二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】
日時: 2015/03/09 14:31
名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: pLBaa8kf)


1年前に止めてしまった物語。
また書きたいと思ったので、1からリメイクしようと思います!

▼ 注意
# 真選組メイン
# 原作/アニオリ沿い(時々主オリ)
# 主人公はオリキャラ
# 全体的にくだぐだ
# 下ネタもちろん
# 原作沿いでも変えてる場面あり



▼ お客様
花火様
楼蘭様
ねね様
吏影様
瑠々様
リーフ様

_

Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.28 )
日時: 2014/02/24 17:26
名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: R1HrIXSx)




近藤局長に幸あれ…((
この兄妹、たくさん絡ませたいと思っております…!
仲良しな兄妹っていいですよね←
ありがとうございます!頑張ります!
>花火さん


初めまして!
可愛いなんて言ってもらえて嬉しいです(^-^)
そんなの全然構いませんよ〜今の作品を気に入って頂けたら幸いです!
万歳いただいちゃいました!ありがとうございますっ
>吏影さん

Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.29 )
日時: 2014/11/30 23:03
名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: jCCh2JPd)





兄とは実に3年ぶりの再会だった。
3年と言葉にするのは短く聞こえるけれど、私にしてはとても長かった。
どれだけこの日を待ちわびていたことか。

真選組に入っていなかったのは予想外だったし、まさか道場に住んでいたとは。( あれ、そしたら私、真選組に就いた意味… )


話したいことが山ほどあったが、また明日ゆっくりと二人で話をしようと約束をして、恒道館を後にした。



第3訓 地元にテレビ局がくるとテンション上がる (1)



翌日。
6時ピッタリに起きた私は寝巻き甚平から普段着甚平へと着替え、朝食を済ませて門前の掃除をしていた。
するとそこへロケバスらしき車がやってきて、中からカメラや照明を持った人たちが出てくる。

え、なになに?


「おはようございます、大江戸テレビです。今日はよろしくお願いします」


ちょんまげを結った男の人が会釈をする。
つられて私も会釈をし返したが、頭の中はハテナでいっぱいだ。


「テレビ?」
「はい。密着取材24時というものをやらせていただくお話を…」


聞いてねェェェ!
初耳なんだけど! ちょっとそういうの誰か言ってよバカ!!

ていうか男の人の横にカメラさんがいるんだけどさカメラ回ってない? 私撮ってんのもしかして?


「あ、ああそうなんですか! てかカメラ回ってます?」
「貴方は女中さんですか? ずいぶんとお若いですねェ」
「新人なんですけどね。てかカメラ回ってますよね?」


来て早々私撮ってるよカメラさん。
ちょんまげも無視すんなよ。


「おい、何やってんだ」


後ろから声が聞こえ、振り向くと土方さんと近藤さんが歩いて来ていた。


「大江戸テレビの方々です。私来るって聞いてないんですけど」
「そりゃ言ってねーからな。話が決まったのはお前が来る前のことだし」


いや、昨日くらいに言えよな。

近藤さんはテレビ局の人と挨拶をしたり名刺交換をしている。
それから何やら軽く話をしたあとにこちらを振り返り、


「それじゃあトシ、頼んだぞ」


と笑顔を浮かべた。
ん? 頼んだぞ?


「ああ」
「近藤さんテレビ出ないんですか?」
「今日は朝から大事な用があるとか言ってな」
「そうなんですか。あ、私も昼から用事あるんでお仕事休ませてもらいますね、それじゃあ」
「おう。…って、おいゴルァ!」


逃げるが勝ち。









「へえ、じゃあ鈴もテレビ出るんだな! 録画しよ」
「いや普通にカットだろうね」


土方さんと佐藤さん(先輩女中)にバレないよう屯所を抜け出し、蘭蘭蘭という飲食店で兄と会う。密会?


「兄ちゃんの奢りだから一杯食えよ!」


向かいに座るお兄ちゃんは、満面の笑みでそう言った。眩しい。
私はこういう懐の広い人と結婚したい。聞いてないって?


「マジアルか? さすがネ」

「「…え?」」


少女の声が聞こえ、兄の隣を見ると。

チャイナ服を着た女の子が平然とした顔でメニューを眺めていた。


「悩むアルな〜、でも食べ放題なんだよネ? それなら迷う必要ないカ」
「おま…なんでここにいるんだよ、神楽ちゃん」
「お兄ちゃん、知り合い?」


うん、と兄が頷く。


「万事屋って店の従業員」
「玲、誰アルかこの子、私というものがありながら浮気アルか!?」
「誤解まねく言い方やめろバカ、コイツはね俺の妹の鈴」


神楽ちゃん、と呼ばれた少女が「妹? 」と私に目を向ける。
そして兄へと視線を戻し、また私に視線を向け…を繰り返した。


「言われてみれば似てるアルな! 私神楽いうネ、よろしくナ鈴」
「うん、よろしくね神楽ちゃん」


何かよく分からないけれど私には友達が出来たようだ。
…何気に江戸に来ての友達って初めてじゃない? あ、嬉しい。


「神楽ちゃんがここにいるってことは…銀さんや新八くんも来てんの?」
「おうヨ、向こうの席座ってるアル。姉御も」
「お妙ちゃんも?」


お妙ちゃん…ってのは近藤さんの想い人か。
で、ギンサン、シンパチクン?
誰ですか、私だけ置いてけぼりなんですけれども。
きょとりとした表情で黙っている私に気付いた兄は、「あ、ごめんな」と苦笑を浮かべる。


