BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸(完結)
- 日時: 2018/08/08 22:27
- 名前: 苺 (ID: xLWpZ9qW)
ここではドキドキプリキュアの百合小説のシリーズ物を書きます
カップリングは相田マナ×レジーナです
なお小説を書くのは凄く遅いですから最新作は2周間から3週間くらいかかると思います。
でも一か月以内には投稿したいと思います
原作のネタバレも含まれますので注意してください。
凄く駄作になりますが宜しかったら読んでください。
第1話
>>1
第2話
>>4
第3話
>>5
第4話
>>6
第5話
>>8
第6話
前篇
>>9
後編
>>10
第7話
前編
>>11
中編
>>12
後編
>>13
第8話
>>14
第9話
>>16
第10話
>>20
第11話
>>22
第12話
>>24
第13話
前編
>>25
後編
>>26
第14話
前編
>>33
後編
>>34
第15話
>>36
第16話
>>39
第17話
>>40
第18話
>>41
第19話
>>43
第20話
>>46
第21話(最終話)
前編
>>50
後編
>>51
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月12日投下 ( No.31 )
- 日時: 2015/08/17 19:04
- 名前: ss (ID: LmekyLqy)
はい!
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月12日投下 ( No.32 )
- 日時: 2015/08/28 18:28
- 名前: 苺 (ID: J8qgC5Zh)
>SS様
新しい小説ができましたら投稿しておきますね。
宜しかった読んでくださいね。
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月12日投下 ( No.33 )
- 日時: 2018/06/18 20:02
- 名前: 苺 (ID: IWPIvALs)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、四葉 ありすの視点で書かれています。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第14話☆
私には、レジーナさんやマナちゃん達以外に大切な人がいます。
でも私の裏切りのせいでその人と仲が悪くなりました。
仲が悪くなった今でもその人の事を一番大切に思っています。
お茶会をするために私とマナちゃんと六花ちゃんと真琴さんと亜久里ちゃんの五人で私の家の中庭に集まった。
「まこぴーのライブは、凄かったよね。
あたし、まこぴーのライブに凄く感動しちゃったんだよ」
マナちゃんは、両手を広げて興奮したように話した。
「ありがとう、マナ。
でも私は、レジーナの為にできる事を考えてしただけよ。
結局レジーナの心に届かなかったみたいだけれどもね……」
真琴さんは、困ったように苦笑いを浮かべた。
「レジーナさんの為に出来る事……」
私は、レジーナさんの事を考えて小さく呟いた。
「ありす、どうしたの?」
マナちゃんは、私が何か考えているのに気がつい心配そうに私を見つめた。
「いえ、なんでもありませんわ」
私は、少し首を横に振りやんわりと微笑み自分の悩みを誤魔化した。
「ありすお嬢様、例の大会の日程が決まりました」
セバスチャンが私の後ろに現れて話し掛けた。
「そうですか、報告ありがとうございます。
それでは下がって構いません」
私は、やんわりと微笑んでセバスチャンに報告のお礼を伝えた。
「はい、それでは、失礼します」
セバスチャンは、それだけ言うと姿を消した。
「ありす、例の大会ってなんなの?」
六花ちゃんは、大会の事が気になったらしくて大会の失礼をした。
「ガーディニングの大会の事ですわ。
その全国大会の予選の日程が決まったみたいです」
私は、紅茶の入ったティーカップを持つと大会の内容を伝えた。
