二次創作小説(紙ほか)

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東方奇妙譚
日時: 2018/01/21 23:26
名前: 彩都 (ID: 4xvA3DEa)

 始めましての方は始めまして、何度も彩都の作品を読んでいる方は有難う御座います。
 彩都(サイト)と申します。
 もう十作目ですよ、十作目! まぁ、半数の作品は一ヶ月一回更新が多いですねぇ、アハハ。
 まぁ、今回は『東方PROJECT』という原作者『ZUN』さんの三次創作となっております。
 何故二次創作じゃないかって? それは秘密です☆
 
 それでは本編スタート!

目次

>>0
 親記事です、本当に有難う御座いました。
>>1
 金髪の幼女は一体何者なんだろうか? もう一度会えるかな?
>>2
『博礼神社』? 『幻想行き』? 『幻想卿』? 『博麗神社』、『幻想入り』、『幻想郷』の間違いでは……?
>>3
 周理輪廻、スマホを持っていた人物の名前だろうか? もしくは他人のスマホなのか……?
>>4
 霧雨魔理亞(きりさめ まりあ)、博礼霊夢(はくらい れいむ)、霧雨魔理沙と博麗霊夢、名前が少しだけ違いますね、何ででしょう?
>>5
『幻想行き』、『幻想卿』の解説。そして恋符ではなく愛符、魔理沙は『恋符』、魔理亞は『愛符』、魔理亞の方が好きな人との進展があったのかもしれませんね。
>>6
 右手で触れた魔理亞の攻撃が左手に屈折? 不思議な事が起こるもんですね。後、八雲灯、八雲凛、張もまた名前が違う……後、裏話として、橙の名前変更が面倒でした。
>>7
 プロローグ終了。次回から寝泊りは魔理亞の家です。
>>8
 第一章です、此処の章からこの小説のタイトルの意味を理解する人が出るかも?
>>9
 オトギリソウの話は必死で検索して調べました。
>>10
 敵登場、この場面で少しピーン、と来た方が居るかもしれません。
>>11
 魔理亞、『再起不能(リタイア)』──
>>12
 一方的にやられる……輪廻は透明人間に勝てるか……?
>>13
『俺と同じ『力』』? はて、一体何なのでしょう? まさか『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の事でしょうか?
>>14
 このラッシュは相当悩んだ、『何かいいのないかなぁ?』って思いながら必死に考えた、その結末が『修羅』。
>>15
 輪廻、怒られる&第一章終了、何か長かったよね、その所為(違います)で更新が遅れる破目に。
>>16
 第二章開幕、輪廻は『鉄鎧を纏った見た目の『何か』』の正体を心の中でひっそりと探ってたり。
>>17
 まぁ、貫通されてたら、誰だって驚くよね、そしてこの回で色々分かった人が多いかも?
>>18
 輪廻君の『スタンド』、攻撃力(パワー)が低かった、可哀想だねぇ(嘲笑)
>>19
 チェックメイトだぜ!
>>20
 此処でも修羅修羅ラッシュ、とりあえず、『修羅』は10回連呼する事にした。
>>21
 記憶が無い&名前が変てこだ……(輪廻談)
>>22
 ボッコボコ、相当ボコボコだったそうで、輪廻君は大怪我しました、忘れる事はいけない事ですね、と言うのが分かった輪廻君だった……後、第二章完結。
>>23
 第三章ですね、うん、タイトルでもうネタバレ☆
>>24
 左腕が融けてしまった輪廻君、果たして勝つ事が出来るのか?
>>25
 霊夢と魔理亞、強いなぁ。
>>26
 才田時雨、名乗れなくて可哀想ですね、後第三章完……それにしても最後に出てきた『白と青のワンピースを着用した幼女と自分の左手の二の腕を食べた金髪幼女』、知っている人はぴーん、と来たのでは無いでしょうか?
>>27
 今日(4月16日)中に仕上げました、忙しくて大変でした。
>>28
 ルーミィとアルノ、いい加減『キャラの名前違いますよ』とかいう指摘が来そうで少し怖い。
>>29
 割烹着姿の魔理亞、一回見てみたい、そして敵登場。
>>30
 突拍子の発言で輪廻驚く。
>>31
 もー、煽ったから『スタンド』能力発動しちゃったじゃないかーだめじゃーん?
>>32
 輪廻君も少しずつ自分の『スタンド』能力を知り始めました、そして第四章完結。
>>33
 今回も今日中(4月23日)に仕上げました、その所為で筋肉痛になりました、足が。
>>34
 はいはい、新キャラ新キャラ。
>>35
 はい、バトル終了っと。
>>36
 色々話を聞きましたね、そして第五章終了、地味にこの投稿、文字数が多くなってしまった。
>>37
 今回も今日中(4月30日)に仕上げました。
>>38
 名前変えてるじゃん? 十六夜咲夜って、いざよい さ『き』やって、別に命名が面倒になった訳では無いです、そうじゃ無いです。
>>39
 主人公何もやってねー! 泣きそー!
>>40
 第六章完、次は第七章、ていうか『スタンド』の紹介も能力説明もしていない、そして登山家みたいな格好なのに、波戸場って……狩人って……
>>41
『東方奇妙譚』、彩都以外の初のコメントが荒らしだった、笑うしかない、と思っていたけど、熱都の名前を出されるとは思っていなかった、熱都本人に話すと『俺様の名前を使用するとか、あったま可笑しいんじゃねぇの?』とコメントが、まぁ、でも、面白いネタにはなったかな?
>>42
 No.41のコメント返信、巫山戯たコメントで笑って下さい。
>>43
 第七章ですね、残り何章書く破目になるか、まだ分からない。
>>44
 魔理亞、てめぇは保護者じゃない、ていうか『蒼魔館』って何だよ!? レミリィ・『スカーレット』なのに蒼かよ!?
>>45
 貞操が危ない(白目)
>>46
 松風風華って新キャラが出たけど、『スタンド』の解説していなかった、『スタンド』能力は『穴を開ける』能力。
>>47
 開始二行目の輪廻の台詞、地味に気に入っている、そして『あの人』について、色々情報が、そして今回も今日(5月14日)に書き上げました、そういえば今日は『東方Project』の『古明地こいし』の日ですね(5がこ、1がい、4がし、でこいしとなる、なので、古明地こいしの日とされている)、ですが、『東方奇妙譚』本編にはこいしちゃんが出るかは不明です……ってか、出ないと思います、多分(汗)
>>48
 第八章開幕、輪廻は咲夜の秘密を知ってしまった様だ。
>>49
 また新キャラだなぁ……
>>50
 まさかのNo.50突破、まぁ、たった一投稿で新キャラはいなされた。
>>51
 荒らしさえ来なければ、No.50で綺麗に新章へ行けた筈……? そして第八章完結、更に次章蒼魔館編開始?
>>52
 うん、蒼魔館編開始したよ、門番ェ……(汗)
>>53
 輪廻、禁句発言。
>>54
 何だか可愛い今回のお話のレミリィ、後、『波紋』を出す事が出来て嬉しい、ジョジョ好きにはたまらないと思ったり。
>>55
 クールでは無い! クゥルゥ!
>>56
 会話ばっかしてみたい時もあるのさ、あとプランドール登場。
>>57
『天上天下俺がルール』、書きながら考えた言葉、案外語呂が良い……って紫色の帽子に三日月のマークをつけた少女? 一体誰でしょう?
>>58
 何とか輪廻勝利……
>>59
 何とか九章完結、それにしてもまた一日で書き上げたんだけど、一投稿500文字程度な訳、つまり八回投稿しているから……約4000文字なんですよねぇ、逆に凄い、後、まだまだ蒼魔館編は続くみたい。
>>60
 ウェンズ様のキャラを借りてのコラボ小説。
>>61
蒼魔館メンバーの自己紹介、ピチュリー・ノーレッジは態とだったり。
>>62
 プランドール、ピチュリーの能力解説、ピチュリーの能力は結構使えそう。
>>63
 レミリィ、お前の能力……そして『スタンド』使い登場。
>>64
 輪廻、右手崩壊!
>>65
 プランドールは個人的に身長170cm以上で考えている、輪廻より身長が高い。
>>66
 第十章、完。
>>67
 いきなり『スタンド』使いが。
>>68
