二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去
- 日時: 2012/12/02 09:59
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜 :謎解き編
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【短編:バンハル編】
第1編:帰ってきた酔っ払い >>106 >>111 >>130
第2編:幼馴染の恋心 >>220 >>221 >>235
第3編:中2になって成長した幼馴染 >>328 >>341 >>344 >>346 >>347 >>348 >>354
第4編:大人になってからのハロウィン >>409 >>410
第5編:バンが見た悪夢とは? >>493 >>495 >>504 >>508
第6編:もう1人の兄 >>747 >>759 >>773 >>775
山野バンと人見晴香(通称ハル)の幼馴染を中心にして繰り広げられる、短編オリジナルストーリーを展開していきます。
幼馴染同士で描かれるエピソードを読みながら、楽しんでいってもらえたら嬉しいです♪
【短編:ヒロナオ編】
第1編:幼馴染の背中 >>152 >>154
第2編:ヒロに対する恋心 >>315 >>318
第3編:ハロウィン・パーティー >>387 >>390 >>408
第4編:ナオが見た悪夢とは? >>598 >>603
大空ヒロと小野奈緒美(通称ナオ)の幼馴染を中心にして繰り広げられる、短編オリジナルストーリーを展開していきます。
ヒロナオに隠されたエピソードも描いていきたいと思っています。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
冬ノ華 神ノ音:この小説に初コメしてくれた人。姫佳のスレで知り合って仲良くなった友達ですが、仲良くさせていただいています♪ 2次(映像)でイナイレの小説をかいておりますぜ!!
優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!
伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!
ゆりかん:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、仲良くさせていただいてます。この人もイナイレの小説を描いていますぜ♪ 複雑・ファジー小説で推理小説を描いていて、ストーリーが気になるぜ!
聖:第1作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、最高の親友! イナイレの小説を書き始めた人だけど、桃香ちゃんが可愛い!!
希歌 絆:シグレの小説で知り合って仲良くなった人です。読みやすいと言ってくれたので、本当にありがたいです! 友達だけど、2次(映像)でサマーウォーズの小説を描いておりますぜ♪
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場しました。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場しました。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場しました。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
登場予定:第25章で登場しました!
富士本 優実の登場人物設定 >>42
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>186
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>256
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>380
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>415
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>429
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>432
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1部:LBXバトル編(第1章〜第6章)
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3 >>4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5 >>6 >>7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8 >>9 >>10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>34 >>39
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>43 >>53 >>57
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは? >>58 >>61 >>62
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>67 >>69 >>82
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>83 >>88 >>95 >>103 >>141 >>150
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>183 >>194 >>196 >>203 >>207
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>243
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>251
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>269 >>285 >>304 >>307
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>324 >>325
第14章 キラード団という謎の組織の者だと名乗る男から託された謎のメッセージとたった1つだけ残されたヒントとは? >>357
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・ヒントを元にして調査するバン、そこで掴んだ重要なキーワードによる手掛かりとは? >>362 >>363 >>366
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>379
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>414 >>433
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>436
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>450 >>457
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>463
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>467 >>482
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>484
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>487
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>488
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>509
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>516
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>542
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>554
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>561
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>571 >>575
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>615
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>621
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>629 >>641 >>643 >>644
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>651 >>653
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>664 >>678
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>683
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>688 >>692 >>693
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>703 >>711
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>712
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>721 >>735 >>737
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>804 >>805 >>819 >>835
第42章
これからも応援よろしくお願いします!!
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- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.345 )
- 日時: 2012/10/28 22:48
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
>>343 優騎那
おお、更新したのか!
