二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ニセコイのニジサク
日時: 2012/06/19 12:44
名前: 栖樺 啾 (ID: zRrBF4EL)


栖樺です。
コミック一巻を買ったらなんかこう・・・。
書きたくなったので、
手を出してみました。
栖樺にしては珍しく、本編に出てくるキャラを
中心軸として、話を回していきたいと思っています。

とはいえ、ニセコイって、小説にするの難しそうなので、
キャラ崩壊とか、本編との食い違いは悔い違いは、
できれば目を伏せていただきたく・・・・。
まぁ、察してください。
めだか箱、狐僕と並行していけるか不安ですが、
とりあえず、頑張ってみます。

どうぞ、お口汚しならぬ、
    お朽ち汚しを、ぜひ楽しんでいただければ嬉しいかと

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お知らせとショウブ 宮下 ( No.24 )
日時: 2013/01/31 18:17
名前: 栖樺 啾 (ID: jv9VjO.m)


るりの場合

「バレンタイン。ねぇ・・・。」
これぞ絶対的なチャンス!!と、ガッツポーズをとる。
(これほどの一大イベントなら、さすがのあの二人も進展するハズ。)
と、そこで自分の思惑のミスを見つける。
腕を組んで考え込む。
(問題は、当然、橘さんや、一応彼女役も、チョコをあげることね。)
中学時代なら、ともかく、今はライバルが多い。
どうしてこんなにも小咲はツキが悪いのだろうか。
自分の親友にやや同情してしまう。
「ま、小咲が頑張ればいいだけか・・・。」
そして、問題はもう一つ。
(小咲の・・・料理の腕ね・・・。ラッピングだけすればいいのに。)
きっと、今頃練習でもしているんだろうと、
るりはくすっと笑ってしまう。
少し笑って想う。
「なんで、私までちょっとわくわくしなきゃいけないのよ・・。」
そして、腕を解く。
バレンタインはそわそわするものだから、あたりまえかと。
そして、相手の一条楽のことを考える。
(問題は、一条君の鈍さよね・・・。)
そこで、考えが一度とまり、頭の中では別のことを考える。
そして、想い浮かべたのは。
(舞子君は・・こういうイベント喜びそうよね・・。)
浮かれている姿が目に浮かんだ。
そして、また笑っている自分に気がつく。
「今年は、楽しいことになりそうね。」
何故、自分は相手のことまで考えているのだろう。
何故、親友の心配をしていただけなのに。
何故、舞子集を思い浮かべたのだろう。
何故、一条楽を気にしているのだろう。

「・・・・・・ヤダ。私もうかれてるのかしら・・。」

るりは自分は案外見えてないのかもしれない。





〜ご報告〜
栖樺の投稿のペースに波がありすぎるっ!
とのことなので、一応投稿する前にはツイッターで喋ってます。
投稿した後も一応言ってます。
栖樺なんて変わった名前はそんなにないと思うので、
小説の投稿ペースはそちらで確認をお願いします。
栖樺は気分屋なので。
話は変わりますが、栖樺はるりちゃんが好きですね。
書きやすくって、わかりやすくって、
だから、バレンタインには活躍していただきたいな・・・と。
ベレー帽が似合うかは謎ですが、栖樺のトレードマークは
ベレー帽なので・・。あとは猫スキとか?
それでは、
     バレンタイン、万里花はどうするっ!
あ、人気投票、小野寺おめでとう!
るりちゃん良い順位で嬉しいですっ!

ショウブ 万里花 ( No.25 )
日時: 2013/02/07 22:56
名前: 栖樺 啾 (ID: jv9VjO.m)


