二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〜とある科学の超電磁砲〜超能力と無能力 『オリキャラ募集中』
- 日時: 2010/11/09 21:43
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
この小説はとある科学の超電磁砲の二次創作です。
注意事項
1:作者は文章が下手です。無駄なギャグや超展開、都合よすぎる展開などがありますがご了承下さい。
2:主人公はオリキャラで、視点はオリキャラの完全固定視点です。
内容は基本的にオリキャラと科学サイドの人物を中心に話を進め、ちょいちょいインデックスのキャラも織り交ぜて行こうと思っています。
後、余談ですが僕は以前ここで小説を書いていたことがあります。
色々合って前の小説はそのままですが、文章の書き方などで分かる方がいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、なつかしんでいただければ幸いです。
それでは、始めます。
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- 第7話 ( No.19 )
- 日時: 2010/11/15 21:25
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
ジリリリリリリリリ!
僕「やかましーい!」
相変わらずけたたましく鳴り響く目覚まし時計を全身全霊をこめた右手でスイッチをシバき倒す。
おかげで今日も朝から手がジンジンするが、目が覚めたと思えば全く問題無い。それよりも早く身支度とかを済ませないとな。
〜しばらくして〜
僕「よし、オッケー。それじゃ行くか。」
昨日と同じように身支度とか洗濯物とかを済ませ、鍵をしっかりとかけてから家を出る。
まぁ学校までは徒歩で10分。のんびり行っても15分くらいしかかからないから、今日はのんびり行きますか。
あ、ちなみに昨日御坂さんに買ってもらったスカーフはキッチリと首に巻いている。コレ、気に入ったからね。いい感じだし。
〜15分後〜
と言う訳で学校へと到着。昨日と同じく下駄箱で靴から上履きにチェンジし、階段を上っていく。
教室に入って挨拶してくるクラスメイト達と適当に挨拶を交わし、自分の席へ・・・昨日とまったく同じ流れだね。
教科書を机にしまって、ホームルーム開始のチャイムが鳴るまでは窓の外をボーっと眺める。相変わらずハイテクな街並みがそこにはあった。
キーンコーンカーンコーン(チャイム)
ボーっとしていると、案外すぐにホームルーム開始のチャイムが鳴った。アレ?こんなに早かったっけ?
まぁ今日はゆっくり来たんだし、朝って5分少ないだけでものすごく早く感じるしな。感覚の問題だろう。
〜1時限目〜
先生「えー・・・であるからにして、この原理をこうするとここがこうなる訳だな。」
僕(ノート取ってるけど、何がなんだかサッパリ分からん・・・)
しっかし、興味も無い授業を受けている時間ってのはすごく退屈でつまらないなぁ・・・
なんかこう「ドッカーン!」と面白い事件でも起こらないかなぁ・・・
ドッカーン!(何かの爆発音)
そうそう、こんな感じに・・・って、ええぇぇぇ!?
いきなり窓の外から響いてきた爆音に、静かだった教室内が一気に騒がしくなる。先生も驚いているようだ。
「なんだなんだ!?」
「何!?何が起こったの!?」
先生「お、落ち着けみんな!落ち着きなさい!」
僕「一体何なんだ?」
当然気になったため窓の外を見ると、そこには紫の長い髪をなびかせた20歳くらいの女が手に火の玉を作って仁王立ちしていた。
あいつ、校門を乗り越えて来やがったな。女の横には恐らくあの火の玉で破壊したであろう、大きな穴が空いていた。
先生「あの能力・・・発火能力者(パイロキネシスト)!」
僕(パイロキネシスト・・・確か、火の玉を作ったり手から火を出せる能力者だったな。)
先生「それにあの威力・・・レベル3じゃない。レベル4だ!」
レ、レベル4だって!?何でそんなヤツがウチの学校を破壊してるんだ?意味が分からん・・・
僕達が窓の外を食い入るように見ていると、女はメガホンを取り出して口に当てる。そしてこう言い出した。
女「えー、中津川中学の皆さん。おはようございます。驚かせてしまって申し訳ありません。」
男子「何だ?謝ってるぞあいつ。」
女「私の要求を聞いてくださるのであれば、これ以上学校に危害を加えるつもりはありませんわ。」
僕(要求?一体何が目的なんだ・・・?)
