二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】
- 日時: 2015/03/09 14:31
- 名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: pLBaa8kf)
1年前に止めてしまった物語。
また書きたいと思ったので、1からリメイクしようと思います!
▼ 注意
# 真選組メイン
# 原作/アニオリ沿い(時々主オリ)
# 主人公はオリキャラ
# 全体的にくだぐだ
# 下ネタもちろん
# 原作沿いでも変えてる場面あり
▼ お客様
花火様
楼蘭様
ねね様
吏影様
瑠々様
リーフ様
_
- Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.18 )
- 日時: 2014/01/05 01:22
- 名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: q.GNWgNw)
洗濯物も無事すべて干し終わり、夕飯の支度までの間休憩を貰えた。
ちょうどザキさんが暇そうだったので(本人否定)、少しお話をすることに。
縁側に腰かける。
その傍らにはザキさんの破れたシャツが佇む。それはどこか儚げな雰囲気を醸し出していた。
第2訓 すべて笑って流せばいいさ (2)
「そういえば、ザキさん。ひとつ質問いいですか?」
「なに?」
「御白玲って、知ってます? 真選組にいるはずなんですけど」
御白玲。
私の兄の名前だ。
これがずっと聞きたかった、
どこにいるのか今すぐ知りたい、
そのために私は真選組に入ったのだ。
だが、返ってきた答えは軽く想定内のものだった。
「ミシロレイ? …ごめん、知らないな。なんせ隊士は100人以上いるから全員の名前は把握出来てないんだ」
「…そうですか、ですよね」
…ということは、あまり位の高い役職についているというわけではないのか。隊長とか。
この広い屯所内で遭遇する確率なんて低そうだし…うーん、難しい。
ま、地道に頑張るか。
近くにいるのに会えないだなんて、かなりもどかしいけれど。
小さく溜め息をついたと同時に、一人の男が通りかかる。
「御白、山崎」
「げ」
「副長」
「御白てめー今”げ”って言わなかったか”げ”って」
やだな土方さん
被害妄想もほどほどにしていただきたい。
「お前ら仕事はどうした」
「私は夕方まで休憩貰いました、佐藤さんより直々に。ザキさんは知らないですけど」
「なんかやめてよその言い方。副長、俺もちゃんと仕事片付けましたよ!」
そう言う私たちに、土方さんは「そうか」と小さく頷いた。
「じゃあどっちか使い頼まれてくれねーか」
「あっ私ポチの散歩しなくちゃ。よしポチいくよ」
「おいコラ逃げんな! ポチなんて飼ってねーだろ!」
即その場を離れようと立ち上がった私の後ろ衿を副長がつかむ。
くそ、こうなったらもう逃げれん。
やだようお使い行きたくないよう! めんどくさい!
「なんですかどーせパシリでしょ、女中はパシリじゃないですよ土方さん」
「パシリじゃねェお使いだ。御白でも山崎でもどっちでもいい。マヨネーズ買ってこい」
「だからそれをパシリというんだよ」
「副長命令だ」
「職権乱用はんたァァい!」
てかなんでマヨネーズなの!?
マヨラーなの!? そうなの!?
せめてもの反抗で土方さんの足を踏む。すると頬をつねられた。
くっそコイツ容赦ねェマジで! 痛い!!
地味に踏む力を強くしていくと、頬の痛みも増す。
いってェェェェェ
「まあまあまあ、やめましょうよ二人とも! こうなったらジャンケンしよう鈴ちゃん」
「ジャンケン?」
ザキくんは「うん」と頷くと、私にだけ聞こえるように耳打ちする。
「だってしょうがないでしょもう。どっちかがパシられるしかないよ」
「確かにそうですけど…」
納得のいかない私だが、ザキさんが「じゃーんけん、」とジャンケンを始める素振りを見せたので、仕方ないと溜め息をつく。
「ポン!」
その結果。
私がグーで、ザキさんがパー。
はいコレはつまり……?
ザキさんは申し訳なさそうな、けれど明らか嬉しそうな表情を浮かべた。
「ゴメンね鈴ちゃん、行ってらっしゃい」
「こんのザキヤマ後で覚えてろですよ」
「じゃあ御白、マヨネーズな。あ、2分の1とかダメだから」
はやくしろ、と副長に背を押され渋々廊下を歩き出した、その時。
「あれ? 土方さんにザキ、鈴。何してるんですかィこんなとこで」
「あ、沖田さん聞いてくださいよ! 土方さんがパシリしてくるんです!」
「パシリじゃねーお使いだつってんだろ」
「パシリ? まったくコレだから土方コノヤロー死ねばいいのに」
「オイ今なんつった総悟」
いーえ何にも、と沖田さんは土方さんと目を合わさないままいつもの無表情で言う。
「鈴がパシリでいなくなるってんならしょうがねェ、ザキでいいや」
「…俺? どういうことですか?」
「テレビで変てこペットグランプリってのをやるらしくて、優勝者には豪華賞品があるらしいんでィ。ペットになりなせェ」
………。
沖田さんのその発言に、その場の空気が一瞬にして凍りつく。
ザキさんの顔を見やると、何とも言葉で表現しづらい表情をしていた。
ふと目が合う。全力で助けを求める目だ。
「…鈴ちゃん、やっぱり俺がお使いに」
「いってきまーす!!」
「鈴ちゃァァァん!!」
フォーエバーザキ。
- Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.19 )
- 日時: 2014/01/05 01:28
- 名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: q.GNWgNw)
あーザキさん大丈夫かな。なんか悪いことしちゃったなー。
まあジャンケンしよって言ったのはザキさんだし、勝ったのもザキさんだし。
私は負けてパシられてるだけ。よし私は何も悪くない!
