二次創作小説(紙ほか)

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あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ
日時: 2016/09/08 17:59
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

はじめまして小鈴と申します。さて小説はこの話で三作品目になります。初めての作品は複雑、ファジー小説にのせています。よろしかっらそちらもお願いします。つきましては新しい話を書こうと思います。
薄桜鬼のメンバーを使わせていただきますが、駄文ですのでつっこみはなしでお願いします。
〈あさきゆめみし〉

設定。
時代背景は近未来。薄桜鬼のメンバーは軍人の扱い。主人公は少女。人と吸血鬼の話。


詳しくは書きながら付け足していく予定です。

オリジナル。
如月 芹〈きさらぎ せり〉リーダー。人。
浅黄 姫香〈あさぎ ひめか〉優しい娘。人。
桐谷 未羽〈きりたに みう〉顔つきを変えない。人。
立花 咲〈たちばな さき〉笑った顔しかできない。人。
天斗〈たかと〉吸血鬼の頂点に立つ男。残酷。吸血鬼。
和叉〈かずさ〉礼儀正しい。黒スーツ。吸血鬼。
東間〈あずま〉自由人。好きに生きる。吸血鬼。

今はここまでです。

Re: あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ ( No.4 )
日時: 2016/09/08 17:50
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

「皆。如月さんたちを信じましょう」
女性は凛とした声を上げ落ち着かせていた。それは妙さんという人だった。
「兎に角、彼らがいるといわれている場所に向かいます」
皆がようやく落ち着いて席に着くと雨の音が聞こえてくる。ひゅんと風の音がした。バスの上にドンと何かが降り立つ音がした。バスが揺れた。また悲鳴が上がる。
「ひゃはははは」
耳障りな声がした。
「うまそうだ」
「うまかろうな。女・・・それに子供がいる」
「ああ。それに雪村の女もいるとは、さあ、お前たち久し方の御馳走だ。思う存分食らうがいい」
奴らにとってはまれに見る御馳走に興奮していた。楽しそうに群がってきた。外は土砂降りの雨で雲が強い太陽の日差しを隠した。わらわらと集まってくる奴らに向け弓をかまえた。小型の弓だ。娘の力でも簡単に引き絞ることが出来る。バンと窓に張り付いているそれに向けているのは笑ったままの立花であった。
「合図をしたなら窓を開けてください」
「はい」
妙が表情を引き締める。窓の取っ手を握り合図を待つ。
「今」
ばっと窓を開け放つ。中に入ろうとしたそれに弓を放つ。続き2本目をつがえ額を向けて放たれた。心臓と頭に矢が貫いた。同じように銃を構えて悲しい目をすると引き金を引いた。浅黄だ。次々と青い炎に包まれて消滅していく。ランクの上の吸血鬼がそこに立っていた。ビルの高さを利用してそれに冷酷な目を向けていた。
「ほほう。なかなかやるではないか」
酷薄に微笑んだ。闇に身を置くもの特有の雰囲気を醸し出していた。
バケツをひっくり返したような雨にも視界を奪われることはない。視力はかなりいい男である。番傘をさして雨をふせいで女たちを見ていた。
全身を黒で包み込んで微かに笑う。薄っすらと口角を上げた。男の背後にもう一つの闇が降り立つ。
「天斗〈たかと〉ここにいたのか」
その男も雨をふせぐため番傘をさしていた。黒のスーツに身を包んでいた。きっちりネクタイまでしている。嫌そうに顔をしかめた。
「和叉〈かずさ〉」
わざわざ突然姿を消した天斗を探しにきたのだろう。
「本能に生きる我が同胞ほどぶざまなものはないな」
天斗と和叉にとって血というものはただ食事と同じだった。我を失うほど欲望にかられることはなかった。本能に動かされる同族たちに向ける眼差しは冷ややかなものであった。あっさりと見捨てている。良心は痛むことはない。狩られていく同族に無機質な目を向けるだけ。もう一人の闇が降り立つ。上品なドレスに身を包みこんだ。扇子で口元を隠した。
「わらわは暇ではないぞ。天斗、和叉勝手な行動は控えるべきだ。それにこのような雨の中」
嫌そうに柳眉をひそめた。色気のある仕草で女の王はそこにいた。何度も言う様だが、かなりの雨である。かの娘は傘をさしてドレスが汚れるのと濡れるのを嫌がった。
「それに東間〈あずま〉はどこへいった。」
ここにいない東間に怒りの矛先を二人に向けた。
「俺が知るものか」
「俺も知りません」
天斗はつーんと顔を背けた。和叉は頭を下げた。実に礼儀正しい和叉であった。
「また、勝手な行動をしているのか。」
ため息しかでない。

