二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】
日時: 2010/12/24 23:50
名前: 豆電球 (ID: sp0cIx.0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=19225

こちらは、第一作品目となっております。
上のフレンドコードで、最新作、【虹色の天空】に飛びます。
えーと、長くなっているので、目次です。
>>1 登場人物紹介 >>2 プロローグ  >>3 第一章
>>4 第二章    >>5 第三章>>6 第四章   >>7 第五章>>8 第六章   >>9 第七章
>>10 第八章 >>11 第九章 >>12 第十章  >>13 第十一章
>>14 ちょっと一息、十一章になったから記念的なノリでいろいろしちゃおうの回
>>15 第十二章   >>16 第十三章 >>17 第十四章  >>18 第十五章 >>19 第十六章
>>23 第十七章前半  >>26 第十七章後半 >>29 第十八章 >>33 第十九章前半 
>>38 第十九章中盤>>40 第十九章後半 >>42 第二回!またまた色々しちゃうぞ☆の回
>>46 第二十章   >>48 第二十一章>>50 第二十二章   >>52 第二十三章
>>54 第二十五章   >>56 第二十六章>>58 第二十七章   >>64 第二十八章
>>70 第二十八章   >>72 第二十九章>>74 第三十章前半 >>76 第三十章中盤>>82 第三十章後半
>>84 第三回!ちょっと休もうや、そろそろ一回まとめましょうよ。の回
>>86 第三十一章  >>90 第三十二章>>93 第三十三章  >>96 第三十四章
>>99 第三十五章  >>102 第三十六章>>109 第三十七章  >>111 第三十八章
>>113 第三十九章  >>118 第四十章
>>122 第四回!今思ったんだけど、4ってあんまりいい数字じゃないよね。の回
>>124 第四十一章  >>127 第四十二章>>130 第四十三章  >>135 第四十四章
>>137 第四十五章  >>139 第四十六章>>144 第四十七章  >>149 第四十八章  >>150第四十九章

完結しました!

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ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.50 )
日時: 2010/09/05 23:40
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十二章 〜始まりを告げる風が吹く街〜

三日後、四十六番道路
サトル「もう少しでワカバタウンだな。どれだけぶりだろう?」
リオン「う〜ん、大体三週間振りだと思うんだけど?」
ギンガ「・・・お前達の故郷ってどんな所なんだ?」
リオン「えっとね、ワカバタウンは《始まりを告げる風が吹く街》って言われているわ。《若葉》というのも、始まりという意味があるのよ。」
サトル「いつも、風が吹いてるんだ。暖かい、心地いい風が。」
ギンガ「・・・そうか。実は俺、ずっと二人が羨ましいと思っていた。」
リオン「え?」
ギンガ「俺には、故郷と呼べる街が無い。幼い頃から親父に付き添って、転々と移動していたから。」
サトル「・・・なあギンガ、街に着いたら色々紹介してやるよ!俺達の街をさ!」
リオン「私達が生まれ育った街なの。事件については、伏せるように博士には言ってあるわ。安心して見ていって欲しいな。」

ワカバタウン
リオン母「リオン、お帰りなさい!三週間ぶりね!会いたかったわ!リオン、ポケギアにいっくら連絡入れても、取ってくれないんだもの!ママ寂しかった!」
リオン「テンションを何とかしたら、考えてもいいわ。」
サトル「お久しぶりです。ママさん。」
リオン母「あら、サトル君?少し見ないうちに随分たくましくなったわね☆」
サトル「いえ、そんなことは・・・」
リオン「本当にそんなこと無い★」
リオン母「照れなくてもいいのよ?だって二人は幼馴染なんですもの!」
ギンガ「・・・」
リオン「ごめん。気にしないで?いつもの事だから。」
リオン母「あら、何このイケメン君は?」
リオン「旅で知り合った友達。ギンガ君っていうの。」
ギンガ「初めまして。」
リオン母「ふむ、なかなかね。この紅い髪に銀の瞳・・・!?」
サトル「な、何ですか?」
リオン母「・・・リオン、サトル君。少し席を外して貰えないかしら?ギンガ君とお話したいわ。」
リオン「・・・分かった。私達、二階の部屋にいるから。」
サトル「?え?」
リオン「いいから行くよ。」
ギンガ「え?俺に何か・・・」
リオン母「貴方に聞きたい事があるの。ちょっといいかしら?」

