二次創作小説(紙ほか)
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- 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 【完結】
- 日時: 2014/08/02 22:42
- 名前: マヤ (ID: L0v6OTPI)
こんにちは〜。マヤです。小説は3作目ですが、まだまだド下手です。
そんなわたしですが、応援していただけるとうれしいです。
3作目といっても、あとの2作も完結していないので、更新がなかなかできないかもしれません。
御了承ください。でわでわ、そろそろ本編へいきましょう。
…あなたには、大切な人がいますか?
…あなたは、大切な人を守れますか?
…あなたは、大切な人を探し続けられますか?
…あなたは、大切な人を助けるために見知らぬ場所へいけますか?
…あなたは、大切な人を助けるために見知らぬ世界へいけますか?
…あなたは、大切な人を助けるために危険な場所へいけますか?
あるところに、大切な人を守るため、助けるため、何年も旅をしている少女がいました。
少女はその大切な人がいるといううわさを聞き、地球という見知らぬ世界へ降り立ちました。
降り立った場所は、日本という見知らぬ国、神舞町という見知らぬ町でした。
その少女は自分と同じように不思議な力をもった子たちのうわさを聞き、その子たちに手伝って
もらおうと考えました。
少女が向かう場所はそれだけ危険な場所なのです。
それでも探し続ける少女の名を水沢しずくといいました。
- Re: 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 ( No.60 )
- 日時: 2013/12/15 22:18
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: CN./FYLZ)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
え…漢字が出てこないだとぉ!?
さすが徹平。パソコンにまで見捨てられたか(笑)
徹平「ちょ、シャレになんないんだけど!」
徹平が、悪い
- Re: 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 ( No.61 )
- 日時: 2013/12/15 22:50
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: CN./FYLZ)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「え?もう気づいたの?はっやいな〜」
すごい軽い口調で、挑発しているようだ。
「その嫌なにおい…はやく消えろ」
しずくはなぜかものすごく怒っている。
いつもの落ち着いた口調ではない、いらついた口調。
「…波香はどこにいる?」
いつの間にか、しずくはその悪魔の目の前に立っていた。
「相変わらず鼻がいいのね〜。まあ、そんな怒らないの。わたしが波香チャンをさらったからってさぁ」
『えっ…?』
みんなに緊張が走る。
しずくの妹をさらった悪魔が、目の前にいるのだ。
「あなたが…波香ちゃんを…!」
紗綾の顔にも怒りが現れる。
しずくが怒るのも、無理はない。
「まあまあ、さ〜ここからが楽しいのよ」
悪魔がにこやかに笑う。
そして、それが合図になったかのように、不思議な映像が現れる。
映像とは言っても、立体的なものだ。
「う…そ…レイヤ…く…」
それは、とても残酷な映像で。
黎夜が、悪魔に連れ去られる前の…血を流して倒れている映像。
「ふふ…どう?あなたが傷つけたのよ?あなたのせいよ。全部、あなたのせい…!」
「う…ああぁっ」
紗綾は、急に倒れる。
顔が青ざめ、涙がぼろぼろと流れてくる。
「サーヤっ別に、サーヤのせいなんかじゃない!」