Re: あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ ( No.5 )
日時: 2016/09/09 12:10
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

バスの中で戦うつもりでいた。芹、姫香、未羽、咲の4人。未羽は運転をしているため手がはなせない。リーダーの芹は心の内で『これではきりがない』始末しても次々とふってわいてくる。吸血鬼たちに思案にくれた。背中に背負っている刀に抜いてかまえる。
「バスを出して」
未羽に言った。
「どうするつもり?」
ハンドルを握りながら後ろを振り返る。3人はバスを降りようとしていた。銃を構えると鋭く睨む。
「待って」
ドアに手をかけた芹を止めた。アクセルを踏み込むとスピードが上がった。未羽は吸血鬼たちを次々とはねていった。つまりひき殺していった。まさに暴走車と化していった。煙が出ている。バスはボロボロになっているが進んでいく。あっけにとられていた。
「まさか、つっきってしまうなんて」
咲は笑った顔のままこう言った。内心では呆れていたように見える。姫香は曖昧に笑っていた。
「駄目だった?」
不敵に笑う未羽。こういう時には笑顔になる。普段は無なのに思い切りがいいのだ。
「いいや。駄目じゃない」
たたえた。バスの中はくすくすと笑い声が起きる。


「おお。見事に振り切ったか」
感心の声を上げた。雨のために長いコートを着ていた。防水性になっている。優れものだ。グレーの色だった。黒でないのか、理由は簡単。天斗とかぶるから・・・。それは・・余談であった。瞳を鋭くさせると能力を最大限いかす。木の上から見下ろしていた。器用にそこに立っている。男はくっと喉の奥を鳴らす。フードをかぶって雨をしのいでいる。視線を上にやる。
「あいつら、見事に振り切って逃げていったぞ。」
にやりと笑うと鋭く尖った牙が見える。二人の男が木の上に立っていた。
「そうか。ますます興味深い。」
言うだけ言い去っていく。次には姿を消していく。風の音だけを残すとそこには誰もいなかった。

Re: あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ ( No.6 )
日時: 2016/09/09 18:42
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

男たちのいるのは隠れ家と呼ばれた処。二階建て一階は地下にあり作戦会議をするとこだった。中は意外と広く耐震性になっている。男しか住んでいない。女と子供らは全て全滅させられた。抵抗した男たちは殺された。人が栄えていた痕跡はなくなっている。廃墟だけが残るこの地に「新選組」はハンターとして立ち上がった。リーダーの近藤に副官の土方部下に斎藤、沖田の双璧、永倉、藤堂、原田であった。一人研究室に引きこもり山南は天井につるされた明りをたよりにパソコンと睨みあっていた。
屋上で藤堂は見張りをしていた。土砂降りの雨の中テントに入りノースリブの黄色いシャツ。その上に黒の軍服を肩にはおっていた。軍服は防水性に優れている。下は黒のズボンをはいていた。もう一人の見張りは永倉だ。首に勾玉の飾りをつけていて緑のシャツに黒の軍服は来ているが二の腕までめくりあげられていた。望遠鏡に顔を押しつけて周りを見ている。
「あ?あれなんだ」
藤堂に声をかける。別の方を見ていた彼も同じように望遠鏡でそれを見た。
「バスだな」
「だよな。つっか、こっちに向かってきてねぇ?」
「来ているな」
「何。落ち着ててんだよ。新八っちゃん」
暴走バスは真っすぐこっちに向かってきていた。スピードを落とすこともなく。異常事態を知らせるためボタンを押した。サイレンの音が鳴り始める。赤いランプが点滅する。非難を知らせていく。無線機で伝える。
「土方さん。バスがこっちに突っ込んでくる」
「わかった」
短いやり取りで伝えていく。二人は階段を下りていく。