第2訓 すべて笑って流せばいいさ (3)
大江戸マートの店内でそんなことを考えながら、ふとアイス売り場を横切ろうとした時。
高級アイス、バーゲンダッシュがラス1なのが目についた。
ラストのひとつって何だか無性に買いたくなってしまう。
私はバニラ味と記されたそれに手を伸ばす。
…と、他の誰かの手とぶつかった。
あ。と思って顔を上げると、隣にいたのはとてもキレイな女の人だった。
「ごめんなさい」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
女の人は柔らかな笑みを浮かべる。
…が、その白魚のような手からはバーゲンダッシュを離そうとしない。
「あー…いや、私の方がごめんなさい。コレね私が先にとっちゃったんでコレ」
「そんな謝らないでください、絶対私の方が先にとってたのでコレ、ごめんなさいね」
ぐぐぐぐぐ、と互いに謝りながらもバーゲンダッシュを譲るまいと引っ張り合う。
なんだこの人、めっちゃ美人なのにめっちゃしぶとい!
女の人は微笑みながら言う。
「私バーゲンダッシュ求めてコレで五軒目なんです」
マジかよ嘘だろ! どんだけ好きなの!
てかどんだけ売り切れてんのバーゲンダッシュ!
「い、いっやー、私なんか十軒目なんですよ」
「あら? 十五軒目だったかしら」
嘘つけェェ!
私も嘘だけどさ!
それから五分ほど、このバーゲンダッシュを求めて何軒目かを言い合っていたのだが、私が五十軒目だと言った時
「お妙さん!」
と聞き覚えのある声がこちらに向かって発せられた。
私はお妙さんじゃないし、じゃあこの女の人がお妙さんなのか。と思いながら、彼女を呼んだ人間へと顔を向ける。
そこに立っていたのは、
「お妙さん、そのバーゲンダッシュはそちらのお嬢さんに渡して貴方はこの僕を…」
バーゲンダッシュのコスプレをした………え? 近藤さん? 近藤さん??
「…近藤さん」
「…え!? 鈴ちゃん!? なんでこんなトコに!」
「いやこっちのセリフですよ! なんですかそのカッコ気持ち悪い!」
「あっ! こ…これは誤解だ!」
「誤解もクソもねーだろこの変態! あの、お妙さんでしたっけ。コレやっぱいらないですさよなら!!」
お妙さんと呼ばれた女の人に先ほどまで取り合っていたバーゲンダッシュを押しつける。
そして走ってレジまで行き、マヨネーズを見せながら「支払いはあのバーゲンダッシュ男が」と局長を指さした。
店員はいきなりのことでポカンとしていたが、気にせずそのまま大江戸マートを出る。
…うっわ何あれ、もう近藤勲という人間が分からないよ。
今度からどう接すればいいんだろう。
ぐるぐると頭を悩ませながら、早足で屯所へと戻った。
「——というわけなんですよ。どう思います土方さん」
「どう、と言われてもな…」
眉間にしわを寄せながら、土方さんは私が買ってきたマヨネーズをすする。
直接すするのやめない? いやマジで。
「ていうか、そのお妙さんって近藤さんのどういう人なんですかね? 恋人?」
「いや、果てしなく片想いだろうよ。被害届出されてるし」
そう言って、土方さんはマヨをすするのをやめて机の引き出しから一枚の紙を取り出す。
マジでか、と覗いてみると確かにそれは被害届で、ゴリラにストーカーを受けているだのゴリラが気持ち悪いだの近藤さんらしき人の悪口がビッシリと書かれていた。
「でも土方さん、なんでこのゴリラが近藤さんだって分かったんですか」
「ンなこと簡単だろ。本物のゴリラにストーカーされてるわけじゃねェんだ、人間でゴリラっぽい奴と考えたら…」
「…なるほど」
あれ、簡単に納得できるなんて不思議だな。
( とりあえず注意はしといたんだが、無駄みてーだな )
( バーゲンダッシュのコスプレするくらいですからね )
- Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.20 )
- 日時: 2014/01/05 11:29
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: iHur2k3D)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11743188081.html
バーゲンダッシュのコスプレww
近藤さんはやっぱ近藤さんですね(´∀`)ww
鈴ちゃんの可愛さに毎度癒されてます((←
- Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.21 )
- 日時: 2014/01/05 11:54
- 名前: 楼蘭 (ID: k7pNoPCO)
ちょっ!?
ザキぃぃぃ!?Σ(゜д゜lll)
政府の犬がまさかのどエスのイヌになりさがっちまったぁぁぁぁ((殴
- Re: 【銀魂】 真選組女中の非日常 【原作沿い】 ( No.22 )
- 日時: 2014/01/11 23:47
- 名前: 星名 ◆iUiUYbrqM6 (ID: ysp9jEBJ)
安定の近藤さん、そんな貴方も好き…です←
癒しだなんて恐れ多い逆にストレス溜まってないでしょうか!←
もっと花火さんを癒せるよう頑張ります(´◡͐`*)
>花火さん
どっちみち犬っていうね!!←
ザキの扱いがひどいなって自分でも思う今日この頃です…((
>楼蘭さん
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12