「ありすは、大会に参加するつもりなの?」
真琴さんは、紅茶の入ったティーカップを持ちながら私の方を見つめた。
「ええ、ガーディニング大会に参加するつもりです。
私は、レジーナさんの為に育てたい植物があります」
私は、紅茶を一口飲んでからテーブルにティーカップを置いた。
「ありすの育てたい植物ってどんな植物なの?」
マナちゃんは、育てる植物を質問をした。
「ジニアって名前の植物で小さくて綺麗な花を沢山咲かせます。
そしてジニアを育てようと思った最大の理由は、花に込められた花言葉の意味にあります」
私は、マナちゃんを真剣な表現で見つめた。
「どんな花言葉なの?」
マナちゃんは、花言葉が気になったようにじっと私を見つめた。
「花言葉は、遠くに離れた友を思うです。
遠くに離れたレジーナさんを思いながら花を育てようと思います」
私は、強い意思を表すようにじっとマナちゃんを見つめた。
「ありすがレジーナの為にできる事ってこれなのね。
私は、無理だっただけれどもありすならレジーナに思いが通じるとはずよ」
真琴さんは、レジーナさんの事を考えて寂しそうに微笑んだ。
「真琴さんの気持ちも十分レジーナさんに通じたと思いますわ。
私も真琴さんを見習い思いの全てをレジーナさんにぶつけるつもりです」
私は、真琴さんを真剣な表情で見つめた。
「お取込み中失礼します。
ありすお嬢様にお客様がこられております。
どうされますか?」
私の後ろにセバスチャンが現れると控え目に話した。
「セバスチャン、中庭に通してください」
私は、セバスチャンの方を振り向いて中庭に通すのを頼んだ。
「はっ、解りました……」
セバスチャンは、自分の胸に右手を押さえて一度軽くお辞儀をすると姿が消えた。
それから二分後くらいしてから女の子が現れた。
女の子の姿は、黄色の甘ロりの洋服を着て金髪で天然パーマで髪も長くて頭に赤くて大きなリボンをつけた日傘を差した私と同じ年くらいの女の子が中庭にはいってきた。
「ごきげんよう、皆様」
女の子は、日傘をたたみながら述べた。
「ごきげんよ、麗奈さん。
わざわざ私の家に遊びに来てくれるなんて嬉しいです」
私は、嬉しそうに麗奈さんに近づくとやんわり微笑んだ。
「ねえ、ありす、この可愛らしい女の子は、誰なの?」
六花ちゃんは、麗奈さんの方を向きながら述べた。
「この方は、五星 麗奈さんです。
私と同じ学校に通っています。
そして私の友達でもあります」
私は、嬉しそうに六花ちゃんの方を向いて嬉しそうに麗奈さんの事を紹介した。
「私は、あなたの友達では、ありませんわ!!
昔、私を裏切っておいて友達なんて言えたものね。
あなたが私にした事を忘れた事はありませんわ!!」
麗奈さんは、親の敵のように私を睨んだ。
「あの時は、すいませんでした。
言い訳は、しません……」
私は、頭を下げて麗奈さんに謝った。
「今更謝られても許すわけありませんわ!」
麗奈さんは、怒ったように私を睨んだ。
「麗奈さん……」
私は、麗奈さんに嫌われているのが悲しくて麗奈さんの名前を呟いた。
「もちろんありすさんもガーディニング大会に出場するのよね。
何の花で大会に出場するつもりなのかしら?」
麗奈さんは、軽く自分の腕を前で組んで育てる花を質問をした。。
「ジニアで出場するつもりです」
私は、育てる花の種類を伝えた。
「なら私もジニアで大会に出場しますわ。
同じ花を育ててどちらのがガーディニング技術が上かはっきりさせますわ」
麗奈さんは、私を挑発するように私を睨んだ。
「そんな……麗奈さんのガーディニング技術に勝ってると思った事は、一度もありません」
私は、申し訳なさそうに麗奈さんを見つめた。
「ありすさんの戯言を信じるつもりは、ありませんわ。
知りたい事は、解りましたからこれで失礼しますわ」
麗奈さんは、自分の髪をかきあげた。
私達を見渡してから優雅に微笑むと去って行った。
「麗奈さん……」
私は、去って行く麗奈さんを辛そうに見つめた。
「ありすに言いたい事ばかり言って何様なのよ!」
六花ちゃんは、怒ったように大声を出した。
「六花ちゃん、麗奈さんを悪く言わないでください。
全部私が悪いなのですから……」
