二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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図書館戦争〜未来編〜
日時: 2012/09/29 16:01
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

こんにちわ!メガネ&と申します!

注意!
これは、別冊2終了から数年後のお話です!ネタバレの可能性があるので、閲覧時は気を付けてください!
オリキャラとして、堂上班の子供たちが登場します!
戦闘シーンもあるので、ややグロい表現があるかもしれません!

それでよろしければ、ぜひ読んでください!

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Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.3 )
日時: 2012/09/29 18:48
名前: ぴーち ◆gZYpD2nS.I (ID: 6xeOOcq6)  

初めまして、ぴーちです。

まだ2つだけど、読んでみて、とても面白そうだな、と思いました!原作とアニメとマンガを見ているので、ネタバレ系は大丈夫です(^-゜d)
私の周りにはあまり図書館戦争を好きな人がいないので、メガネ&さんのような人に会えて、とても感激です!

私も二次でSKETDANCEと言うのを書いているので、良かったらこちらにもお越しください。(でも知らないか…)
続きが超楽しみです!執筆頑張ってください!

長文失礼しました。

Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.4 )
日時: 2012/09/30 15:56
名前: メガネ& (ID: cZfgr/oz)  

ぴーちさん、コメントありがとうございます!
まだ一話だけですが、執筆頑張ります!手塚家や小牧家の子供たちもどんどん出すので( ^∀^)

Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.5 )
日時: 2012/09/30 16:56
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第一話 新学期

「希、希っ、朝だよ?」

ゆさゆさとゆすられ、堂上希は眠りから覚醒した。
「う〜ん…もうちょっと寝かせてよ〜」
「何いってんの!?今日から学校なんだけど!?」

双子の姉である堂上遥に言われ、希はあわてて身体を起こす。

「は、遥!嘘でしょ!?」
「嘘言うわけないでしょ、バカ!あんたが早くしなきゃ、私が遅刻するんだからね!?」

眉間にしわを寄せて怒鳴る遥。希はあわててベッドから降り、パジャマを脱いでショートパンツをはき、Tシャツを被ってからパステルピンクのパーカーを羽織る。

「遥、希!朝ごはんできたよ〜」

母親の声がして、二人は同時に「はーい」と答えた。



堂上夫妻の間に双子が生まれてから、10年。双子の姉妹・遥と希は小学四年生になった。

二人の顔立ちは堂上にも郁にも似ていて、よく見ないと違いがわからないほどそっくりだ。二人を見分けるのは、髪の色だ。
遥の髪は父親と同じ黒。鎖骨まで伸びたきれいな髪は、太陽光に照らされると艶を放つ。
希の髪は母親と同じ茶色。胸のあたりまで伸びていて、それをポニーテールにしている。

そしてスタイルは母親譲りの長身。もちろん脚も長く、すらりとしている。性格も明るいので、二人は相当もてている。しかし、本人たちは全く気付いていない。恋愛面の鈍さは母親譲りだ。


朝食を食べ、二人は学校に向かう。

「遥、希!」
「二人とも、おはよう」

後ろから声をかけられ、それと同時に黄色い悲鳴が上がる。

「「廉、志保!おはよう!」」

走ってきたのは、手塚と柴崎の息子・廉と娘・志保。廉が双子と同じ四年生で、志保が二つ下の二年生だ。
二人とも両親のいいとこどりで、ともに文武両道冷静沈着。そのうえ、廉は背が高く、志保は小柄だ。しかも二人とも母親譲りの営業スマイルが使えるときている。これすなわち、モテモテである。

「ほんと、もてるよね二人とも。いいなぁ」

遥が笑うと、志保が言う。

「遥ちゃんと希ちゃんももててるよ?」
「えー何言ってんの、こんな大女が好かれるわけないじゃん。ねぇ、遥」
「希の言うとおり」

相変わらず自覚のない双子に、廉と志保は顔を見合わせてため息をついた。

Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.6 )
日時: 2012/09/30 20:20
名前: メガネ& (ID: tBS4CIHc)  

第二話 「いつもの場所」

小学生が放課後することといえば、友達と遊んだりすることだろう。公園でかけっこをしたり、ゲームをしたり。

しかし、遥と希は違う。放課後になると意気揚々と図書館に向かい、読書に没頭する。または、両親の仕事を観察する。
母は「恥ずかしいから私たちが内勤のときは来ないで〜」と喚いているが、父は特になにも言わない。


