二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- モンスターハンター・バロル—根源との争い— 一時休止
- 日時: 2012/03/13 20:49
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=10906
↑の続編です。以前は別サイトで書いてたんですが、
何らかの理由で入れなくなってしまったので、こちらで新しく投稿する事に決めました。
その他掲載小説
・モンスターハンター・バロル・・・完結!
・フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜
・フェアリーテイル〜無の滅竜魔導士〜
・テイルズオブザワールド
・怪談百記物語(複雑・ファジー)
★人物紹介★
レイン 22歳 男・・ 備考>>7
身体的特徴・・・177cm・60キロ・鮮明な青髪(ショート)・ナチュラルストレート
通り名・・・死を狩る者(デスサイズ)
ソニックとミルナの子。ガンブレードというガンランスの太刀版と
ナノブレードと呼ばれる、厚さ数ミクロン以下の太刀を扱う。
自由奔放の性格で明朗快活。
暇な時間が嫌いで、待ち時間などにはいつも持ち歩いてるオカリナを鳴らす。
腕前は中々のもの。よく小動物相手に聴かせている。
狩猟では『閃華』と呼ばれる初速が最高速度に達する移動術を用いて戦う。
そしてもう一つ、両親にしか知らない秘密が彼にあるのだが、それは本人自身も知らない。
スノウ 21歳 女・・ 備考>>8
身体的特徴・・・165cm・55キロ・紅色の髪(ミディアム)・ニュアンスストレート
通り名・・・預言者(スコアラー)
スタークとサラの子。グローブに仕込んだ毒を使って相手を蝕む。
美を絵に描いたような体型、顔立ちだが、胸が小さいことが本人にとってコンプレックス。
物腰が柔らかいが言いたいことははっきりと言うタイプ。
趣味はショッピング。狩猟する時以外はいろんな服を着て楽しむ女の子っぽいところもある。
可愛い物にも目がなく、そういうものには金を惜しまず買ってしまい、後で困ることもしばしば。
狩猟では『流舞』と呼ばれる川の流れのような動きで相手を翻弄する移動術を用いて戦う。
母親譲りの予知眼を使え、精度は母親以上。
ファン 17歳 女・・
身体的特徴・・・160cm・49キロ・金髪(ロング)・ベーシックアップスタイル(+アホ毛1本)
通り名・・・爆砕(クラッシュ・ビート)
爆弾大好き少女で武器は持たず、爆弾だけで狩りをする爆弾使い。
明るく元気活発で何をするにもはしゃぐ御転婆少女。好物はトマトジュース。
レインやスノウのことを慕っており、『レイ兄』『スゥ姉』と呼ぶ。クラウドのことは『とっつぁん』
狩猟では相手の肉質を観察し、一番効果的な部分に爆弾をぶつける戦い方を取る。
クラウド 32歳 男・・
身体的特徴・・・200cm・140キロ・茶髪(ショート)・ムーヴィングショート
通り名・・・魔人(サタン)
レインたちのピンチに突如現れた獣人族。山のような体が特徴で、見る者を圧巻させる威圧感を持つ。
彼は研究者の無謀な研究が原因で体に複数のモンスターの遺伝子を持つ唯一の獣人族で、
表情はあまり顔に出ないが、根は優しく意味のない殺しは極端に嫌う。
狩猟では己の体の一部をモンスターの体の一部に変え、体一つでモンスターと立ち向かう。
————————————————————あらすじ——————————————————
時はあの戦いから数十年。ソニックたち4人は今や『四大英雄』と呼ばれている。
しかしモンスターの力は以前と変わらず・・・いやあの頃に比べると随分と様変わりしていた。
単純に力を強大にしたもの、姿形を変え力を手に入れたもの、
知性を身につけ組織を造るものまで現れていた。
しかし人間もただ生きていたわけじゃない。時の流れは技術の進歩。
ギルド本部ではモンスターの鎮静化を図り、人より強靭な人間を作る技術が提案された。
それがモンスターのDNAを人間に注入し竜の力を持つ人間を生み出すこと、
通称『キメラ計画』
実験は成功・・・だがそのせいで見た目が変貌し醜いと称され、付いたあだ名が『獣人』。
