社会問題小説・評論板
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- 教室=世界?
- 日時: 2012/01/11 21:18
- 名前: 劣音レツ (ID: A4fkHVpn)
『生きている意味が分からない』
『そんなもんねーだろ。人は意味不明に生きて理不尽に死んでいくだけさ』
はじめまして、劣音(おとりね)です。
気軽にレツって呼んで下さるとうれしいです。
題名やら最初の会話文からして、何じゃああこいつはって感じですが、そこはスルーしてください、マジでorz
注意
※劣音え? どこの馬の骨だあ? な人
※いじめ小説? ばっかじゃねえの? な人
※荒らしにきたよん、ぶいぶい。な人
※本場インドのカレーより辛口な人
※ちぇんめはっつけちゃうぞな人
※荒らしは撃退! と荒らしに反応しちゃう人
は、今すぐお逃げくださいさあ早く。
それでは、始まり始まり。
>>1
- Re: 教室=世界? オリキャラ大募集! ( No.33 )
- 日時: 2011/10/16 19:31
- 名前: 劣音レツ (ID: J1W6A8bP)
>更紗蓮華 様
ありがとうございます!
個性的なキャラですね。
雨宮さん、キャラ紹介にはいるんですけど、出すタイミングがww
できるだけ早く登場させたいです。
確かに、私も漫画とかのキャラは溺愛してm((殴
>企業秘密 様
ありがとうございます!
いじめられっこですか。
じゃあ、ひなたちゃんと同じ境遇ですね。
ちなみに、私は国語だけトップクラスですww
>ヴィオラ 様
紅狼さん、次出ます!
- Re: 教室=世界? オリキャラ大募集! ( No.34 )
- 日時: 2011/12/27 14:06
- 名前: 劣音レツ (ID: SkZASf/Y)
『友人っていうのはいいな』
『そうだね。友情は美しく、友達は素晴らしい』
友『幼馴染の登場』
「次から次へと、何なのよっ!」
苛々したように、ルカが怒鳴る。
醜く顔を歪めて。
あたしは、視線を上げて、そこに立つ人物を見た。
そして、目を丸くする。
「……べ、紅!?」
神谷紅狼。
黒く、短い髪。
不思議な、紅い両の眼。
雄々しい、凛々しいたオーラを身にまとった少年……いや、少女。
男装入学中の、あたしの幼馴染だ。
隣のクラスである。けど……
どうしてここに……?
「久しぶり。ひなた」
「い、いや……どうして」
「は? 友達助けないでどうする気だよ?」
そこにいるのが当たり前のように、まるであたしが非常識かのように、疑問を発する紅。
そういわれると、あたしは黙るしかなかった。
そして、ルカが、
「何? あんたも助けに来たの?」
「そんなんじゃないさ。ただ、当たり前のことを、しに来ただけ」
役目を果たしに来ただけ。
それだけさ——と、言った後。
「あんたのことも、嫌いだしな」
そして、紅は、あたしの側に近づいてきた。
あたしは、顔を上げる。
「ほら、立ちな。行くよ」
「え、でも、鍵は……」
「それって、これのこと?」
紅が、手のひらを見せた。
それは、紛れもなく、体育倉庫の鍵だ。
ルカから取り返したのか? いつの間に?
「な……ありえない!」
「ありえてるだろ。今、あたしがこれをもってるんだから」
どこまでも冷たい紅。
普通の人には優しいけれど、嫌いな人には、その気持ちを隠そうとさえしない——紅の性格である。
「ほらほら、行くよ」
「あ、うん……」
あたしは、呆けた顔のままで立ち上がり、紅についていく。
友達助けないで、どうする気だよ?
友達。
そんな当たり前の、ありふれた言葉が温かかった。
しかし、そんなあたしの気持ちとは裏腹に、ぱらぱらと雨が降り出した。
- Re: 教室=世界? オリキャラ大募集! ( No.35 )
- 日時: 2011/10/16 19:51
- 名前: 劣音レツ (ID: J1W6A8bP)
>ヴィオラ 様
どうでしたか?
キャラが変でしたら、言ってくださいね!
- Re: 教室=世界? オリキャラ大募集! ( No.36 )
- 日時: 2011/10/17 19:46
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
かっこええですねー、紅狼さん・・・
あ、すみません。出させてもらい、感謝しております。
キャラとかは大丈夫です
ありがとうございます、これからもよろしくお願いします^^
- Re: 教室=世界? ( No.37 )
- 日時: 2011/12/27 14:36
- 名前: 劣音レツ (ID: SkZASf/Y)
『雨は降り続ける』
『まるで絶望のように、人の上へと落ち続ける』
『そして、止んだ雨は切望のように空へと帰っていく』
『人々の願いをのせて』
『人々の誓いをのせて』
雨『振り注ぐ絶望と、空へ帰る切望』
「あー……。情けねえ」
俺、黒澤時雨は、頭をかきながら呟いた。
ただいまぴーんち。
あの菱野とかいうあほにはめられて、倉庫に閉じ込められてます。
いや、危機感欠けすぎかな、俺。
閑話休題。
外は雨が降っている。
「……絶望、みてぇだ」
もし、この絶望に打たれて死んでしまえたら?
なんて最高だろう。
というか、俺は死んでおくべき存在なのだ。
もう、とっくの前に殺されたはずなのになあ、人間としては。
まだ存在として生きているというのは、至極厄介だ。
あー、今度自殺でもしてみよっかな。
なんて考えていると、
「雨は絶望みたいに降るけど——止んだ雨は切望として、願望として空へ帰る——違うかな」
「……あ?」
俺は、優しそうな声に振り返った。
そこにいたのは、いかにも優等生、みたいな女子だった。
かっちり着こなした制服に、まじめちゃんリボン。
三つ編みに眼鏡、直線のような立ち姿。
「誰だよ、あんた」
「雨宮優輝。一応君のクラスメートなんだけど、知らないかな。黒澤君」
可愛いしぐさで小首を傾げる女子、雨宮。
ああ、思い出したかも。
いつもテストで学年一位だという、驚くべき奴だ。
そうそう、昨日は休んでたらしいからな。
っていうか、名前知れちゃってたのか。
「情報としては知ってるが、存在としては知らねえ。ああ、俺は黒澤時雨な。よろしく、優輝ちゃん」
「うん、よろしく。……ああ、そういえば、昨日、日向さんを助けたって聞いたけど」
「助けたあ? それは違うよ。ひなたちゃんが勝手に助かっただけさ。俺はただ、菱野の悔しい顔が見たかったんだよ。そんだけ」
「性格悪いねえ……」
にこりと笑いながら言う雨宮。
「あ……つうか、体育倉庫の鍵、どうやって開けたんだ?」
「それは秘密」
「あっそ」
「あれ、あんまり興味ない?」
「うん」
「ええー?」
「聞いてほしいのかよ……」
以外とお茶目というか、年相応なんだな。
絶望がどうたらこうたらとか、切望がなんやかんや言ってた割には。
ひとまず助けてもらったし、聞いといてやるか。
「日向さんがね、『体育倉庫にでかい忘れ物あるから、とってきてくれない?』って、鍵渡されたの」
「俺は粗大ごみかよ……?」
ツンデレのひなたちゃんらしいわ。
まあ、あとでお礼でも言っとこう。
テキトーに。
「じゃあ、行こっか」
「ん。だな」
雨は、まだ降っていた。
降り注ぐ絶望の下で、俺は生きていく。
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