この日も、本を借りるために遥と希は図書館にやってきた。

「ねぇ希、久しぶりに事務室行かない?」

ふいに、遥がそう提案した。
幼い頃から、堂上班の子供たちはよく特殊部隊事務室に遊びにいっていた。隊員たちは諸手をあげて喜ぶし、親たちだって自分の目につくところにいてくれたほうが安心する。

「いいよ。あ、今日ってお父さんとお母さん訓練だっけ?」
「うん。戻ってきたらお疲れさまって言ってあげようよ」

二人で笑い、手を繋いで駆け出した。
その後ろ姿は、本当によく似ていた。さすが双子である。


「「こんにちはー!」」

元気いっぱいの声に、隊員たちが笑顔になる。

「お、遥に希!久しぶりだなー!でっかくなったな!」
「二人とも身長は笠原だからなぁ。堂上は複雑だな」

豪快に笑う隊員たち。彼らにとって、堂上家の双子は孫や姪のようなものなのだ。
ちなみに、笠原というのは遥と希の母の旧姓である。

「お、しばらく見ないうちに背が伸びたか?いつ堂上を抜かすか楽しみだなー」

現れたのは玄田だ。隊員たちより豪快に笑いながら、二人の髪をかきまわす。

「隊長、何やってるんですか人の娘に!頭がもげるのでやめてください!」
「しかも女の子です、手荒く扱わないでくださいっ!」

そこに入ってきて開口一番そう言ったのは、訓練を終えたばかりの両親である。

「何言ってんだ、お前らの子なら強いだろ」

あっけらかんとそう言う玄田。

父が言い返そうとしたとき、けたたましい非常ベルが鳴った。

『哨戒中の警備より入電、良化特務機関が当館周辺に展開中!総員、至急警戒態勢に着け!』

良化特務機関の、襲撃だった。

Re: 図書館戦争〜未来編〜 ( No.7 )
日時: 2012/11/16 17:09
名前: メガネ& (ID: /2F25v/O)

第三話 予感

非常ベルの音に、遥と希は固まった。
二人が図書館にいるときに抗争があるのは、ずいぶん久しぶりだ。今までは、だいたい夜か学校にいるときだったのだ。

「遥、希!絶対にここにいなさい!」
「動くなよ!」

隊員たちが急いで事務室を出ていく中、両親はそう言い置いて、彼らに続いて飛び出していく。

「「お父さん、お母さん!気をつけてね!」」

その背中に、双子は大きな声でそう呼び掛けた。


玄田が指揮を執る隊長室で、二人は抗争の終了を待つことにした。ここにいれば抗争の様子———すなわち、両親の無事がわかるからだ。

「遥ぁ…お父さんとお母さん、大丈夫かなぁ…。私、なんだか嫌な予感がして…」

希がいい、姉の服をギュッとつかんできた。その言葉に、遥の表情も険しくなる。
母に似たのか、希は妙なところで察しがいい。希の『予感』というのは、これまでほとんど当たっている。今回の予感は、当たったら大変だ。

「…っ、大丈夫だよ、希。もし怪我しても…お父さんとお母さんが、私たちだけおいていっちゃうわけないじゃん…」
「そう…だね。大丈夫だよね」
「そうだよ」

二人は顔を見合わせて何度もうなずき合った。

しかし、

パンパンパンッ!!!!!

突如、銃声が空気を震わせた。両親は訓練で後方支援部謹製のエアガンを使っているが、その銃声とは違う、本物の銃声だった。

遥と希は思わず窓に駆け寄った。ここからは、抗争の様子がよく見える。両親がいれば、その姿も探せる。二歳くらいの時から、図書館にいるときに抗争があればここで両親を捜したものだ。

希の『嫌な予感』が、このことならば、両親は。

窓に張り付いて父と母を探す二人。
しかし、二人が両親を見つけるのよりも早く、無線が入った。屋上でエアガン狙撃をしている手塚からだった。


『笠原被弾!右肩と胸部銃創です!』


息がとまりそうになった。笠原、というのは母の旧姓だ。
それと同時に、遥が見つけた。

「いやぁ———————!」

深緑のはずの戦闘服を血で真っ黒に染め上げている母と、その身体を抱きしめて叫ぶ父の姿を。


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