社会問題小説・評論板

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ワタシのイキル意味
日時: 2011/01/06 17:36
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

はじめまして発戸ほっとです笑

私は少しでも多くいじめられてる方の辛さが分かって頂けるような小説を書きたいと思っています。
名前の由来も皆様が温かい気持ちになれるようにと^p^
いじめられないのが常識ではないんです。
今もいじめらてる方がいるかもしれません。
私は「頑張って」としか言えませんが、一人でも多くの方に勇気を持ってもらいたいと思っております。

!登場人物!
 L川崎 百音 (かわさき もね)
  主人公。いじめられてる女の子
 L広重 あすか (ひろしげ あすか)
   何でもはっきりと言う女の子
   過去に辛い事があった。
 L小柳 舞 (こやなぎ まい)
   いじめの主犯。リーダー的存在
   自分より上が居るとすぐ苛める
 L柏崎 優奈(かしわざき ゆな)
    舞の友達。いじめをしてる
 L斎藤 春 (さいとう はる)
    舞の友達 いじめをしてる

この人達の物語です。
それでは。
更新遅めかと思いますが、よろしくお願い致します^^

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話戻ります★!
二十八話[>>52]

Re: ワタシのイキル意味 ( No.12 )
日時: 2010/10/30 20:01
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

九話[広重あすか]

私達は抱き合いながらずっと泣いていた。
   *    *   *

落ち着いてきた私は彼女に聞いた。
「ねぇ。名前何て言うの?」
『あたし?あすか。広重あすか!』
「あすかちゃん?」
『違う!あ・す・か!』
彼女はそう言っていじけたように口をとがらせる。
「あ、、、すか?」
私がそう言うと彼女は嬉しそうに笑ってくれた。
「ねぇ。あすかって何組なの?」
『あたしはねー。2組だよ!』
「ほぇ?!私も2組だよ!だけどあすか見たこと無いよ!」
『だって授業サボってるもん』
当たり前のように言う彼女。
当たり前じゃないですよ・・・。
『あっ!そーいや名前なんていうの?』
「川崎百音だよ」
自分の名前を他の人に言うなんて緊張する。
あすかは『百音かー』なんて一人で呟きながら笑う。
あっ。
私、あすかの笑った顔大好きだ。
『百音ってさー。小柳に苛められてんの?』
「っ!・・・。うん」
私はその話題に触れてほしくなかった。
この話題になったら絶対にあすかは私を嫌いになる。
そう思ったからだ。
『やっぱねー。アイツ小学校の頃からそんな奴だったもんなー』
あすかは怒ったような、少し切なそうな私には分からない顔をした。
「どうしたの?あすか」
あすかは一瞬焦ったような顔をして『何でも無い』と答えた。
すると————
キーンコーンカーンコーン
授業が終わる音がした。

   *    *     *

私は授業をさぼった。
でもとっても楽しい。
あすかと友達になってこんなに笑いあえるならずっとこのままでいいのに。
そんな風に思えてきた。
『百音ってさー。綺麗な髪してんなぁ・・・。』
嘘付け。
あすかの方が綺麗な髪のくせに。
「でもここの毛先汚いでしょ!」
私はこの前焼かれた毛先を見せた。
あすかは私のその言葉だけで悟ってくれた。
『百音。ショートカットでも似合いそうだよ』
あすかが私の髪の毛を触りながら言うから少し照れてしまう。
「ありがとう」
私も少し笑ってみせる。
『よし!百音が同じクラスなら一緒に授業うけようかな!』
あすかが決心したように告げる。
駄目だよ。怖いよ。また苛められちゃう。
「ここに居れば苛められないからここに居ようよ!」
私は必死に訴える。
『そんな弱気だといつまでも苛められ続けるよ。これから一緒に私が戦う。そのための友達なんだ。逃げたらいけない問題なんだよ』
あすかが真剣に言うから私は「分かった」って言って頷いた。
あすかは『良い子』って言って笑いながら頭をなでてくれた。

この子となら戦える気がする。

—————いや。戦える。

二人なら絶対に辛くないはず。

これから頑張って生きよう!


