二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 学園アリス —記憶の在処—
- 日時: 2010/11/24 17:20
- 名前: 時計屋 (ID: klLmhm9D)
はじめまして。
時計屋と言う者です。
学園アリスの小説をちょこちょこ読んでいて、書きたくなりました。
よろしくお願いします。
オリキャラ
木錠李麻(きじょうりお)
年齢 11歳
性格 人見知り
アリス 言霊のアリス
備考 五歳の時、親にZに売られ、それ以来レオの元で育つ。人間自体が好きでなく、近しい人としか関わらない。レオと蜜柑と彼方に懐いている。
彼方(かなた)
年齢 12歳
性格 冷静沈着
アリス 創造のアリス
備考 生まれて直ぐ捨てられ、ボスに拾われる。
その為、似たような境遇の李麻と共にいる。レオのことは、好きではないが信頼している。
国元日下(くにもとくさか)
年齢 15歳
性格 お気楽
アリス 光のアリス
備考 李麻・彼方・蜜柑の兄役であり、リーダー。面倒見もよく信頼されている。
(その他色々増えるかもしれません。)
それでは、スタートです。
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- Re: 学園アリス —記憶の在処— ( No.73 )
- 日時: 2010/12/19 18:40
- 名前: あやのん ◆u4eXEPqmlc (ID: g1CGXsHm)
- 参照: http://www.doumori.com/design/index.php
お疲れ様〜!
- Re: 学園アリス —記憶の在処— ( No.74 )
- 日時: 2010/12/19 19:11
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
時計屋さん、お疲れ様でした〜!!
うぅ…感動しましたよぉ…!!
切ない……ッ!!(泣
リズ「泣くなよ…」
だって…最終回がこんなに切ないなんて…!!
リズ「まぁ…それはわかるけどさぁ…」
…こちらもバットエンドになりそうですけどね…
次の作品頑張ってください!!
応援してまーす(^ω^)
- Re: 学園アリス —記憶の在処— ( No.75 )
- 日時: 2010/12/19 19:30
- 名前: あやのん ◆u4eXEPqmlc (ID: g1CGXsHm)
- 参照: http://www.doumori.com/design/index.php
日下ぁぁぁぁぁぁぁ
実は日下がお気に入り
- Re: 学園アリス —記憶の在処— ( No.76 )
- 日時: 2010/12/20 09:59
- 名前: シオン (ID: imuS2CMi)
最終回はもう号泣してしまいました・・・
そして、お疲れ様でした^0^
- Re: 学園アリス —記憶の在処— ( No.77 )
- 日時: 2010/12/22 20:54
- 名前: 時計屋 (ID: klLmhm9D)
お久しぶりです。
最終回も無事終わり、新しいのを書いていたのですが重大な事に気が付きました。日下の番外編やっていないのですよ!!!何かと扱いやすかった日下君を忘れてしまうなんて不覚でした。
なので今回、本編は終わってしまいましたが番外編を書きたいと思います。
番外編 —我が愛しき同胞達へ—
晴れ渡った空は彼奴らへの祝福だと願う。
某日某所、俺は自分の手で作った石だけの墓に花を添えていた。
「また、一年が経ったぞ。」
墓に語りかけても、あの頃のように憎まれ口が飛んでくる事はない。無性に悲しくて涙が出そうになる。
それが寂しさだと知ったのはいつの事だろう。
子供だった俺が組織の中で生きて行くには、感情を偽るしかなかった。悲しくても辛くても何でもないように振る舞い、笑顔で相手を油断させる。最初は仮面を被る事に抵抗を感じていたが、何年も組織の中で暮らす内、癖のようにいつも笑顔を顔に貼り付けていた。
それが日常と化してきた頃、俺の前にこいつはやって来た。
「お前さ。初対面の俺に馬鹿面って言ったんだぜ?ガキの頃から酷かったよなぁ〜。」
苦笑しながら墓を見やるも何も変わらず、虚しさと悔しさが込み上げてくる。
「蜜柑のことも・・・お前達ときたら、詳しい理由も聞かずに手伝うなんて言いだしやがって。どっちが馬鹿だよ・・・。」
蜜柑の事は柚香さんから度々聞かされていただけで、予知夢を見るまでは逢った事もなかった。
夢の中の蜜柑はいつも笑顔を絶やさず、周りの人物達を気遣う優しさを持った少女だった。けれどそれだけで、蜜柑の未来を変えようとは思っていなかった。自分の命を掛けるほどこの少女に借りがあるわけでもないし、はっきり言って赤の他人同然の子供を恩人の子供だからと言って助けるほどお人好しでもない。
柚香さんにはお世話になったが、それとこれとは別問題だ。