獣人となってしまった人たちは惨い迫害を受けながら、人を嫉み生きている。
そんな人族、竜人族、獣人族の三つの人種に分かれたこの世界に
前回よりもさらに大きなが事件が今動き出す。
————————————————————あらすじ————————————————————
プロローグ>>1-6
一章>>9-24
二章>>27-56
番外編1>>59-62
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- Re: モンスターハンター・バロル—根源との争い— ( No.1 )
- 日時: 2010/11/27 22:12
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
—コンコンッ!—
「失礼します。おじさん、おばさん、いますか?」
一人の女性がある一軒家へと入っていく。中には人の気配がない。
女性もそれを感じたのか、小さくため息をついた。
「狩りにでも行っているのでしょうか・・・・。仕方ないですね」
女性は近くにあった椅子に座り帰ってくるのを待とうとしたが、ふと自分の体を見だした。
彼女は狩りを終えた後だった。体は土で汚れていて、体も僅かに臭っていた。
「このままおじさんたちと会うのに失礼ですね。無断ですけど、お風呂を借りちゃいましょう」
女性は立ち上がると、自分の防具を外しながら風呂場へ向かった。
——————————火山——————————
「親父、母さん。こっちにいたバサルモスは片づけたぜ。・・・ヒュ〜!」
「あらレイン。ご苦労さま」
レインと呼ばれた男性が親父、母さんと呼んだ二人を取り巻く状況を見て口笛を吹く。
二人を囲むようにバサルモスが十頭並んでいる。
「さてと。私たちも早く片付けよ、あなた」
「その呼び方、寒気がするから呼ぶなって言ってんだろう?ミルナ」
「ふふっ。そうだったね、ソニック」
二人は今の状況を理解できていないような、のほほんとした会話をしている。
ソニックはさてと、と言うとと片腕で大剣を構えた。
ソニックの左肩には左腕の代りに封印のハンターの紋章が入った布がかけられている。
「そっちの6匹、任せるぜ」
「ええ、分かった」
ソニックはその言葉を聞くとバサルモスに向かって走り出した。
ソニックは速攻で硬いバサルモスを切り裂いていく。
「相変わらず派手好きなんだから、もう・・・」
ミルナはそう言うと弓を構え、6本の矢を取ると一気に引き絞る。
それを放つとそれぞれの矢がそれぞれのバサルモスの脳天を貫通する。
6匹のバサルモスが一瞬で地に伏した。全てのバサルを狩り終え、一息入れようと思った瞬間
—ゴゴゴゴゴゴ!—
突如訪れた地響きと共に現れたのは、バサルモスの親玉とも呼べる存在。
「イビルモスまで出てくるなんて思ってなかったな。・・・ミルナ、俺がやる。そこでレインと見てろよ」
ソニックはそう言うと楽しそうな表情を浮かべながら、イビルモスへと向かって行った。
——————————村——————————
「さっすが親父だな。イビルモスを瞬殺だもんな」
村に帰ってレインは先ほどのソニックの狩猟について語っていた。
「あれぐらいならお前もすぐに出来るさ。それよりレイン、先に帰ってろよ。報告書は俺らが出しとく」
「サンキュー、親父」
レインはそう言うと自分の我が家へと帰って行った。
「ただいまーー・・・ってまぁ、誰もいねーけど」
レインはそう一人で呟きながら体の汚れを落とすために風呂場に向かった。
自分の防具をボックスにしっかりと入れて、いざ風呂へと繋がる洗面所の扉を開けた時。
「え・・・?」
「・・・な!?」
そこには今風呂から上がったのであろう女性がタオルで自分の体を拭いている姿があった。
もちろん、女性は素っ裸。上も下も全部丸見え。
「きゃあああぁぁぁぁ!!」
—ゴンッ!—
女性は何も考えてなかったのだろう。本気の回し蹴りがレインの頭を直撃する。
「ぶフゥ!!」
————————————————————
「最っっっ低です!!!!」
「いちちちち。ってーなスノウ」
二人は今扉一枚を挟んで会話してる。レインの頭には大きなたんこぶが出来上がっている。