 プランドール、最強だなぁ。
>>69
 多分、エロい回、因みにプランドールの下着はよくある白のフルバックショーツです。
>>70
 多重理論理楼という意味不明な名前、そして第十一章終了。
>>71
 第十二章開始、タイトルが結構適当になった。
>>72
 早くも『スタンド』使い登場。
>>73
 椎名甘楽って名前、この作品では比較的普通だなぁ。
>>74
 遂に『あの人』の情報解禁、一体どんな人物なんでしょうね? さて、第十二章終了、次は魔理亞の家です……何だか男女が一つ屋根の下で寝るって、青春を感じます。
>>75
 遂に蒼魔館を抜け出しました、やっとか。
>>76
 ナイトキャップに抱き枕、そして黄色い『M』のマークが描かれたパジャマを着ている魔理亞って、書いていて可愛いなぁ、と思った。
>>77
 遂に77レス目、大変でした、そしてあっさり倒した、体力が少ないのかな?
>>78
 はい、第十三章終了、まぁた『あの人』について秘匿された、一体『あの人』とは何者なんでしょうか……?
>>79
 十四章、遂に十四章かぁ……何か感慨深い。
>>80
 遂に100レス迄残り20レス! そんな中、『話死合い』という不穏な文字が現れました。
>>81
 一行で片付く戦い。
>>82
 箒に乗れるのか輪廻って? 重量オーバーじゃないのかなぁ?
>>83
 マジックでもやっているのかな? (錯乱)(混乱)
>>84
 まさかの『てけてけ』ネタ、一々ネタが古い彩都さんである。
>>85
 第十四章終了、次回は十五章、そして魔理亞ちゃんは地味に畜生。
>>86
 第十五章開幕、霊夢は優しい。
>>87
 お金持ちな新キャラ登場、そしてもう既に『スタンド』は登場しているッッ!!
>>88
 ゾロ目ですね、嬉しい、そしてお金持ちの男性の名前は風間畦道、言いやすい、そして二日間も探した、食事はどうしていたんでしょうね?
>>89
 風間畦道、まさかの輪廻の味方!
>>90
 はい、十五章終了、果たして『あの人』は輪廻を襲う事を止めるのか……?
>>91
 十六章開幕、頑張って血糊を落とそう、因みに彩都さんは血糊を見た事が無いので、簡単に洗い流せるかは知りません。
>>92
 少女は『スタンド』使いだった。
>>93
 霊夢登場、輪廻助かる。
>>94
 第十六章完結、もう少しでNo.100ですね……!
>>95
 第十七章開始、書いていて、今回の『スタンド』使いは強いなぁ、と思った。
>>96
 攻撃したけど効かなかった。
>>97
 服を脱ぐとか……この子は露出狂かな?
>>98
 霊夢、登場、やっと戦いが楽になる?
>>99
 魔理亞登場、三人でボコボコぉ!
>>100
 遂に100投稿目です! とても嬉しいし、この記念すべきキリ番で十七章完結! とてもとても嬉しいです!
>>101
 はい、第十八章開始、久し振りにあのキャラを書けて嬉しかったです。
>>102
 実は昨日(九月二十三日)、一気にキャラを更新、キャラの在庫がなくなりかけていたから、急いで仕上げました。
>>103
 ていうか滓歓喜ってどんな名前だよ!? ってか、滓って何なの!?
>>104
 はい、久し振りにレミリィ、プランドールを出しました、長身なプランドール、基、フランドールは好きです、長身フランドール、増えないかなぁ……? そんな事を思いながら第十八章終了。
>>105
 第十九章開始、さぁ、今回はどうなる?
>>106
 門番、一体誰なんでしょうか?
>>107
 高身長なプランドール、可愛い。
>>108
 煩悩が爆発したから、早苗が登場。
>>109
 まさかの敵!? だけれど、プランドールがやっつけました。
>>110
 阿仁真人、『スタンド』能力、『武器を生み出す』能力、ただ、自分の記憶の中に武器が無いと作れない、つまり、空想上の武器とかは無理、そして第十九章終了、何気に親記事が長くなる……(汗)
>>111
 第二十章開始、新キャラ登場、名前つけるの、結構適当。
>>112
 平仮名表現は結構気遣いしなきゃ、と思った。
>>113
 今回の『スタンド』、案外強かった。
>>114
 吸血鬼は怪力。
>>115
 一体『四天王』とは……?
>>116
 第二十章終了、物語も大詰めに。
>>117
 今度は『命蓮寺』組です、書くのが楽しかったです、ですが、キャラ紹介で結構な文字数を……(汗)
>>118
 自分の好きなキャラ、『雲居一輪』登場。
>>119
 小傘も登場。
>>120
 寅丸の名前は結構考えましたね、あまり弄りたくなかったので。
>>121
 厄介事を持ってきた。
>>122
 この『スタンド』、案外強い気がする。
>>123
 何とか勝ちました、やった。
>>124
 そして物語は次の章に……
>>125
 お前、またかよぉ!?
>>126
 ヒノケン……懐かし!?
>>127
 荒らしの後の本編、クラウンピース、ヘカーティアが登場、輪廻は『変なTシャツヤロー』と思う、早苗の世界線と輪廻の世界線が繋がった瞬間である。
>>128
 自分、パエリア嫌い。
>>129
 神様キック!
>>130
 本編終了……ってか、とんでもない情報置いていきやがった。
>>131
 第二十三章始まり、今迄長かった……!
>>132
 ぬえ、マミゾウが登場。
>>133
 まぁた『スタンド』使いが……
>>134
 何とか勝ちました。
>>135
 遂に『あの人』登場、さぁ、どうなる?
>>136
 強い……!
>>137
 第二十四章始まり、今回で『あの人』こと、周理外円との戦いです、最後の戦い、と言う事で、何時もの1投稿2000文字以上でお送りします。
>>138
 周理外円の『スタンド』の始まりを書いていて、『本当にこれで良いのか?』と少し困惑していました、でも、書いていて、楽しかったので、忘れる事にする。
>>139
 勝てる訳無いだろ、こんな強敵……! とか、思いながら執筆していました。
>>140
 一体周理外円の左手の能力とは……? 謎過ぎる……
>>141
 修羅修羅ラッシュを大量に書こうと思いました、実際百文字以上使って、修羅修羅ラッシュをしようとしたけど、何時の間にか、その半分の五十修羅修羅ラッシュで終わった、もう少し頑張れば良かった。
>>142
『東方奇妙譚』唯一のパソコン投稿、最後の最後で輪廻と外円を和解させる事が出来て、個人的には嬉しい、ってか、兄貴を置いて、弟である自分が脱出するなんて、輪廻には考えられなかったようで……一緒に『幻想卿』を暮らす事にした周理兄弟、そして次回、ほぼほぼ最終章とエピローグだったり……
>>143
 痛い、痛過ぎる……そんな事を思いながら輪廻は生きる、そして第二十五章、始まり始まり。
>>144
 外円の兄貴を弄りたかったんです、だからあんな冒頭に……えへへ。
>>145
 にとり登場、案外面白い登場になった気がする。
>>146
 はい、第二十五章終了、そして次回の更新で全てが終わります、さぁ、次回の更新は一体どうなる事でしょう? やりたい事が多過ぎて、どんなオチ、どんなネタになるのかが分からないぞ……? 頑張れ、来週の自分、未来の自分……全部全部お前達に掛かっているんだ。
>>147
 今回で最終回(最終章)です、そして書いていて、これを書く事が出来なくなるのは悲しいなぁ、と思いました。
>>148
『幻想卿』本人ねぇ……? 一体誰なんでしょう?
>>149
 そして時間は進んで三時間後──
>>150
 最後はぐだぐだしたけど、完結です、いやぁ、完結出来て嬉しいです、後はキャラ達の設定を投稿し、最後に後書です……本編は完結しましたが、輪廻達のお話はまだまだ続く事でしょう──この作品の続編が書ける事を待っています。
>>151
『東方奇妙譚』の後書です、まさか色々と書き過ぎて、文字数が……(汗)
>>152
『東方奇妙譚』の設定資料集です、色々と書いたけど、使わなかったり……何で使わないのだろう? 後、この投稿で『東方奇妙譚』に書き込む事はなくなります、読者のコメントを待っています!

