二次創作小説(紙ほか)

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泉君のカノジョ
日時: 2017/10/21 14:11
名前: 奈狐 (ID: w4lZuq26)

初投稿です!奈狐と言います。ご存知でしょうか「おおきく振りかぶって」。野球が大好きで、この漫画がお気に入りです。推しキャラは泉孝介なのですが、彼に可愛いカノジョがいたらどうなるんだろうと思い、二次創作ということで書くことにしました。拙い文章ですが、もし宜しければ見ていって下さい。

因みに、これは西浦高校が一年の夏の県予選で負けた後のお話です。夏休み中なので、毎日練習が有ります。



物語は泉視点で展開するので、言葉が所々悪いです。すみません。







紹介だけになってしまいましたが、近いうちに本編をアップしたいと思います。宜しくお願いします。

Re: 泉君のカノジョ ( No.2 )
日時: 2017/10/22 11:08
名前: ヒイト (ID: clpFUwrj)

大きく振りかぶって、か……….。o○
頑張って下さい!
応援してます。

Re: 泉君のカノジョ ( No.3 )
日時: 2017/10/22 14:45
名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)

どうも、芯です!
大きく振りかぶってっていうのは分からないんですけど、
頑張って下さい!!!

Re: 泉君のカノジョ ( No.4 )
日時: 2017/10/22 16:30
名前: 奈狐 (ID: 7xKe7JJD)

ヒイトさん、芯さん、ありがとうございます!更新は遅くなってしまいますが頑張りたいと思います!













カキーンという金属バットの心地よい音が、真夏の空気を切り裂く。ストレッチ、アップ、キャッチボールを済ませたら、今日は午前中はフリーバッティングだった。沢山打てるのは嬉しいんだけど、モモカン(西浦の監督、百枝まりあ)は400球もの硬式球を買うお金、どうやって貯めたんだろうといつも思う。

「柚梨ちゃん、ジャグの中身まだあるー?」

「あと3分の1位は残ってますー。千代先輩、アクエリ新しいの買ってきましょうかー?」

「あー、確か部室にあったんじゃないかなー?私取ってくるから、そっちよろしくねー!」

「はいー!分かりましたー!」

さっきから素振りしながら柚梨と篠岡の会話に聞き耳を立ててたら、女子の順応力ってスゲーなと感じた。さっき会ったばっかで二学年も離れてるのに、よくあんなすぐ打ち解けられるな。しかも異様に仲良くなってやがる。クソムカつくぜ。って篠岡に妬いても仕方ないんだけどな。もう少しこっちの事も見ろよなー。

「泉ー!次お前だよー!」

水谷が手で顔をあおぎながら、俺に声をかける。

「おおー!すまんすまん、ちょっと考え事してた。」

「おう。お前、早い方のやつに入れよー。」

「分かったー、りょーかい、米ー。」

水谷はだぁーーっと言って

「コメ言うなー!」

と威嚇してきた。ずっと野球やってる癖にRICEも知らないからそう呼んでるんだ。すれ違いざま、水谷が

「カノジョが気になるのー?可愛いでちゅねー。でもあんなちっさい子好きになるとか泉君はロリコンでちゅかー?」

と挑発してきやがった。

「はぁっ?!/////ちげーし!だいたいアイツがちいさいだけで2個しか学年違わねーし!」

大声を出しながらバッターボックスの土をならしていると、その声に顔を上げた柚梨が

「頑張って、こーすけ♡」

と言ってにっこり笑って手を降ってきた。やべぇチョー可愛ええ…。なんであんなに可愛いんだアイツ………。クソッ集中出来ねーよ!

「花井ぃ〜今の見たァ?」

水谷がニヨニヨしながら花井に話しかける。

「見た見たー。泉デレデレじゃん。こーすけ・はあとって呼ばれてやんのー。」

田島も会話に入ってきた。

「はあとだぞ、は・あ・と!愛されてるねぇ。」

クソーあいつら!聞こえてんだよ!イライラしながらも照れながらふと隣のネットのバッターボックスを見ると、栄口がニヤッと笑っていた。

「おめっとさん、泉。これから毎日やる気が出るね!」

………………………………………………………………………………。皆俺をいじって楽しみやがってぇぇぇぇーーーーーーーーーーー!!

