二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 冬結晶. 〔 inzm・東方小説集 〕
- 日時: 2012/03/19 20:33
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: お菓子の袋開けたら中身が飛び散りました。ポップコーンェ……
「やっほう、来ちゃった」
「……あ、あんたら何人の家でくつろいでるのよッ!」
>>東方幻常記
:::::::::::::::::::
始めましての方は始めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、こんにちはの方はこんにちは。
<紅闇-くれあ->とか言う者です。はっきし言って読み方とかご自由に。気にしてない馬鹿が此処に。
注意——……はもういいよね。
ネットでのマナーを守ってください!
*******魔道の世界--旅人達は--(イナズマ二次創作)********
【 目次 】
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@その他
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*************************************
*********東方幻常記(東方Project二次創作)*********
【 目次 】
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*夜桜様 *桜花火様 *イナズマン様 *月影様
*ドロップ様 *パーセンター様 *ショコラ様 *向日葵様
<後々更新> 10/16.
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- Re: 魔道の世界--旅人達は-- *稲妻小説* ( No.8 )
- 日時: 2011/10/25 20:11
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: 頭の中がお花畑なの!
お久っしぶりです、紅闇です。
お母様、いくら発表会が近づいていても、パソ禁にするなんて卑怯じゃないか……?ウロタンダー
パソ禁は悪魔。魔王。駄天使。←?
すみません!これから頑張って更新するぞぉー
魅ぃちゃんかぁいいよね!よね!
今自分の小説読み直してみましたが…うーん、なんかなぁ……て感じました。
書いてるときはそうでもないんですけどねー、いざ投稿してみると何か可笑しいですー。
展開が速いのかな……? 頑張らなきゃっ
- Re: 魔道の世界--旅人達は-- *稲妻小説* ( No.9 )
- 日時: 2011/11/11 22:55
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: ちょっと短い。戦いのシーンと分けたほうが良いもんね!
3話
カーナ達の前に立つ盗賊の男は、三人を睨みつけ、嘲笑した。年下だけと、余裕の表情だ。
しかし、男は知らない。茜は無表情ながらも、戦闘並みの殺気をだしていることに。隣に立つカーナは、それを背中で感じていた。店主は知ってか知らずか、目を見開いている。
「ふーん、お前ら三人だけ……そんなので俺に勝てるとでも思うのかァ!?」
あ、この人駄目だ。高揚していた気分が一気に通常へと戻った。カーナは知っている。強い者と弱い者の区別の仕方を。
同時に波打っていた胸も静まる。——期待していた師匠の技が見られないのでは?
「……茜さん。どうするんだい?」
店主が呼びかける。いつもより顔が青白く見えたが、前に立つ男ではなく、カーナと同じように茜の方が原因のようだ。男が口を開けた瞬間、視線は茜の方へ集中していたのだから。
対し、茜は相変わらずの無表情。だが、あのピリピリする殺気は既に消え去っていた。茜は、下位の者にまでわざわざ本気で戦うことなど無い。強い者だけに許される余裕とも言うのか。ただ、面倒なだけなのか。
彼女は、上位にのみ許されるゆったりとした口調で答えた。
「——私が出るまでも無い。カーナ、行け」
店主は眉を潜めたように見えた。弟子に行かせる茜に驚いたか。だが、カーナは驚かなかった。逆に、今までの緊張で溜まっていた息を吐き出した。
当たり前なのだ。今までにもこういうことが何回もあった。修行だとか復習だとかで、いつもカーナを前に出す。勿論、カーナは自分の力に自信を持っている。絶対とも言って良い。しかし、『弟子は師匠の力を見たい』と思うのも当たり前だ。はっきり言ってカーナは、自分より茜の技を見たい。謎に包まれすぎている彼女の力量を測りたいのだ。
ただし、こんな本心を言えることなど出来ず、仕方なく——とも思ってはいないが、彼女に従ってきた。だが、今日は何故か気が進まない。『店主』と言う第三者がいるからだろうか。カーナは茜を見上げ、今日はねだってみようと考えた。
「私がですか? ……お師匠様、私が『戦闘向き』では無いことを知ってますよね?」
「それは、『戦闘で使用出来るという技が少ない』と言うことだ。しかし、お前は私仕込みの『戦闘用魔道』をかなり教えてある。そして、それをお前は完璧に使える。この前は自分でつくってしまったじゃないか」
「それはそうなんですが……」
「それでも戦えないと言うのなら、私は『魔道者向き』では無いとお前に断言する」
「……分かりましたよ」
口では茜に敵わない。というか、全てのことにおいて茜には敵わないのじゃないかと思う。ならカーナに出来ることはただ一つ。“魔道において、自分を強くさせ続けること”!