二階、リオンの部屋
サトル「な、なあ・・・ママさんは何考えて・・・」
リオン「もしかしたら、ギンガ君の力に気が付いたのかも知れないわね。私達に聞かれたくないって事は多分そうよ。」
サトル「でも、ママさんには力は無いんだろう?」
リオン「そこなのよ。何で気づいたのか・・・」

一階
ギンガ「あの、俺に何か?」
リオン母「貴方にも、リオンと同じ力があるんでしょ?【伝エル者】として。」
ギンガ「・・・初めてですよ、普通の人に見破られたのは。ええ、俺も【伝エル者】です。」
リオン母「私の娘に力があるって分かったのは、十年前、あの子が四歳の時・・・」

以下、回想シーン
リオン「ママ〜、オタチがね〜」
リオン母「何で他のお友達と遊ばないで、ポケモンとばっかり遊んでいるのかな?」
リオン「だって〜みんなが、あそんでっていうの!リオンとあそびたいって!」
リオン母「ほら、お友達と遊んできなさい。皆お外で遊んでるわよ?」
リオン「やだ!リオンのおともだちはポケモンだもん!ほかのこは「分かんない」っていうけど、いってるもん!」
回想シーン終了

ギンガ「親父が俺の力に気づいたのも、俺が四歳の頃でした。」
リオン母「私はその後、ウツギ博士に相談したの。そしたら、何百年も前にリオンと同じような人が居たって教えて貰ったわ。」
ギンガ「さぞ、驚いたでしょう?」
リオン母「ええ。親戚にも聞いたけど、リオンと同じ力の人が居なかったわ。初めは病気かと思った。」
ギンガ「そうですか。しかし、なぜその話を俺に?」
リオン母「博士の話には続きがあって・・・」

以下回想シーン
リオン母「リオンは、普通の子ではないのですか?」
ウツギ「ママさん、落ち着いて聞いて下さい。リオンちゃんは、何百年も前の人間と同じ力があります。予測ですが。その人間は、伝説のポケモンと意思疎通するために存在していたと言われています。そのために自らの命を捧げると・・・」
リオン母「それはどういう事です?」
ウツギ「もしかしたらリオンちゃんも、そういう運命なのでは?」
回想シーン終了

ギンガ「・・・そんな話があったなんて。」
リオン母「私は愕然としたわ。この子は、普通の子として生きていって欲しかったから。だから、あの子が旅立つと言った時、ショックだったの。」
ギンガ「反対はしなかったのですか?」
リオン母「出来ないわよ。あんなに輝いた金の瞳で言われたら。」
ギンガ「分かるような気がします。しかし何故、俺と話がしたいなんていったんです?」
リオン母「さっきも言ったけど、あの子には普通の女の子として生きていって欲しいの。だから、貴方にリオンを守って欲しい。」
ギンガ「何故俺が?サトルだって居るのに。」
リオン母「彼は良い子よ?でも、リオンと同じじゃない。不安なの。でも同じ力を持つ貴方なら・・・」
ギンガ「しかし・・・」
リオン母「貴方しか居ないの。舞妓はんも力があるっていわれているけど、少し違う。舞妓はんは、話をするのではなく、一方的にポケモンの気持ちが分かるだけ。【伝エル者】は貴方とリオンしかいない。」
ギンガ「俺で良いんですか?親戚のマツバさんだって・・・」
リオン母「マツバ君は親戚といったって、少し遠い血縁なの。」
ギンガ「・・・どうしても俺がいいんですね。同じ力の俺が。」
リオン母「貴方がどんな事をしたなんて関係無いわ。リオンの事、よろしくお願いします。」
ギンガ「分かりました。お引き受けします。」
リオン母「ごめんなさいね。無理に頼んで。」
ギンガ「構いません。俺も、やっと力の正体が分かったんですし。」

リオン「何の話してたの?」
ギンガ「いや、少し力のことをな。」
サトル「よっし!次俺ん家!」
リオン「行こー!」
ギンガ「ああ!」
リオン母「いってらっしゃい。」
子供達が居なくなった部屋で、一人の母親は思う。
なぜ自分の娘なのか。なぜ自分ではなかったのか。出来ることなら代わってやりたい・・・

次回へ続く

今回の話は、スランプ打破への第一歩です。少しずつ、やっていきたいと思います。
そのため、今までとは比べ物にならないほど更新が遅くなると思います。(バイトを始めたのも理由の一つですが)
それでも、これからもよろしくお願いします。

Re: ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.51 )
日時: 2010/09/06 00:10
名前: 淡幸 (ID: 3sIbxPMr)

豆電球さんもバイトですか!
私もバイトしてるんですよ^^(最近は暇なんですけどね…)
昨日もバイトがあって、昼頃見にこれなかったんです。

とまあ、バイトの話は置いといて。
スランプ打開、頑張ってください!!
何時までも待ってます!

ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.52 )
日時: 2010/09/06 23:13
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十三章 〜想い人〜

ウツギ研究所
ウツギ「三人共、ロケット団の情報が入ってきたよ。エンジュシティに集団で現れたらしい。」
サトル「しかしマツバさんが居るから大丈夫なんじゃ?」
ウツギ「連絡を貰ったんだけど、マツバ君はジムに閉じ込められているらしいんだ。怪我はないそうだが。」
リオン「マツバさんが!?」
ギンガ「無事なら問題は無いだろう?俺達が援護に向かおう。リオン?」
リオン「マツバさん・・・すぐ行かなきゃ!」
サトル「落ち着けよ。怪我はないし、閉じ込められてるだけなら大丈夫だ。」
ウツギ「連絡をくれたのは、マツバ君本人なんだ。大丈夫だよ。」
リオン「・・・はい。」

36番道路上空
リオン「・・・」
ギンガ「おい、そんなに急がなくても・・・」
サトル「仕方ないさ。リオンにとっては大事な親戚だからな。」
ギンガ「親戚と言うだけで、あんなにも必死になるものか?」
サトル「リオンの力を最初に認めたのは、マツバさんなんだ。リオンにとっては特別な存在なんだろう。」
ギンガ「なら、急がないとな。」

エンジュジム前
サトル「着いた。エンジュシティ!ロケット団がうようよ居るな。」
ギンガ「ジムに向かうかってリオン!?」
リオン「マツバさん!」
サトル「まて!無闇に飛び込むな!」
ギンガ「リオン!」
ジム内
マツバ「・・・どういうつもりだ?じきに他のジムリーダーが来るんだぞ。」
下っ端「我々の任務は、貴様をジムに監禁する事。他のリーダーなんぞ関係ない。」
リオン「マツバさん!」
マツバ「リオンちゃん!?何故ここに?」
リオン「良かった、怪我は無いんですね。本当に良かった・・・」
サトル「リオン!だめだろ!勝手に一人で行くな!」
ギンガ「しかし、ここまでに居た下っ端が何十人も犠牲になってたな。」
下っ端「貴様、例の娘か。」
リオン「マツバさんをこんな目に遭わせた罪は重いわよっ!!」
下っ端「え?ひ、ひええぇぇぇ!!!」
《下っ端との勝負に勝った!》
リオン「ゼエゼエ・・・」
マツバ「リオンちゃん危ないだろう?一人で乗り込むなんて!」
サトル「まあまあ、リオンがとても心配してたんですよ。」
リオン「ごめんなさい。どうしてもすぐ助けたかったんです。」
マツバ「・・・ありがとう、嬉しかったよ。」
リオン「は、はい!!」
ギンガ「おい、まさか・・・」
サトル「ああ。そのまさかさ・・・」
ギンガ「俺達に、あんな笑顔見せたことあるか?」
サトル「俺は十年以上の付き合いなんだが、一回も無いぜ。」
マツバ「それより大変だ!奴ら、鈴の塔に向かったんだ!ホウオウを呼ぶ気らしい。」
リオン「え!?」

鈴の塔
リオン「でも、ホウオウは何百年前に人間のせいで、降りて来なくなったんでしょう?奴らはどうやってホウオウを呼び出す気なんですか?」
マツバ「僕も良く分からないんだが、ルギアの力を使うとか何とか・・・」
サトル「アポロの野郎だ!ホウオウも手に入れようとしてるんだ!」
ギンガ「奴ならしかねないな。すぐに向かわないと!」
マツバ「待ってくれ!鈴の塔には、選ばれた者しか入ることは出来ないんだ。僕は入れない。」
ギンガ「選ばれた者の条件は?」
マツバ「まず、長い修行をしたお坊さんと舞妓はん。そして・・・リオンちゃん。」
サトル「【伝エル者】・・・」
リオン「マツバさん、ココにもう一人居ます。鈴の塔に入れる人間が。」
ギンガ「俺も【伝エル者】」です。」
マツバ「本当かい?リオンちゃん?」
リオン「はい。事実です。」
サトル「俺は駄目なんですか?」
マツバ「ああ。出来る事は塔の外からのサポートのみ。案内はヤンネンさんに頼んである。」
ヤンネン「よろしくお願い致します。」
リオン&ギンガ「よろしくお願いします!」