「当たり前です。女性の裸を見たんですからその程度の報い受けて当然です」
「だからっていきなり蹴りかよ!!?女のやることじゃねえ・・・。
・・・・それにしても、お前の身体って本当綺麗だよな」
「えっ!?」
レインの唐突な言葉にスノウは壁際で軽く赤面する。
「まぁ、相変わらず胸小せぇけど・・・」
「・・・・・」
—ガラッ!—
「おお?」
扉に寄りかかっていたレインは突然開いた扉に態勢が崩れ、身体はそのまま洗面所の方にと転がる。
—ゴキャッ!!—
レインは一瞬スノウの姿が見えたが、妙な音が響いたと思ったら意識が消えていった。
————————————————————
「・・・で、お前何しに来たんだ?」
意識を取り戻したレインとすでに防具を身に付けているスノウが机を挟んで向かい合っている。
「特に何も・・・・。ただ、久しぶりにおじさんとおばさんに挨拶をと思って。二人は今どこに?」
「二人揃ってギルドの方に報告書を出しに行ってるよ。そっちはどうなんだ?スタークさんとサラさんだっけ。
俺はあんま面識ないけど、そっちも元気なんだろう?」
「ええ。お父さんは相変わらず鬼教官と呼ばれていますよ。それでも、お父さんへの受講者は後は絶ちませんけど。
お母さんは、まあ主婦業に勤めてますけど、いたって健康ですよ」
スノウの両親であるスタークとサラは今、レインたちがいるこの村とは違うところに住んでいる。
スタークは胸の傷の後遺症で狩りに出れる身体じゃなくなり、
サラの足も狩りに耐えられるほどの力は失ってしまっていた。
だから上の通りスタークはその町で教官として務め、サラは専ら主婦業に専念。
その時、家のドアがゆっくりと開かれた。
「レインさん、いますか?」
「俺がそうだけど、何か用か?」
現れたのはギルドの従業員の人らしき人物。手には一枚の紙を持っていた。
「はい、あなたを指名したクエストが届きまして」
「俺当てに?」
珍しい、そんなことがあるのだろうか?
レインは不思議に思いながらも従業員から紙を貰った。確かに俺を指名したクエストのようだった。
場所を確認すると、レインはげんなりした。
「はぁ・・・、また火山かよ。しゃーねーな、行ってくるか」
「待ってください!!」
レインがドアノブに手を懸けた時、スノウが呼びとめた。
「どうせなんですし、久しぶりに一緒に狩りに出ませんか?」
「オッケー!じゃ、行くか!」
- Re: モンスターハンター・バロル—根源との争い— ( No.2 )
- 日時: 2010/11/28 09:15
- 名前: 風 (ID: afDkyVXv)
おっ,早速書いてくださったんですね?
凄く嬉しいです^^
頑張って下さいね!
- Re: モンスターハンター・バロル—根源との争い— ( No.3 )
- 日時: 2010/11/28 09:18
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http:/
早速コメントありがとうございます。
暫くは以前書いた所なので、暇かもしれませんが、どうか付き合って下さい
- Re: モンスターハンター・バロル—根源との争い— ( No.4 )
- 日時: 2010/12/02 12:03
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http:/
—〜〜〜♪〜〜♪♪〜〜〜〜〜〜♪♪♪—
「相変わらず好きなんですね、オカリナ」
火山に向かう途中の船で、レインがオカリナを吹く横でそれを眺めていたスノウが呟いた。
「嫌いか?オカリナの音色」
「いえ、聞いていると心地よいですよ」
「ま、じゃなきゃこんな近くで聴いてたりしないよな」
レインがおちょくる様な口調で言う。それにスノウはぶすっとした表情を向ける。
「で、今回のクエストはどんなものなんです?」
「んぁ?・・ああ、なんでも暴れる獅子を退治してくれってもんだな。
依頼人は不明。報酬金は・・・」
「暴れる獅子・・・・ラージャンのことでしょうか?」
レインは自分から聞いといてそれかよ、と言いたげな表情で
「俺が話している途中に話すなよ。ま、どう考えてもラージャンじゃね?