よし、今から見に行くぜ!!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.346 )
- 日時: 2012/10/29 01:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
短編3の続き(ハル視点)
そう思った瞬間、バンは私とヒロを見据えた上で過去の記憶を思い出しながら話し始めた。
「1年前、中1だった俺は1つのLBXとの出会いをきっかけにイノベーターの陰謀を巡る事件に巻き込まれた」
「ええっ!?」
私は目を大きく見開き、まるで信じられない光景を見つめているかのようだった。
当時はイノベーターの陰謀を巡る事件に巻き込まれていた彼はアミやカズ、郷田、仙道たちと出会い、LBXを通じて知り合った多くの仲間がたくさんできた。
「1つのLBXっていうのは?」
「うん。石森さんっていう女の人がアタッシュケースをくれてさ・・・その時に言われたのは、『人類の希望と絶望が入っている』ということだった。そのアタッシュケースに入っていたのは、AX−00っていうコアスケルトンに近い青色のLBXだったんだ」
石森さんに謎のアタッシュケースを渡され、家に戻った。
その時に居間で開けてみたら、ケースの中にはAX−00本体・CCM・鋼鉄昆・マニュアルが収納されていたのだ。
しかし、そのLBXを狙ってきた3体のデクーが家に侵入してきて、居間で戦ったことは今でも覚えているようだ。
「そのLBXを狙ってきた3体のデクーがいきなり襲い掛かった時は本当に驚いたぜ。でも、そのLBXを使ってやってみたら倒せたんだよな」
その言葉を聞いた私は目を丸くしつつ、イカロス・ゼロを見つめる。
確かにそのLBXと出会えなければ、アキレスをゲットできなかったかもしれない。
アキレスがいたから、今のバンがいる・・・でも、レックスは生きていないだろう。
「そういえば、バンはアルテミスにも出たんだよね?」
「おっ、よく知ってんなぁ・・・そう、俺は中1のときにカズやアミと一緒に出たんだよ。決勝で秒殺の皇帝と呼ばれていた海道ジンと戦ったんだ」
1年前に行われたアルテミスの決勝戦でジンと戦い、激闘の末に死闘を制したのはバンだった。
アキレスで戦いながら頑張ることができて嬉しかったんだろう。
「凄いね、決勝に出たのはジンだけじゃなくて・・・ユウヤも出たんだよね?」
「そのユウヤさ、イノベーターに操られてたんだよ」
「えっ、イノベーターに操られていた?」
ユウヤがイノベーターに操られていたことは後になって知ったという。
アルテミスの決勝戦で戦った時にジンが異変を感じたのを見て気付いたらしい。
ジンの話によると・・・彼は強化人間にされていたらしく、イノベーターの刺客として参戦したそうだ。
「うん・・・当時のユウヤは表情を出そうとせず、不気味な存在として恐れられていたんだ」
「じゃあ、サイコスキャニングモードになってから精神的に不安定になったということになるの?」
サイコスキャニングモードになった途端、いきなり狂い始めて精神的に追い込まれていた可能性が高いことが分かった。
「うん、精神的に不安定だったみたいでさ・・・ジンはユウヤの右肩に古傷があることに気付いて、やっと知り合いだと分かったみたいなんだ」
ジンはユウヤと知り合いだったらしく、幼馴染にあたる人物だという。
幼い頃にトキオブリッジで起きた事故に遭遇し、病院に入院していた時に会ったことがあったそうで知り合いだったとも聞いている。
「へぇ・・・・・・2人が幼馴染だったなんてね」
「僕はバンさんから聞いてたし、少しくらいなら知ってます」
ヒロはバンから少し聞いたことがあるらしい。
ユウヤは病院に運ばれ、意識不明の重体になっていたが・・・ジンがお見舞いに向かっていたことを知ってから、たまにバンも病院に向かうことが多かった。
「まぁ、ユウヤも両親がいないしな・・・あいつも辛い思いしてきたんだろうな」
「そっかぁ・・・何か可愛そうだね」
肩を落としながら、ユウヤの過去を聞いて納得した。
両親がいなくて寂しいという気持ちは何となく分かるような気がしてならなかった。
今もレックスのことを思い出すと胸が痛くなるようだ。
「レックスって言う人はどんな人だったの?」
「強いて言えば、俺の師匠に当たる人かな・・・あの人はブルーキャッツっていうコーヒー店でマスターとして働いてたんだけど、実は伝説的な強さを持つLBXプレイヤーだったんだよ」