力任せにいつも使っているお気に入りのバットを降ると、打球は白い弧を描きながらライト方向へと飛んでいき、カラカラに乾いた外野の芝を転がっていった。

Re: 泉君のカノジョ ( No.5 )
日時: 2017/10/23 12:50
名前: 奈狐 (ID: 7xKe7JJD)

あぁ……あちぃ。ホントに暑い。昼間になると、やっぱ気温が高くなるな。打ってる時は集中してる(←してる?!)からいいけど、ボール拾ってる時はヤベー。日差しがモロに当たるから、帽子からはみ出してる部分の髪の毛が焦げそうだ。

「あつ………水欲しい…。」

フラフラしながらベンチに行って、ジャグのアクエリをコップに入れる。そうしてしゃがみ込んでいたら、首筋に何かヒヤッとしたものが当てられた。

「おわっ!!冷たっ………って柚梨か。」

ばっと振り向くと、凍らせたタオルを持った柚梨がいた。

「今日は猛暑日だからさ。熱中症にならないように、昨日凍らせといたの。使って!」

ニコッと笑い、柚梨はタオルを差し出す。それを受け取り、バリバリと広げて顔を拭うと、ヒンヤリした空気が気持ちよかった。

「……ありがとう。」

またバッティングが始まりそうだったから、とりあえずタオルを自分の荷物の上に掛け、俺は柚梨にヒラリと手を振ってグラウンドに戻った。さっきよりも顔が熱いのは、柚梨には内緒だ。





12:00になって、午前の練習は片付けを含めて終了。これから、待ちに待った昼飯タイムだ。

「泉ぃ。おめーは昼飯どーすんだー?」

田島が目をキラキラさせて聞いてくる。

「は?どうするって……いつも通りだけど?」

首をかしげて俺が答えると、田島は

「なーんだァ。つっまんねーの。カノジョはどうすんだよ。」

「あっ、私は自分でお弁当持ってきているので………。千代先輩と食べます。先に体育館の場所取り行ってますね。」

田島の問いに柚梨が答える。水谷がキシシと謎な笑いを浮かべながら

「泉ー。寂しいかぁ?残念だったな。」

と言ってきた。こいつ、こんなにウゼー奴だったか?俺は水谷を無視し、

「なぁ柚梨、なんで体育館で場所取りなんだ?」

と疑問に思ったことを聞いた。えっと……と柚梨が答えに詰まっていると、篠岡が

「えっとね、皆昼寝するんじゃないかなーって思って。だから、闘技場の端っことか貸してもらえないかなって。」

と助言した。そういう事か。まあ寝たいな。うん。




飯を終えて闘技場に向かうと、奥の端に荷物が空間を囲って置いてあった。皆はそこに、好きなところにバラバラと横になる。俺も横になろうかと思ったけど、壁際に座ったら柚梨が来て、そのまま横で寝てしまった。

「朝早かったもんな。」

5時集合に合わせて来てる上に俺の荒運転の自転車に乗ってきたわけだから、無理もないか。

俺はフッと笑って、スースー寝息を立てている柚梨の頭を自分の肩によっかからせた。そして、ふぅと一つため息をつき、自分も寝ることにした。

Re: 泉君のカノジョ ( No.6 )
日時: 2017/10/27 17:48
名前: 奈狐 (ID: y36L2xkt)

「起こす?」

「いや、面白いからほっとこーぜ。」
クスクスと笑い声が聞こえる。

………………………………………。ん?あ、起きなきゃか。

「あ、起きた。」

「あ?」

眉をひそめて立ち上がろうとすると、何かがドサッと膝の上に落ちてきた。

「うわっ!柚梨?!」

柚梨が俺の膝で寝息を立てている。ビックリして、思わず声が裏返ってしまった。

「ふふふっ。泉君、顔真っ赤だよ。」

篠岡が面白そうに笑っている。

「これから1時間勉強するけど、柚梨ちゃん起きてからで良いよ。私達は先に行ってるね。」

篠岡に促されて、皆はぞろぞろ去っていった。最後に栄口が出ていく時、奴は愉快げにヒラリと手を振って行った。クソッ。どいつもこいつも楽しみやがって。


………起きねぇな。こいつ成績いい方らしいし、遅くまで勉強してんのかな。ったく。無理すんなっつの。


なんで柚梨はこんなに無防備なんだよ。そろそろ起こそうかな。ずっと膝に乗られてっと、俺の理性が持たねーわ。

とかとか思いながら柚梨の顔をじーっと見つめていると、

「…………ん?」

起きた。

「おはよう、柚梨」

躊躇いがちに声をかけると、柚梨は笑顔で

「おはよー、こーすけ!」

と返してきた。

「〜〜〜〜っつ。」

羽が見える。ヤバい。天使だ。

「べ、勉強しに行くぞ!」

「うん!」

外に出ると、空は透き通るような青だった。


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