私は、麗奈さんを悪く言われると辛そうに六花ちゃんを見つめた。
「麗奈と昔何かあったか聞いても大丈夫?」
真琴さんは、遠慮がちに昔の事を質問をした。
「昔の事を話しても構いません……
でもそんなに面白い話ではありませんよ」
私は、真琴さん達に昔の話をするのが正解か解らずに困ったように苦笑いを浮かべた。
「それでも話を聞かせてよ、ありす。
私達に何か力になれるかもしれないもの……」
真琴さんは、真剣な表現で私を見つめた。
「ありす、あたしもありすの力になりたいよ」
マナちゃんも真剣な表現で私を見つめた。
「私もマナと真琴の二人と同じ考えよ」
六花ちゃんも真剣な表現で私を見つめた。
「……解りました。
話が長くなりますが私が麗奈さんを裏切った時の話を聞いて下さい。
その前に麗奈さんと出会いから話しますね。
小学一年生の時にガディーニングに興味をもって色んなお花を育てました。
その中で一番の気に入った花がありまして一生懸命花の世話をしました。
でも私が一生懸命世話をしてもその花が元気が無くなり枯れる寸前まで行きました。
私は、枯れそうな花の植木鉢を持ちながら涙目でその場に座り込みました。
そんな時に声をかけてくれたのが麗奈さんでした。
私に麗奈さんは、『大丈夫ですわ。
今からでもその花は、元気になりますわよ。』と言ってくれました。
私は、不安そうにしていると『そんな顔をしてもいけませんわ。
花は、笑顔にするものですわ。
そんな顔していたらお花さん達に失礼ですわよ。
ほら、笑ってください』と言って麗奈さんは、優しく微笑んでくれました。
私は、麗奈さんの笑顔につられて私も笑顔になりました。
麗奈さんの手助けのお蔭で枯れそうな花は、元気になり綺麗な花を咲かせました。
それから私は、麗奈さんにガディーニングの事を色々と教えてもらいました。
そして私は、麗奈さんと友達になりました」
私は、麗奈さんの事を考えて優しく微笑んだ。
「麗奈とそんな事があったのね……」
真琴さんは、私の話を聞いて優しく微笑んだ。
「はい……
でも私は、そんな麗奈さんを裏切ってしまいました……」
私は、麗奈さんを裏切った事を思い出して辛そうに俯いた。
「でもありすが詰らない理由で麗奈を裏切ったと思えないよ。
いったいありすと麗奈の間に何があったの?」
マナちゃんが私の事を信頼したように私をじっと見つめた。
「それは、その……」
私は、言いにくそうに言葉を濁した。
「言いたくなかったら無理には、聞かないよ。
でも私達に話しても大丈夫なら聞かせてくれる?」
真琴さんは、私の肩を触り優しく質問をした。
「いえ、真琴さん達に私の犯した罪を聞いて下さい。
私と麗奈さんは、一緒に育てた植物でガーディニング大会に出場する事になりました。
でも大会の前日に公園で泣いている幼稚園位の女の子に会いました。
話を聞いたら長く入院しているお母さんにプレゼントをする為に育ててるお花を枯らしてしまったと泣きながら話してくれましたわ。
女の子が枯らしてしまった花の変わりに麗奈さんと育ててる花をあげようかどうしようか悩みました。
でも前に麗奈さんが私に話してくれた『花は、笑顔にするものよ。』て言葉を思い出しました。
そして麗奈さんならきっと女の子に花を差し上げると思いました。
だから女の子に麗奈さんと私が育てた花を差し上げました。
そしてその日に麗奈さんに女の子にお花を差し上げた事を話しました。
すると理由を話す前に怒って去って行きました。
私は、麗奈さんと育てた花を人に差し上げた恩知らずの裏切り者なのです……」
私は、麗奈さんのしてしまった事を考えて辛そうに俯いた。
「でも麗奈に理由を話したら解ってくれるはずよ」
真琴さんは、優しく裏切った理由を麗奈さんに伝える事を提案をした。
「いいえ、それでも私が麗奈さんと育てた大切な花を他の人に渡したのは事実ですもの。
言い訳は、出来ません」
私は、軽く首を横に振り弱々しく微笑んだ。
「ありす……」
真琴さんは、私にどう声をかけたら良いのか解らずに私の名前を呟いた。
「真琴さん、そんな顔をしないでください。
麗奈さんもそのうちに解ってもらえるはずです」
私は、真琴さんを安心させるようにやんわりと微笑んだ。
