二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 桜とハスキス
- 日時: 2016/02/17 15:58
- 名前: ギューバッド (ID: ltRlmf2I)
はじめまして、ギューバッドです。私、学生だから変な所があると思うので、そのときは教えてくださいね♪では、あとで小説を投稿しまーす!
よろしくお願いします*
今までの話と魔法一覧
第1章 >>1.桜
第2章 >>2.夢魔学校
第3章 >>13.ラジコプター
第3章 >>22.第三章の続き
第3章 >>26.第三章の続き
第4章 >>29.オリエンテーリング
第4章 >>36.第四章の続き
第4章 >>40.第四章の続き
第5章 >>43.藤原拓斗
第5章 >>47.第五章の続き
第5章 >>48.№47の続き
第6章 >>50.5人の転入生
第6章 >>55.第六章の続き
第6章 >>59.第六章の続き
第6章 >>62.第六章の続き
魔法一覧 >>52
- Re: 桜とハスキス〜と砂時計〜 ( No.1 )
- 日時: 2015/08/24 18:15
- 名前: ギューバッド (ID: bSLQhqZo)
では、書きます。
1.桜
ここ、三日月リゾートにきていたのは中村小学校5年生だった。6月3日火曜日、五年二組の富良野桜は宿泊学習の10班だった。班長は今崎裕介、副班長は相原凜、時計係は富良野桜、食事係は佩度悠也、記録係は佐々木真奈、橋本元輝の、6人メンバーだ。実は…桜は悠也に好意を抱いていた。前、ショッピングセンターのエレベーターで転びそうになった桜を支えてくれたのだ。その悠也と一緒の班で桜はドキドキしていた。
今、標高5062mの森三次岳を登って三日月リゾートにやっときた所がだ。くたくた。苦労…。ネガティブな言葉しか考えられない。あまりにもぼーっとし過ぎて、それからの記憶はない。でもはっと我に返ると、もう、入所式が終わり、1列になって凜の後ろを歩いていた。部屋は10班全員で使う。裕介が部屋番号を確認した。{110}と書いてある。
「じゃあ、入浴の用意をして3分後、ここに整列!」
裕介がきびきびと指示する。皆はうなずき、せっせと自分のバックからタオルやシャンプーを取り出す。桜もリュックの中をごそごそ探す。お風呂ってどんな感じなのかな。桜は胸をはずませながらゆっくりと列にならぶのだった。
うわぁ。さっぱりしたー。お風呂は桜の想像以上にきれいで、広くて、ゆったりできた。他の女子たちは泳いだり、鬼ごっこをしたりしていた。さらには、壁ごしに男子のふざける声も聞こえる。でも、桜は目をつぶって、色々なものの声を聞いてみた。お湯の声、水の声、そして皆の心の声…。桜は他の皆には出来ない、能力をもっていた。
10分ほどであがって部屋に戻ると、男子はとっくにいた。ベッドは二段ベッド3つあった。決まったベッドに寝転がると、桜は目をつぶった。
桜はクールで、成績は学年で一番、音楽以外は全て二重丸だ。そんな彼女には重大な秘密があった。それはーー中村小学校とは別に、『夢魔学校』の高等部に所属ししていることだ。そのきっかけとなったのは、大雪の降る、1月のある日の夜中だったーー。
どうでしょうか?