女「私の要求はただ1つ。桜坂聖也を今すぐ私の前に出てこさせて頂けますか?」
女のとんでもない発言を聞き、クラス中の視線が一斉に僕へと向けられる。・・・一体何を考えているんだ?
って言うか、何で僕なんだ?僕はあんな女は知らないし、顔を合わせたことも無いはずだが。・・・仕方ないか、行こう。
僕「・・・先生。すぐにジャッジメントとアンチスキルに連絡をお願いします。」
先生「お、おい。まさか!?」
僕「えぇ。ジャッジメントとアンチスキルが来るまで、あいつは僕が食い止めておきます。」
先生「む、無茶だ!お前はレベル0なんだぞ!?怪我でもしたらどうするんだ!」
僕「やってみなけりゃ分かりませんよ。それに、これ以上学校を破壊される訳にはいきませんしね。」
先生「桜坂・・・分かった。ただし、怪我だけは絶対にするなよ!」
僕「分かってますよ!」
そう言うと、僕は席を立つと同時にクラスメイトをかきわけて廊下に出て全力疾走で下駄箱へと向かう。
そして大急ぎで靴へと履き替えて紫の髪の女の前へと急ぎ、ようやく到着した。
僕「待たせましたね、僕が桜坂です。・・・で、僕に何か用ですか?」
女「こんにちは、桜坂くん。今日はあなたに私の可愛い下っ端がお世話になったお礼をしに来ましたわ。」
はい?下っ端?どういう意味かますます分からん・・・つーか、何故にお嬢様口調?そんな歳でも無いだろ。
僕「意味が分かりませんけど?」
女「これはこれは、失礼いたしましたわ。私は名倉仁美(なぐらひとみ)。あるグループのリーダをやっておりますわ。以後、お見知りおきを。」
僕「これはご丁寧にどーも。・・・で?下っ端と言うのは?」
仁「この前、あなたは女の子を囲んでいた3人組をボコボコにしたのを覚えていますでしょう?」
女の子を囲んでいた3人組・・・あぁ、あいつらか。今思えば御坂さんと知り合ったのもあの事件がキッカケだっけか。
と言うかボコボコにしたのは僕じゃないんだけど、御坂さんの名前を出すと迷惑がかかるからここは僕だって事にしておこう。
僕「という事はアンタは不良のリーダーって事ですね。」
仁「えぇ。世間的にはそう言った方が正しいでしょうね。」
僕「と言うか、何故あいつらは僕の名前をアンタにチクれたんだ?完全に気絶していたハズだけど。」
仁「刑務所に面会に行ったときに、3人のうち1人はまだうっすらとですが意識があったらしいですわ。その男からあなたの名前と学校を聞きました。おちこぼれた連中ですが、一応私の仲間ですので。」
あの3人のうち、1人は完全に気絶していなくてうっすら聞こえてきた僕の名前を聞き取ってチクった訳か。
制服を着ていたし、どこの学校かは一目瞭然だもんな・・・まったく。我ながらとんでもない事に首を突っ込んでしまったよ。
仁「と言う訳なので、今からあなたをボコボコにして差し上げますわ。」
僕「いや、出来れば差し上げられたくないんですけど。」
仁「まぁまぁ遠慮なさらず。」
僕「結構です!」
そう言うと、僕は名倉の横を猛スピードで駆け抜けて校門から学校の外へと出る。恐らく、能力を使ってあの火の玉を出してくるに違いない。
だったら校内でドンパチやったら校舎とかがぶっ壊れる。いや、本当は学校の外の物も壊したらいけないんだけど、この際仕方ない。勘弁してくれ。
仁「おっと、逃がしませんわ!」
僕「来たか!そりゃぁ!」
- 第7話 第2部 ( No.20 )
- 日時: 2010/11/15 21:25