私はそう決心した。
そして髪の毛をショートカットに切ることも決心した。

「ありがとう。あすか」

私は彼女には届かないくらいの声でそう呟いた。

Re: ワタシのイキル意味 ( No.13 )
日時: 2010/10/31 18:56
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

十話[母]

「ただいま」
私は家の台所にいる母にそう告げる。
父はパチンコに行ってて今は居なかった。
『百音・・・。何よ、その髪型』
「あ!?これ?」
母が指を向けて言う。
私は学校帰りに髪の毛を切りに行った。
あすかに言われたショートカット。
「似合うかなって思って。」
『なんだ、、、苛められてるのかと思ってビックリしたわ』
「−−−苛められてるよ」
私はついに言ってしまった。
母はえ?って声を漏らて驚いていた。
『な、、、に、、言ってるの?私は一度も聞いたこと———』
「あんた達がいつも喧嘩してるからでしょ?そんな親に言えるわけないじゃん!私の話をまともに聞かない癖して——」
言ってる途中にどんどん涙があふれてきた。
「私は———!」
寂しかったんだから!
そう言う前に母に抱きつかれた。
久しぶりに抱きつかれた。
あすかとはまた違う温かさ。
「お母さん?」
『ごめんね、、、、ごめんね、、、ごめんね!』
何回も何回もごめんねと続ける母。
私はそんな母の体を支えながら椅子に座らせる。
そして涙を洋服の裾で拭い最高の笑顔で言う。
「大丈夫!もう一人じゃないから」
私にはあすかが居る。
あすかが言ってた『私のために泣いてくれる人が居る』それは、母の事だったんだなぁ・・・。
すると母も涙を拭き言う。
『こんな頼りない母だけど、、、一緒に戦おう。相談があるなら言って!』
「うん!ありがとう!!」
私は嬉しくなり涙が段々止まらなくなってきた。
母も私を見て涙が目から大量に出てきている。
『もし、学校行きたくなくなったら———・・・。』
「大丈夫。あすかが居るから」
母の言葉を遮って言う。



私のこの運命は変わろうとしていた。


少しずつ


少しずつ


楽しい未来を創ろうとしていた



一緒に戦おう



苦しくても



大丈夫




一人じゃない限り





私は





——————————戦える




Re: ワタシのイキル意味 ( No.14 )
日時: 2010/11/01 19:58
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

十一話[ゆっくりで]

ガラガラ
私は教室のドアを開ける
行き成り私に向かって来たのは舞ちゃん————小柳だった。
「何?」
『アラ!カスが髪の毛なんか切ってきてるわよ〜!
 しかも何その態度』
そう言ったのと同時に押された。
尻もちを着いたのと同時に小柳がしゃがんで私の目線に合わせる。
『口の聞き方すら分からないカスなのかしら』
そう言ってクスクス笑う。
すると斎藤、柏崎が後からやってきて私の頭に雑巾を乗せてきた。
『カス、この教室を掃除しなさいよ』
そう言って柏崎が私の髪を引っ張る。
「さわら———」
『コイツに汚い手で触ってんじゃねーよ』
そう言って柏崎の手をはたくあすか。
触らないでと叫ぶ前にあすかの声に遮られた。
『大丈夫?百音』
「あ。ありがとう」
私はあすかが差し伸べてくれた手を握り立ちあがる。
『痛っ!痛いわねー!お前何で居るんだよ』
柏崎がひどい顔になりながらも叫ぶ。
『あたしもこのクラス。居て悪いわけ?』
『悪いも何も————?』
すると柏崎の前に立ちはだかるように小柳がやってきた。
『へぇ。あすか、あんた学校来てたんだ』
『・・・だから何?』
あすかがいつもより冷たい声でそう言う。
二人とも私の存在を忘れてるかのように二人だけの世界に入っていく。
『あんた苛められてる奴助けるの好きよねぇ〜』
馬鹿みたい。そう言って笑う小柳。
すると私は斎藤からお腹に蹴りを入れられた。
「っ!痛い!行き成り何?!」
『百音!!』
私はお腹を抱えてしゃがみ込みながら言う。
あすかが驚いたように叫ぶ。
『カス、さっき優奈が掃除しなさいって言ったよね?早くしなさいよ』
斎藤がケラケラ笑いながら言う。
この子の笑い方嫌いだ・・・。
するとあすかが殺気丸出しで低く、低く呟いた。
『カスだって?あんたら何様のつもり?』
そう言ってあすかは————・・・。
バシッ!!
教室の響く音。
最初はソレが何か分からなかった。
あすかが斎藤の顔にビンタを食らわせていた。
『あんたら前と変わってないね!人の事をカスカス言いやがって!』
あすかが本当に怒ってる。
怖い————————————・・・。
「あ、、、すか?」
恐る恐る声を出すとあすかがこっちを向いた。
反射的に方が揺れる。
『大丈夫百音?立てる?』
さっきのあすかとは思えない位優しい声で言う。
「ありがとう」
ガラガラ
それと同時に担任がやってくる。
私達は席に着く。

何で小柳はあすかの事を知ってるんだろうか

あすかの言ってた前と変わっていないって何?

