二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 冬結晶. 〔 inzm・東方小説集 〕
- 日時: 2012/03/19 20:33
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: お菓子の袋開けたら中身が飛び散りました。ポップコーンェ……
「やっほう、来ちゃった」
「……あ、あんたら何人の家でくつろいでるのよッ!」
>>東方幻常記
:::::::::::::::::::
始めましての方は始めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、こんにちはの方はこんにちは。
<紅闇-くれあ->とか言う者です。はっきし言って読み方とかご自由に。気にしてない馬鹿が此処に。
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*******魔道の世界--旅人達は--(イナズマ二次創作)********
【 目次 】
@小説
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>>35 【募集についてのお知らせ】
@その他
>>10 【ネタ帳】
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*********東方幻常記(東方Project二次創作)*********
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@お客様
*夜桜様 *桜花火様 *イナズマン様 *月影様
*ドロップ様 *パーセンター様 *ショコラ様 *向日葵様
<後々更新> 10/16.
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- Re: 魔道の世界--旅人達は--*稲妻* オリキャラ募集開始 ( No.33 )
- 日時: 2011/12/01 21:08
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
「さようなら・・・永久に眠りなさい。」
【名前】 オラリス・エルセレル
【性別】 女
【年齢】 16
【性格】優しいくて頼れる。
【容姿】長さが背中まである真紅の髪。瞳の色は琥珀色。
服は綻びてぼろぼろのシャツとズボンでマントとマフラー
を着ている。
【武器】剣
【通り名】生きた殺人兵機
【魔道能力】 エレメントアーツ
自然の力を自由自在に操る能力のため
詠唱などが存在しないが呼びかけが必要。
【詳細】 生まれつきの能力で
家族を殺めてしまい故郷を追われた少女。
少し人間不信になっている。
【台詞】(四つ以上。多いほど嬉しいです)
「来ないで・・・・・。」
「一人はやだ」
「風よ我に力を!!」
「雷よ我に鉄を炎よ我に剣を与えたまえ!!」
「風よ我に空気を・・・。」
- Re: 魔道の世界--旅人達は--*稲妻* オリキャラ募集開始 ( No.34 )
- 日時: 2011/12/02 20:11
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
@ドロップ
かっこいいよ!カーナは可愛いくないもんねー。
カーナ「……」
茜「ん、何か殺気が」
あ、そうなのw
でも一応ね!大丈夫ですから!
咲夜さん、妖では一番性能良かったのに、いきなり弱くなっちゃって…カワイソス
一番か、残念。俺にはもこたんと雛とにとりが居るんだッ…!←
がんばるよ!でもまずはPCを何とかしないとorz
チェンも結構ムズイぞよ(エ
@ショコラさん
始めまして!
オラリスちゃん、で良いんですよね!
自然を操る能力…うお、チートっぽ(ry
では!宜しくお願いします!
- Re: 魔道の世界--旅人達は--*稲妻* オリキャラ募集開始 ( No.35 )
- 日時: 2011/12/03 22:41
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
※お知らせ※
オリキャラ募集について伝え忘れていたものがあったので、ちょっとそれを。
皆さんが応募したオリキャラの登場は、投稿順ではないです。これからの話一つ一つに合ったキャラを出していこうと思っています。
必ず登場はさせますので…!ご了承下さい。
また、主人公達との関係もこちらで決めさせて頂きます。
今更ですが、これを許せない方は、投稿するのをやめて下さい。
それでは、宜しくお願いします。
- Re: 魔道の世界--旅人達は--*稲妻* オリキャラ募集開始 ( No.36 )