「バレンタイン・・ですか・・。」
マリーはテレビを見る。
そして、溜息をつく。
「ちょっと、考えモノですわね・・。」
マリーはベッドへ座る。
そして寝転がる。数回ベッドのはしとはしをいききする。
まくらを手にとって、もう一度溜息をつく。
そして上半身を起こす。
「楽様はきっとモテモテですから、チョコレートはたくさんもらうんでしょうねぇ・・・。」
マリーにとっての問題は渡す、渡さないの問題ではなく、
どうすれば楽に自分のチョコを気に入ってもらえるかだった。
「見た目を派手にすればいいってものでもありませんし・・。」
まくらをぽふぽふと叩きながらマリーは思案する。
まくらの音は止まない。
「やはり、渡し方を工夫すればいいのでしょうか・・・。」
ぽふぽふとまくらをたたく手を止め、マリーは再び寝る。
ごろごろごろごろ、と。何回も。
「はぁ・・・、悩みどころですわ・・。」
(まぁ、でも。)
マリーは考え付く。ちょっとしたことを。
(どうみたって、彼女である桐﨑さんは料理が得意そうには見えませんし、鶫さんも台所に立ったことなど階無でしょう・・。)
言われてみればその通りであり、当然だった。
千棘と鶫はライバルにならないと判断したマリーは
次のライバルを考える。
(小野寺さん・・は。私よりは劣りますが、学校全体で見ても、
 女子力はかなり高そうですわね・・・。男子への好感触も。)
再び悩むマリー。
そんななかでも笑顔だった。
何はともあれ、好きな人のことで悩むことは楽しいらしい。

「らっくん、よろこんでくれるかな・・・。」

ふと、出てしまった言葉に顔を赤くし、
まくらを定位置に戻し、マリーは咳をして、立ち上がる。
そして、もう一度。

「ふふ、楽様。今年は絶対忘れさせませんよ!!」

マリーは、楽しそうに部屋を出た。
誰よりも、けなげに楽を想う気持ちは、
きっと、ずっと思っていた自分に違いない。
そんな自分の作ったチョコはきっと楽は喜んでくれる。
そう、マリーは想う。思う。
それでも。
「≪今年≫は・・。」
一度忘れられているマリーからすれば少し切なくもなる。
どうして、もっと早く楽に合わなかったのだろう。
どうして、自分はこんな体なのだろう・・・。
マリーだって、常に前をいるわけではない。
ただ、楽を思う気持ちはまっすぐ前だ。
そこを、目指しているからこそ、マリーは迷わない。


勝負の時はすぐそこまできている。
楽の運命はいかに・・・・・。



あとがき
まっ、本編ではまだクリスマスだから、
バレンタインはまだ先ですけどねww

ショウブ 楽 ( No.26 )
日時: 2013/02/20 22:16
名前: 栖樺 啾 (ID: jv9VjO.m)


「ぼっちゃん、ぼっちゃん。」
「あー?」
「バレンタインですね、バレンタインっ。」
嬉しそうに話す、集英組の若いのに、楽は溜息をつく。
なぜなら。
「(・・・千棘の作るチョコがまともなわけがないっ!!」
楽は真剣に悩んでいるようだった。
若いのも話しかけづらくなり、そっとしておいた。
「ぼっちゃん・・・悩んでますね。」
「たくさんのお嬢さんたちからチョコもらうんだろ・・。」
「お返しを悩んでるとか?」
口ぐちに話す。
楽はもう一つ溜息。
「というか、そもそも千棘で考えるのもおかしいだろ。
 小野寺、とかからもらえたりは・・・。」
一瞬理想図を妄想してみたものの、
「(だめだ・・・・っ。小野寺も見た目はともかく・・・・。」

悩みに悩む楽は、マリーのことも悩みつつ、
ハゲるくらい悩みつつ、本番を迎えることだろう。
味はひどくとも、女子からのココロのこもったチョコレート。
まさか、無駄にはしないだろう。
なにせ、一条楽だから。
きっと、クリスマスばりの奇跡を期待っ!


過ぎましたけどね。バレンタイン。

レンズ越し ( No.27 )
日時: 2013/03/02 12:20
名前: 栖樺 啾 (ID: jv9VjO.m)


