二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

東方奇妙譚
日時: 2018/01/21 23:26
名前: 彩都 (ID: 4xvA3DEa)

 始めましての方は始めまして、何度も彩都の作品を読んでいる方は有難う御座います。
 彩都(サイト)と申します。
 もう十作目ですよ、十作目! まぁ、半数の作品は一ヶ月一回更新が多いですねぇ、アハハ。
 まぁ、今回は『東方PROJECT』という原作者『ZUN』さんの三次創作となっております。
 何故二次創作じゃないかって? それは秘密です☆
 
 それでは本編スタート!

目次

>>0
 親記事です、本当に有難う御座いました。
>>1
 金髪の幼女は一体何者なんだろうか? もう一度会えるかな?
>>2
『博礼神社』? 『幻想行き』? 『幻想卿』? 『博麗神社』、『幻想入り』、『幻想郷』の間違いでは……?
>>3
 周理輪廻、スマホを持っていた人物の名前だろうか? もしくは他人のスマホなのか……?
>>4
 霧雨魔理亞(きりさめ まりあ)、博礼霊夢(はくらい れいむ)、霧雨魔理沙と博麗霊夢、名前が少しだけ違いますね、何ででしょう?
>>5
『幻想行き』、『幻想卿』の解説。そして恋符ではなく愛符、魔理沙は『恋符』、魔理亞は『愛符』、魔理亞の方が好きな人との進展があったのかもしれませんね。
>>6
 右手で触れた魔理亞の攻撃が左手に屈折? 不思議な事が起こるもんですね。後、八雲灯、八雲凛、張もまた名前が違う……後、裏話として、橙の名前変更が面倒でした。
>>7
 プロローグ終了。次回から寝泊りは魔理亞の家です。
>>8
 第一章です、此処の章からこの小説のタイトルの意味を理解する人が出るかも?
>>9
 オトギリソウの話は必死で検索して調べました。
>>10
 敵登場、この場面で少しピーン、と来た方が居るかもしれません。
>>11
 魔理亞、『再起不能(リタイア)』──
>>12
 一方的にやられる……輪廻は透明人間に勝てるか……?
>>13
『俺と同じ『力』』? はて、一体何なのでしょう? まさか『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の事でしょうか?
>>14
 このラッシュは相当悩んだ、『何かいいのないかなぁ?』って思いながら必死に考えた、その結末が『修羅』。
>>15
 輪廻、怒られる&第一章終了、何か長かったよね、その所為(違います)で更新が遅れる破目に。
>>16
 第二章開幕、輪廻は『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の正体を心の中でひっそりと探ってたり。
>>17
 まぁ、貫通されてたら、誰だって驚くよね、そしてこの回で色々分かった人が多いかも?
>>18
 輪廻君の『スタンド』、攻撃力(パワー)が低かった、可哀想だねぇ(嘲笑)
>>19
 チェックメイトだぜ!
>>20
 此処でも修羅修羅ラッシュ、とりあえず、『修羅』は10回連呼する事にした。
>>21
 記憶が無い&名前が変てこだ……(輪廻談)
>>22
 ボッコボコ、相当ボコボコだったそうで、輪廻君は大怪我しました、忘れる事はいけない事ですね、と言うのが分かった輪廻君だった……後、第二章完結。
>>23
 第三章ですね、うん、タイトルでもうネタバレ☆
>>24
 左腕が融けてしまった輪廻君、果たして勝つ事が出来るのか?
>>25
 霊夢と魔理亞、強いなぁ。
>>26
 才田時雨、名乗れなくて可哀想ですね、後第三章完……それにしても最後に出てきた『白と青のワンピースを着用した幼女と自分の左手の二の腕を食べた金髪幼女』、知っている人はぴーん、と来たのでは無いでしょうか?
>>27
 今日(4月16日)中に仕上げました、忙しくて大変でした。
>>28
 ルーミィとアルノ、いい加減『キャラの名前違いますよ』とかいう指摘が来そうで少し怖い。
>>29
