二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説)
- 日時: 2010/02/28 20:34
- 名前: シャルロッテ・グランロッシュ (ID: qZXNCSUo)
レイトン教授とルークが別れてから6年後、霧深いロンドンの海に、一艘の船がやってきた。「懐かしいなぁ、ロンドン…」それはルークの乗った船だった。
霧が晴れて、ビッグ・ペンの時計台が見えたとき、ルークは懐かしさに胸がしくしくと痛み、何だか泣きたいような気分になった。「僕も入学するのか、先生が教えている、グレッセンヘラーカレッジに…」
そう、ルークは現在19歳。これから、レイトン教授が教鞭をとっているグレッセンヘラーカレッジで大学生活を送るために単身ロンドンに帰ってきたのだ。
だが、このとき、ルークはまだ知らなかった。これからは自分が、仲間と共にに謎解きの大冒険に出発することになるなんて…
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プロローグは以上です。皆さん、ふるってご参加ください。よろしくお願いします!
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- Re: 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説) ( No.12 )
- 日時: 2010/03/04 20:25
- 名前: シャルロッテ・グランロッシュ (ID: qZXNCSUo)
授業終了後
ウィルソン先生が僕とケイティを呼んだ。てっきり怒られるのかと思いきや、「ザ・ブリッツ(ロンドン大空襲)に興味を持ったの? いいことだわ、どんなに辛い歴史でも、自分の国の歴史を知るのは大事なことよ。そうだ、今日課題がないなら、あなたたち2人で、帝国戦争博物館に行ってみたらどう? 防空壕でドイツ軍による空襲体験ができるのよ」
僕とケイティは学校からまっすぐ戦争博物館に行った。展示物を見ていると、黒い機体の上に丸いガラスの半球体のフタが付いた機械が目に入った。「これは…?」僕達が見ていると、黒いコートを着て帽子をかぶった男の人がやってきた。「それは、防空壕での空襲体験だけじゃなくて、もっと本格的にあの時代を理解したい人のための機械なんです。1941年、ザ・ブリッツのあった時代にタイムスリップできる機械なんですよ」「乗ります!」僕は即答した。「おや、いいんですか、帰ってこれなくなるかもしれませんよ。あまり使わない方が良いかも…ンフフフフ…」男は怪しく笑った。帽子を深くかぶっているせいで男の目は見えない。「乗ります!」とケイティ。意外だった。怖いもの知らずのケイティでも、さすがにこれだけは嫌がると思っていたのに。さすがはケイティだ。ともすれば空襲の真っただ中に放り出されるかもしれないのに、全く物怖じしていない。
僕とケイティがマシンに乗ったのを確認すると、「それでは行きますよ」と男が機械の横にあるレバーを思い切り前に押した。機械の作動音がして、その音がだんだん早くなる。僕とケイティは互いに手をつないでいた。「ケイティ…」僕から声が漏れた。「怖くないの?」「とても怖いわよ。でも、助けを求めている人がいるんだもの。放っておくわけにはいかないでしょ?」とケイティにウインクを返された。「そうだね、でも、ちょっと信じられないよ。1941年からSOSが来るなんて…」話をしているうちに、僕達は意識を失った。
僕達が目を覚ますと、そこは暗い夜道だった。「もう1941年?」「そうなのかな?」僕達は体だけ運ばれてきたようだった。僕達が立ちあがっていると、「きみたち〜! ダメじゃないか、ガスマスクも付けずにこんなところにいちゃ。今日の爆撃はもう終わったみたいだけど、ドイツ軍は爆撃機に毒ガスを積んでいるかもしれないんだぞ!」男の人が駆け寄ってきて、すごい剣幕で僕達に詰め寄った。毒ガス、ということは、ここはやっぱり1941年なのか。「今年って1941年ですか?」と僕が尋ねると、「そうだよ、君、空襲警報と爆撃機の爆音を聞きすぎておかしくなったのかい? まあいいや、お互い生き残ったことを祝おうよ!」男の人は僕の腕を引っ張って歩く。「あっ、ちょっと、ちよっとぉ…」ケイティも後に付いていく。
壁が階段状にはがれた建物の中には、人がたくさん集まっていた。
「お〜い、みんな〜、生存者だ〜、また生存者を見つけたぞ〜!」
男性の声に、集まっていた人の間から割れんばかりの歓声が起こった。「よ〜し、それじゃあ、今日も、英国民の誇りと、絶えなかった命にかんぱ〜い! 明日もここでこうして会うことを誓おう!」
「かんぱ〜い!」チンッ、という音の大合唱が響いた。僕とケイティも紅茶のカップを渡されて乾杯に加わった。見ると、みんなの服はボロボロだが、顔は生き残った喜びと明日への希望に輝いている。「ああ、そうだ、この中で『アリス』という14歳くらいの女の子をご存じの方はいませんか?」ルークは紅茶を飲んでからハッと気が付いた。「アリス?」人々がざわめき始めた。「ルーク、『アリス』って名前の子なんていっぱいいるわよ。捜すのは大変そうね」ケイティがそう言ったときだった。「シスター・エヴァンジェリンのところにいる子の中にいるかもしれないな」と一人の男性が言った。「シスター・エヴァンジェリン?」「この先にある聖チャスタティ教会のシスターで、戦争で両親を亡くした子達を育てているんだよ」
「その教会に案内してくれませんか?」とケイティ。「ああ、いいよ」男の人は胸をポンとたたいた。
聖チャスタティ教会は、青い屋根に十字架、横に天使の像のある、いたって普通の教会だった。不思議な事に、爆撃による被害を受けていないようだった。
男の人がドアをノックすると、若くて美しいシスターが出てきた。
「この子達がシスターのところの子達に聞きたいことがあるそうです」男性は僕達を送ると帰って行った。
僕とケイティは教会に招き入れられた。教会には20人ほどの子どもたちがいた。顔を見ているうちに、僕はハッとした。茶色く長い巻き毛に、水色の目の、14歳くらいの女の子…その子は、僕がリアルな夢の中で見た女の子にそっくりだった。僕はその子のところまで行き、「君、アリスだよね?」と尋ねた。すると、「違います、私はジュリアです」と言った。なぜ、名前が【ジュリア】なのに、夢の中のあの子は、【あ…り…す…】と言ったのだろう?
