二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ニセコイのニジサク
日時: 2012/06/19 12:44
名前: 栖樺 啾 (ID: zRrBF4EL)


栖樺です。
コミック一巻を買ったらなんかこう・・・。
書きたくなったので、
手を出してみました。
栖樺にしては珍しく、本編に出てくるキャラを
中心軸として、話を回していきたいと思っています。

とはいえ、ニセコイって、小説にするの難しそうなので、
キャラ崩壊とか、本編との食い違いは悔い違いは、
できれば目を伏せていただきたく・・・・。
まぁ、察してください。
めだか箱、狐僕と並行していけるか不安ですが、
とりあえず、頑張ってみます。

どうぞ、お口汚しならぬ、
    お朽ち汚しを、ぜひ楽しんでいただければ嬉しいかと

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第一話 ドッチハ? ( No.1 )
日時: 2012/06/19 14:35
名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)


ある日、昼休み。
教室にて、昼食時。
メンツ、一条楽、桐﨑千棘、小野寺小咲、集。

「あ、猫だ。」
昼休み、昼食の時間呟いたのは小野寺小咲。
校庭内に黒猫が一匹入ってきた。
「あー、ホントだ。よく見えるな小野寺。」
「えっ!いや、たまたまだよ!?」
「あー、なるほど集の話がつまらなかったから、
 校庭をずっと見てたわけか。 なるほどなー。」
「えっマジで!?」
「あ、いや違うよ。」
あわてる集に必死に否定しようとする小咲。
それにかぶせるように千棘が呟く。
「猫、か。」
それに気づいたらしく小咲が近寄る。
「千棘ちゃんって猫すきなの?」
「え、あぁまぁ。嫌いではないけどね・・。」
「? じゃあ、何が好き?」
「んーそうね・・やっぱり犬かしら。」
「へーそっかぁ。一条君は?」
「え、俺は?小野寺さん。」
集が首を突っ込む。
「あ、ごめん。二人は?」
「俺は猫だな。やっぱ。」
「へー、楽。桐﨑さんと一緒じゃないんだな。」
「は、なんで俺が桐﨑と同じ好みしないと
 いけねーんだよ。絶対ごめんだね。」
と、千棘を見る。
それに対して千棘は少しムッとようで、
「それはこっちの台詞ね!
 猫なんて凶暴なもの好きだなんてもやしのくせに。」
「はぁ!凶暴って、猫もお前には言われたくないだろ。
 それに凶暴って言ったら、犬の方が凶暴だろ?」
机をたたいて主張する千棘に対抗して、
楽も立ち上がる。
「違うわよ!なんで猫なんかと一緒にされなきゃ
 いけなのよ!犬の方が賢いし、可愛いじゃない!?」
「猫なんかって何だよ!?
 賢いっつってもあれだろ、お前の場合
 賢い=猿=千棘だもんな。そらそーなるだろうよ。」
「ちょ、ちょっとそれは違うわよ!
 私は、純粋に好きなの!馬鹿にしないで!」
「別にしてねーよ。」
喧嘩を続ける二人をみて、クラスメイトはみんな、
『相も変わらずいちゃいちゃしてるなぁ・・。』
と思うだけで、止めようとしない。
「ふ、二人とも喧嘩しないで・・。
 千棘ちゃん、落ち付いて、一条君も・・・。」
「小咲ちゃん「小野寺・・・・・。」」
「どっちもかわいいよね!」
「まぁ、小野寺が言うなら、しょうがねぇか。」
「そ、そうね小咲ちゃんが言うなら、
 よかったわね、ダーリン恥かかずにすんで」
「はぁ、それはこっちの台詞だろ。」
「だから、やめてってば。」
また喧嘩を始めようとする二人を
止める小咲、最近はこんな風な光景がよく見えるようになった。
まだ、納得はしてないようだが、
授業が始まりそうなので、それぞれ席に着こうとする。
そのとき、
「小咲。」
「何、るりちゃん?」
「嘘ついたでしょ? あんた。」
「え?」
「ホントは犬、怖いくせに。」
「そ、そんなの、子供の頃はそうだったけど・・。」
「へー。」
友達でクラスメイト宮本るりは満足そうに席に着く。
一方小咲は。
(・・・・。そっか一条君も猫、好きなんだ。
 千棘ちゃんにはなんか悪いけど、嬉しいかも。)
そして千棘
(そういや、確かに映画みに行った時《ニヤック》って
 猫の映画見たいって言ってたような、ホントに好きなんだ。)

そんな、3人ニセコイ事情。

第2話 −小咲ゴコロー ( No.2 )
日時: 2012/07/06 23:54
名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)