 割烹着姿の魔理亞、一回見てみたい、そして敵登場。
>>30
 突拍子の発言で輪廻驚く。
>>31
 もー、煽ったから『スタンド』能力発動しちゃったじゃないかーだめじゃーん?
>>32
 輪廻君も少しずつ自分の『スタンド』能力を知り始めました、そして第四章完結。
>>33
 今回も今日中(4月23日)に仕上げました、その所為で筋肉痛になりました、足が。
>>34
 はいはい、新キャラ新キャラ。
>>35
 はい、バトル終了っと。
>>36
 色々話を聞きましたね、そして第五章終了、地味にこの投稿、文字数が多くなってしまった。
>>37
 今回も今日中(4月30日)に仕上げました。
>>38
 名前変えてるじゃん? 十六夜咲夜って、いざよい さ『き』やって、別に命名が面倒になった訳では無いです、そうじゃ無いです。
>>39
 主人公何もやってねー! 泣きそー!
>>40
 第六章完、次は第七章、ていうか『スタンド』の紹介も能力説明もしていない、そして登山家みたいな格好なのに、波戸場って……狩人って……
>>41
『東方奇妙譚』、彩都以外の初のコメントが荒らしだった、笑うしかない、と思っていたけど、熱都の名前を出されるとは思っていなかった、熱都本人に話すと『俺様の名前を使用するとか、あったま可笑しいんじゃねぇの?』とコメントが、まぁ、でも、面白いネタにはなったかな?
>>42
 No.41のコメント返信、巫山戯たコメントで笑って下さい。
>>43
 第七章ですね、残り何章書く破目になるか、まだ分からない。
>>44
 魔理亞、てめぇは保護者じゃない、ていうか『蒼魔館』って何だよ!? レミリィ・『スカーレット』なのに蒼かよ!?
>>45
 貞操が危ない(白目)
>>46
 松風風華って新キャラが出たけど、『スタンド』の解説していなかった、『スタンド』能力は『穴を開ける』能力。
>>47
 開始二行目の輪廻の台詞、地味に気に入っている、そして『あの人』について、色々情報が、そして今回も今日(5月14日)に書き上げました、そういえば今日は『東方Project』の『古明地こいし』の日ですね(5がこ、1がい、4がし、でこいしとなる、なので、古明地こいしの日とされている)、ですが、『東方奇妙譚』本編にはこいしちゃんが出るかは不明です……ってか、出ないと思います、多分(汗)
>>48
 第八章開幕、輪廻は咲夜の秘密を知ってしまった様だ。
>>49
 また新キャラだなぁ……
>>50
 まさかのNo.50突破、まぁ、たった一投稿で新キャラはいなされた。
>>51
 荒らしさえ来なければ、No.50で綺麗に新章へ行けた筈……? そして第八章完結、更に次章蒼魔館編開始?
>>52
 うん、蒼魔館編開始したよ、門番ェ……(汗)
>>53
 輪廻、禁句発言。
>>54
 何だか可愛い今回のお話のレミリィ、後、『波紋』を出す事が出来て嬉しい、ジョジョ好きにはたまらないと思ったり。
>>55
 クールでは無い! クゥルゥ!
>>56
 会話ばっかしてみたい時もあるのさ、あとプランドール登場。
>>57
『天上天下俺がルール』、書きながら考えた言葉、案外語呂が良い……って紫色の帽子に三日月のマークをつけた少女? 一体誰でしょう?
>>58
 何とか輪廻勝利……
>>59
 何とか九章完結、それにしてもまた一日で書き上げたんだけど、一投稿500文字程度な訳、つまり八回投稿しているから……約4000文字なんですよねぇ、逆に凄い、後、まだまだ蒼魔館編は続くみたい。
>>60
 ウェンズ様のキャラを借りてのコラボ小説。
>>61
蒼魔館メンバーの自己紹介、ピチュリー・ノーレッジは態とだったり。
>>62
 プランドール、ピチュリーの能力解説、ピチュリーの能力は結構使えそう。
>>63
 レミリィ、お前の能力……そして『スタンド』使い登場。
>>64
 輪廻、右手崩壊!
>>65
 プランドールは個人的に身長170cm以上で考えている、輪廻より身長が高い。
>>66
 第十章、完。
>>67
 いきなり『スタンド』使いが。