Re: 東方奇妙譚 ( No.133 )
日時: 2017/11/26 22:01
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「行くぜ!」
 自分はそう言って『スタンド』を物見遊山花咲の方へと飛ばす、だが、攻撃は当たらずに『物見遊山花咲は消滅』してしまった、一体何処に居るんだ? まさか『隠れる』系の『スタンド』か? でも、そんな『スタンド』、見た事が無い気がする……自分がそう思っていると、『上から『スタンド』の攻撃が降って来た』、まさか『上から』とは!? 自分はそう思い、攻撃を避けようとするが、もう遅い。攻撃は自分の『スタンド』の肩に刺さり、肩に強大なダメージが走る。
「……!?」
『上から』攻撃してきた、と言う事は『上に居る』って事だよな……? 自分はそう思い、『上を確認した』、すると上には『柱に足をつけた物見遊山花咲』が存在していた。一体どういう原理、一体どんな事をして、柱に足を付けているのか? そう思っていると、『柱から足を離し』た、そしてゆっくりと歩き始める。
「フフフ……恐怖するか、周理輪廻よ? でも、もう遅い、私の『スタンド』の方が攻撃力が高い、だからお前はすぐに負ける! さぁ、どうするか!? このまま私に負けるか、このまま私に勝つか!?」
「勝つに決まってんだろ? 俺は諦めない!」
 そう叫ぶと、マミゾウ一人だけが手を叩いていた。
「ふむ、中々に男気があるな、貴様は。それじゃあ、儂も手伝うかのう?」
 マミゾウはそう言って『一瞬』で物見遊山花咲の前に現れ、言う。
「お主の戦略も中々に素晴らしい、だが、『儂等妖怪』には、効かなかったな、何故なら『妖怪』は360度、気を張っているからなぁ?」
 そう言って、マミゾウは離れる、するとマミゾウの背後にぬえがいた。
「貴方には『私の姿、どう見えている』のかしら?」
「はっ……ひっ……!!」
 恐怖する物見遊山花咲をぬえは簡単にパンチする、するとパンチの威力で壁にぶつかって、気絶する──こ、これで勝ったのか? 自分はそう思いながら、内心安心する──

