社会問題小説・評論板
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- ワタシのイキル意味
- 日時: 2011/01/06 17:36
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
はじめまして発戸です笑
私は少しでも多くいじめられてる方の辛さが分かって頂けるような小説を書きたいと思っています。
名前の由来も皆様が温かい気持ちになれるようにと^p^
いじめられないのが常識ではないんです。
今もいじめらてる方がいるかもしれません。
私は「頑張って」としか言えませんが、一人でも多くの方に勇気を持ってもらいたいと思っております。
!登場人物!
L川崎 百音 (かわさき もね)
主人公。いじめられてる女の子
L広重 あすか (ひろしげ あすか)
何でもはっきりと言う女の子
過去に辛い事があった。
L小柳 舞 (こやなぎ まい)
いじめの主犯。リーダー的存在
自分より上が居るとすぐ苛める
L柏崎 優奈(かしわざき ゆな)
舞の友達。いじめをしてる
L斎藤 春 (さいとう はる)
舞の友達 いじめをしてる
この人達の物語です。
それでは。
更新遅めかと思いますが、よろしくお願い致します^^
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→過去の話
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話戻ります★!
二十八話[>>52]
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.17 )
- 日時: 2010/11/08 15:43
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
十四話[聞いてもいい?]
キーンコーン
「ねぇ!誰か居ないの?!お願いだからっ———」
私の声は暗い体育倉庫の中にだけしか聞こえない。
放課後のチャイム。
誰も結局来なかった。
「ねぇ、、これじゃぁ、、これじゃぁ、、」
段々掠れていく声。
「あすかに嫌われちゃうよぉ————」
こんなにも友達に嫌われるのが怖いなんて。
こんなにも誰かのことを思っちゃうなんて。
こんなにも—————————————・・・。
『まだ脱出出来ていなのね』
この声は小柳。
「ねぇ。小柳、さっさと開けてよ」
私は精一杯の声を出して叫ぶ。
ドンッ
『何が・・・小柳よ!私は舞よ!』
小柳が体育倉庫の扉を蹴りながら叫ぶ。
『あんた何か嫌われればいいのよ』
「っ!」
小柳がそう言ったら斎藤と柏崎もクスクス笑った。
お前らも居たんだね・・・。
『そんなにあすかに嫌われるのが怖い?』
斎藤が笑いながら言う。
『そんなに一人になるのが怖いのかしら?』
柏崎がお嬢様ぶって言う。
そんなんじゃない・・・。
私はただ————————————。
「私はあすかとの約束を守りたいだけ。たった一人の大切な—————」
—————親友
私はそう言うと一斉に笑いだした。
『そうだったわ。あすかは約束を守らない子が嫌いだったわ』
小柳が挑発してくる。
「嘘付け!お前にあすかの何が分かるの?!」
『—————あんたこそあの子の何を知ってるの?』
「っ!!」
そういえば私はあすかの何を知ってるのだろうか。
明るくて、可愛くて、はっきりと何でも言う子。
『私はね・・・。あすかと同じ小学校だったのよ』
「・・・ぇ?」
何それ。
そんなこと一度も聞いたこと無かった。
『私と仲良しだったのよ?あすか。』
「そんなわけ無い!」
『あすかは何もカスに言ってないのね・・・。』
ぇ?
何のこと?
『面白い・・・。じゃぁあの子の事教えてあげる』
そう言って光が差し込んできた。
小柳達が開けたみたいだった。
『別に逃げてもいいのよ?』
『ただし・・・あすかの過去が聞きたいなら———』
柏崎と斎藤が続いて言った。
何でだろう?
私あすかといつも一緒に居たのに全然知らないや。
あすか。
あすかの事知ってもいい・・・よね?