>>68
 プランドール、最強だなぁ。
>>69
 多分、エロい回、因みにプランドールの下着はよくある白のフルバックショーツです。
>>70
 多重理論理楼という意味不明な名前、そして第十一章終了。
>>71
 第十二章開始、タイトルが結構適当になった。
>>72
 早くも『スタンド』使い登場。
>>73
 椎名甘楽って名前、この作品では比較的普通だなぁ。
>>74
 遂に『あの人』の情報解禁、一体どんな人物なんでしょうね? さて、第十二章終了、次は魔理亞の家です……何だか男女が一つ屋根の下で寝るって、青春を感じます。
>>75
 遂に蒼魔館を抜け出しました、やっとか。
>>76
 ナイトキャップに抱き枕、そして黄色い『M』のマークが描かれたパジャマを着ている魔理亞って、書いていて可愛いなぁ、と思った。
>>77
 遂に77レス目、大変でした、そしてあっさり倒した、体力が少ないのかな?
>>78
 はい、第十三章終了、まぁた『あの人』について秘匿された、一体『あの人』とは何者なんでしょうか……?
>>79
 十四章、遂に十四章かぁ……何か感慨深い。
>>80
 遂に100レス迄残り20レス! そんな中、『話死合い』という不穏な文字が現れました。
>>81
 一行で片付く戦い。
>>82
 箒に乗れるのか輪廻って? 重量オーバーじゃないのかなぁ?
>>83
 マジックでもやっているのかな? (錯乱)(混乱)
>>84
 まさかの『てけてけ』ネタ、一々ネタが古い彩都さんである。
>>85
 第十四章終了、次回は十五章、そして魔理亞ちゃんは地味に畜生。
>>86
 第十五章開幕、霊夢は優しい。
>>87
 お金持ちな新キャラ登場、そしてもう既に『スタンド』は登場しているッッ!!
>>88
 ゾロ目ですね、嬉しい、そしてお金持ちの男性の名前は風間畦道、言いやすい、そして二日間も探した、食事はどうしていたんでしょうね?
>>89
 風間畦道、まさかの輪廻の味方!
>>90
 はい、十五章終了、果たして『あの人』は輪廻を襲う事を止めるのか……?
>>91
 十六章開幕、頑張って血糊を落とそう、因みに彩都さんは血糊を見た事が無いので、簡単に洗い流せるかは知りません。
>>92
 少女は『スタンド』使いだった。
>>93
 霊夢登場、輪廻助かる。
>>94
 第十六章完結、もう少しでNo.100ですね……!
>>95
 第十七章開始、書いていて、今回の『スタンド』使いは強いなぁ、と思った。
>>96
 攻撃したけど効かなかった。
>>97
 服を脱ぐとか……この子は露出狂かな?
>>98
 霊夢、登場、やっと戦いが楽になる?
>>99
 魔理亞登場、三人でボコボコぉ!
>>100
 遂に100投稿目です! とても嬉しいし、この記念すべきキリ番で十七章完結! とてもとても嬉しいです!
>>101
 はい、第十八章開始、久し振りにあのキャラを書けて嬉しかったです。
>>102
 実は昨日(九月二十三日)、一気にキャラを更新、キャラの在庫がなくなりかけていたから、急いで仕上げました。
>>103
 ていうか滓歓喜ってどんな名前だよ!? ってか、滓って何なの!?
>>104
 はい、久し振りにレミリィ、プランドールを出しました、長身なプランドール、基、フランドールは好きです、長身フランドール、増えないかなぁ……? そんな事を思いながら第十八章終了。
>>105
 第十九章開始、さぁ、今回はどうなる?
>>106
 門番、一体誰なんでしょうか?
>>107
 高身長なプランドール、可愛い。
>>108
 煩悩が爆発したから、早苗が登場。
>>109
 まさかの敵!? だけれど、プランドールがやっつけました。
>>110
 阿仁真人、『スタンド』能力、『武器を生み出す』能力、ただ、自分の記憶の中に武器が無いと作れない、つまり、空想上の武器とかは無理、そして第十九章終了、何気に親記事が長くなる……(汗)
>>111
 第二十章開始、新キャラ登場、名前つけるの、結構適当。
>>112