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
全速力でなるべく学校から距離を取る僕に向かって背後から容赦なく火の玉が降り注ぐ。
なんとか前転をしてギリギリかわしたものの、熱気が残っているためかなり熱い。あれをまともに食らったらやけどどころじゃ済まない。
腰に装着しているパチンコを素早く取り出し、玉をセットしていつでも打てる状態にする。と言うか、もう打たないとマズイ。
僕「食らえ!」
仁「あら、そんなおもちゃで私を倒せると思いまして?」
と言うと、名倉はパチンコの玉程の小さな火の玉を大量に作り出して打ち出しパチンコの玉を相殺した。
・・・なるほど、大きな玉を一発だけじゃなくて小さな玉をいくつも出すことも出来るって事か。さすがはレベル4のパイロキネシストだな。
さて、それじゃあどうしようか。まともに正面からやりあっても、到底勝ち目は無い。使えそうな武器はパチンコくらいしかないし。ここは逃げ回ってスキを突く作戦で行こう。
仁「逃がしませんわ!」
僕「うぉぉぉぉ!」
自慢ではないが、走る事には少しばかり自信があったりする。次々と火の玉が僕のスレスレを通過したり真後ろや前に落ちたりするが、一々ビビッていてはすぐにやられる。
それよりも、アンチスキルやジャッジメントが来るまで持つかどうか。授業中に呼んじゃったから多少時間かかるのは仕方ないにしても、なるべく早く来てくれよ・・・
仁「ふふ、ジリ貧ですわね。どこまで持つかしら?」
僕「逃げ切って見せるさ。絶対にね!」
まぁ強がってはいるものの、実際かなりヤバイ状態なんだけどね。もうこれだけ何度もスレスレを火の玉が通過してるから周囲はものスゴイ熱気だし。
っと、また来るのかよ!走る姿勢を取り、全速力で駆け出す。
僕「!!!」
走り出そうとして気が付いたが、なんと前方に握りこぶしほどの火の玉がフワフワと浮かんでいた。
しまった!こういう事も出来るのか!と思ったが、今更もう遅い。ここからスピードを殺そうにも走り出してるんだ。急には止まれない。
もう火の玉に突っ込む事を覚悟し、左の手の平を火の玉へと向ける。何故かって?体全体に火の玉をぶつけて致命傷を負うより、左手だけにダメージを受ける方がまだマシだからだ。
僕「うぉぉぉぉぉ!」
左手が火の玉に触れる。あつ・・・く・・・ない!?あれ!?どういうことだ!?全然熱くないぞ!?
おかしい・・・確かに火の玉には完全に左手は触れていたはず。なのにまったく熱くない・・・と言うか、火の玉が消えた?
後ろを振り向くと、確かにあったはずの火の玉が消えている。名倉は気づいてないようだけど・・・何でだ?まさか僕の左手が・・・?
確かめるために左手を確認してみるが、やけどどころかこげ後ひとつ付いていない。まさか・・・本当に?
仁「あら、左手を見つめてどうかされましたか?」
僕「別に・・・気にしないで下さい。」
仁「さて・・・そろそろお遊びはおしまいですわ。覚悟はよろしいですわね?」
と言うと、名倉は右手にメチャメチャ大きな火の玉を生成し始めた。覚悟って・・・何の覚悟だっての。
・・・まぁいい。とりあえず、もう走る元気もほとんど残ってないし、この火の玉を消し去った左手にかけてみるさ。本当に消したかは分からないけど、何もしないよりはマシだ。
仁「さようなら、はぁっ!」
僕「そう簡単に・・・やられてたまるかよ!」
放たれた大きな火の玉に向かって、わずかな望みをかけて左手を突き出す。頼む・・・消えてくれ!