「るりちゃん。」
「あ、小咲。」
日直だったからてっきりもう、
帰ってるかと思ったのに・・・。
ひょっとして待っててくれたかな?
「るりちゃんなんでいるの?」
「・・・別に、小咲が日直だから待ってたわけじゃないから。」
「・・うん!ありがとう。」
るりちゃんは私を待ってくれることが多い。
私もるりちゃんのことを待つけれど、やっぱりるりちゃんの方が
多いと思う。
そして、私達は帰る。

「で、どうなの?」
「どうって・・・何が?」
「最近よ。」
「あぁ、うん。このあいだ店に来てくれた常連の
 小谷さんがまんじゅうじゃなくて大福を・・・、」
「そんなこと聞いていない。」
うっ・・。
話をズラした気でいたのに、
やっぱりるりちゃんに口で叶いそうにはない。
たぶん一生。
きっと一生。
「うーん。特には・・。」
「何もない、今こそチャンスだと思うけどね。」
「それが、難しいんだよね・・。」
「ヘタレ。」
ぐっ・・・。
自分でもわかってるつもりだけど、
なんか人に言われると、傷つくなぁ。るりちゃんだと特に。
「ま、小咲は小咲らしくがんばりなよ。」
「えっ・・・。」
「何よ『えっ・・』って。」
「え、だってるりちゃん。今・・」
「『がんばれ』って言ったのよ。それが?」
「う、うん。わかってるけど・・るりちゃんが・・
 大丈夫? 勉強のしすぎ? 頭痛いの?」
「それわざと言ってんなら怒るよ。」
「ごめん・・。」
でもいっつもきついこと、(私のことを思ってだろうけど)
言ってるるりちゃんが・・・って感じで、びっっくりする。
っが2回でるくらい驚くよ。
「小咲はさ、頑張ってるのはわかるし、
 今の関係が楽しいのかもしれないけどさ、」
るりちゃんはそこで言葉を切って、私を正面に向いて

「その『先』があるんだよ?」

思ったよりるりちゃんは真剣にいってくれたみたいで、
少し顔が赤かったけど。
「うん。そうだね。」
「?何よ。その顔ゆるんじゃって。」
「るりちゃんがゆるませたくせに。」
少し笑う。
るりちゃんも一息ついて、続ける。
「頑張れ。小咲はやればできる子だよ。
 絶対実るよ。大丈夫だから、頑張ろうね。」
「・・・・・。」
「ちょ、なんで言われてる方が照れるのよ。」
「え、だって。なんか・・。」
「何?小咲、怖いの?」
ズバリ当てられた。
怖い。
恐怖。
私は、怖い。
「桐﨑さんー、千棘ちゃんが怖いの?
 
 千棘ちゃんのことを考えて、そのままのつもり?」

だって、もしー、
もし、千棘ちゃんがホントに一条君のことすきになったらって
考えると、どうしても・・・。
「大丈夫でしょ。彼女なら。」
「え・・・・。」
「それに小咲はあきらめないでしょ?
 諦められないよね?そんな急に出てきた子から、
 とられて納得なんてできないでしょ?イヤでしょ?」
「う・・。そうだ、けど。」
だけどさ、
それでもさ、

「私はー、嫌だから。」

「え?」
声が小さくて聞こえなかったけど、
そう聞こえたような気がした、気がしただけだけど。
「じゃ、私こっちだから。」
「あ、うん。」
気付けば、るりちゃんとわかれる道まで
来ていて、あっという間の帰り道だった。
「小咲ー。」
「何?るりちゃん。」
聞いてみると、
「明日、楽しみにしてな。」
「え、うん。何?何かくれるの?」
「お楽しみ・・。」


そして、言われるがまま、楽しみにして、朝教室にいけば、

そこには誰もいなかった。

いや、
これは比喩でホントのところは、いた。
一人でわけもわからない様子で立っていた。
私の −好きな人。

一条楽君はそこにいて、私を見て言った。

「あ、小野寺。さっきから誰も来てないだけど・・って
 どうしあ? 小野寺・・。」

後ろでゴト、と音がした。
まさかと思い、ドアに手をかける。
               −、開かない。
「う、嘘・・・。」
私の友達はとんでもない、ことをしでかした。

『頑張れよ。小咲。』

第3話ー小咲ゴコロー2 ( No.3 )
日時: 2012/07/07 11:50
名前: 栖樺 啾 (ID: zRrBF4EL)


「嘘・・・。」
るりちゃんだ。
絶対るりちゃんだ。
なんで、ていうかどうやって?
どうやればクラスメイト全員が教室にいないなんて
状況が作れるの!?
『明日、楽しみにしてな。』
楽しみってこれ?
昨日考えついて、もう実行して、しかも成功させてる・・。
「小野寺なんか知ってるか?」
「えっ!いや・・・わかんない。」
「だよな、オレも。」
外には普通に他の生徒がいたし、
それに、みんなの下駄箱の中にはちゃんと靴があったのに・・。
「下駄箱とか見る限りみんな来てんだけどな・・。
 どこいったんだか・・・。集あたりがなんかやったのか。」
「そう、かもしれないね。」
ごめんなさい。ホントはるりちゃんです。
ごめんね。つい・・・。