 平仮名表現は結構気遣いしなきゃ、と思った。
>>113
 今回の『スタンド』、案外強かった。
>>114
 吸血鬼は怪力。
>>115
 一体『四天王』とは……?
>>116
 第二十章終了、物語も大詰めに。
>>117
 今度は『命蓮寺』組です、書くのが楽しかったです、ですが、キャラ紹介で結構な文字数を……(汗)
>>118
 自分の好きなキャラ、『雲居一輪』登場。
>>119
 小傘も登場。
>>120
 寅丸の名前は結構考えましたね、あまり弄りたくなかったので。
>>121
 厄介事を持ってきた。
>>122
 この『スタンド』、案外強い気がする。
>>123
 何とか勝ちました、やった。
>>124
 そして物語は次の章に……
>>125
 お前、またかよぉ!?
>>126
 ヒノケン……懐かし!?
>>127
 荒らしの後の本編、クラウンピース、ヘカーティアが登場、輪廻は『変なTシャツヤロー』と思う、早苗の世界線と輪廻の世界線が繋がった瞬間である。
>>128
 自分、パエリア嫌い。
>>129
 神様キック!
>>130
 本編終了……ってか、とんでもない情報置いていきやがった。
>>131
 第二十三章始まり、今迄長かった……!
>>132
 ぬえ、マミゾウが登場。
>>133
 まぁた『スタンド』使いが……
>>134
 何とか勝ちました。
>>135
 遂に『あの人』登場、さぁ、どうなる?
>>136
 強い……!
>>137
 第二十四章始まり、今回で『あの人』こと、周理外円との戦いです、最後の戦い、と言う事で、何時もの1投稿2000文字以上でお送りします。
>>138
 周理外円の『スタンド』の始まりを書いていて、『本当にこれで良いのか?』と少し困惑していました、でも、書いていて、楽しかったので、忘れる事にする。
>>139
 勝てる訳無いだろ、こんな強敵……! とか、思いながら執筆していました。
>>140
 一体周理外円の左手の能力とは……? 謎過ぎる……
>>141
 修羅修羅ラッシュを大量に書こうと思いました、実際百文字以上使って、修羅修羅ラッシュをしようとしたけど、何時の間にか、その半分の五十修羅修羅ラッシュで終わった、もう少し頑張れば良かった。
>>142
『東方奇妙譚』唯一のパソコン投稿、最後の最後で輪廻と外円を和解させる事が出来て、個人的には嬉しい、ってか、兄貴を置いて、弟である自分が脱出するなんて、輪廻には考えられなかったようで……一緒に『幻想卿』を暮らす事にした周理兄弟、そして次回、ほぼほぼ最終章とエピローグだったり……
>>143
 痛い、痛過ぎる……そんな事を思いながら輪廻は生きる、そして第二十五章、始まり始まり。
>>144
 外円の兄貴を弄りたかったんです、だからあんな冒頭に……えへへ。
>>145
 にとり登場、案外面白い登場になった気がする。
>>146
 はい、第二十五章終了、そして次回の更新で全てが終わります、さぁ、次回の更新は一体どうなる事でしょう? やりたい事が多過ぎて、どんなオチ、どんなネタになるのかが分からないぞ……? 頑張れ、来週の自分、未来の自分……全部全部お前達に掛かっているんだ。
>>147
 今回で最終回(最終章)です、そして書いていて、これを書く事が出来なくなるのは悲しいなぁ、と思いました。
>>148
『幻想卿』本人ねぇ……? 一体誰なんでしょう?
>>149
 そして時間は進んで三時間後──
>>150
 最後はぐだぐだしたけど、完結です、いやぁ、完結出来て嬉しいです、後はキャラ達の設定を投稿し、最後に後書です……本編は完結しましたが、輪廻達のお話はまだまだ続く事でしょう──この作品の続編が書ける事を待っています。
>>151
『東方奇妙譚』の後書です、まさか色々と書き過ぎて、文字数が……(汗)
>>152
『東方奇妙譚』の設定資料集です、色々と書いたけど、使わなかったり……何で使わないのだろう? 後、この投稿で『東方奇妙譚』に書き込む事はなくなります、読者のコメントを待っています!