「そうです!紗綾さん、しっかりしてください…!」
そんなはげましの声も、紗綾には、信じられなくて…。
「う…あぁああ…いやっ…あぁ」
(このままじゃ、闇に転じる…)
しずくは、直感した。
「水よっ!」
しずくが力を放った先は…
「きゃあっ」
紗綾。紗綾は気絶してしまった。もちろん、みんなが驚く。
「サーヤになにをするんだ!」
「ふふっ仲間割れ?」
みんなにわあわあ言われるが、しずくは動じない。
「…悲しみは」
「は?」
「悲しみは、いずれ闇に変わるっ!それに、悲しみは、人の心をも食らうわ!黎夜は、紗綾が闇に転じてもいいのっ?」
「え…」
しずくが急に声を張り上げたので、みんなが目を丸くする。
そのしずくの瞳は、まっすぐで、どこも揺らいでいなかった。
- Re: 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 ( No.62 )
- 日時: 2013/12/17 17:12
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: CN./FYLZ)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「…水よ、悪を捕らえる網となれ」
しずくが力を放ち、その悪魔はあっさり動けなくなった。
「…波香は生きているのか?」
暗く、低い声。
怒りのこもった、恐ろしげな声だ。
「・・・」
悪魔はなにも言わない。
答える気がないようだ。
「…もういい。水よ、悪を断つ剣となれ」
そして…あっけなく、終わった。
「・・・ん」
「サーヤ!」
紗綾が目を覚ました。
しずくも、力を弱めてつかったので、特にこれと言ったダメージはないようだ。
「あ…わたし…」
紗綾の顔は、まただんだん青ざめていく。
さっきのことを思い出したのだろう。
「…紗綾」
しずくが、紗綾をぎゅっ、と優しく抱きしめる。
「紗綾、泣いてもいいんだよ。無理して泣くのをやめようとしないでいい。…我慢しないで」
「え…?で、でも、泣いたってどうにもならな…「いいの」
しずくのまっすぐな言葉に、紗綾は戸惑いを隠せない。
「ピーピー泣いたって、どうにもならない。でも、泣いて強くなれることもある。涙と一緒に、嫌な気持ち全部、流しちゃいなよ」
そのしずくの優しい言葉に、紗綾の目から、どんどん涙が流れてきて…。
「うわあああぁぁ…怖かった…怖かったよぉ」
紗綾の顔は、涙でどんどん濡れていく。
しずくはずっと、紗綾が泣き終わるまで優しく抱きしめていた…。
「…ごめん、いきなり泣いて…でも、すっきりした。ありがとう」
紗綾は、まぶたが少し赤くなっていたけど、本当にすっきりしたようだった。
「…しずく」
黎夜が、珍しく、自分からしずくに話しかける。
「その…ごめん、しずくのこと疑ったりして…」
「いいよ、あたしも、急で悪かった」
2人が、それぞれ反省していると…。
『レイヤが…謝った…!』
徹平、翔、翼がなんだか衝撃(?)を受けていた。
「…ところでさ、…鳴神さんに、その…あたしらのこと、話してあるの?」
しずくの言葉に、みんながあんぐりと口を開ける。
「あわわわわ…あの、鳴神さん、え〜っと、これはぁ…」
しどろもどろになりながら、紗綾が話そうとするが。
「簡単に言うと、あたしらは悪魔と人間のハーフ」
「しずくの言う通り、僕たちは、悪魔と人間のハーフだ」
しずくと黎夜がさくっと言ってしまった。
紗綾たちは、京一郎の反応をじっと待つ。
「…知ってた」
「そっか〜知ってたんだ〜…って、えええええええ!!!?」
と、紗綾が超驚いているにも関わらず。
「いつ知ったんだ?」
またまた黎夜がさくっと尋ねる。
「この前、レイヤが倒れたとき…一言あいさつしてから行こうと思って…そしたら…」
「…なるほど」
黎夜としずくは納得しているが、紗綾は気が気でならない。
(ちょっとーっしずくちゃん、レイヤくん、もっと緊張感持ってよ!)