「分かりましたよ、私が戦えば良いんでしょう!」
「そうだ、お前が戦う」
「じゃあ私が勝ったら、私の大好きな『フィレーヌ』を買ってくださいね」
「お前、それ好きだな。この前も聞いたぞ」
- Re: 魔道の世界--旅人達は-- *稲妻小説* ( No.10 )
- 日時: 2011/11/13 22:17
- 名前: 紅闇(仮PC) (ID: dNKdEnEb)
- 参照: おれのぱそこんこわれやすくてもうどうしようって(ry
すみません、勝手にネタ帳です。考えてるやつとか、もろもろ。
出す予定のもあるような、ないような。
軽くスルーお願いします。パクッちゃ駄目です。つか、パクる程センスない。
【 技 】
使用者:茜
「満夢月」
「半夢月」
「無月」
「蝶達の賛美」
「夕宙胡蝶」
「暗闇の茶番」
「操人形命令」
「葬送唄」
使用者:カーナ
「プラスマイナス」
「白と黒」
「風奏」
「緑の世界」
「風人形-ウインドール-」
「精霊の賛美」
「狂狼と狩人」
「
【 話とか 】(めちゃ適当)
「未定」
多分外国の話。
怪物出てきてドッカーンとかバッカーンとか。
オーガと夢主かしら。
「(予定)少女の世界」
笑い系予定。
日常を夢主の目線で、って感じ。
(更新とかするかもしれない いやする)
- Re: 魔道の世界--旅人達は-- *稲妻小説* ( No.11 )
- 日時: 2011/11/18 20:43
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: ただいま戻っちゃったよ!
4話
「茜さん!」
店主が手を握り締めて叫ぶ。茜は耳を手で塞ごうとするが、店主の真剣な顔を見て、一瞬カーナを見る。そして向き直った。
「何だ、耳元で叫ぶな」
「どういう事だい? よりによって弟子に行かせるなんて……カーナちゃんに何かあったら」
「カーナにとって奴はちょっとした修行相手だよ。良いじゃないか、カーナが良いって言ったろ」
信じられない、という顔で茜を凝視する店主。茜は勿論どこ吹く風。
「……今までもこういうことが?」
ニヤッと笑う茜。それには一切の口答えを許さない何かが現れ出ていて、店主は口を塞ぐ。
「さあ、どうだろう」
☆
お師匠様も人使いが荒い。カーナは内心溜め息を付いていた。勿論、誰にも悟られぬよう顔には出さなかったが。
カーナは睨みをきかせている男の前に立つと、人差し指と中指を出し、男に向けた。
「アァ? ガキ、何してる?」
「貴方はこの町の平和を乱した。だから私が懲らしめる」
片目を閉じ、出している二本の指に力を込めた。カーナが集中する度に、風が少しずつ渦を巻いて出る。その様子に、男は半歩下がった。しかし、自分が名も知らぬ年下の子供に押されていると感じると、
「ガキ……惚けんのもいい加減にしろよぉぉぉおお!!」
男は肩に担いでいた棍棒のようなものを振り回すと、そのまま全体重をかけてカーナに突進する。悪鬼のごとく赤くなった顔は理性を忘れ、ただ目の前の敵を倒すことしか頭に入っていないようだった。
「<緑現象・風流>」
指を横になぎ払うようにして振る。すると、突然強い風がカーナと男の間に吹き荒れ、男は反射的に腕で顔を隠す。カーナは、棍棒を握る手に隙が出来たのを見逃さなかった。振った指を開き、風を後押しするように男の方に再び向けた。
男は、風の流れが急激に変わったことに、それが自分に向かっているとようやく気づく。そして、今自分は不利な立場にいると悟った。カーナは暴風に揺れる髪をかき上げ、片手を上に突き出す。空いている方で支えるように手首を掴み、男の位置を確認する。
「<緑現象・竜巻散花>!」