シュウゥゥゥゥゥゥ・・・
仁「そ、そんな!私の放った火の玉が効かない!?と言うか・・・消えた!?」
僕「残念だったね。これでもうアンタの火の玉は僕には効かない!」
どう言う原理なのかは分からないが、どうやら僕の左手で火の玉に触れると火の玉が消滅するらしい。
この左手さえあれば、火の玉を食らう心配は無いしな。これでもう逃げ回る必要は無いから、スキも見つけやすくなるはずだ。
仁「あなた・・・一体何者ですの?私の能力を打ち消すなんて・・・」
僕「自分でも分からないですよ。ま、これで形勢は一気に逆転したのは確かですけどね。」
左手をかざしながらそう言うと、名倉は少し顔をゆがめた。そりゃそうだろう。こいつは自分の能力に過信し切っている。
能力があるのはいい事だが、いざその能力を封じられるとこういうタイプは何も出来なくなるやつが多い。
その分僕はレベル0で何の能力も無いが、その分色々な戦い方を思いつくし頭の回転も柔軟で早いしね。
仁「はぁぁぁっ!」
僕「無駄だっ!」
放たれた火の玉に強烈な左ストレートをお見舞いすると、火の玉は見事に消え去った。続けて放たれる火の玉も左手でパンチしたり触れたりして次々消し去っていく。
ただ、飛び散ったひのこなどが右手に触れるとメチャメチャ熱気を感じるため、恐らくこの火の玉を消し去る力は左手にしか働いていない。何故かは知らないが。
仁「はぁ・・・はぁ・・・打っても打っても全て消滅させられる・・・これではキリがありませんわ!」
僕「そろそろアンチスキルとジャッジメントが来ますよ?諦めて降参したらどうですか?」
仁「ま、まだまだ行けますわ!はぁぁぁっ!」
僕「面倒だなぁ・・・全部消し去ってやりますよ!うぉぉぉぉっ!」
そう叫び、放たれる火の玉に向かって左手を突き出し続ける。それよりも、いい加減来てくれよ!アンチスキルとジャッジメント!
- Re: 〜とある科学の超電磁砲〜超能力と無能力 『オリキャラ募集中』 ( No.21 )
- 日時: 2010/11/15 21:32
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
武藤 徹也さん
二回目のオリキャラありがとうございます!
出せるかどうかは分かりませんが、なるべく出す方向で行きたいと思いますのでお願いします。
武藤さんの小説、読ませて頂きましたよ。
すごく上手です!僕も色々と学ばせて頂きました。
これからも、お互い頑張りましょう。
- 第8話 ( No.22 )
- 日時: 2010/11/16 20:37
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
「ご協力、感謝いたします!」
僕「いえいえ。名倉、今度はその能力は有効に使うことだね。」
仁「ふふ・・・桜坂聖也。その名前、覚えておきますわ。」
そう言い残し、名倉は手錠をかけられて護送車へと乗せられ、刑務所へ搬送されて行った。
結局アレから10分ちょっとくらいまでずーっと放たれた火の玉に向かって左手を突き出し続けていたため、左腕に乳酸がたまって腕が張ってしまった。
僕「それより・・・この左手は一体何なんだ?」
しかしまぁ、まさか何の能力も無いだろうと思っていたこの僕にまさかこんな能力があるとはね。
触れるだけで火の玉を次々と・・・いや、超能力を次々と消し去っていく能力か?こんな物が僕にあるなんてな・・・想像もしなかったよ。
って、こんな事をしている場合じゃない!早く学校に戻らないと!