レックスはブルーキャッツというコーヒー店で働いていて、そこに来ることが多かった宇崎拓也さんとは知り合いだった。
実は伝説的な実力を持つLBXプレイヤーだったことが判明。
その事を知ったのは、アングラビシタスというルール無用な闇のLBX大会に参加した時に知ったそうだ。
「ええええええええ!?」
私は素っ頓狂な声を上げて驚く。
そりゃ、確かにレックスと知り合いだったことを知ったら・・・・・・当然、驚くに決まっている。
「レックスって言う人、そんなに凄い人だったの?」
「うん・・・凄い人だったらしくてさ、俺もその事を知ったときは流石に驚いたよ」
ポリポリと頬を掻きながら答える。
でも、レックスはイノベーター事件の陰謀を巡る黒幕として存在していた。
「レックスは・・・イノベーター事件の陰謀を巡って、黒幕として操っていたことが判明したんだ」
「えっ!? レックスが黒幕?」
「そうなんだよ・・・レックスは世界を破滅に導く計画を企てていたんだ」
当時、レックスは世界を破滅に導くという計画を企てていた。
そのために生き続け、復讐心に駆られてしまったのだろう。
「世界を破滅に導くって・・・どうして、そんなことを?」
「19年前、レックスの父親は次世代エネルギー研究所の爆発事故に巻き込まれたんだ。その事故が起きたのをきっかけに、レックスは狂気の世界に導かれたんだろう」
その過去のことは本人から聞いていたし、あの時はバンも信じたくなかったという。
レックスがそんなことをするなんて・・・絶対に許せないと思っていたけど、アキレスの後継機となったオーディーンを使って戦った。
「狂気の世界に導かれるなんて・・・だからって、そんなことをして許されるわけがないよね」
「そうだよな・・・俺もそう思ってたんだ。レックスはサターンのコックピットを占拠してたんだけど、俺が食い止めた」
レックスがそのコックピットにいることを掴んで、そこまで辿りついた。
でも、彼はその場にひっそりと佇んでいた・・・イフリートを繰り出してきて、LBXの存在をかけた壮絶な戦いが始まった。
「さすがじゃん、そこまで食い止めたんだね」
「あぁ、イフリートとの戦いは凄まじかったよ。想像以上に強かったし、オーディーンで倒せるか分かんなかった」
確かによく考えたら、オーディーンを使って倒さなければならなかった。
イフリートの脅威はバンのオーディーンを脅かすほどの存在になっていて、一時は戦うことを諦めかけていた。
それでも、みんながいたから頑張ることができたと思っているようだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.347 )
- 日時: 2012/10/29 00:47
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
でも、レックスはバンの記憶にずっと残る言葉を託して・・・サターンに乗ったまま、その場に落ちたというのだ。
「レックスは俺の背中を押して、そのサターンに乗ったまま逝ってしまったんだ」
死んだかと思いきや、1年後に起きたディテクター事件を巡る出来事に巻き込まれた時は車椅子に乗っていた。
しかも全身に包帯を巻いたまま、生き続けていたのだ。
「1年後、中2になった俺はヒロと出会ったんだ。その時にディテクターを巡る事件が起きてしまった」
「ディテクター!? 何だって、こんな時に起こるものだったの?」
流石の私も衝撃的な展開についていけず、目を丸くして驚きを隠せなかった。
1年後、中2になったバンたちを待ち受けていたのは・・・トキオシアデパートで起きたLBXの反乱だった。
それをきっかけに出会ったヒロやラン、ジェシカ、アスカという新たな仲間たちを得て、ディテクター事件に巻き込まれた。
「カズやアミが連れ去られた時はどうしようかなって思ったよ。でも、ヒロやランたちがいたから、何とか助け出せたんだけどさぁ・・・」
アミは中国にいた・・・しかもスレイプ・プレイヤーになっていたので、彼女を見た時は本当に驚いた。
ディテクターに連れ去られたはずのアミがそこにいたとは想像していなかったので、何者かによって洗脳されていたことは確かだったようだ。
「でも、アミに聞いても覚えていないって言うからさ。洗脳されたことは間違いない」
「洗脳って・・・許せない! こんなことしてまで、ディテクターは何をするつもりだったの?」
