二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 図書館戦争〜未来編〜
- 日時: 2012/09/29 16:01
- 名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)
こんにちわ!メガネ&と申します!
注意!
これは、別冊2終了から数年後のお話です!ネタバレの可能性があるので、閲覧時は気を付けてください!
オリキャラとして、堂上班の子供たちが登場します!
戦闘シーンもあるので、ややグロい表現があるかもしれません!
それでよろしければ、ぜひ読んでください!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
- Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.28 )
- 日時: 2013/04/04 23:08
- 名前: シオン (ID: fmblAt2h)
更新待ってました!
すっごく面白いです。
- Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.29 )
- 日時: 2013/04/05 12:53
- 名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)
第三話 堂上家の遺伝———発動!?
実地訓練、市内哨戒を経て、防衛部に配属されるはずだった遥と希。
しかし、そんな二人にとある辞令が下った。
特殊部隊への配属を命ずる。
とだけ書かれた簡素な辞令。しかし、二人に衝撃を与えるには十分だった。
「「え…え、え、ええええ—————————————————————!?」」
事務室に響き渡る悲鳴。普段ギャーギャー騒ぐタイプの希はもちろん、比較的落ち着いている遥でさえも動揺していた。
「え、これ、何かの間違いじゃないんですかっ」
声が裏返りながらも希が訊くと、真面目そうな事務員が真面目な顔で答えてくれる。
「間違いありません、三名に辞令が下っています。堂上遥一等図書士、堂上希一等図書士、手塚廉一等図書士に」
廉ならば納得がいく。すべての訓練でトップの成績を誇り、エリート両親をもつものに恥じぬ力を持っているのだから。
しかし、自分たちはなぜ———?
あれこれ考えていても仕方がないので、二人は動揺したまま基地司令室に向かった。
「あ、廉」
扉の前で立っている幼馴染を見つけ、遥が声をかけた。
成長するにつれ父親に似ていき、今や若いころの手塚に瓜二つの廉である。だが、それほど無愛想ではなく告白の断り方もうまいのは母親似なのだろう。
「さすがエリートだねー、廉」
「からかうなよ、希。お前たちだってそうだろ」
あきれたような声で廉は言う。希はぶんぶんと首を振った。
「何言ってるの、遥はともかく私はだめだよ。お母さんに似ちゃったもん」
「ちょっと希、それお母さんに失礼」
遥が突っ込み、三人は声を立てずに笑った。
そして、深呼吸をしてから代表して廉が扉をノックする。
「手塚一等図書士、入ります」
「「堂上一等図書士です!」」
三人で一礼し、中に入った。
「おう、久しぶりだな!遥、希、廉」
デスクに陣取って豪快に笑うのは玄田である。堂上に特殊部隊の隊長を譲った年に、三代目の図書基地司令に就任していた。
壁際には堂上、小牧、郁、手塚が直立不動で立っている。
「まぁこっちにこい、さっさと任命終わらせるぞ」
頷き、三人はデスクの前にきちっと並ぶ。
玄田が珍しく真面目な顔になって、置かれていたらしい書類を取り上げる。
「正化六十一年六月二十五日付で手塚廉一等図書士、堂上希一等図書士、堂上遥一等図書士を図書特殊部隊に配属す。推薦者は小牧幹久二等図書監、堂上篤二等図書監、手塚光一等図書正、堂上郁一等図書正。任命者は関東図書基地司令、玄田竜助」
「手塚廉一等図書士、拝命します」
「堂上希一等図書士、拝命します!」
「堂上遥一等図書士、拝命します」
敬礼を決めて拝命した三人に、玄田が笑う。
「なかなか様になってるな。これから奥多摩で新入隊員の訓練だ、楽しみにしてるぞ」
「「「はい!」」」
威勢よく答える三人だった。
- Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.30 )
- 日時: 2013/04/10 21:16
- 名前: 香奈 (ID: /AwggsBu)
はじめまして。メガネ&さん。
未来編めちゃめちゃ面白いですね。
奥多摩といえば……
ニヤニヤです、
今月はついに実写化図書館戦争!
見に行きますか?