Re: 東方奇妙譚 ( No.134 )
日時: 2017/11/26 22:06
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「有難う、マミゾウ、ぬえ」
「いや、そんな事を言われる筋合いは無い、ただ単に貴様が襲われるのはちと可笑しいからな? だって、お前は主役なのだからな?」
 マミゾウはそう言って、攻撃を受けた肩を叩く、物凄い衝撃が肩に走り、肩を押さえる。
「お、お前……!」
 そう言う自分にマミゾウは静かに言う。
「フフフ、痛みを堪えろ少年よ、さすれば、また一歩成長するだろうからなぁ」
「こ、この野郎……!」
 自分がそう言うと、目の前に黒いもやがかかったぬえが現れる。
「だ、大丈夫なのか、肩は……?」
「だ、大丈夫、一応は……ん?」
 自分がそう思っていると、ぬえの体が段々とはっきりとしてきた、どういう事だろう?
「ねぇ、ぬえ?」
「ん? 何?」
「お前、今黒い格好してる?」
「えっ!? そ、そうだけど……? もしかして私の姿、見えているの?」
「え、えっと……背中に赤と青の羽っぽいのがある、三本ずつ、計六本の」
「あ、当たってる! そ、それは私の姿!」
 驚くぬえを見て、まさか自分はぬえの見た目が変化した事に気が付いたのか、と思う、するとぬえが言う。
「凄いね、アンタ。だって私の姿は『私に恐れない』存在にしか見えないからなぁ」
「と言う事は俺は君に恐れていないって事だよなぁ?」
「つまりそう言う事だね」
「成程……」
 自分はそう言って、ぬえの正体を知る事が出来て、少し嬉しかった、そして倒れている物見遊山花咲を見つめる──後で縛ろう、そう思いながら──