〜そして放課後〜
学校に戻った瞬間先生から30分近く大目玉を食らったものの、最終的には何故か「ありがとう」と言われて補修は免除された。
まぁそれはいいとして、今日は別に御坂さん達と会う約束はしていないのでさっさとスーパーに寄って家へ帰る事にする。
〜20分後〜
と言う訳でスーパーに寄って買い物は済ませた。今日は別に予定もないし、いつも麦茶を買っている自販機で麦茶を買って横のベンチに座ってゆっくりと飲む。
ここはちょっとした公園みたいになっているから、まぁ景色はそこそこと言った所だろうか。
なんかここ数日は結構色んな事件に巻き込まれてバタバタしていたけど、たまにはこうやってゆっくりとボーっとするのもいいかもね。
僕「ごくごく・・・ふぅ。それじゃ、飲み終わった事だしそろそろ帰りますかね。」
麦茶を飲み干して空っぽになった空き缶を自動販売機の横のゴミ箱へと放り込み、スーパーの袋を持って立ち上がる。
さて・・・それじゃあサッサと家に帰るとしましょうか。今日は晩ご飯まで時間あるから、パソコンでもやってようかな。
?「こら待てー!私のバームクーヘンを返せー!」
僕「ちょ!?おわぁっ!」?「え?わぁ!?きゃー!」
ドッシーン!
?「あいたたたた・・・あぁ!私のバームクーヘンがぁ・・・」
僕「ぶつかった人より先にバームクーヘンの心配するって人間としてどうなの!?」
僕が立ち上がって進行方向を向くと、いきなり前方から走ってきた女の子と正面衝突してしまった。
水色の長い髪の毛に、白い修道服みたいな服を着ている。容姿からして外国人っぽいけど・・・それよりも、この女の子は何を追いかけていたんだ?
気になったので女の子の視線を先を見ると、ゴミ箱みたいな清掃ロボットがいた。そういえばバームクーヘンとか叫んでたし、多分だけど落としたバームクーヘンをアレに掃除されたな。
?「もう!キミがいきなり目の前に来るから、アレに逃げられちゃったんだよ!」
僕「えぇ!?僕のせいなのかよ!?」
?「そうなんだよ!責任とってもらうんだよ!」
いやいやいや、おかしいでしょうよ。何でぶつかってこられたのに、僕がバームクーヘンの責任を取らないといけないんだ?
どっちかっつーと僕は被害者で、謝ってもらうのが普通だよな?いや、それとも正面衝突だからおあいこか?いや、今はそう言う話をしている場合じゃない。
?「責任取ってもらうんだよー!責任!」
僕「いや、待ってよ。僕の話を聞いて・・・」
?「責任なんだよー!」
僕「だー!もう分かったよ!責任取ればいいんだろ!?何をすればいいんだよ?」
?「何か食べさせてくれると嬉しいな〜(ニコニコ)。」
〜10分後〜
と言う訳で、僕はこの白い修道服の女の子のバームクーヘンの責任を取るべく、近くにあったハンバーガーショップへとやって来た。
何故に僕が責任を取らなければならないのか、未だに納得がいかないのだが・・・まぁ、OKした以上はもう後には引けないしなぁ。
僕「で、何が食べたいんだ?」
?「うーん・・・ハンバーガーが10個くらいたべたいんだよ!」
僕「おぉい!?何だよそのぶっ飛んだ個数は!?お前の胃袋はどうなってんだ!?」
ハンバーガー10個とか無理に決まってるだろ。僕の財布をスッカラカンにする気ですか、こいつは。
と言うか、ハンバーガー10個もこの小さな体の中にどうやったら入って行くんだよ。胃袋が四次元空間ですとか言うつもりじゃないだろうな。