私は決心して小柳達に言う。
「あすかの事・・・教えて」
『・・・後で後悔しても遅いわよ』
そう言って妙に笑う小柳達。
ごめんね。
あすかの過去聞いちゃうよ。
でも私ももっと知りたいから。
もっともっと
あすかと仲良くなりたいから—————————・・・。
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.18 )
- 日時: 2010/11/09 21:03
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
十五話[谷口彩加]
————小学生
「あすか!一緒遊ぼう」
『うん!一緒遊ぼう』
あすかは可愛く人気者だった。
でも何でだか嫉妬はしなかった。
—————私もあすかが大好きだったから。
「あすかって本当に可愛いし優しいよね」
私は笑いながら言う。
『えーあたしより絶対舞の方が可愛いよ』
そう言いながらあすかも笑う。
女同士なのに何故かキュンって胸がなる。
「あっ!今日さ、転校生来るんでしょ?」
『そうっぽいねー・・・。』
私達がそんな話をしていると先生がやってきた。
その後ろには女の子が居た。
あの子が転校生・・・?
『さっさと席につけー』
先生の声がして私たちは一斉に席に着く。
『この子はこれから皆と同じクラスの———』
そう言いながら先生は転校生の子を見る。
『谷口彩加です。宜しくお願いします』
少し頬を赤く染めながらしっかりとお辞儀する彼女。
『じゃ。谷口の席は・・・っと。広重の隣な』
すると彼女は遠慮がちにあすかの隣の席に座る。
『あたし!あすか!広重あすか!!』
笑いながらあすかは自己紹介をした。
何故か胸が痛む。
あすかは誰にでも仲良くするって分かってる。
でもやっぱ友達が取られそうで怖かった。
授業が始まってからも二人は仲良く話していた。
『うわぁー。彩加って頭もいいんだな』
関心したようにあすかが言う。
『そ!そんなこと無いよ!あすかちゃんは覚えが良いよー!』
照れながら必死に否定する彼女。
仕草の一つ一つが可愛らしかった。
『あはは。お前可愛いな』
そう言いながらあすかは彼女の頭をなでる。
—————私でもこんなに褒められたこと無かったのに
『ありがとう』
段々イライラしてくる。
『彩加!今度遊ぼうっ!』
『うんいいよ!じゃぁいつか私の家に来る?』
『やった!お菓子持って来てやるよ』
そんな会話が聞こえる。
何でそんなに優しくするの?
何でそんなに彼女を見て笑うの?
何でそんなに———————————?
やめてよ
私以外でそんな風に笑うの
あすかと一番仲良しだったのに
ソレは私しか思ってなかったことなの?
私はあすかの事大好きなのにっ!
もう私とは遊べないの?
————違う。
あすかは悪くない
悪いのは———————————————・・・。
『谷口彩加』なんだ
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.19 )
- 日時: 2010/11/10 20:06
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
十六話[いっその事]
そらからというもの、私は彼女に苛めを行っていた。
こっそりと。
あすかにばれないように————・・・。
それでもいつも笑っていた。
むかつく。
『・・・最近舞となにかあったか?』
あすかが彼女に聞いていたのを私は遠くから聞く。
『ううん!全然!』
また笑う。
何で笑うのよ。
何であすかに言わないのよ。
私の足は勝手に二人の元へと動いていた。
「谷口さん!ちょっと来て」
『っ!何?』
私は彼女の腕を強く握って教室を飛び出した。
あすかは険しい表情を浮かべてたのを知らないまま———・・・。
空き教室で私は彼女を壁に追い込んだ。
「ねぇ!何でそんなにあすかに馴れ馴れしいの?」
『そんなわけ———』
「いつもいつもあんたはあすかに笑ってさー。皆あすかの事好きなのにあんただけが独り占めして!」
私はいつの間にか彼女を叩いていた。
彼女は痛そうに蹲る。
「あんたがいなければっ!」
『でもあすかちゃんは舞ちゃんだけの物じゃない!』
彼女は唇を噛みしめて強くそう言い放つ。
そんなトコがむかつくんだ!