その怒りを感じていたようで、ディテクターに対する気持ちが出ていたのだろう。
カズはオーストラリアのキャンベルンで起きたLBXの反乱・・・その時にキャンベルン市内にある水族館にいたらしい。
「さぁな・・・でも、意外なことが起きたんだよね」
「意外なこと?」
「そう・・・カズはオーストラリアのキャンベルン市内にある水族館内にいたんだよ。スレイプ・プレイヤーにされたアスカのヴァンパイアキャットを倒してくれたんだ」
カズがバンたちを助けてくれたのは良かった。
でも、そこに現れたディテクターを見て驚くことが判明した。
「そこに現れたディテクター・・・その正体が明かされた瞬間、父さんだと知ったときは驚いたよ」
「ええええええ!? ディテクターがバンのお父さんだったの?」
私も想像していなかったようで、バンの父親がディテクターになっていたことを知らずにいたのだ。
そう、実は彼もその1人だった・・・父の考えることは分からなかったけど、オメガタインによる悪事を暴くために動いていたことやカズ・アミを含めた自分の友人たちを巻き込んで悪いことをしようとしていたことを聞いて激怒した。
「うん・・・俺の父さんはオメガタインによる悪事を暴くためにやっていたんだ。フューチャーホープ号にあるパラダイスというコントロールセンターを制圧しようとしたとき、そこに見覚えのある人物を見て驚いたんだ」
そこにやってきた人物は間違いなく、レックスだった。
車椅子に乗っており、全身に包帯を巻かれていた・・・そんな彼が生きていたとは思っていなかった。
「そこに現れた人物っていうのは、誰だったの?」
「レックスだよ・・・」
その言葉を聞いて、目が大きく見開かれた。
レックスが生きていたことに戸惑いを隠せなかった。
それはバンも同じだった・・・まさか、レックスが生きていたとは想像していなかったからだ。
「レックスが生きてた?」
「うん・・・どういうことなのか分からなくてさ、レックスを見た時は本当に驚いたよ。でも、キラードロイドという変わったLBXを操っていたのが、レックスだったんだよ」
キラードロイドを操っていた人物はレックスだった。
その彼が生きていたとは思っていなかったので、動揺を隠せずにいた。
「そのフューチャーホープ号には、ヒロのお母さんもいたんだよ」
「ヒロにお母さんがいたの?」
「うん・・・イギリスにある研究所で働いていたって言ってたらしいんだけど、実際はオメガタインによって働かされていたということになってたんだ」
フューチャーホープ号の研究室にいた大空遥・・・つまり、ヒロのお母さんだ。
この人はアダムとイブを開発した研究者だったらしく、ある男に騙されて利用されていたことが分かった。
「ある男に騙されて、その研究を行っていたらしいんだ」
「ある男?」
そう、大統領府に黒幕がいることに気付いたのだ。
その黒幕とは・・・ガータイン副大統領だった!
「A国の副大統領!?」
黒幕がガーダイン副大統領っていうのは本当に信じられなかった。
その事実を聞いたバンたちも目を丸くして驚いたらしいし、正直にはっきり言って分からなかった。
「ガーダインはピジョップという名前の部下を率いて、オメガタインの総帥であるアラン・ウォーゼンを抹殺したんだ」
「オメガタインって・・・」
「そう、レックスはそこで働いていたそうだ・・・ヒロのお母さんもレックスのことを知っていたらしくて、詳しく聞かせてもらった」
ヒロの母親・大空遥さんから話を聞いた。
レックスはキラードロイドというLBXを開発し、自分を売るためにやってきたのだという。
アラン・ウォーゼンの元で働き、キラードロイドを操っていたということになるのだ。
「じゃあ、ガーダイン副大統領はいったい、何を企てたの?」
「あぁ、副大統領はパラダイスの再起動を実行するため・・・A国内にある宇宙基地センターから発信させ、カイオス長官とクラウディア大統領を囮にさせることで爆発に巻き込ませようとしたんだ」
ジェシカの父親・カイオス長官とクラウディア大統領を巻き込ませ、死のうとした可能性も有り得る。
その事を知ったバンたちは絶対に許せないと思い、ダックシャトルでそこに向かった。
「酷い・・・こんなことしてまで何を考えているのか分からないよ」
「そうだよな・・・俺たちも想像していなかったんだ、レックスが生きていたことも気になってた」
なぜ、レックスが生きていたのか・・・そこはバンも気になっていたと明かす。