真琴さん達は、互いを見つめるとすぐに私の方を向いた。
「ありすがそれでいいのならあたしは、何も言わないよ。
でもあたし達にできる事があったら気軽なく言ってよ。
あたし達は、いつでもありすの味方だからね」
マナちゃんは、私の肩を触り優しく微笑んで私の味方な事を伝えた。
「ありがとうございます、マナちゃん。
この話は、ここまでにしてお茶にしましょう。
美味しい紅茶があるのよ。
それにイギリスから美味しいお菓子も届きました。
マナちゃん達も気にいってくれると思います」
私は、両手を軽く叩いてやんわりと微笑んでこの話は、終わる事を伝えた。
セバスチャンが台車にお菓子と紅茶セットをのせて近づいてきた。
それから夕方6時くらいまでお茶会が続いた。
次の日にジニアの植木鉢が届いたので育て始めた。
しばらくすると突然町の花が枯れ始めた。
でも花の枯れる原因は解らなかった。
そして私が育ててる花も枯れてしまった。
危機を感じた私は、まだ枯れていない花がないか調べた。
すると麗奈さんの育ててる花が無事だと解って麗奈さんに会いに行った。
麗奈さんは、庭園で枯れそうなジニアの植木鉢を抱えてしゃがみこんでいた。
「麗奈さん……」
私が麗奈さんの名前を呼んだ。
麗奈さんが植木鉢を抱えて涙目のまま私の方に振り向いた。
「ありすさんには、さぞ滑稽に見えるでしょうね。
あれだけ偉そうな事を言ったのに花を枯らそうとしているのですもの……」
麗奈さんは、力弱く私を睨んだ。
「花は、笑顔にするもの……」
私は、昔麗奈さんから教えて貰った言葉を麗奈さんに伝えた。
「えっ……?」
麗奈さんは、私が何故そんな言葉を伝えたが解らずにキョトンと私を見つめた。
「そう教えてくれたのは、麗奈さんです。
それに私と麗奈さんが協力したら花も元気になります。
昔のようにとは、言えません。
でも私に力を貸してください!」
私は、真剣な表現で麗奈さんを見つめた。
「返事を答える前に聞かせてください。
なぜ私を裏切ったのですか?
ありすさんを信じていたのに何故なのですか?」
麗奈さんは、私が信じられないように涙目で私を見つめた。
「それは……」
私は、裏切った理由を伝えるのが言い訳に思えて伝えるのをちゅうちょした。
「私に理由を教える価値もないって言うのかしら……?」
麗奈さんは、涙目で私を睨んだ。
「そうでは、ありません!
理由を聞いて下さい。
その前に、もう一度謝らせてください。
私と麗奈さんとの友情の花を勝手に渡してすいませんでした」
私は、頭を下げて麗奈さんに謝った。
「謝罪は、いりません。
それよりも理由を教えてくださらないかしら?」
麗奈さんは、両腕を軽く組んで私を睨んだ。
「解りました。
……大会の前日に公園で入院しているお母さんに渡す為に育てていた花を枯らして泣いている幼稚園位の女の子に会いました。
私は、麗奈さんならどうするか考えました。
そしたら昔麗奈さんが私に『花は、笑顔にするものよ。』と言ってくれた言葉を思い出しました。
それに麗奈さんならどうするか考えました。
そしたら一つの結論しか思い浮かびませんでした。
だから私は、女の子とその子のお母さんの為に私達の花を渡しました。
でも麗奈さんに相談をしないで勝手に花を渡したのは事実です。
それは麗奈さんを裏切ったのと同じ事です。
本当にすいませんでした」
私は、頭を下げて麗奈さんに謝った。
「ありすさんの言い分は、理解しましたわ。
でも一言相談してほしかったですわ……
」
麗奈さんは、私を攻めるように私を見つめた。
「申し訳ありませんでした……」
私は、もう一度頭を下げて麗奈さんに謝った。
「でもその女の子を見捨てていたら私は、ありすさんを軽蔑していましたわ」
麗奈さんは、今まで見たことがないように優しく微笑んだ。
「麗奈さんは、私を許してくれるのですか?」
私は、控え目に麗奈さんを見つめた。
「ええ、私は、ありすさんを許しますわ」
麗奈さんは、優しく私に笑いかけてくれた。
「ありがとうございます、麗奈さん。
実は、麗奈さんと仲直りできたら伝えようと思っていた事があります」
私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて麗奈さんを見つめた。