初めてなのに馴れ馴れしくて、ごめんなさい。
続き楽しみにしてます
- Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.31 )
- 日時: 2013/04/13 15:01
- 名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)
香奈さん、コメントありがとうございます!
実写映画ですか?もちろん見ますよ!早くゴールデンウィークになってほしいものですね!
次は奥多摩ですよ〜、堂上家の血をひく二人はどうなるのやら(笑)
- Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.32 )
- 日時: 2013/04/23 16:48
- 名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)
第四話 訓練開始!どうなる新人?
初夏、である。
眩しいような日差しの中、図書特殊部隊員たちは訓練にいそしんでいた。
ちなみに、遥たち新人三人は、手塚を班長、郁を班長とする新生手塚班の一員となった。吉田と安達は別の班に移っている。
「あっつぅ…死ぬわもう…」
グラウンド二十周のハードな訓練後、希と遥は草地に撃沈していた。汗が噴出し、訓練服をぐっしょりと濡らしていて気持ち悪かった。
「いっそ上半身全部脱ぎた………痛ッ!」
「アホか貴様!!そんなことするな!」
父親のゲンコツが脳天に降り注ぎ、希は悶絶した。
「馬鹿、そんなこと言ったらお父さん怒るにきまってるじゃない」
「ほんとお前は馬鹿だ…」
「馬鹿馬鹿言うな馬鹿!!!」
幼馴染三人がぎゃーぎゃーわめくのを、ほかの図書隊員たちはほほえましく見守っていた。
さまざまな訓練が順調に終わると、廉が狙撃手の才ありというお墨付きを得ていた。ちなみに、遥は堂上レベル、希は郁レベルである。
そして、最後の野営訓練が始まった。
小牧が率いる隊が出発し、数十分遅れて堂上が率いる隊も出発する。
「うっわ…何コレ、道なんかじゃないよ」
草木生い茂るルートを見上げ、希がげんなりした顔で言った。遥と廉も早くもうんざりした顔をしている。
「文句言わないの、希。早く行くよ」
一番後ろを守ることになっている郁がそう言って歩き出し、三人はしぶしぶ足を踏み出した。
歩き出してすぐに汗が噴きだしてきて、足も鈍る。自由奔放に生い茂った草木をかき分けて進むので、疲労が半端ない。
それでも戦闘職種である、ばてて倒れるのはプライドが許さない。そう思って、三人とも一生懸命頑張った。
そして————————
「日が暮れる前に到着か、遥ちゃんも希ちゃんも廉君も頑張ったね」
一足先に到着していた小牧が感心の表情を浮かべて褒めてくれるが、三人とも答える気力が残っていない。座り込んで曖昧に笑った。
簡単な夕食をとり、遥と希は郁と一緒にテントを張った。そして、寝袋に潜り込んであっという間に夢の世界に入って行った。
「—————————二人とも寝てるか?」
「ああ、ぐっすりだ。起きる気配なんかねぇぞ」
「よし、じゃあ作戦始めるぞ」
「ていうか本当にいいのか?確実に堂上二監と堂上一正怒るぞ」
「いいんだよ、面白いんだから」
「…………面白いで片付けるのか…」
「よーし行くぞ!」
テントの入口が開け放たれ、
「クマだ!」
と大声が響く。そして、もっさりした何かが投げ込まれた。
「「クマか!?」」
遥と希の大声と同時に、何かがテントから飛び出して草地に転がった。
転がったそれは、刈った草束だった。
「えッ違う!?」
「ま…まさか………」
「「クマドッキリ—————————————————————!?」」
その後、勝手にドッキリを決行した隊員たちはゲンコツ付きの堂上の説教を受けた。
しかし、双子がやらかしてしまったことに変わりはない。小牧は横隔膜が攣る寸前まで笑い転げ、手塚と廉は呆れ果て、郁はがっくりと頭を垂れていた。
そして、奥多摩から帰った二人には、不名誉以外の何物でもない二つ名がついていた。
『三代目クマ殺し堂上姉』・『四代目クマ殺し堂上妹』
——————————————と。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
この掲示板は過去ログ化されています。