まさか、フューチャーホープ号でレックスと再会することになろうとは思っていなかった。
何もかも信じたくなかった・・・でも、彼はいつか改心してくれることを信じていた。
「レックスは世界を破滅にさせようとする考え方を変えようとしなかった。その計画を改変させ、パラダイスを利用して企てたんだろうな」
正直にハッキリ言って複雑な気持ちでいた。
バンも嫌だった・・・レックスが変わり果てた姿で生きていたことにはショックを受けた。
「でも、パラダイスで最終決戦が行われたんですけどね」
ヒロが言うには、パラダイスで真の正体が明かされたらしい。
最終決戦の場となるパラダイスでレックス=Dr.マミーの正体が判明した。
「ああ。Dr.マミーの正体は檜山真実だったんだ」
「檜山真実って・・・・・・まさか!」
「そのまさかだよ、あの人はレックスの妹だったのさ」
レックスの妹・檜山真実は兄・檜山蓮(レックス)の意志を継いで世界征服しようとしたらしい。
ゼウスという最強のLBXを繰り出してきた。バンはイカロス・ゼロ、ヒロはイカロス・フォースを駆使しながら戦うことになったのだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.348 )
- 日時: 2012/10/29 08:09
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
しかし、ここからが本当の最終決戦とも言える戦いだった。
バンとヒロにとっては想像以上に苦戦を強いられたというのだ。
「俺たちがここまで粘って戦うしかなかったんだ」
「はい、僕もまったく同感でしたよ。それでも、諦めなかったんですよね」
ヒロは苦笑しながらも、思い出すのが辛いのだろう。
それはバンも同感だったようで、ゼウスとの決着が終わった後は最終任務を達成したようだ。
「ゼウスとの戦いが着いた後、真実さんは拳銃を出して頭を撃とうとしてました」
「その時、ランが空手で蹴り回して弾き飛ばしたんだ」
「うわぁ・・・・・・そんなに大変だったんだね」
花咲ランという子は空手で優勝したことのある実力派の1人。
バンたちに見出され、3人目の戦士として一緒に戦ったらしい。
「ああ。レックスのことは今も忘れてなかったし、真実さんにレックスが死ぬ直前に託した言葉について伝えておいたのさ」
バンの記憶はレックスが死ぬ直前に託した言葉に関することだった。
その記憶がハッキリ思い出せるようだったので、真実にできるだけ伝えたそうだ。
「そしたら、真実さんも分かってくれました」
「ああ、流石に投降したみたいだけどな」
辛い記憶を思い出さなくても良いのにと思いながらも頷いた。
バンの肩を叩きながら、励まして言う。
「バン、そんなに無理して話さなくて良いからさ。本当によく頑張ったね」
「・・・・・・ああ。サンキューな」
バンはヒロと顔を見合わせながら頷きつつ、顔を顰める。
それでも幼馴染が生きてくれて良かった。そう思いながら、見つめていたその時、ヒロが思い出して言った。
「そういえば、ハルさんがここに来た理由を聞いてなかったなー」
「ああ、そうだったね。私がここに来た理由はね、バンに会いたかったって言うのもあるんだけど・・・・・・」
バッグを漁りながら、アメリカのお土産を取り出す。
バンに渡そうと思っていた、誕生日プレゼントを用意していたのだ。
「はい、遅くなったけど・・・・・・14歳の誕生日おめでとう!」
「お、俺にプレゼントくれちゃって良いのかぁー?」
「良いの、遠慮なく開けてくれても良いし!」
その言葉を聞きながら、両手で受け止めて開けるバン。
ヒロは何が入っているのかと思いながら、ジッと見つめていた。
シュルリと紐を解く音がして、床に落とす。その箱を覆っている紙をゆっくり破りながら、慎重に開けていく。
「お?」
バンの目の前に現れた、四角い箱。その中には何が入っているのだろうか。
慎重に1つの箱の蓋を開ける。目の前に現れたのは、バンそっくりのキーホルダーだった。
「うわぁ、俺そっくりじゃん! こんなのもらって良いのか?」
「もちろん、アメリカで作ってきたんだからね」
バンに満足してもらえたようで、本当に安心した。
その時、食い入るようにして見つめていたヒロも笑って頷く。
「ハルさん、本当に凄いですねー」
「へへへ・・・・・・バンには渡せなかったし、帰ってきた時にでも渡しちゃおうかと思ってたの」