Re: 東方奇妙譚 ( No.135 )
日時: 2017/11/26 22:07
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「さぁ、起こそう」
 自分はそう呟いて、手足を縛った物見遊山花咲を起こす。
「おい起きろって」
 自分はそう言って頬を叩いて目覚めさせる、すると簡単に起きた。
「あれっ? 此処は? って、周理輪廻! 覚悟!」
「もう止めとけって。お前は俺には勝てない。それじゃあさっさと『あの人』の事について話してもらおうか?」
「えっ? 『あの人』ですかぁ? 無理ですよぉ、禁句なのでぇ?」
「それは何故だ?」
 自分がそう言うと、物見遊山花咲が言う。
「だって、それを言ったら、私はミッションをクリアする事が出来ませんし? 私は叶えたい願いがあるので」
「でも、言って貰わないと、俺も困る。何で俺の家族が俺を殺害しようとしているんだ、とかさ?」
「さぁ? 私も詳しくは知りませんけどねぇ?」
 そう言う物見遊山花咲にイライラする自分、そして『スタンド』を発現させ、軽く頬を殴る。
「いったぁい」
「でしょうね、吐かないと殴り続けるが?」
「それでも吐きません!」
「そうか、それじゃあ殴り続ける!」
 自分がそう言って、『スタンド』で殴ろうとした時、物見遊山花咲が目を見開く。急にどうしたのか? 自分はそう思い、後ろに振り向く。すると背後に『白衣の男性』が立っていた。そして『白衣の男性』が自分に話しかける。
「やぁ、久し振り、輪廻……と言っても、分からないだろうな」
「はぁ? アンタは誰何だよ? ってか、久し振りって?」
 自分がそう言うと、『白衣の男性』は静かに言う。
「あぁ、そうか。私の事を知らないのか。私は『あの人』といえば分かるかな?」
『白衣の男性』の発言で、自分は一気に理解した。コイツが……コイツが自分を殺害しようとした奴! 自分はそう思いながら『白衣の男性』を睨む──