僕「頼むから、もう少し軽めのにしてくれ。」
?「う〜ん・・・じゃあ、ハンバーガーセットでいいよ!」
僕「はいはい。すいませーん。ハンバーガーセットと、コーヒー牛乳ください。」
店員「はい、毎度。600円です。」
完全に予想外の出費だったが、まぁコイツとぶつかったのが運のつきって事だな。いつまでもズルズル引きずっても仕方ないし、ここはバッサリ割り切ろう。
3分くらいすると、ハンバーガーセットが出来上がったので適当に2人用の席を見つけてそこに座る。
?「いただきまーす!」
僕「はいはい。味わって食べてくれよ。」
修道服の女の子はハンバーガーの包み紙を素早く剥ぎ取ると、心底嬉しそうな顔をしてハンバーガーにかぶりついた。
しかし、ハンバーガー1つおごってもらっただけでこんなに幸せそうな顔が出来るもんなのかねぇ。コーヒー牛乳を飲みながら、そう思った。
僕「・・・で、お前はどういういきさつであそこでバームクーヘンを落っことしたんだ?」
?「お前じゃないんだよ。私の名前はインデックスって言うんだよ。」
インデックス?変わった名前だな・・・今だかつてそんな名前のヤツなんて見た事も聞いたことも無いぞ。
・・・まぁ容姿からして外国人っぽいし、別に変わった名前でもおかしくないか。
僕「あ、僕は桜坂聖也。よろしく、インデックス。」
イ「よろしくなんだよ。がつがつがつ。」
僕「・・・で、インデックス。改めて聞くが、お前は何であそこでバームクーヘンを落としたんだ?」
イ「えっと・・・バームクーヘンを食べながら歩いていたら、美味しそうなクレープ屋さんがあったんだよ。それで、余所見してたら落としちゃったんだよ。」
僕「バームクーヘン持ってるのにクレープ屋に気を取られるなよ!どんだけ食意地張ってんだよお前は。」
まったく、ハンバーガー食べながら首傾げてるんじゃ無いっつーの。しかもいつの間にかポテトも半分くらいに減ってるし。
見たところ、こいつは結構いっぱい食べるタイプみたいだな。何故かって?食べ方で分かる。コレはいっぱい食べるやつの食べ方だ。伊達に長い事料理はやってない。
- 第8話 第2部 ( No.23 )
- 日時: 2010/11/16 20:37
- 名前: エリック (ID: uDwIp9sO)
僕「・・・なぁインデックス。お前、携帯電話を持ってるか?」
イ「携帯電話・・・あ、コレの事?それで何をするの?」
僕「携帯でやる事って言ったら1つしか無いだろ・・・えーと、お前ルームメイトはいるのか?」
イ「ルームメイト?がつがつがつがつ。」
僕「あぁ、寮に一緒に住んでいるヤツの事だよ。つーかお前どこの学校なんだ?それって制服なのか?」
イ「ふがふがふが!」
僕「だーもう飲み込んでからでいいから!飛ぶだろ汚いな!」
ハンバーガーを口に入れたままインデックスが喋ったため、ハンバーガーが少し飛んできてしまった。
口に物を入れて喋るなって親とかに教えてもらわなかったのか?行儀悪い事この上ないぞ・・・
イ「ごくん。うん、一緒に住んでいる人ならとうまがいるんだよ!」
僕「とうま・・・?誰だソレ。」
今思ったが、よくよく考えたら名前を聞いても誰だがサッパリ分からなかったな。名前からして男っぽいけど、男女が一緒の部屋に住んでていいのか?