「私に伝えてたい事ってなんなのですか?」
麗奈さんはじっと私を見つめて伝えたい事を質問をした。
「私は、麗奈さんの事が昔から一人の女性として好きでした」
私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて麗奈さんに告白をした。
「えっ、そ、それって!?」
麗奈さんは、私の告白を聞いて慌てたように顔を真っ赤にした。
「やっと私の長年の思いを伝える事が出来ました。
もう思い残す事は、ありません。
返事は、解ってますからしなくて構いません。
女の子同士なのに気持ち悪い思いをさせましてごめんなさい……」
私は、麗奈さんに告白を事を頭を下げてすぐに謝った。
「ありすさん、話を勝手に完結しないでください。
私もその……ありすさんの事が一人の女性として好きですわよ。
ありすさんに裏切られたと思っていても心の底からありすさんを嫌いになれませんでした」
麗奈さんは、自分の気持ちを私に伝えると照れを隠すように自分のほっぺたを触った。
「そうだったのね……
麗奈さんと両想いだったなんて夢のようです……
実は、もう一つ麗奈さんにお願いがあります」
私は、これから麗奈さんに頼む願い事を考えると顔が赤くなった。
「ありすさん、お願い事ってなんなのですか?」
麗奈さんは、私の願い事が解らなくてキョトンと首を傾げた。
「私は、麗奈さんとキスをしたいです」
私は、顔を赤らめて麗奈さんにキスのお願いをした。
「キ、キス!?」
麗奈さんは、私がキスをしたいというお願いに驚いて慌てた。
「その……キスをしたら駄目ですか?」
私は、不安そうに麗奈さんを見つめた。
「駄目では、ありません……
でもまだ心の準備ができていませんわ……」
麗奈さんは、顔を赤らめながら私から視線をそらした。
「ごめんなさい、麗奈さん。
私は、我慢できそうにありません」
私は、麗奈さんの恥ずかしがった様子が可愛らしく我慢ができなくて麗奈さんの肩を触った。
「ひゃん!?」
私が麗奈さんの肩を触ると少しだけ悲鳴を出して体を少し震わせてびくっとさせた。
私は、麗奈さんの口にゆっくりとキスをした。
「麗奈さんの唇は、柔らかったです……」
私は、自分の唇を触り照れ笑いを浮かべた。
「その……ありすさんの唇も柔らかったですわ……」
麗奈さんも自分の唇を触り照れ笑いを浮かべた。
「でも改めて言うと照れますね……」
私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて麗奈さんから視線をそらした。
「本当ですわね……」
麗奈さんも恥ずかしそうに顔を赤らめて私から視線をそらした。
「その……ありすさんは、この花で誰かに思いを伝えたいのでありませんか?
だってジニアの花言葉は、遠くに離れた友を思うですもの……」
麗奈さんは、真剣な表現で私を見つめて私の思いを言い当てた。
「麗奈さんには、まる解りですね……
その通りです。
喧嘩別れをした私やマナちゃん達の大切な友達を思ってこの花を育てようと思いました」
私は、麗奈さんが私の考えを解っていた事が嬉しくて少しだけ微笑んだ。
そして花に込めた思いを伝えた。
「そうだったのですわね……
ありすさんらしいわね……
この花は、ありすさんと一緒に育てましょう。
綺麗な花が咲かせたらありすさんに差し上げますわ。
その代わりに喧嘩をした女の子と仲直りをしないと許しませんわよ」
麗奈さんは、軽く腕を組んでレジーナさんとの仲直りを後押ししてくれた。
「ありがとうございます、麗奈さん」
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月12日投下 ( No.34 )
- 日時: 2018/06/18 20:04
- 名前: 苺 (ID: IWPIvALs)
私は、麗奈さんの気持ちが嬉しくてニッコリと笑った。
私は、麗奈さんと協力してジニアの花を育てた。
枯れは、しなかった。
でも元気な花は咲かさなかった。。
不審に思った私は、セバスチャンに枯れる原因の調査を命じた。
すると町外れの丘にいるジコチューが街中に花を枯らすための電波を発してる事が解った。