男は目の前に立つ少女の手を見て、目を見張った。その手には、カーナの身長と同じくらい、大きいとは言い難いが渦を巻いているものが浮かんでいた。そしてカーナはそれを、
「えいっ」
「は、」
投げた。
吹き荒れていた風に押され、渦は男に向かって飛んでいく。棍棒に力を込めたが、既に手遅れ。渦は男に勢いよくぶつかりそのまま巻き込んだ。
町には、男の悲痛な叫びが響いたという。
☆
「お前、運が悪かったな」
風が止んだ。
カーナが立っていた所から数十メートル離れた場所で、男が目を回して倒れていた。茜がどこから持ってきたのか縄を男の体にぐるぐる巻きつけ引きずって帰ってくる頃には、通りに人が戻っていた。町が賑わいを戻したのだ。
持っていた縄を、呆気に取られて未だ動けない店主に掴ませると、茜はカーナを呼んだ。
「カーナ」
「はい」
「ちゃんと技、出来てるじゃないか。……良くやった」
短い一言だったが、カーナは微笑み、元気に返事をした。だが、
「ただ、周りへの被害は考えような」
と言う言葉に、ひび割れた地面や壊れた家を見て、苦笑いに変えるのだった。
その様子に茜はポンとカーナの頭を軽く叩くと槍を小さく振る。柄を下にして地面を軽く突くと、両手で槍を持った。
「<ティエラスティフ>逆らえ!」
柄が突いている地面から、金色の薄い布のようなものが、地面や家など、壊れた場所に広がっていき、覆った部分から少しずつ傷が消えていく。茜が槍を定位置に戻す頃には、周りは何事もなかったように修復した。
茜は頭を犬のように乱暴に振り、「久しぶりに使った」とだけ答え、後ろにいる店主の方に行った。修復された場所をじっと見ているカーナには目もくれず。
「……驚いたよ」
降参、と店主が両手を上げた。茜は既に無表情だった。
「カーナちゃん、強くなったね。でも、茜さんは何も変わらない」
「色んな所に突っ込みたいが、一つだけ。さん付けをやめろ」
クククッと笑う店主だが、茜の鋭い眼差しに気がつくと、慌てて口を押さえた。茜は気にも留めず、掴んでいる縄と、捕まって未だ呻いている男に目をやると、指を指し言った。
「こいつ、何とかしておけよ」
「はいはい、ちゃんと突き出しておいて上げますよ」
茜はカーナを呼ぶ。陽が真上に昇った直後だった。
- Re: 魔道の世界--旅人達は-- *稲妻小説* ( No.12 )
- 日時: 2011/11/23 21:48
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: ただいま戻っちゃったよ!
5話
魔道は、人々の暮らしを発展させると共に、生活に危機をもたらすようになってしまった。
神々が与えたとされるその力は、人々を甘やかし過ぎたのだ。
個人が持つ力は制限できないようになってしまい、各地で暴走事故が起こった。
暴走した人間は自我を忘れ、魂が抜けた。もはやただの抜け殻だった。
これに世界は混乱した。哀れな人間は、『生き残る』としか、考えが無かったのだ。
世界の要人達は悩んだ。悩んで、悩み続けた。どうすれば力の暴走を抑えることが出来るのか……?
とある時、一人の人間が現れた。人間は暴走を抑え、自我を保ち続けていた。
その人間は、要人にこう唱えた。「我々は愚かだった。暴走を止めるには、もう他に頼るしか無い」と。
「他の物」とは。それが、今で言う「武器」だった。
強大に膨れ上がった力を武器に流し、人間の暴走を止める事が出来たのだ。
更に、人間の力を持ったその武器は、今までに無いほどの力を発し、別に力を強くした。
自分を二つに割っている様なものだった。
人々は歓喜に満ちた。やった、これで安心して生活が出来る!