Re: 東方奇妙譚 ( No.136 )
日時: 2017/11/26 22:08
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「ふむ、生きていたか、流石我が弟。素晴らしいな」
「はぁ!? 俺を殺害しようとした奴の発言だな!? お前を倒して、元の世界に戻らせてもらおう!」
 自分がそう叫ぶと『白衣の男性』は静かに言う。
「それは無理だ。それはどれだけ頑張っても無理なのだ」
「はぁ……? それはどういう──」
 自分がそう言うと、『白衣の男性』が言う。
「いや、この世界に来たら、『出る事は出来ない』って言われているだろう? だから私もこの世界を出る事は──出来る、だが、輪廻、君は出来ないんだ」
「だから何で出来ないんだよ!?」
「それは簡単だよ、『スタンド』能力で君を此処に飛ばしたんだ、私の『スタンド』でね? そして使用者が出られないとか、アホらしいじゃないか!」
「ふっ……ざけんな!」
 自分はそう言って、『スタンド』を出して『白衣の男性』に攻撃するが、簡単に避けられる。
「フッ、早いだけが取り柄かよ」
『白衣の男性』はそう言って、背後から『スタンド』の拳だけを出して自分の左頬を殴る。殴られた瞬間、自分は思いっきり、吹き飛ばされてしまう。な、何だこのパワーは!? 強い、強過ぎる! 自分はそう思いながら頬を押さえる。
「これが君の力、これが私の力だ、もう降伏して死んでくれたまえ、そうでないと……私は君を殺害してしまう」
「……じゃぁ、してみろよ! 名も知らぬ相手と兄弟喧嘩か……中々に珍しいな。俺はお前に勝って、記憶を取り戻し、元の世界に戻る!」
 そう叫ぶ自分に対し、『白衣の男性』は静かに言う。
「フンッ! 出来るものならやってみろ、お前のその考え、打ち砕いてやる!」
『白衣の男性』はそう言って、自分を睨む──遂に『あの人』をブッ倒す時だ! 自分はそう思いながら『白衣の男性』を睨み返す──

 第二十三章 フライ・ガール 完

 第二十四章に続く──

Re: 東方奇妙譚 ( No.137 )
日時: 2017/12/17 22:17
名前: 彩都 (ID: A4fkHVpn)  