「るりちゃんって本当に目が悪いんだねぇ。」
「何よ、今更。」
「ううん、今回の件で再認識したというか・・。」
小咲は口ごもった。
「しかたないじゃない。」
「るりちゃんの弱点はメガネだね。」
小咲は軽く笑った。
宮本は小咲に軽く視線を送ってから、また前に向き直る。
そして溜息。
「あんたの弱点は【こんにゃく】ね・・・。何この差。」
「き、嫌いな食べ物くらい、みんなあるでしょ!?」
「和菓子屋の娘なのに和食の基本のこんにゃくが苦手って・・。」
るりは吹き出す。
小咲もつられて笑う。
(まぁ、別に言えば小咲の弱点は一条君よね。)
るりは再び小咲を見る。
小咲の視線の先にはいつも通り一条楽に注がれている。
「ん?何、るりちゃん?」
「・・・・別に。」
(弱点、なのかそれとも・・。)
小咲や千棘、それに万里花を見ていると常々思う。
恋愛とはそんなにいいものなのか。
それは、それだけはいくらレンズから見たってわからない。
『だめだよ。余計なことしちゃ。』
(・・・・そうかもね。)
黙って見守っていた方がいいのかもしれない。
でも、それじゃあいつまで経ってもたどり着けない気がするのだ。
どうしても、辿りつかせてあげたい。
(舞子君には何か見えるのかしらね・・。)
ふいに集に目を向けると、手を振ってきた。
もちろんシカトする。
うなだれている姿がうかがえる。
「るりちゃん・・・。」
「えっ、あぁっ・・。何よ?」
油断していた。
あわてて小咲を見ると、微笑んでいた。
そして、

「るりちゃんの弱点もういっこ見つけたかも。」

「は?」
「案外、るりちゃんも見えてないねぇ。ホントに。」
「ちょ、どういう意味よっ!」
「なんでもなーい。」
千棘達のところへ、小走りで近寄る小咲。
笑顔で、楽しそうに。
(なんなのよ・・・。)
「見えないのは、目に見えるものだけよ。」
(小咲のくせに・・・。)
宮本は思う。
(それとも、私は見えていない何かがまだあるのかもしれない。
 きづいていないのかもしれない。
 私も、一条君と同じだったのかしら・・・。)


(るりちゃんの弱点は【舞子君】も入ってるよね。)
小咲は楽しそうだ。



あとがき
メガネ探しの件の後日談です。
何かの伏線っぽいですが、気のせいでしょうね。
春ですね、ふぶいていますが、頑張ります。   
                       栖樺 

冷たい手 ( No.28 )
日時: 2013/03/12 18:47
名前: 栖樺 啾 (ID: jv9VjO.m)


「寒い。」
「あ?」
千棘と楽が一緒に歩く登校中。
千棘がいつものようにつぶやく。というかぼやく。
「お前いっつもあったかそうな手袋とかマフラーしてるくせに、
 寒いとか言ってんじゃねぇよ。」
「あのねぇ、スカートって男子が思ってるよりも寒いのよ?
 しかも、今日はいつもとは、違うのよっ!!」
楽に向かって両手を見せる千棘。
楽はそれを凝視する。
「えっ。お前生命線短っ!!早死にしそうだとは思ってたけど・・。」
「そ、そこじゃないわよ!ばっかじゃないの!!」
頭を殴る。かなり痛そうだった。
もういちど手を見せる。
寒さで赤くなっていた。
「あぁ、素手なのか。大変だな。」
「えっそれだけ!!」
「あぁ?オレに何を求めてるんだよ!?お前は。」
「えっ。えっと・・。
 (手、つなぎたいとかそういうわけじゃあないけど・・でも・・。)」
楽の手を見る。
ポケットに突っこまれたままだった。
「(・・・無理よね。) なんでもないわよ。」
「あぁ、これか。」
楽がポケットから手を出す。
千棘は驚き、あわてる。
「え、あ、いや、違うわよ。そ、そんなこと考えてなんか・・。」
差し出されているものを目視できず、
頭を下げて、手で覆う千棘。
「はぁ?何言ってんだよ?」
千棘は顔をおそるおそるあげる。
(・・・まさか。)

「やるよ。ホッカイロ。」

手にちょうど収まるサイズのホッカイロがあった。
楽の手に、握られていた。
ついさっきまで、ポケットにしまわれていたらしい。
「え・・・・。あ、うん。」
「オレ、組の奴らから、めっちゃもらってるから、やるよ。」
千棘に投げる。
(・・・楽ももらったんだ。)
スカートのポケットには、千棘もホッカイロを入れていた。
「・・・・・。ありがと。」
「ん?おぉ。素直だな。」
「たまには・・・ね。」
千棘はかすかに笑った。
楽は歩き始める。
「なんだよ、いくぞ。」
「ふふ、うんっ。」

(ちょっと、嬉しいかも。)

冷たい手に、ちょっと感謝した冬のある日。
ココロもあったまる。そんな日。
ポケットのあったかさは、ホッカイロだけのおかげかはわからない。


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