武器は世界各地に広まり、今では武器を持たない者など、滅多に見る事が出来なくなった。
要人達は安堵した。これで、暴走事故なんて起きない。もう見ることが無いのだ。
後に、人々はこれを「魔道」と呼ぶようになった。詳細は不明で、「魔道」の定義もあやふやだ。
世界を発展させたモノとして、神々が与えられた素晴らしき力として、今まで存在してきたのだった。
これが、私の知る“昔話”だ。未知の力、『魔道能力』にまつわる逸話とされている。これはその名の通り昔から伝えられているが、時が流れる度に少しずつ変わっているのだ。人間の歴史など、誰か一人の出任せで簡単に作り変えられるのだ。
だが、“最初”の逸話も違う。誰の手も加えられていない、“本当”の最初の話でも。私はこれを誰かが意図的に作り変えたのだと推測している。その誰かは、何か自分に困ることでもあったのだろう。本当の歴史に。
私は弟子に“最初”の話を教えた。勿論、これが本当の話では無いことも教えている。弟子は驚いた。小さい頃から慣れ親しんできた昔話が違ったのだから当たり前だが。しかし、弟子はもう一つ、“最初の歴史”の方が興味を持ったらしい。私は、丁度良い機会だと思い、それを探している。私も気になるからだ。それで自分の存在意義が見つかるのなら……と。
弟子はきっと、私が何の当てもなく、ただ旅している、とでも思っているのだろう。それで良い。その考えが間違っていても、何の支障もきたさない。弟子が強くなれば良いと考えているからだ。これは私の想像に過ぎないが、何故か危険がある気がする。唯一の弟子を無くしたくない。そういう思いで、フラフラとしているだけなのだ。
☆
この世界は、季節に限らず陽が落ちるのが早い。気がついたら夜、ということも有り得るかもしれない。空がオレンジ色に染まり終える頃、そこに女が一人、空を見上げ立っていた。
広くも狭くも無い微妙な空き地に、女は身動きもせずに、ただ流れていく白い雲を見つめていた。
「——お師匠様!」
軽快な足音と共に向こうの道から走ってくるその少女は、手に剣を持っていた。真っ白で装飾も無い剣はとても小さく、少女の両手で包み込める程の物だった。女の前に着くと、息を切らしながら剣を差し出した。
一方の女は瞬きをし、少女に答えた。
「お待たせしました。言いつけの通り、白い小さな剣です」
「……荷物の袋はちゃんと縛ってきたな?」
少女、カーナは差し出した手をそのままに、女、お師匠様こと茜にはい、と返事をする。
「勿論。——正直言って、そこまで大きくない袋に、あんなたくさん荷物が入ってるとは思いませんでした」
片付けに苦労しましたよ、と付け加えると、再び手を茜に向けた。オレンジの光に照らされて、白の鞘が鈍く光っている。茜はそれを片手で受け取ると、鞘を外す。銀色の刃が姿を現した。刃を顔に近づけると、茜の真っ赤な瞳が映る。爪で軽く叩くと、コンコンといい音がした。
「正解だ、カーナ。よく見つけたな」
「物凄く疑問だったのが、どうして同じものが五つも入っていたのかって事です。実は、店主さんに手伝って貰ったんですよね」
カーナは頭を掻く。茜は目を丸くした。——あいつが、か。もう“これ”には一生関わらないと思っていたのに。
「それで、私が探してたら、店主さんが声を掛けてくれて。剣を探してるって言ったら、物凄く驚いてて。それで、自分も見たいって、」
「茜さん!」
カーナの再現を遮るその声は、今さっき話題だったその店主だった。茜とカーナは同じタイミングで振り向くと、茜達の荷物を持って歩いてくる店主の姿が目に入った。
「きや……あ、」
「……きや?」
「……茜さん」
最初に口を開いたのは茜だったが、すぐに自分の手で口を塞ぐ。カーナは聞きなれない言葉に首を傾げ、店主は前で止まり、驚きを隠せない表情で茜を見つめる。
「茜さん、今、なんて……」
「あー、久しぶりに気抜いたら、つい。やっちまった」
「はあ?」
茜は俯き、首を振った。店主は荷物を地面に置くと、一瞬だけ目を閉じ、微笑んだ。
——丁度お弟子さんも居るし。いい加減言っても良いよね。
「何年ぶりかな、君が俺の名前をちゃんと呼んでくれたのは。ねえ? 咲乃」
突然変わった態度に、カーナは驚くことしか出来ない。茜は何故か諦め顔だった。
店主は目線をカーナへと向けると、また微笑み、肩に手を置いた。
「驚いてるでしょ、カーナちゃん」
「え、いや、だって……」
「咲乃は昔の事を話したがらないからね。いい機会だし、教えてあげる。
俺と咲乃は、戦いのパートナーだったんだよ」
茜はため息をついた。
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