「どうしよう。今のでブレーキが壊れた」
ひどく冷静に口にした未羽だった。内心では冷や汗まみれであった。
「え?嘘でしょ。」
「ちなみにハンドルも壊れた。」
「そ、それって」
「うん」
女たちはごくんとつばを飲む。
「しっかりつかまって」
悲鳴がバスの中でおこる。衝撃に耐えるように頭を抱える。身を伏せた。とある建物につっこんでいく。ものすごい音がしてバスが揺れ止まる。
「大丈夫?」
安全を確認をした。皆がむくりと体を起こす。芹は素早く辺りを観察した。
「千鶴ちゃん」
「はい」
すぐに気配をたどる。この中に吸血鬼がいないか。鈴をちりーんと鳴らし目を閉じた。
「ここにはいません。」
と言った。

Re: あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ ( No.7 )
日時: 2016/09/10 20:45
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

それぞれ頭をふって意識を戻そうとしていた。
「それだけでも良かった」
姫香がほっとした。
「人の気配がちらほらしている」
笑ったままの咲が口にした。
「ここから出ないで」
芹が皆に声をかけ外の様子を見る。刀に手をかけて未羽も腰のベルトにはさんでいるピストルを抜いた。両手にピストルを握りしめている。
「待って私たちも行くわ」
姫香が二人の後に続く。にこにこ笑いながら咲も言う。
「そうね。千鶴ちゃんはここにいてね」
注意をうながす。実はとても行動派な千鶴だった。
「うっ」つまりうなだれる。小さく笑いバスを下りていく。
瞬間。いっせいに囲まれる。見知らぬ男らに女らは武器を構える。
芹は背中の刀を抜くと迷わず男に突き付けた。土方は顔の前に刀を突き付けて睨みあう。土方は眉間にしわを寄せていた。未羽は無表情に両手のピストルを斎藤に。彼は左に握ったまま首に刃を押しつけていた。咲はゆったりと笑ったまま小型の弓を引き絞る。沖田は薄っすらと笑みを浮かべたまま刀を構える。姫香は悲し気に瞳を揺らめかせて銃を構えていた。原田は槍を姫香に向けたまま動きを止める。


Re: あさきゆめみし〈薄桜鬼〉パロ ( No.8 )
日時: 2016/09/12 17:09
名前: 小鈴 (ID: JQzgI8be)

バスの中では雪村が外の様子を見ていてこらえられず降りてきた。
「来るな」
鋭く芹が叫ぶ。
「来てはダメ」
姫香も叫ぶ。
「千鶴ちゃん」
声を低めたのは未羽。これは怒っている時の声色だ。
「動かないで」
苛立ちを覚えて咲は笑みを深くしたが心の声が聞こえる「勝手な行動したら許さない」千鶴はびくっとした。
「待ってください。この人たちは「人」です。殺してはだめです」
悲痛なな声を上げる。

「てめぇらは何もんだ」
「そっちこそ。答えるべきだ」
「てめぇが答えろ。」
芹は油断なく構えて名乗りをあげる。
「如月芹。あなたは?」
「土方歳三。」
二人は睨みあっていた。未羽は両手を相手の急所に狙いをさだめた。斎藤も左の手に刀を握り首筋に押しつけていた。
「俺は斎藤一だ」
「私は桐谷未羽」
沖田は面白そうな顔をして笑い刀を構えていた。
「君は弓を使うんだ。面白いね」
にこりと咲は笑う。
「私は立花咲といいます。」
「へえー。礼儀正しい子は嫌いじゃないよ。僕は沖田総司といいます」
心の優しい娘は瞳をうるませてながら言う。
「浅黄姫香です。ひいていただけませんか。?私は守るべき人がいるのです。」
「俺は原田佐之助っていうんだ。姫香か。言い名だ。」
「え?」突然そんなこと言われ動揺した。


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