サトル「何で、俺には力が無いんだろう。あったらきっと・・・」
マツバ「僕だって、何回も思ったことがあるさ。あれば、リオンちゃんを守る事が出来るからね。」
サトル「あ、あのマツバさんはリオンの事をどう・・・?」
マツバ「大事な親戚の女の子だけど?・・・ああ。そういう事か。クス、大丈夫。僕はリオンちゃんを取らないよ。」
サトル「!そういう訳じゃ・・・あの・・・」
マツバ「ニヤニヤ。でも、あの少年も同じ事を思ってるんじゃないかい?」
サトル「そこなんですよ。俺、どうしたら・・・」
マツバ「リオンちゃんはとてもいい子だよ。僕に良くしてくれる理由も分かっている。でも、僕にはリオンちゃんと一緒に居られる権利が無いんだ。」
サトル「じゃあ、俺にも・・・」
マツバ「分からないよ?口ではバカにしてるけど、君はリオンちゃんに必要な人間だよ。」
サトル「・・・リオンがマツバさんを好きな理由は、力を最初に認めたからなんですよね?」
マツバ「そうだったけ?十年も前だからね。よく覚えてないよ。」
サトル「ははっ!何かスッとした気がします。頑張りましょう!」
マツバ「ああ!全力でサポートしよう!」


次回へ続く

今回は題名からして、完璧オリジナル話っす。
サトルとマツバさんが話をしている間、リオン一行は着々と鈴の塔を上っています。
リオンは、マツバさんがいかに凄い人かを延々と語り、ギンガはやきもちに似た気持ちで聞いています。
次回は、どうなるのやら←オイ

Re: ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.53 )
日時: 2010/09/07 17:13
名前: 淡幸 (ID: 3sIbxPMr)

こんにちわです!

まさか…リオンちゃんが二人以外に…だったなんて。
マツバさん、なかなかやるじゃないか!!
二人が可哀想かな〜(笑)
(↑それよりも次回はギンガくんが可哀想だな)

完全オリジナル万歳!
楽しみにしてますよo(><)o

ポケモン二次創作 【金ノ瞳、銀ノ翼】 ( No.54 )
日時: 2010/09/07 23:48
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十四章 〜鈴の音色〜

鈴の塔
リオン「でね、マツバさんはカントーの大学を出た後、こっちに戻ってジムを継いだのよ。」
ギンガ「・・・」
リオン「どうしたの?」
ギンガ「何でもない。」
ヤンネン「ニヤニヤ。お二人方、そろそろ最上階です。気を引き締めて下さいませ。」
リオン「・・・いよいよね。」
ギンガ「行くぞ。」

下っ端1「おい、コレどうするんだっけ?」
下っ端2「えーと、ここじゃねえか?」
リオン「こんにちはー☆」
下っ端1「お嬢ちゃん、勝手に入ってきちゃ駄目だろう?さっさと帰りな。」
下っ端2「そうそう。お兄さん達が優しい内にね。」
リオン「そーいう訳には行かないの!ごめんね☆」
《下っ端は倒れた!×2》
ギンガ「何も気絶させる事無いんじゃ?」
リオン「知らないわよ。ただ、こいつらが弱すぎるだけよ。」
ヤンネン「修行が足りませぬな。いざ、参りましょうぞ。」