Re: 東方奇妙譚 ( No.3 )
日時: 2017/02/19 23:09
名前: 彩都 (ID: lBubOowT)  

「おぅい、霊夢ぅ!」
 そう言って空中から箒に乗った白黒の金髪の少女が現れる、自分が襲われた幼女とは少し違う金髪の少女だった。すると白黒の少女は自分の事を見て『おりょ? お前は誰だ?』と言われる。
「自分も分からないんだよ、自分は起きたらこの場所に寝転がっていただけだし……」
「ふぅん、成程、ただの『幻想行き』か、珍しいな、こんな時期に」
 まただ、『幻想行き』と言う言葉、、一体『幻想行き』とは何なんだ? 自分はそう思いながら紅白の少女からの手当てを受け終わる。そして自分は体を伸ばす。
「んんー、何とか二の腕の痛みも引いたかな」
 自分がそう言って右へ左へを体を伸ばす、すると右ポケットから何かが揺れる、一体何なんだ? 自分はポケットから揺れている本体を取り出した、揺れていたモノ、それはスマートフォンだった、記憶が無い自分でも分かる、これは電話やネットが出来る機械だ、だけど何でスマホがポケットの中に……?
「何なんだ? 何で揺れたんだ? って何だ、ただの目覚ましか……」
 自分はそう呟き、目覚ましのアラームを止める、そしてスマホの画面を見つめながらハッと自分は気付いてしまった。このスマホは『自分の物』ではないか!? と。自分はスマホを弄って自分の個人情報の欄を確認する、そして現れたのは──
「周理……輪廻?」
 スマホの画面に現れたのは『周理 輪廻』という文字列だった、この文字列が自分の名前なのかは分からない。

Re: 東方奇妙譚 ( No.4 )
日時: 2017/02/19 23:10
名前: 彩都 (ID: lBubOowT)  

「周理……輪廻? それがお前の名前か?」
 急に自分のスマホを覗き込んで白黒の金髪の少女が言う、多分そうだろう、と自分は頷く。
「成程。輪廻、うん。あぁ、そういえば私の名前を名乗っていなかったな、私の名前は霧雨魔理亞(きりさめ まりあ)、魔法使いだ」
「魔理亞も名乗ったんだから私も名乗らないとね。私は博礼霊夢(はくらい れいむ)、この博礼神社の巫女よ」
 紅白の少女基博礼霊夢、白黒の金髪の少女基霧雨魔理亞が自己紹介をする、自分も一応しておこうかな? と思い、自分も名乗る事にした。
「自分の名前は周理輪廻(まわり りんね)、かな? 何時の間にかこの場所に寝転がっていた存在だ、以後宜しく」
「あぁ。宜しく、輪廻」
「えぇ。宜しく」
 霊夢と魔理亞は自分と握手する、巫女に魔法使いか、どんな組み合わせだよ、と思いながら自分は包帯を巻いている左腕を見る──自分の名前は周理輪廻か分からないけど、今は『周理輪廻』という名前を使用するしか無いな、自分は深呼吸して傷ついた二の腕を右手で摩る──少し痛い。