『東方奇妙譚』 第二十四章 絶望や死に嗤え

「ククク……矢張り楽しいな、『スタンド』バトルは……」
『白衣の男性』はそう言いながら殴られた部分を押さえる自分に対し、静かに近づいて行く。すると『白衣の男性』の背後にプランドールが瞬時に現れて、蹴りを放とうとする。
「輪廻を……虐めるな!」
 プランドールがそう言った瞬間、『プランドールは物凄い勢いで背後の壁にぶつかる』、まるで『何かに押された』ように見えた。
「プ、プランドール……」
 自分は驚きながら『白衣の男性』を見つめる。そして『白衣の男性』は自分の視線に気が付いて、両手を広げながら言う。
「んー? どうしたんだ輪廻? そんなに女の子が痛めつけられるのが厭かぁ?」
「そ、そりゃそうだろ!? お前は……一体何者なんだ!? 弟とか言いやがって……お前は俺の兄貴かよ!?」
「そうだ。私は君の兄だ。と言っても、『スタンド』能力で『君の記憶を飛ばした』から、分かる訳もないか……」
『白衣の男性』はそう言いながら顎に手を当てる。そして口の端を歪ませながら自分に言う。
「仕方無い、自己紹介をしてやろう。──兄弟なのに自己紹介とは珍しいな──私の名前は周理 外円(まわり がいえん)。輪廻、お前を『スタンド』使いに目覚めさせた張本人だ」
「…………えっ?」
 意味が分からない、どういう事だ? コイツが……俺を『スタンド』使いに目覚めさせた張本人!? 自分はそう思いながら『白衣の男性』──基、周理外円──を見つめる。するとゆっくりと周理外円は左手を上げた。
「フフフ……輪廻、君が『スタンド』使いになった理由──いや、出来事か──を知りたいか?」
「そ、そりゃそうだろ!? 俺は何でこんな所に居るのか、何で俺はお前に殺害されなきゃならないのか!? たっぷり全部話してもらおう!」
「ふむ、そうかそうか。だよねぇ、だって『記憶が無い』んだもんなぁ。地味に怖いよね、『記憶が無い』というのは……分かったよ、話そうか……」
 そして周理外円は一気に息を吸い込んで、静かに話し始めた──

 まず、『スタンド』というのは、自分が目覚めたんだ。そうだな、あれは雪が降っていた冬の事。偶々研究材料の道具を買いに向かった時の事、道端に鋭利な石が落ちていたんだ。私はその石を拾い、『『石器』かな?』と思った。そして拾った瞬間、拾った手が切れたんだよね。驚いた、自分は石をポケットに入れ、急いで家に帰って、ガーゼ、包帯を巻こうとしたんだが……『何時の間にか血は止まっていた』んだよね……そして傷も完治していた。何時の間にかね。そして不思議に思って、鏡を見ていると、背後に何かが映った。家には誰も無い筈、そう思って背後を確認してみると、金色の体、筋肉隆々の『何か』が存在していたんだ。自分は驚いた。その『何か』は『スタンド』と呼ばれる、超能力、精神を実体化させた存在だった。色々な場所で調べ尽くして、これだけの結果、自分にとっては上々だった。
「……此処迄は良いかな?」
「あぁ、進めろ」
「分かった」
 そして『スタンド』について、調べている途中、自分は『スタンド』を使って、殺人が出来るのでは無いか? と思った。そして実行に移そうとした……そう、殺人対象は君だ、輪廻。私は君を殺害しようと、自分の部屋に呼んだんだ。そしてとある文献にて、『スタンド』使いと『スタンド』使いはSとNの磁石のように惹かれあう、と知った私は君にも『スタンド』があるのでは? と思い、殺害する前に私の『スタンド』能力を使って君に『スタンド』があるかを確認した……答えは勿論イエス、存在していた。まさか兄弟両方に『スタンド』が……と思い、自分は心底恐怖した。だって逆に攻撃される可能性があるからね? そして自分は君の頭蓋骨を『スタンド』で壊した後、『君の記憶を『スタンド』能力で飛ばした』んだ、これが『君が記憶喪失』の訳。そして君の頭蓋骨の傷を『スタンド』能力で飛ばして、近くにあった頭蓋骨の模型と入れ替えたんだ。そして記憶を失った君を私は『この世界』に──いや、君の体を『スタンド』能力で飛ばした、と言った方が正しいのか──飛ばした……
「という訳さ。これで君の全てが分かっただろ輪廻? だから私は君を殺害しないといけない」
「……分からない」
「ん? 何がだ?」
 自分はそう言って首を傾げる。そして首を傾げた理由を言う。
「分からないよ。『何で俺が殺害されないといけないのか?』という意味が分からないんだよ。だって、お前の話じゃ、俺は悪く無いじゃん? なのに何で?」
 自分がそう言うと、周理外円は静かに言う。
「フフフ……何だぁ? そんな事も分からないのか? 簡単だ。私にとって『人間』とは『コマ』なんだよ。私が有利に進む為の、踏み台、って感じかな? でも、その踏み台、『コマ』を『お前は否定した』、だから私はお前を殺害し、私の人生から邪魔であるお前を消去しようとしただけ、それの『何が悪い』んだ? 邪魔だから消す、それは間違っていない」
 周理外円の発言に、自分、会場の皆もドン引きしていた。何なんだよコイツ……? 自分はそう思いながら、周理外円に恐怖する──


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