暴れる獅子なんて他にいねーだろ。ま、楽しみだな」
——————————火山——————————
—ギャオォ!!ギャオオォゥウ!!—
火山の中に入ると直ぐにイーオスとも、ドスイーオスともとれるモンスターが出てきた。
これはイーオスが巨大化した姿。ので、どちらかというとまだイーオスだ。
「ありゃりゃ、本命の前に雑魚掃除か」
「行きますよ、レイン」
「ほいさ!!」
レインは背に背負っている刀を抜くと、イーオスの元に走りだした。
数は7匹。まずは一際群から離れているイーオスを狙う事にした。
「先手必勝!!」
—ズパン!!—
10メートル近くある間合いを一瞬で詰めるとイーオスを切り裂く。
一匹のイーオスを片付いたところで、他のイーオスも敵の存在を確認にした。
—ズパン!ズパン!!—
向こうが警戒の声をあげる前にさらに二匹を片づける。イーオスはレインのスピードに戸惑っている。
それもその筈。レインの移動には加速がない。つまり初速から、最高速度に達しているのだ。
レインはこれを自らこの技術を編み出し『閃華』と呼んでいる。
「あと4匹!」
「いいえ、もう終わりましたよ」
残りの4匹はレインが手を出す前に既に地面に倒れていた。その近くにスノウが立っていて、
手にはグローブをはめている。
「毒を扱うイーオスを毒で殺すとか、えげつねえな」
「なら、あなたもこの毒を喰らいますか?好きな毒を選ばせてあげますよ?」
スノウが妖美な笑みを込めてレインに言う。
「いやいやいや!お前の毒、全部猛毒じゃんかよ。喰らったら死ぬって」
「ふふ、冗談ですよ。さ、早くラージャンを探しに行きますよ」
くるりと翻ると笑顔を向け、歩き出した。
「冗談になってねぇっつーの・・・・」
レインはそうスノウの後ろ姿に吐きかけるとスノウの横に並ぶべく走りだした。
————————————————————
「・・・空気がぴりぴりしてんな」
「ええ。おそらく近くにいるんでしょうね。ラージャンが」
—ウォォオォォォオオオォォォ!!!!—
空気を震わせる咆哮が洞窟内に響く。そして溶岩の中から現れたのはやはりラージャン。
・・・・と思ったのだが。
「なーーんか・・・。違うよな」
確かにラージャンの様なのだが、何かが違う。見た目はたいして変わっていない。
このぐらいの変化なら様々なモンスターもしている。
けど、決定的に今目の前にいるラージャンは他のとは何かが違う。二人はそう感じていた。
「ま、あれが何だろうと狩るのみ。いくぞスノウ」
「ええ。ただし、十分に気を付けてくださいね。あのラージャン、他とは違うようですから」
レインは頷くと、まずは真っ直ぐに突っ込んだ。ラージャンはこちらに気づいていないらしく、まだ反応していない。
レインはいけると思い、刀を振った。だが、
—スカッ・・・—
「なっ・・!?」
本当に切りかかる寸前までまったく反応していなかったのに、切りかかった直後、ラージャンは
レインの刀をかわした。いくら、卓越した身体能力を持つラージャンでもありえない動きだった。
だが、レインは驚いている暇はなかった。ラージャンがカウンターを決めようと、拳を振り上げていた。
すぐにその場を離れ、間合いを離れるレイン。ラージャンは拳を止め、こちらを見据えている。
「っとっとと・・。ありゃあ、一筋縄じゃいきそうにないな」
「特別な変異をとげたラージャン・・・にしても少し可笑しいですね。
今の動き、完全にレインの攻撃を見切っていましたね」
「じゃ、前のやり方でやるか?って言うかそれしかないと思うけどな」
「そうですね。それが一番の方法でしょう」
レインがまたラージャンに突っ込む。ラージャンはまたカウンターを合わせようと、拳を振り上げた。
「・・・二秒後に右側から」
スノウが言う。それから二秒後、ラージャンは拳を振り下ろした。
レインはそれを振り下ろす直前にすでに動いていたのでかわしていた。
そしてそのままラージャンの足を切り付ける。
「・・・・その場で高速回転」
ラージャンはレインを吹き飛ばそうと身体を捻じるとその場で高速回転した。
レインは後ろに引き際に、ラージャンに砲撃した。
レインの武器はガンブレードと呼ばれる、太刀に砲撃機能を加えたものを使用している。
太刀にしては若干重みが加わるが、中距離にも適応した武器だ。
攻撃がかわされ続け苛立ってきたのか、身体からバリバリと電撃が放出される。
「・・・ジャンプ後、こちらに向かって落ちてきます。
その後、半径五メートルに電撃が地面を走ります」
ラージャンは高くジャンプすると、空中で向きを変え、レインたちのいる方へと高速落下する。
地面に激突した瞬間、身体に纏っていた電撃が地面へと流れる。
レインはそれをジャンプでかわしながら、ラージャンの真上を取るとその背中を切りつける。
「さっすが、預言者。先読みはお手の物だな」
微笑みながら言ったレインに対し、スノウは驚愕な表情を浮かべている。
「・・・・!!!レイン、直ぐにこの場から離れましょう。
このままここにいたら私たち死んでしまいます!!」
その声と共にラージャンの電撃がさらに激しさを増した。身体は異常に膨れ上がり、
何か身体からはどす黒い邪気を放っている。
そしてその目は全てに憤怒しているかのような禍々しさが渦巻いていた。
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