そう、俺が助けたかったのは蜜柑じゃない。あいつらだったんだ。
信じられるはずもない、寧ろ怪しさの方が明らかに上回っている疑わしい話に疑問も持たず乗ってくれたあの二人を。どんなときも、どんなことでも俺を信じてくれていた。冷たい言葉を使うのは彼奴なりの心配の仕方で、きつい言い方は照れ隠し。それを知ったのは心配性の彼女のお陰かもしれない。
いつもあいつと彼女は一緒だった。生きている時はもちろん彼女の死に際に、あいつは誓いを残しそれを遂げた。
『生きる時も死ぬ時も一緒だ』
一時期は死ぬ事も考えた。
そんな言葉を笑っていたあの頃に戻れるのなら、また二人に逢えるのならそれも良いかもしれない。
けど・・・
「お前らは怒るよな?」
生きたいと、一緒にいたかったと望んだ少女。
生きろと、何が何でもお前は生きろと願いを託した少年。
死に際までも自身のためではなく大切な人の幸せを願い散って逝った。
「何が悪かったんだろうな?俺たちは・・・・。」
ただ、生きたいと生きて欲しいと願い続けた彼らは、組織の手で殺されてしまった。
人が当然のように持つ願いさえも自分たちには重すぎるのか。それほどの罪を自分たちは背負っているのか。考えても答えは見えない。
「お前達は・・・・幸せだったのか・・・・?」
共に生きる事を望み、人の幸せを願った彼らは幸せだったのだろうか。
傷つき辛くても彼らは涙を流さず、強い意志で前を前を見ていた。
泣いても良かったはずなのに。泣いて欲しかったのに。彼らは、死ぬ直前までお互いを想い笑って逝ったのだ。
「もし・・・・さ、今度また産まれてきたら・・・・幸せになれよ。二人でさ。」
もしもう一度産まれて来るなら、今度こそ平和な世界で幸せになって欲しい。自らの幸せを一度も願わなかった彼らだから。今度生きるなら柵も苦しみもない世界で自由に生きて欲しい。
どんな世界でもお前らに逢えるなら。
「今は・・・・精一杯生きるよ。お前らにまた逢いたいからさ。」
優しい風が吹いた。
まるで彼奴らが笑っているかのように・・・・・。
時は過ぎる。彼らの軌跡を残して・・・・。
「ほら早く。遅れたら兄貴の所為だよ。」
少年は少女と手を繋ぎながら、後に続く青年をを叱咤した。
「慌てんなって。水族館は逃げやしねぇから。」
「悠長な事言ってるね。誰だっけ?待ちあわせの時間忘れてギリギリまで寝てた馬鹿は?」
「それは悪かったって。帰りに奢る約束しただろ。」
「別に兄貴は来なくても良かったんだよ?俺は李麻とデート出来ればそれで良かったし。」
「いいじゃねえか。李麻も数が多い方が楽しいだろ?」
「ちょっと馬鹿兄、李麻を巻き込まないでよ。」
「なにぉ〜クソガキが。」
喧嘩に発展した兄弟を少女が微笑みながら見つめていた。それに気が付いたのか、ばつの悪そうに少年は少女の手を取り歩き出す。
青年が微笑ましそうにを見つめた。
突然その光景に懐かしさを感じ青年の目から涙が零れる。訳が分からず俯きながら拭う青年に影が落ちた。見ると先程まで前を歩いていた二人が心配そうに眉を顰めながら覗き込んでいた。
「・・・・日下お兄ちゃん・・・・大丈夫・・・?」
「何泣いてんのさ馬鹿兄。」
言い方は違うが二人とも心配してくれているのは痛いほど伝わった。ぱっと顔を上げ二人に笑顔を向ける。
「大丈夫だって!!!懐かしくなっただけだから。」
「はぁ?懐かしくって何言ってんの?こんなのいつもの光景でしょ?」
「・・・何かあったの?」
「んん〜あっあれだ!!」
「何?」
「前世の俺が懐かしがった!!!」
如何にも名案を思いついたと言うように誇らしげになる青年を少年が冷めた目で見る。
「何言ってんの?」
「日下お兄ちゃん・・いつもと違うよ・・なんか変。」
「変なのはいつもの事でしょ。てか何?前世でも俺はあんたと一緒にいたと?」
力一杯頷く青年は、自身の案を確信している。
「馬鹿だとは思ってたけどここまで馬鹿だとは思ってなかったよ。」
「なんだよ!!いいか人間ってのは前世の記憶を持ってるんだ!!俺にもそれがあったって不思議はない!!!」
「そこじゃないよ馬鹿兄。あんたと俺が一緒にいたって所に俺は突っ込みたいね。前世でもこんな馬鹿と一緒にいられるかって。」
「馬鹿馬鹿酷いぞ我が弟よ。」
「はいはい。李麻行こう。見たがってたイルカショー見られなくなっちゃう。」
少年は少女と共に走り出す。
「おい!!待てよ!!!」
それに続き青年も走り出しす。
追いついた青年を待っていたのは二人の笑顔。自然と青年も二人に歩調を合わせ、三人は目背す場所へ共に歩き出した。
願われた変わらぬ平和な日常がそこにある。
どうか彼らに幸多からんことを・・・・・
おわり
あやのんさんどうでしたか?設定は色々あったのですが、これに落ち着きました。
新作「テイルズ・オブ・ジ・アビス—誰が為の唄—」も宜しくお願いします。
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