*fin.


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