「人違いだったみたいね、ルーク」「そんなことない、確かにこの子だ。ねえジュリア、僕、夢の中で君にそっくりな女の子に会って、助けを求められたんだ。『大変な事件が起きている』って。『大変な事件』って、もしかして空襲のこと?」
「空襲なんかより…」ジュリアがつぶやいた。「空襲なんかより、もっと大変で怖くて不気味な事件よ!」「ジュリア、やめなさい!」シスター・エヴァンジェリンが叫んだ。「いいでしょ、シスター・エヴァンジェリン、あのことを話します!」「あの…『あのこと』って?」「それは…」ジュリアが話し始めた。
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かなり長くなってしまいましたが、続きをどうぞ。
- Re: 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説) ( No.13 )
- 日時: 2010/03/04 20:00
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
・・・うわ・・・すげぇ・・・(汗)
前に私が書いてた【ルーク少年と秘密基地】の小説のストーリーとほぼ似てるような気がするなぁ・・・(苦笑)
よし、第2章に入るか!!
- Re: 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説) ( No.14 )
- 日時: 2010/03/04 21:17
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
第2章 ジュリアが言う話とはいったい?
聖チャスタティ教会
ルークはケイティと共にジュリアと名乗る少女と前向きに対峙していたのだった。
「あのことっていうのは・・・切り裂きジャックによる連続殺人事件についてです」
ジュリアは僕らを見て話し出した。
ジャック・ザ・リッパーによる連続殺人事件?
「ちょっと待て、それはいったい・・・どういうことだい?」
「まあ、話せば分かります」
ジュリアは僕らを見て答えながら溜息をついた。
- Re: 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説) ( No.15 )
- 日時: 2010/03/05 11:26
- 名前: シャルロッテ・グランロッシュ (ID: qZXNCSUo)
「切り裂きジャックが、43年ぶりに犯行を再開したんです。いいえ、蘇ったというべきでしょうか…」
ジャック・ザ・リッパ—…1888年8月31日から11月9日の2ヶ月間に、ロンドンのイースト・エンド、ホワイトチャペル地区で少なくとも売春婦5人を残虐な殺し方で殺害した猟奇殺人犯、容疑者は何人か挙がったが、結局真犯人はわからなかった…それが、なぜ43年も経った1941年、しかも空襲の最中に犯行を行っているのだろう。
僕が考えていると、ジュリアはそれが詠めて答えるように、いや、それよりもっと驚くことを言った。
「今回の切り裂きジャックが狙うのは、売春婦だけじゃありません。老若男女、身分、性別職業問わずです。上は貴族から、下は小さな子どもまで。警察や軍部は気付いても戦争の方で忙しいからと見て見ぬふりをしています。毎晩毎晩、ロンドン市民が減っていってるのに! 私の戦災孤児の友人も何人も殺されました。警察も軍部も役立たずよ!」「ジュリア!」シスター・エヴァンジェリンが制そうとした。
「待って!」僕はシスターを止めた。
「君はジャック・ザ・リッパ—の犯行の瞬間を見たことがあるの?」
「はい、切り裂きジャックは、影なんです」
「影?」「はい、男の影が音もなく忍び寄り、いつの間にか人を殺していく。その影は瞬間移動もするし、突然現れたり消えたりするんです。戦災孤児仲間の間で噂になってるわ。切り裂きジャックは人間の魂を集めて最強の兵器を作り、我が英国を攻撃しようとしているって…」
「バカバカしい! 戦争への不安がそんなものを見せるんだわ」そう言っているシスターの顔は青ざめていて、言葉とは合っていなかった。
「お願い! この事件を解決して下さい!」ジュリアが懇願してきた。
僕達は引き受けたが、どこから調査すべきなのか考え込んでいた。まず最初に捜査すべきところは———
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またまた長くなってしまいましたがここまでです。続きをどうぞ。
- Re: 青年ルークと新たなる冒険(リレー小説) ( No.16 )
- 日時: 2010/03/05 21:32
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
ごめん!ストーリーは明日の夜まで待ってて(汗)
明日までには何とか仕上げられるかもしれない(苦笑)
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