私は授業が始まってもずっとそのことが頭から離れなかった。



あすかは何かを隠してる。


それはきっと楽しい過去じゃないはず。


聞きたい。


けど今聞いたらあすかが違う人になってしまうようで


あすかが私から離れて行ってしまうようで

あすかが話したくないなら私は言ってくれるまで待つよ


誰にだって話したくない過去はあるはず


あすかが私を支えてくれたように


私もきっとあすかを支えるから


それまでは


ずっと待っとくから


ゆっくりでいいから


あすかの過去を教えて———————————・・・。






Re: ワタシのイキル意味 ( No.15 )
日時: 2010/11/02 20:56
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

十二話[約束]

『昼休みの時体育倉庫のところに来て!
                あすか』
そんな紙が教科書の間に挟まっていた。
字が下手・・・。
しかもあすかなら直接言うし。
あすかの真似をした誰かなんだろう。
あすかの真似をするとかひどいな・・・。
私は体育倉庫に行くことにした。
あすかには「ちょっと用事があるから・・・」って嘘をついた。
ごめんね。
でもやっぱり友達の真似をする人はむかつくから。
私は体育倉庫に向けて歩き出した。

「あすかの真似して何?」
私は体育倉庫に向けて話しかける。
もちろん誰も居ない。
すると後ろから3人の馬鹿が出てきた。
『あっれ〜?ばれてるみたいなぁ?』
可愛らしい声を出すのは柏崎。
『何強がってるの?』
斎藤も続けて言う。
『最近・・・本当に態度でかくなったわよね』
最後に小柳が言った。
「・・・で何?」
すると柏崎が私の顔をグーのまま思いっきり殴った。
『お前見てるとむかつくんだよぉおおおお!』
やばい。まじで痛い。
すると斎藤は私を押す。
私は自動的に体育倉庫の中へ・・・・って!
「なにす———————」
『放置プレイ・・・なんてね』
小柳は狂った笑顔を見せて私に言う。
まさか・・・。
ガチャッ

鍵の閉まる音がした。
「ちょ!冗談はやめてよ!」
ここの体育倉庫は古くて、新しい体育倉庫があってこっちの体育倉庫には誰も来ない。
私はドアを思いっきり叩く。
『あ!これだったらあすかとの約束破っちゃうわね〜』
「っ!!」
約束・・・。
   
   *     *    *
 
休憩時間のときに言われた一言。
『もーね!昨日美味しいケーキ屋見つけたから一緒に今日の放課後行かない?』
「ふぇ?」
こんなのは久しぶりだった。
苛められてたから誰も誘ってくれなかった。
だから私を誘ってくれるあすかが天使に見えた。
『ケーキ嫌い?』
悲しそうな顔をして顔を傾ける。
可愛い!!
「ううん!むしろ好き!今日行こうね」
私がそう言うとパァーっと明るくなって
『うん!じゃぁ約束!指きりしよっ』
そう言って小指を絡ませる。
本当に可愛い。
私はものすごく幸せな気分に浸っていた。

  *     *     *

この約束。
まさか小柳達が聞いてたなんて思わなかった。

折角できた友達。
裏切ったら絶対に—————————嫌われちゃう。
私は段々涙があふれてきた。
でも放課後までは時間があるから大丈夫・・・だよね?

絶対に約束は破ったらいけない。


嫌われたくはない。


絶対にここから脱出して見せる!

Re: ワタシのイキル意味 ( No.16 )
日時: 2010/11/03 19:37
名前: 発戸 (ID: g8t52Hd5)

十三話[彩加と百音]

〜あすか視線〜

小柳達が百音を苛めてる。
昔も今も変わらなかった小柳達。
アイツらは本当に低能だな・・・。

彩加の時もそうだったもんな。
苛めるだけ苛めといて——————————・・・。
あたしは百音と彩加を重ねてたかもしれないな
そう思いながら一人で切なくなる。
授業中チラッと百音の方を見ると真剣に授業を受けて居た。
—————————まじめだなぁ

あたしはその後に百音をケーキ屋に誘うことにした。
すると嬉しそうな顔をしていた。
すげー幸せな気分。
百音を見ると彩加が頭から離れない。
まだアイツの事思ってるのか・・・。
今度墓参りにでも行ってやろうかな?

昼食になり、一緒に食べようと誘おうとしたところ百音が「あすかー」って言いながらあたしのところに来た。
『ん?どうした?』
「ちょっと用事があるから———」
『ああいいよ。じゃぁ用事頑張れ』
馬鹿みたいなこと言って見送った。
百音が居ない教室はつまらない。
一人で自動販売機で買ったいちごオレを飲んでいた—————・・・。


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