「それにしても輪廻は珍しいなぁ、『幻想行き』だなんて」
 まただ、一体何なんだ、『幻想行き』、『幻想卿』とか? 自分は木の枝に座り、頭の後ろで腕を組む魔理亞に聞く事にした。
「なぁ、魔理亞、『幻想行き』って奴と魔理亞が来る前に霊夢の言っていた『幻想卿』って奴、一体何なんだ? 少し詳しく教えてくれ?」
 自分の言葉を聞いて、魔理亞は『うーん』と言って腕を組みながら唸る、そこ迄考えないといけないのか、『幻想行き』と『幻想卿』の解説は……自分は魔理亞の言葉を静かに待つ事にする──

Re: 東方奇妙譚 ( No.5 )
日時: 2017/02/19 23:10
名前: 彩都 (ID: lBubOowT)  

「『幻想行き』、『幻想行き』とは、この『幻想卿』に来た存在の事を言うんだ、存在と言っても、人間だけじゃないぜ? 人間以外にも妖怪、忘れ去られた神、悪鬼とかな?」
 魔理亞の言葉を聞いて少し納得する、つまり『幻想行き』とはこの『幻想卿』に来た存在と言う事か、と納得する。
「後、『幻想卿』というのはこの世界の事だ、この『幻想卿』は閉鎖空間なんだよ、『入ったら出られない』場所なんだ。お前も元の世界に戻りたいなら諦めた方が良いぜ?」
「成程、つまり自分は『一生元の世界に戻れない』、と?」
 自分が魔理亞の言葉を聞いて、魔理亞に返答する。すると魔理亞は『あぁ、そうだぜ』、と言って木から降りる。
「そして『幻想卿』に存在する存在が持っているモノ、それは『能力』だ。私も霊夢も持っているぜ?」
「の、『能力』? 何なんだそれは? 自分は知らないから持っていないかもな」
「それはお前が記憶喪失だからじゃないか?」
 魔理亞の言葉に自分が返答すると魔理亞にツッコまれる、確かにそれもそうだけど……自分はそう思いながら賽銭箱に座る。
「『能力』ねぇ──一体どんな能力があるんだ? 少し教えてくれよ──『能力』、と聞くと何だか怖いイメージがあるけどな」
「私の『能力』は『魔法を操る能力』だ。中々使えるんだよ、この『能力』」
「魔法ねぇ……幻想って名前だけに操れるかも知れねぇな」
 自分がそう言うと魔理亞が箒の中から八角形の何かを取り出し、自分に叫ぶ。
「何だと? それは関係無いと思うがな? お前が『幻想』って思わせなくすればお前も『幻想関係無いな』って言うだろうなぁ!」
 そう言って魔理亞は呪文めいた言葉を言う。
「『愛符・オーバー・スパーク』!」

Re: 東方奇妙譚 ( No.6 )
日時: 2017/02/19 23:25
名前: 彩都 (ID: lBubOowT)

「!?」
 あまりの光に自分は右手で光を遮る、左手はまだ痛みが走るので、賽銭箱に置いている、その時だった、魔理亞が放った光が急に自分の『目の前で屈折し、左手の方へと向かった』のだ。それは自分の隠れていない左目で確認出来た、そして自分が座っている賽銭箱の半分が光によって削られていった。
「あぁー! 少し反れちまったぁ! こりゃ霊夢に叱られるぜ!」
「んー? 何なの魔理亞ぁ……って、アンタぁ!?」
 霊夢はそう言って魔理亞を追いかける、何で右手の光が左手の方に向かったのか? それは自分には分からないが、何だか少し恐怖を覚えたのは確かだった──