・・・突然だが、ふと「とうま」と聞いて昨日生徒手帳探しを手伝ったあのツンツンの高校生が頭に浮かんできた。まさかな・・・でも、確かめてみる価値はあるか。
僕「インデックス。ちょっと電話帳を確認するぞ。」
イ「ん?いいよ〜。がつがつがつ。」
さすがに勝手に他人の携帯電話の電話帳を開くのはアレなので、しっかり確認を取る。インデックスはどーでもいいって感じの返事だが、まぁ了解は取れた。
そして携帯電話のメニューから電話帳を選択肢、1つ1つ電話番号を確認していく。すると・・・「上条当麻」と言う名前が電話帳に入っていた。
僕「予感的中・・・なんかこういう事だけは当たるんだよな。」
イ「もぐもぐもぐ。」
僕「・・・電話かけて迎えに来てもらえるように要請するか。ほいほいっと。」
プルルルルル。ガチャ。
当「もしもし、インデックスか?」
僕「いえ、桜坂です。」
当「って、誰だお前は!?・・・桜坂?あ、あぁ!昨日生徒手帳探しを手伝ってくれたお前か!」
僕「昨日の今日の事なのに忘れないで下さいよ。
当「それよりも、何でお前がインデックスを携帯で俺に電話をかけてきたんだ?」
僕「その事なんですけど・・・とりあえず、インデックスを迎えに来てください。」
当「え?インデックスを?どういうことだ?」
上条さんは電話の向こうで「ハァ?」と言う感じの声を出した。まぁ確かに、いきなり言っても何のこっちゃ分からないだろうし事情を説明しないと駄目だよな。
インデックスはまだハンバーガー食べてるし。・・・まぁいいや。とりあえず、事情を説明する事にする。
〜かくかくしかじか(事情説明中)〜
僕「と言うわけです。」
当「そうか。それは迷惑をかけちまったな。すまねぇ。」
僕「いや、それはいいんですけどね。つーか、何でインデックスと上条さんは一緒に住んでるんですか?」
当「まぁ話すと長くなっちまうから、また直接合ったときにでも話すよ。」
僕「んじゃ、そうしてください。それじゃあ早くインデックスを迎えに来てくださいよ。場所は・・・」
当「あぁ、少し待ってくれ。迷惑ついでにお前に1つ頼みたい事があるんだ。」
僕「頼みたい事・・・ですか?まぁ、出来る範囲でならいいですけど。」
まさか、迎えにいくのが面倒だからインデックスを送ってきてくれとか言うんじゃないだろうな。
もしそうだったら全力でお断りする。勘弁してくれよ、こっちはハンバーガーセット買わせられたって言うのに、さらに送るのなんて絶対嫌だ。
当「俺さ、今日から何日かの間に学校に泊り込みでの勉強合宿があるんだよ。」
僕「今の時期にですか?珍しいですね。」
当「あぁ。何か成績の良くない連中を集めてやるんだとさ。俺を含めて10人チョいだけどな。」
僕「・・・で?」
当「それで、俺はモチロンイヤだって言ったんだけど、先生に出ないと「単位落としますよ〜」とか脅迫まがいの事を言われてなぁ。強制参加になっちまったんだ。」
僕「鬼教師にも程がありますね・・・で、上条さんは寮には帰らないと?」
当「あぁ・・・そうなんだよ。それでな。すまないが、インデックスを俺の合宿が終わるまでの間お前の家で預かってくれないか?」
僕「なぁんだそんな事ですk・・・って、えぇぇぇぇぇぇっ!?」
ちょっと待て!この人は何をいきなりカミングアウトしちゃってるんですか!?訳が分からん!
さっき僕が「出来る範囲」って言ったのを華麗にスルーかよ!?スルースキル高すぎるだろ!って、そうじゃなくて!
当「いやー、合宿の間インデックスをどうしようかずーっと悩んでてさ。学校に連れてこようとも考えたけど、お前の家に置いてもらってくれたら安心できるからな。」
僕「いやいやいや、無理に決まってるじゃないですかっ!僕の出来る範囲外です!」
当「あれ?駄目か?」
僕「当たり前じゃないですか!大体一緒に住んでいる女の子をほとんど顔を合わせたことが無い男に預けるとかどういう精神してるんですか!?」
当「あぁ、それだったら大丈夫だ。悪いやつならそんな事は言わねーし、俺は一目見てお前がお人よしのいいやつだって見抜いてるからな。」
何でそんな事が分かるんだよ。世の中には偽善者ぶっているやつもいっぱいいるんだぞ・・・
まぁともかく、百歩譲って僕がインデックスを預かるとしてもだ。こんなやつを家に置いておいたら冷蔵庫も財布も空になるじゃないか!
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