「…あの…鳴神さん、これからも、その、仲間でいてくれますか…?」
紗綾がためらいがちに京一郎に問う。
「・・・」
なんて答えればいいか分からなかった。
自分は、信用されていないのか、そんな思いがこみ上げて来て…。
「俺は、信用されているのか…?」
思わず、ぽろっと言ってしまった。
紗綾たちは、きょとんとしてしまう。
「…え?もちろんです!だって、一緒に戦ってきてくれたじゃないですか!」
「・・・そうか」
いままで…分からなかった。
不安だった。
みんなを信用していたからこそ、悲しかった。
「信用して、いいのか…?」
「もちろんだ!でもさ…京一郎はどうなんだ?」
今度は、徹平が京一郎に問う。
「俺は…みんなのこと仲間だと思っていた。だから…悲しかった」
「…ごめんなさい、今まで黙ってて…。あの、これからも、仲間でいてもらえますか?」
「…ああ」
そう言った京一郎は、珍しく、少し照れたような、にこやかな笑顔だった。
- Re: 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 ( No.63 )
- 日時: 2013/12/17 18:06
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: CN./FYLZ)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
ここは、ウィンドミル。
今は、6時ごろ。小学生が外に出る時間ではない。
「…あ———っ!」
「うわぁっ」
バサバサバサ—————ッ!
紗綾の大きな声に驚き、黎夜が本を下に落とす。
紗綾と黎夜がいるのは、休憩室。
いつもなら店の手伝いをしているが、悪魔との戦いで精神的にも疲れていたので、伊吹がやらなくていいと言ってくれたのだ。
「サーヤ…どうしたんだ?」
黎夜は、とりあえずお茶を一口飲む。
「破魔の笛、落としちゃった!」
「え—————!?」
ブッと黎夜がお茶を吹きだす。
「ゴホッゴホッ…たぶん、あの公園だ。行こう」
「うん…」
ドタドタドタッ
急いで階段を駆け下り、伊吹に声をかける。
「伊吹さんっちょっと出かけてきますっ」
「え?ああ」
そして、急いで公園に向かう。
ゼーハーゼーハー・・・
「あっあったぁ!」
「じゃ、戻ろう」
公園に着いてから、約1分。
早くも笛を見つけ、紗綾たちは帰ろうとしたが。
「…?声がする」
紗綾たちはそっとそこに近づいていく。
そこにいたのは…
「…しずくちゃん?」
しずくが、歌って、踊っている。
踊るというよりは、舞う、という感じで。
♪悲しみに溺れて光もなにも見当たらない
闇に溺れたわたしはなにもかも失った♪
♪大切なあなたは闇にとらわれ
ここにあるのは悲しみだけで♪
♪泣いても泣いてもどうにもならない
傷が深まる それだけで♪
♪あなたを探す そのために
故郷を離れ旅に出る♪
♪それでもあなたは見つからない
あなたの笑顔が見たいのに♪
♪ああ———思い出の中のあなたは
いつもいつも笑っていたね♪
♪いつものことがなくなって
わたしの笑顔は消えていた♪
♪ああ———あなたの笑顔は
わたしを支えていた なのに♪
♪あなたは闇にとらわれて
ずっとずっと帰ってこない♪
♪お願い———お願い———
これだけでいいから♪
♪わたしの大切な人を
返して———♪
その美しくきれいな歌は、とても悲しくて。
すぐに分かった。しずくが波香を想って作った歌だと。
「し…ずく…ちゃ…」
泣きそうになる紗綾を、黎夜がそっと抱きしめる。
「紗綾…大丈夫。君には、僕がいる。しずくのことも、もちろん支える。」
黎夜が、初めて「紗綾」と呼んだことに、紗綾は多少驚いたが。
紗綾も、黎夜やしずくのことを支えたいのは変わりない。
それに、「サーヤ」ではなく、本当の自分を認めてくれた気がした。
「うん、わたしも支えるよ。黎夜…」
しずくは、泣いていた。
その泣きながら歌っている姿は、儚くて。
しずくを支える、そう決心したけれど。
今にも、涙と一緒に消えてしまいそうで、紗綾はなんだか怖くなった。
- Re: 魔天使マテリアル 「涙のしずく」 ( No.64 )
- 日時: 2013/12/17 19:01
- 名前: 黎架 ◆TOPGoZZOfw (ID: TFVRu1Ih)
サーヤがレイヤのこと、呼び捨てにしてる!!
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