「あら? 外の人間かしら?」
 そう言って自分の目の前に紫色の道士服にドアノブカバーみたいな帽子を被った女性と狐の様な尻尾を大量に持つ、青色の道士服にネコ耳みたいな帽子の女性に尻尾が二本生えた幼女が現れた、彼女達は何だか高貴なイメージを自分は持った。
「アンタは?」
「私の名前は八雲灯(やくも あかり)、彼女は八雲凛(やくも りん)、この小さいのは張(チャン)と申します、凛の式神であり、凛は私の式神です」
「灯に凛に張、ね」
「それでは貴方は?」
「あぁ、自分か。自分の名前は周理輪廻だ、元々外の世界の人間なんだが、何時の間にかこの『幻想卿』に来ていた身だ。急いで記憶を取り戻したいんだ、実は記憶喪失でな」
「成程、放浪者では無い、と?」
「そうだ。アンタは一体何者なんだ?」
 自分が灯にそう言うと灯は静かに告げる。
「私は『幻想卿』の管理人──賢者とでも言いましょうか──八雲灯よ、覚えていてね? 周理さん?」
 ぞくり、と厭な『何か』が背中を走る、それはまるで恐怖や畏怖と言った『何か』に良く似ていた。自分はその場から動けずに灯を見つめていた──

Re: 東方奇妙譚 ( No.7 )
日時: 2017/02/19 23:26
名前: 彩都 (ID: lBubOowT)

「それじゃあさようなら、周理さん?」
 そう言って八雲灯が静かに博礼神社から立ち去る、張も凛も灯に着いて、神社から消え去った──自分は灯の謎のオーラに気圧され、その場から動けずに居た。
 自分は灯が立ち去った後、何処で寝泊りをするか考えていた、自分は『幻想卿』とやらの場所の通貨を持っていないので、寝泊りするのにも一苦労であった。
「どうしよう、本当にどうしよう? 霊夢、魔理亞、何か良い手は無いかな?」
 自分がそう言うと、霊夢は大きな溜息を吐いて自分に言う。
「仕方無いわねぇ、私の神社で寝泊りしなさいよ。今日の所は、ね。明日からは住居を探す事ね」
「あうっ、何と言う無理難題を。魔理亞もどう思うよ?」
 自分がそう言うと魔理亞は帽子を深く被り、ごにょごにょした声で自分に言う。
「わ、私の家でも、いいんだけど……お前がいいんならな!」
「えっ!? それは嬉しいよ! 明日の晩から一緒に住まわせてくれ!」
 自分がそう言うと、魔理亞は顔を赤くして叫ぶ。
「うえぇっ!? い、いいのか!? 私の家は汚いんだぞ!?」
「それでも良いさ、雨風さえ凌げれば霊夢の家でも魔理亞の家でも嬉しいさ!」
 自分がそう言うと霊夢が言った。
「じゃあそれで良いわね? 今日は此処に泊まる、だけど明日から魔理亞の家で泊まる。それでいい、魔理亞?」
 霊夢の言葉に対し、魔理亞はコクコクと連続して頷く。まぁ魔理亞が顔を赤くしている理由は分かるけど……そこ迄女の子が男を家に泊まらせるのが恥ずかしいかな? 自分はあまり理解出来ないけど、これで衣食住の内、住は完了だ。後は衣食のみ。これはのんびり考えても良いかな? 自分はそう思いながら霊夢に寝床を案内される。
 それではお休みなさい、心の中でそう呟きながら、自分は静かに寝る事にした、明日から魔理亞の家で寝るんだ、博礼神社で寝る事は今日が最初で最後かもしれない、自分は印象深く記憶に残って欲しいな、と思いながら溜息を吐く、明日の自分迄お休み──

 プロローグ 此処は何処? 私は誰? 完

 第一章 に続く……


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。