「お前は転校生なのに何で出しゃばってんだよ!!」
空き教室に響く怒鳴り声。
私は彼女を何回も何回も蹴ったり殴ったりしていた。
お前にあすかの何が分かる?
私の方があすかと一緒にいる時間は長いんだ!
『・・・ま、、、い?』
声のする方を見る。
そこにはあすかが驚いた表情でこっちを見ていた。
「あ、、、、すか?」
体全身が震える。
「あすかこれには訳が——————」
『彩加!!』
そう言いながらあすかは彼女の元へ走っていく。
『彩加大丈夫か?』
心配そうに彼女を見つけるあすか。
私にはそんな目で見てくれたこと無かったのに・・・。
『あすかちゃん大丈夫だよ?ごめんね』
あははと笑う彼女。
・・・まだ笑うの?
『舞。これ、どういう意味?』
力強い眼差しであすかは私を見る。
少し肩が揺れる。
「違う。私は何も—————」
少しずつ涙があふれてきた。
何で私泣いてるの?
『違うよ。あすかちゃん。舞ちゃんは何も悪くないよ』
そう言って私の涙を彼女がハンカチで拭く。
止めて。
触らないで。
「汚れるから触らないでっ!」
いつの間にかそう叫んでハンカチを払っていた。
茫然とした表情であすかと彼女は私を見る。
「何よ!可愛こぶって」
『ま、、、い?』
あすかは私を見ている。
もう今までと同じ関係には戻れない。
それならいっそあの子を今までよりもずっと苛めてしまおう
私とあすかの邪魔をしたアイツを
もっと今までよりもひどく
今までよりも辛くさせてやるっ!
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.20 )
- 日時: 2010/12/24 20:26
- 名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)
十七話[叫び声]
『おはよう』
ガラッとドアが開くと私の嫌いな奴が入って来た。
そう・・・。
「おはよう”谷口彩加”」
私が彼女に笑いながら挨拶をする。
『おはよう。舞ちゃん』
彼女も笑いながら返事をした。
「っく!」
そういう所がむかつくのよ。
いっつも辛そうな顔見せずに笑いやがって!
私はいつの間にか彼女を押し倒して殴っていた。
「そんな馴れ馴れしく呼ばないで!舞って呼んでいいのは私の友達だけよ!」
私の友達ー———広重あすか。
一瞬あすかの笑顔が脳裏を遮った。
「っくそ!あんたが転入しなければ!あすかは私の親友だったのに!!」
そう言ってもっともっと強く殴る。
彼女は痛そうに蹲る。
だけど泣き声とか一切叫ばなかった。
ガラッとまた開く音がする。
『おはよ〜う・・・って彩加!!!』
あすかが教室に入って来たのと同時に私達を見つけると駆け寄って来た。
それは私にじゃなくてアイツにー——・・・。
『舞!!止めろ!!』
あすかはキレたのか私を強く押した。
その衝撃で私も尻もちをつく。
『ごめん舞。でもどうして彩加を殴るんだ?!』
彼女と手を繋ぎながら私を見下す二人。
教室の皆は唖然。
『あすかちゃん!私が悪いんだよ!!』
必死に私を庇う様にあすかに言う彼女。
『彩加は黙ってろ!!!』
あすかの叫び声で教室が静まり返る。
私も・・・多分彼女も聞いたことの無いあすかの叫び声。
嗚呼。
本当に怒ってる。
どうしよう。
分かってたはずなのに
嫌われるって分かってたはずなのに
やっぱり
やっぱり
あすかにだけは嫌われたくないっー——ー————!!
- Re: ワタシのイキル意味 ( No.21 )
- 日時: 2010/12/24 21:01
- 名前: なな ◆p5CHNX570g (ID: x6z9HA8r)
- プロフ: 足がぁ・・・・・(汗
初めまして!ななです!←(名前みればわかるわっ殴っ
超×1000小説書くの上手いですね!
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