「へぇーそうなんですか!」
アメリカでルークの知り合いに相談して作ったんだけど、気に入っちゃったのかな。
あと1つの目的とか言わなきゃいけないんだっけ、体育祭は見に行くつもりでいるということだ。
「あのね、バン・・・・・・あと1つの目的もあって、日本に戻ってきたの」
「あと1つの目的?」
「うん、体育祭見に行くんだけど・・・・・・」
「おまえがぁ? 俺は別に大したことしてないし、リレーに出るつもりはなかったんだけどな」
バンは笑いながら、私を見て思わず苦笑する。
元々、運動神経は良い方だったけど・・・・・・リレー選手として出る予定だそうだ。
なぜ、出るつもりはなかったのかと思いながらも首を傾げる。
「何で出るつもりはなかったの?」
「俺、寝ててさー。その時にテルに起こされて、黒板を見たら・・・・・・俺の名前が書かれてて、男子リレーに出るってなっちまった」
やっぱり寝てたんかい、そこまで爆睡してたとは思わなかった。
テルとアミからメールで聞いてたけど、本当だったようだと納得した。
「あんた、本当に居眠りしてたんだねー」
「知ってんの、ハル?」
「ええ、知ってますとも。アミから聞いてたよー」
「アミのヤツ、余計なことすんなよ」
バンは顔をしかめながら、溜息をついた。
その様子を見ていたヒロも思わず苦笑する。
「まぁ、分からなくもないかな・・・・・・」
「ヒロ、バカにしてんのかぁ?」
「バカにしてませんよ、バンさんっ!」
ギャーギャー騒ぎながらも仲良くふさげ合うバンとヒロ。
何だかんだで仲がいいようだと思いながら、フッと笑った。
(バンも元気そうで良かった)
土曜日の体育祭を楽しみにしながら、あの日の夜はバンと仲良く話すことができたのだ。
大学生になった今は酒を飲めるほどまでになっていたけど、そこまで飲んでいるバンを見ているとホントにハラハラしてしまう。
「バン・・・・・・」
隣の席に座って、テーブルに突っ伏しているバン。
そんな彼を見つめながら、溜息をついた。幼馴染がいて、当たり前のことである。
彼がいると、なぜか安心できるのだろうか・・・・・・ふと時間を見て、バンを起こさないといけないようだ。
「もう12時半か、そろそろ起こすか」
そう言いつつも、バンの背中をユラユラ起こしながら話しかける。
「バン、起きて。もう12時だよー」
「ぅん・・・・・・」
「いつまで寝てんの、目を覚ましなさい」
「んー・・・・・・ハルゥ?」
眠そうに顔を上げ、バンは寝ぼけ眼で私を見つめる。
居酒屋にいるのだと気づき、知らない間に涎を垂らしてしまったらしい。
バンは眠そうに右手で垂らしてしまった涎を拭った。
「うへぇ・・・・・・こんな時間まで寝ちまってたのかぁ」
「うん、そろそろ帰ろうよ。立てる?」
「ああ、何とかなぁ・・・・・・」
フラフラ歩きながらも、バランスを崩さないようにして立っていた。
私は背中を支えながら、会計に向かった。バンに外で待つようにと指示して、会計を済ませる。
「バンのヤツ、大丈夫かねぇ・・・・・・」
あれだけ飲みまくったら寝ちゃいそうになるよねぇ・・・・・・そう思いながら、店を出た。
酔っ払っているのか、階段で蹲るようにして寝ていたバン。
「バン、そこで寝てたら風邪を引くって」
「ぅー・・・・・・終わったの?」
「会計なら終わったよ。ほら、帰るよ!」
ちゃんと立ってよーって言いながらも、バンの上半身を起こす。
フラフラと歩きながら、手すりに掴まって駆け上る。
「大丈夫か、バンのヤツ・・・・・」
酔っ払いを相手にするのが大変だけど、バンなら特別だ。
それでも、寝てしまいそうにならないか気になってしまうのである。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ( No.349 )
- 日時: 2012/10/29 10:55
- 名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: DNzgYQrN)
- 参照: 文化祭の振り替え休日で月・火お休み☆
文化祭で疲れて、昨日家に帰った直後に爆睡した姫佳ですwww
なんか、寝てた間にめっちゃ更新されてた様でw
今回の短編、ちょっと長いね!そして、バンハル最高なり☆
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