「挨拶しときたいから鈴も来てくれる? いずれ紹介しようと思ってたんだ」


そう言いながら席を立つ兄につられ、うんと頷き私も立ち上がる。
神楽ちゃんについて行くと、四人用のテーブル席にお妙ちゃんとメガネの少年、そして銀髪の男の人が座っていた。


「銀さん、こんにちは」
「んあ? おー、玲か。あれれ? 女連れかよお前、ったくチャラつきやがって」


銀さんと呼ばれた銀髪の男は頬杖をつきながらじとりと兄を見据える。
その向かいに座っていたお妙さんが、私の顔を見て「あら、貴方は…」と口を開いた。


「鈴ちゃん、よね?」
「あっ、はい」
「ふふ、昨日玲さんから名前聞いたの。銀さん、この子玲さんの妹なのよ」
「妹ォ? へえ確かに似てんな」


神楽ちゃんと同じようなことを言いながら、銀さんはまじまじと私の顔を見つめる。
するとおもむろに懐から名刺を取り出し、私へ突き付けた。


「坂田銀時ですぅ、頼まれたら何でもやっちゃう万事屋経営してるんで、よかったらご贔屓にィ」
「あ、どうも。名刺は無いんですけど真選組女中の御白鈴っていいます」


何でも屋、か。
こんな仕事もあるんだなあ。
そう思いながら名刺を受け取る。


「で、なんで万事屋とお妙ちゃんがここに?」


兄が小首を傾げて問うと、銀さんはソファの背にもたれお妙さんを指さし言う。


「一丁前にストーカーされてんだとよ。それで万事屋にどうにかしろって言うの」


瞬時に目を逸らした。
心当たりがありすぎて何故か物凄く申し訳ない気持ちになる。
私の上司がストーカーで本当すみません。


「ああ…近藤さんね。真選組の」


兄も苦笑を漏らす。

お妙さんの顔が見れない。私は悪くないんだけど! 私は悪くないんだけど何故か見れない!


「ふふ、鈴ちゃんは全然悪くないわよ」


私の欲しい言葉をくれたお妙さんは、くすりと笑う。


「でもね、最初はそのうち諦めるだろうと思ってたいして気にしてなかったんだけど…どこ行ってもアイツの姿があって ホント異常なのよ」


困ったように眉を下げるお妙さんに対し、坂田さんはさほど興味なさげに頭をかく。


「えーと…なんだっけ、甚平女もそのストーカーと同じ真選組なんだろ? ガツンと言ってやったらいいんじゃないの」
「え? 甚平女って私? 鈴なんですけど。てかそれでストーカーやめるなら今こんなに困ってませんよお妙さん」


現に昨日近藤さんを連れ帰ってから、土方さんが説教じみたことを浴びせていたのにも関わらず懲りてないようだし。


「んだよ、つーかそんなの俺にどーしろって言うの。仕事の依頼なら出すモン出してもらわにゃ」
「銀さん、僕もう2ヶ月給料もらってないんスけど。出るとこ出てもいいんですよ」
「ストーカーめェェ!! どこだァァァ!! 成敗してくれるわっ!!」


何この態度の変わりよう。
扱いやすいな坂田さん。


「なんだァァ! やれるもんならやってみろ!!」


銀さんが叫ぶなり、他の人様のテーブルの下からガタガタと出てきたストーカー。もとい近藤さん。


「…近藤さん」
「あ、鈴ちゃん。…いやちょっと待ってそんな冷たい視線向けないでお願い!」


まさかここにいたなんて。
なに、朝土方さんが言ってた大事な用事ってこのこと?
…コレは土方さんに報告だな。


「そういえば玲さんと鈴ちゃんは2人だけでゆっくりお話するんじゃなかった? 私たちは放っておいて席に戻りなさい」


不意にお妙さんがそう言うと私と兄の背中をポンと押す。
そうだった忘れてた。

確かに貴重な時間だし、ここはお妙さんの言う通り席に戻ろう。
兄と目を合わせ互いに頷くと、その場を離れ元の席に戻った。





( ストーカーと呼ばれて出てくるとは、バカな野郎だ。己がストーカーであることを認めたか? )

( 人は皆、愛を求め、追い続けるストーカーよ )


Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.30 )
日時: 2014/04/06 13:12
名前: 瑠々 ◆sZgkRcXqJk (ID: fIG41VUw)


久しぶり!いちか様とお見受けします←
忘れてるかなー、と思いつつコメントしましたw

受験終わって久しぶりにカキコに来たらリメイク版?があったので「よっしゃああ!」ってなったww

相変わらずおもしろいね!
またこれからリアが忙しくなるのでなかなか来れなくなると思うけど更新頑張ってねヽ(^o^)丿

Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.31 )
日時: 2014/04/07 01:02
名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: .SNh9hb2)



ひっひひ久しぶり!!!(;ω;)
いちかですいちかです!
忘れてる訳がない前に来てくれたお客様はみんな覚えてます(どや)←

受験お疲れさま!
私も前みたいになかなか更新出来ないけど頑張るねっ
ありがとうヽ(^ω^)ノ!