- 日時: 2011/12/03 22:45
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
一章.【 桜と森、神達の住まう場所 】
1話
「いつまで歩くんですかー」
「二年」
「……冗談は止めて下さい」
長旅を楽しませてやったじゃないか。そう言う茜の足取りは軽い。いきなり、走れとでも言われても難なくこなしそうだ。
反対にカーナは足は重く、やっとの事で茜に付いて行けるような状態だった。
二人の目線の先は、草、草、草。見渡すだけで疲れる程広い草原地帯。葉は黄緑色に染まり、風も穏やか。ピクニックに来たら楽しいだろう。勿論、この二人にそんな考えは浮かびすらしないが。
「どうでも良いんですけどね」
「なんだ?」
「どうしてそんなに楽しそうなんですか?」
茜の表情の変化は少ない。いつも、と言う訳でも無いが、笑ったり、泣いたり、怒ったり。喜怒哀楽が顔に出て来ないのだ。
しかし、隣を歩くカーナは、その茜の些細な変化でどんなことを考えているかなんとなく分かっている。まるで、親に叱られる子供のように、虫の居所が悪ければ上手くかわし、機嫌が良ければ物をねだってみる。既にそういうことが出来ている。
「どうしてって、言われてもな。古い友人に会いに行くんだから楽しくなるさ」
「いつも思いますけど、お師匠様って顔が広いですよね。どうしてですか? もしかして、友人の友人も友人とか思ってませんよね?」
「……理解し難いな。長く生きてるんだから、必然的に顔見知りも増える。簡単なことだろう」
「長く、ですか。私とそんなに変わらないような気がするんだけどなぁ」
「勝手に悩んでおけ。森が見えてきた」
「って、目の前じゃないですか! 見えてきたどころじゃ無いです!」
「話していたから短く感じたんだろ」
何も考えて居なさそうでも実は合っている。そんな性格が、なんとなく羨ましいと感じた。
茜は槍で、森の入り口にぽつんと立っている、一つの粗末な看板を叩いた。カーナはしゃがんで目線を看板と合わせると、砂などの汚れを手で取り払った。薄汚い看板はここ暫く汚れにまみれていたようで、いくら擦っても、とれない部分が多かった。
うっすらとそこに書かれている文字を指で追いながら読んだ。
「『……年……の森』。何ですかこれ、一番重要な部分が消えかけて読めませんけど?」
「おいおい、旅人が迷わないようにって設置してたのにな。何やってんだか、番の奴らは」
「番? 何か、係みたいなのがあるんですか?」
「二人だけだ。係と言うか、そんな大それたものじゃないが」
「はあ。で、この看板どうします? 書き足しますか?」
「これは元々あいつらの仕事だ。放っといて、言っとけばいいさ」
「そうですね。私達書けるもの持ってませんし」
師匠と弟子。この関係はどこか似せるものがあるのだろうか。この二人の場合は自分に関係の無いことには触れないらしい。もっと言うと、ただの面倒臭がり。
二人は、横に広がって見える巨大な森を見上げると、肩を並べて入り口に入っていった。
森の奥から、うっすらと桃色の何かが風に舞って来たのを見届けながら。
- Re: 魔道の世界--旅人達は--*稲妻* オリキャラ募集開始 ( No.37 )
- 日時: 2011/12/03 22:46
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
2話
森の中は陽の光が遮断されていて、とても涼しかった。生い茂る沢山の葉を抜けてくる木漏れ日は、カーナが歩く道をうっすらと照らす。
道と言えど、舗装されている訳でもなく、そこだけ草が刈り取られ、土が見えている程度。それが奥まで、先が見えないほど続いている。
「……この場所、不思議な感じですね」
「神聖な場所だからな。むやみに荒らせば後が怖いんだと」
木の殆どが大木だった。苔が生え、草は伸び放題。きっと道を作る以外、人の手は加えられていないだろう。
カーナは辺りを見渡すと、隣を歩く茜の顔を見た。無表情だが、いつもと違うことは分かっている。
「お師匠様。質問しても良いですか? いっぱいあり過ぎて困ってるんですけど」
「…………」
茜は何も答えない。ただ前に続く道の奥を探っているだけだ。
しかし、それが肯定の印だと分かると、カーナも前を見て、静かに言った。
「あの時、基山さんにちゃんと別れを言わなかったでしょう?」
「ああ。そうだな」
「どうしてですか? お師匠様のことだし、また暫く戻らないと思います。何故?」
「……あ、そう言えばお前にそのことは話してなかったか。忘れていた」
「はい? まあ、今までに気付かなかった私も変ですけど」