これにて第1章が終わりです。どんな感想でもいいです。コメントお願いします♪
- Re: 桜とハスキス ( No.2 )
- 日時: 2015/07/29 19:53
- 名前: ギューバッド (ID: bSLQhqZo)
2.夢魔学校
「いつまでも起きてないで、早く寝なさい!」
桜の母、富良野陽子の声が部屋中に響く。もうすぐ二年生になる、一年生の三学期。その頃の成績はひどく、体育以外は二重丸がついたことがなかった。桜は努力家で、クラスで一番頭のいい相原凜の五倍もの時間を勉強にささげていたが、成績はいっこうに伸びない。結局1日の勉強時間は、10時間をはるかに超えていた。
夜中は勉強してる、そんな普通の1日の夜だった。ふと、ゴミ箱の横を見てみると、一枚の小さな紙切れがあった。
『アナタヲムマガッコウニショウタイシマス。』
最初、意味が分からなかったが、とりあえず寝ることにした。目をつぶると、すぐに夢の世界に入っていった。
「ようこそ、夢魔学校入学生諸君。」
どうやらこの人が校長先生らしい。
「この学校の生徒たちには、米国の名前がつけられます。今年は実戦担当のシェイプ・ティアリー先生に名前をつけていただきます。」
すると、ティアリー先生は一歩前にでて、列の左から名前を言っていった。
「あなたは、ジョージ・ブルーム!」
盛大な拍手がわき起こる。
先生が他の皆の名前を言っている時、意識が飛びそうになった。
ついに桜の隣の男の子の番だ。
「あなたは、イーグル・ノーセス!」
拍手。その男の子は頬を赤く染めて、笑っている。いよいよ次は桜の番だ。
「あなたは…うーん。ハスキス・クローバー!」
先生、何で私の名前だけ迷うんですか?と心の中で叫びつつ、思った。隣を見てみると、その子がウィンクした。ハスキスは心が暖かくなったように感じた。
いつの間にか名前の発表が終わると、杖が渡された。杖には自分の名前がほってある。皆は、オレンジや水色などとてもシンプルな色だったが、ハスキスだけは透明それかな薄い桃色のうえに、金箔がかかっており、杖の先には水色の雪の結晶があった。さすがにみんなも驚いている。そこで、ティアリー先生が男の先生に呼ばれたようで、慌てた様子でその場をあとにした。
「どうも、お嬢様娘。」
派手な格好をしている女の子が言った。ハスキスには、それが嫌味に聞こえた。
「私はエリザベス・フラワー。名家に産まれたの。私の杖はこれよ!」
そして高々と挙げた自慢の杖を見て、ハスキスは吹き出しそうになった。なんと、その杖は、両脇に濃いピンクのフリルがついた、超ハデハデな杖だったからだ。
「何?なんか文句あるの?」
フラワーはドスの効いた声でハスキスを睨んだ。
「い、いや、なにも…」
「皆さん、早速魔法を一つ教えます。では、近くの人とペアを作ってお互いのパジャマに魔法をかけてください。呪文は『サザンカ』です。練習開始!」
いつの間にか戻ってきたティアリー先生が言った言葉でハスキスはやっと自分がパジャマ姿のことに気付いた。その時、
「すいません、クローバーさん。僕とペアを組んでくれませんか?」
さっき隣にいた男の子、イーグル・ノーセスがすまなそうにきいた。
「いいですよ。喜んで。」
他の皆に声をかけるのもなんなんで、イーグルの誘いを受けることにした。
「サザンカ!」
先にハスキスが試してみた。すると、イーグルの服が制服らしき服に変わった。
「すごい!」
イーグルが言った。
「クローバーさん、出来ているのは、どうやらあなただけのようです!」
「え?」
周りを見回してみると、出来ている人が他にだれもいない。ただ二人を除いては。
「ブルームとフラワー!」
と、叫びそうになったのをぐっとこらえた。
「次、僕の番です。サザンカ!」
ハスキスの服が制服に変わった。彼女は驚いた。
「ノーセスさんも出来ているよ!」
イーグルも驚いているみたいで、口をぽかんと開けている。
「やったじゃない!イーグルこそ、すごいよ!」
そして、ハスキスは言った。
「あと、ハスキスでいいよ!」
そして、二人は顔を見合わせてニコッと笑った。
「桜〜起きなさい!」
お母さんの声だ。夢だったんだ。枕元をみると、杖があった。まさか!とはおもったが、何度見ても同じだった。それからは、毎日、夢魔学校に行くようになった。
そんなことを思い出していると、なんだか眠くなった。そしてすぐ、桜は眠りについた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15