>瑠々

Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.32 )
日時: 2014/05/25 01:39
名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: .SXp3Aa2)






「…お兄ちゃんは、なんでお妙さんと一緒にあの道場に住んでるの?」
「詳しく言えば、お妙ちゃんと新八くんと…だけどな。あの二人姉弟だから」


兄は先ほど店員が持ってきたウーロン茶を一口飲めば、「話せば長くなるんだけど」と苦笑する。



第3訓 地元にテレビ局がくるとテンション上がる (2)



ーーー3年前



「…ここが、江戸」


電車を降り、駅を出たそこに広がるのは地元と全く違う景色。
空には無数の飛行機が飛び交い、ビルの数も遥かに多い。

まず空気が違う。なんだこれ、地元の方が澄んでいるということが痛いほど分かる。
まあ、あそこは田舎だからか。



さて、これからどこに向かおう。
武士に憧れ江戸まで来たものの、到着してからを全く考えていなかった。

まず武士ってどーやってなるんだよ。


「……」


ぐう、と腹が鳴る。
とりあえず腹ごしらえだな、うん!



数十分ほど歩いたところに、ひとつの喫茶店が見えた。
ここでいいか、などと思いながら戸を引いた、その時。


「おめっ 今時レジ打ちなんてチンパンジーでも出来るよ!! オメー人間じゃん! 一年も勤めてんじゃん! 何で出来ねーんだよ!!」


店長らしい男から、少年に対しての怒声が聞こえた。


「す…すみません、剣術しかやってこなかったものですから」


メガネをかけた少年は罰が悪そうにそう述べる。
しかしその言葉が店長をより苛立たせたのか、


「侍も剣ももうとっくに滅んだんだよ!! それをいつまで侍気どりですかテメーは!!」


と、少年の頬を思い切り殴った。


おい、なんだよこの店、やべーよ。

俺は店に立ち入ることも声をかけることも出来ずに、ただ戸を開けたままポカンと立つ。
向こうも俺の存在には気付いていないようだ。



「オイオイ そのへんにしておけ店長」


テーブル席の方から声がしたと思えば、人間ではない虎の姿をした生物がタバコを片手にしていた。


「オイ少年、レジはいいから牛乳頼む」

「あ…ヘイ ただいま」


そう返事してメガネの少年はゆらりと立ち上がる。


「旦那ァ 甘やかしてもらっちゃ困りまさァ」

「いや 最近の侍を見てると、廃刀令で刀を奪われるわ職を失うわ、なんだか哀れでなァ」


虎はタバコをふかしながら悠々と話し始めた。


「我々が地球に来たときばかりの頃は、事あるごとにつっかかってきたんだが…こうなると喧嘩友達を無くしたようで寂しくてな」


メガネの少年はお盆に牛乳の注がれたコップを乗せて虎の座る席へと向かう。
そして虎の傍へと来た少年の足を 虎の足が引っ掛けた。
当然少年は前へと転び、辺りに牛乳を撒き散らす。


「つい ちょっかいだしたくなるんだよ」


そう言って虎は笑った。
同席していた虎たちもワハハと笑い出す。



(……なんだ、コレ)


胸糞悪いな。

さすがに見ていられず、店の中へと一歩踏み出したその時。



「おい」



ひどく不愉快そうな、低い声。
それは少年と 少年の髪をつかむ店長の目の前に立ちはだかった、一人の男から発せられたもので。

その男を見て、まばたきをした次の瞬間には、店長が殴り飛ばされていた。


「なっなんだ貴様ァ!!」
「廃刀令の御時世に木刀なんぞぶらさげおって!!」


虎たちが騒ぎ出す。


「ギャーギャーギャーギャー やかましいんだよ。発情期ですかコノヤロー」


木刀を右手に、銀髪の男は発情期という単語だけで虎たちの言葉を片付けた。

左手には空の容器。パフェでもあったのだろうか。


「見ろコレ…てめーらが騒ぐもんだから 俺のチョコレートパフェがコレ…」


「まるまるこぼれちゃったじゃねーか!!」


そう言うやいなや、銀髪の男は一人の虎の頭を木刀で殴り倒した。


「俺ァなァ!! 医者に血糖値高過ぎって言われて…」


残った二人の虎が慌てふためくも、男はお構いなしに木刀を振りかぶる。


「パフェなんて週一でしか食えねーんだぞ!!」


男が二人の間を通り抜ける、俺にはそう見えただけであったが。
バタリと虎たちは地に倒れた。
…なんだ今の、なにがどうなって…。



「…すげェ」


ぽかんと開いた口から、自然と声が漏れるのが分かった。



( 見とれてしまったんだ、おそらく )



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