茜の歩く速さが遅くなった。目的地が近づいてきたためか、着く前にそのことを終わらせたいのだろう。
それに合わせてカーナもゆっくり歩く。ちゃんと質問に答えてくれそうなので安心した。
「良いか? これはお前にも当てはまるからな。旅人というのは放浪人だ。もしかしたら自分の場所に居た戻ってこれないかもしれない」
「何か納得できませんが。まあ、続きどうぞ」
「『必ず帰ってくる』や『また会おう』などと行って別れたとする。すると、それは“約束”したことになる。約束したのなら、必ず帰ってこなくてはならない」
「それって何かの儀式的な意味で言うんじゃないんですか? 次に会えるのはいつか分からないから最後の声を、みたいな」
「最初の内だけだ。例えば死に直面することになったとする。本気を出せば相手を倒せるが、自分もどうなるか分からないような。……人間、死が近づくと頭の中に自分の思い出が浮かび上がるらしい」
茜は口を閉じると、後ろを振り返った。既に汚れた看板があった森の入り口は見えない。
そこまで歩いていたのかと驚きもしたが、すぐにこの道は、歩いているだけでは気付かないほどの緩やかなカーブを描いていることが分かった。
一瞬止まりかけたが、それに気付かず考え事をしながら歩いているカーナを見ると、また足を動かした。
「別れ際に“約束”したのを思い出した。死なない為に、本気を出せなくなると?」
「そういうことだ。本当に危ない場面なら、本気を出したほうが無事なことが多い。逆に危険になってしまう、ということがある」
「……お師匠様は、基山さんに別れを告げていないでしょう? それはこれから先、死が関わってくるって捉えて良いんでしょうか」
「さあな。考え方は人それぞれだ。私は今回、そこまで大きくなるとは思っていないが、……ただの保険だよ」
「保険で済めば良いんですけどね。じゃあ次……良いですか? 今回は、何が起ころうとしているんですか? まったく意図が掴めないです」
立て続けに質問するカーナに、茜は困ったように手を上げた。確かに、事が起きるのが早すぎて、カーナは何も掴めていない。
だが、質問するということは、相手は全て知っていることを前提に考えなくてはならない。実際、茜も真相の全てを見切っている訳では無かった。質問されたら答えられる範囲で答える、という自分勝手なルールを立てている彼女に、これは痛手だった。
それに、カーナが言ったとおり『保険』で済む話ではないのなら……。事を深く考えなくてはならない。何が起きているか分からない状態を少し恐ろしく感じている、そんな自分が情けないと思う。
「悪いが、私にも分からないことはあるからな。……答えられん」
「……そうですか。ちょっと心配ですね、お師匠様が分かっていないなんて……」
「言えるとするならば、欲望に満ちたどっかの誰かが何か起こそうとしているって所だな。そして範囲はきっと大きい」
茜は今度こそ立ち止まった。その場所は、今まで幅も狭かった道にしては珍しく、小さな公園ぐらいの広さがある広場のような所だった。
対し、カーナは反応が遅くなってしまい、茜より数歩前へ出た地点で止まった。困っているような表情で茜を振り返る。当たり前の行動だが、カーナに関しては少しズレていた。
「まだ気付かなかったのか」
「私を反応が遅い馬鹿野郎にしないでください。むしろ、放っておくかと」
そう言うと、両手の腕を少しだけ振った。茜が思っていた場所で、カーナも分かっていたらしい。
茜はカーナを見ると、準備万端だと言って、自分達が通ってきた方ではない、奥に続く細道を指を差した。
「その先はもうゴールだよ。番達が居る小屋はその道を少し行くとすぐに見えてくる」
「案外遠いようで近かったですね。……だからこそ、此処に怪しい雰囲気丸出しのひらけた場所があるんでしょうけど」
カーナは目線を上へ上げた。その黒い瞳は鷹のように鋭く、師匠譲りのものだった。茜も上を見た。カーナと同じような目つきで。
ある一つの木が、風も無しに揺れた。生い茂る葉の中から場違いな人の手が突き出し、すぐに消えた。
——トンッと静かな着地音が広がると、目の前に一人の女が現れた。人間には見慣れないほどの長い黒色の髪を揺らし、立ち上がった。
「賊にしては凄いね。あたしが隠れてるの、此処に入った時点で薄々気が付いてたでしょ」
「ああ、凄いだろう? 何せ、私達は賊では無いからな」
「当てつけも酷いです。ここで現れると言うことは貴方は番の方ですね。お勤めご苦労様です」
「そこまで知ってるの? 一体何を盗みに来たのかな」
「取り合えず五年桜を観光しに来ただけだ。悪いが、先を通してもらう」
「くだらない屁理屈を言うのも賊も珍しいな。この『五年桜の森』に何か御用?」
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