「あれ、宮本何やってんの?」
「・・・・・なんだあんたか。」
宮本るりが教室の前廊下で集に会った
会ったというか遭ったという感じで。
「そんな嫌そうな顔すんなよー、
 つか、なんで入らないんだ?教室ーって」
そこで集は初めて気付く、
教室のドアには
       つっかえ棒らしきものが引っかけてあった。
「・・・・宮本これは・・。」
「つっかえ棒。」
「見ればわかるけどよ。
 中には誰がいんだよ?」
「誰もいない。」
「はぁ?じゃあなんでつっかえ棒なんてー。」
「いいの?クラスの女子が向こうで着替えてるけど・・。」
るりの言葉を聞いた瞬間、集はるりの
指差した方向へすぐさま走り出した。
こんな朝早く着替えてるなんて普通に考えればありえないのだが
「単純なんだから。」
さて、と言って教室を覗く。
気付かれないように窓を開けるこっそり。

「一条君こそ千棘ちゃんは?
 今日は一緒じゃないの?いつも一緒に登校してるよね?」
「あぁ、今日はなんか。
 『トラックデストロイヤー』の前作があるから、
 ビデオ録画済ませてから行くから、先に行けってさ。」
「で、デストロイヤー・・。千棘ちゃんらしい・・。」
「だよな・・。」
・・・・・。
るりちゃんはどういうつもりでこの状況をつくったんだろう。
手段はともかく目的は・・・。
やっぱり告白、なのかな。
私に言えってことかな・・。そんな急に。
「しっかしおかしいな、荷物も置いてねーみたいだし
 みんなどこいったんだか・・小野寺?」
「えっ!何?!」
「大丈夫か?顔赤いぞ?なんか前もこんなこと・・。」
一条君が思い出したのか顔を赤くする。
うわぁ、どうしよう。
「うん。平気大丈夫だよ。うん。平気平気。」
「そうか・・・?ならいいけど。」
顔の赤さがとれてる、よかったいつもの一条君だ。
?あれ、一条君のひじ・・。
「どうしたのそれ?」
一条君のひじを指差して、
傷・・・?なんか引っ掻き傷みたいな・・。
「あぁ、来る時に猫見てよ、
 つい可愛くて抱っこしたら、引っ掻かれてさぁ。
 なんか結構深く引っ掻かれたみたいで、一応水であらったんだけど」
「え、だめだよ!ちゃんと消毒しなきゃ!」
そういって私はカバンから消毒液とティッシュを取り出す。
「え、小野寺そんなもの常備してんのか・・。さすがだな。」
「え、いやぁ・・・。」
ひじを消毒して、絆創膏を貼る。
「ありがとな。」
「ううん。なんか前にもあったよね
 千棘ちゃんが転校してきた日もさ、絆創膏貼ったよね。」
「あぁ、あいつか・・。
 あいつが来てから色々大変だしなぁ。」
と一条君はいったけど、
千棘ちゃんが来てから、彼は楽しそうな気がする・・。
千棘ちゃんが来てくれたから、一条君と仲良くなれた気も
するんだけど、・・・・なんか複雑だなぁ。
「このあいだなんてさぁ、」
と千棘ちゃんの話を始める。
これじゃ、せっかくるりちゃんが私のためを思ってやってくれたのに
これじゃいつものままだ。
嫌だな、
私、千棘ちゃんに負けたくないな。
うん。
「あの、一条君。」
「ん?」
「え、と。千棘ちゃんが来てうれしい?」
「えー・・。なんか微妙だな、確かに迷惑だし大変だけど、

 あいつのおかげで小野寺と仲良くなった気もするし。」

・・・・・!
同じだ。
私と同じこと、思ってるんだ。
「あと、宮本とか・・つぶみとか?」
「うん。」
嬉しい。
すっごく嬉しい。
やっぱり一条君はー、

「あれ、何これ。簡単にとれるじゃない?
 るりちゃん入れるよ? って、小咲ちゃん・・・?」

桐﨑さんが教室に入ってきた。

後ろのるりちゃんが
「ごめん。失敗した。」
と口パクで言った後、ダッシュで逃げた。
「え、宮本殿!待ってください自分は!」
ついでにつぐみちゃんの腕をとって、
そして、教室には、

私と、一条君と、桐﨑さんが残された。

るりちゃんのバカァ!!


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