アポロ「いよいよですね・・・」
リオン「こら!ルギアに何させる気なのよ!」
ギンガ「何をしても、ホウオウは呼べないぞ。諦めて警察へ行くんだ。」
ヤンネン「貴方方は聖域に、土足で立ち入った。神は大変お怒りです。早急に立ち退きなさい。」
アポロ「ふふ、直にこちらが正義になるのです。皆さんはその証人となる!」
リオン「ルギア!その中に居るんでしょう?すぐに助けるから!」
アポロ「そうは行きません!クロバット、超音波!」
リオン「きゃあぁぁ!!」
ギンガ「ぐっ・・・やめろクロバット!俺を忘れたか!俺はボスの息子だ!」
クロバット「!!!」
アポロ「なっ、クロバット!止めてはいけません!」
ギンガ「今だ!リオン!」
その合図で、リオンがアポロにクロスカウンターを放つ。その場に崩れ落ちるアポロ。
すかさずギンガが覆いかぶさり、起き上がれないようにした。ルギアのボールは、リオンが受け止める。
アポロ「ぐっ、何故です。貴方達は、何故私の邪魔をする!?」
リオン「貴方が間違ってるから。ポケモンの力を利用するなんて間違ってる!」
ギンガ「リオン・・・」
下っ端「アポロ様がやられた・・・に、逃げろ!」
ヤンネン「マダツボミ!ツルの鞭を使うのです!」
下っ端「うわあぁぁ・・・」
リオン「ルギア、もう大丈夫。すぐに出すから。待ってて。」
ギンガ「このボールの構造は、俺が一番知っている。貸してみろ。」

ボールからルギアが飛び出した途端、鈴の塔の最上階全体が、眩い銀色の光に包まれた。いつの間にか、リオンとギンガはその光の中心に居た。
リオン「・・・ここはどこ?」
ギンガ「ルギアが開放された証なんじゃないか?」
???「お前達が、わたしを解放してくれたのか。なんとお礼を言ったら良いか・・・」
リオン「ルギア。そんなのいいのよ。貴方が無事ならそれで。」
ギンガ「・・・」
ルギア「お前達は【伝エル者】だな。何百年か前に、血筋が途絶えたと思っていたのだが・・・」
リオン「私達もよく分からないの。何か知ってるの?教えて!」
ルギア「よかろう。【伝エル者】は古代から、ポケモンと会話する為に存在していたのだ。しかし、愚かな一部の人間がわたしと、ホウオウの力を欲しがった際、その【伝エル者】達がわたし達を身を挺して守ってくれた。」
ギンガ「その【伝エル者】達は?」
ルギア「わたし達を守った後、この世から消え去ったらしい。原因は不明だが。」
リオン「・・・昔にも悪い奴らがいたんだ。歴史は繰り返すものなのね・・・」
ギンガ「そうだな・・・」
ルギア「それにしても・・・二人共、似ているな。あの【伝エル者】達に。二人も丁度、お前達と同じ歳くらいだったな。」
リオン&ギンガ「!?」
ルギア「他に聞きたい事は?」
リオン「・・・私達の瞳の色には、何か特別な意味があるの?」
ギンガ「同じ力の俺と、リオンの瞳の色が違う理由が知りたい。」
ルギア「金の瞳はホウオウと、特別な意思疎通が出来る者。銀の瞳が、わたしと意思疎通する者だ。それ以外に、特に意味は無かったはずだ。」
リオン「そんな意味があったのね・・・」
ギンガ「つまり俺はルギア担当、リオンはホウオウ担当って訳か。」
ルギア「そのとおり。さてと、わたしは行かなくてはならない。ホウオウが行方不明なんだ。奴とわたしがいて、世界のバランスが保てる。今すぐに探しに行かないと、世界が、おかしくなったしまうのでな。」
ギンガ「まってくれ!まだ聞きたい事が・・・」

数時間後、エンジュシティポケモンジム
マツバ「リオンちゃん、よく頑張ったね。お疲れ様。」
リオン「はい。ルギアが色々教えてくれたんですよ。」
マツバ「それにしても、二人の瞳の色にそんな意味があったなんてね。びっくりだよ。」
リオン「あ、あの・・・近い気が///」
サトル「マ〜ツ〜バ〜さ〜ん〜!!!」
ギンガ「・・・ジムリーダーでも容赦はしない。」
マツバ「あはは、ごめんごめん。」
リオン「でも、アポロに逃げられた事は惜しかったなぁ・・・」
ギンガ「まさか、ルギアと話している内に逃げられるなんてな・・・」
サトル「という事はアポロを捕まえるまでは、旅は続行だな。」
リオン「そうだ!私、サファリゾーンに行きたい!せっかくだし、行こうよ!」
ギンガ「・・・そうだな。行くか。」
マツバ「サトル君、ギンガ君。リオンちゃんの事を頼んだよ。僕はジムを離れられないから。」
サトル&ギンガ「はい!」
リオン「?」


次回へ続く


二回目の急展開です。反省も後悔もしています。ただ満足感も少々あります。
次回はほぼ番外編です。三人がのんきに旅をしています。


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