町外れの丘に向かう前に麗奈さんにジコチューとプリキュアの事を話した。
大切な友達にこれ以上隠し事をしたくなかった。
何よりも私のして来た事を知ってほしかったからです。
麗奈さんは、私がプリキュアだと解ると驚いたけれどもすぐにプリキュアの私を受け止めてくれた。
「麗奈さん、今から花を枯らす現況を取り除きにいってきます」
私達は、プリキュアに変身すると麗奈さんの方を向いてジコチューを倒す事を伝えた。
「ありすさん……いえ、キュアロゼッタさん、ジコチューと戦ってくるのね。
私は、プリキュアではありませんから何もできません……
ですからせめてここでキュアロゼッタさんの無事をお祈りしておりますわ。
でもこれだけは、忘れないでくださいね。
キュアロゼッタさんの体は、もうキュアロゼッタさんだけの体ではありませんわ」
麗奈さんは、真剣な表現で私を見つめて私は、麗奈さんの物でもある事を伝えた。
「はい、解りました。
胆に銘じておきます。
それでは、麗奈さん、行ってきます」
私は、麗奈さんを安心させるようにやんわりと微笑んだ。
「はい、いってらっしゃい、ありすさん」
麗奈さんは、私の笑顔に答えるようにやんわりと微笑み返してくれた。
私達は、麗奈さんに見送られてジコチューのいる町外れの丘に向かった。
町外れの丘に行くと大木の形をしているジコチューの枝にレジーナさんが座っていた。
「プリキュア、やっぱり来たんだね」
レジーナさんは、私達が来たのが嬉しくてニコニコしながら述べた。
「初めにお聞きします。
街の花が枯らしているのは、レジーナさんなのですか?」
私は、レジーナさんのしていることを確認するために質問をした。
「うん、そうだよ。
だって花なんてうっとおしいだけだもん。
だからあたしが作ったジコチューで町の花を枯らさせたんだよね」
レジーナさんは、ミラクルドラゴンブレイブを軽く回して楽しそうに話した。
「レジーナさん、こんな事は、止めてください。
本当は、レジーナさんが花を好きだという事は知ってます。
そんなレジーナさんが花を枯らすのは、悲しすぎます」
私は、真剣な表現でレジーナさんを見つめてレジーナさんを説得した。
「あははは〜〜〜〜。
あたしが花が好きだって?
そんな訳ないじゃん。
あんな気持ちの悪い物を好きなわけないよ」
レジーナさんは、宙に浮くと腹を抱えて笑い転げた。
「いいえ、そんな事は、ありませんわ。
レジーナさんが花が好きなのは、間違いありません」
私は、軽く首を横に振りレジーナさんが花が好きな事を伝えた。
「だから違うって言ってるでしょう!
ジコチュー、プリキュアを黙らせてよ!!」
レジーナさんは、首を大きく横に振って否定すると私達に向かって手を振りかざした。
「ジコチューーーーーーーー!」
ジコチューの口からビームが出ると私達に向かってビームが近づいてきた。
「いけない。カッチカチのロゼッタウォール!」
私は、両手の平から四つ葉のシールドを出してからビームを防ごうとした。
でも徐々に後に押されていったでもどうにか防いだ。
「ソードハリケーン!」
キュアソードは、ジコチューに飛んで近寄った。
キュアソードは、マジカルラブリーパッドの画面の上で空を切った。
大量の剣形光弾が舞う旋風を起こしジコチューにぶつかると土煙がジコチュ−に包みこんだ。
しばらくするとジコチューの周りに爆風が巻き上がり土煙が吹っ飛ぶとジコチューの体が光りだした。
「えっ!?」
私は、あまりにも急な出来事に驚いて声を出した。
「ジコチューーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ジコチューの枝から全方向に大型のビームが出ると私達の向かってきた。
私達は、どうにかよけようとした。
でも結局避けきれなくて吹っ飛ばされた。
ふっとばされた衝撃で体が痛くて動けなくて倒れたままレジーナさんを見つめた。
「うぅ……」
私は、辛そうにうめき声を出した。
「なんだ、まだ生きているわんだ。
意外としぶといんだね」
レジーナさんは、つまらなさそうに私達を見つめた。
「キュアロゼッタさん!!」
声がした方を向くと麗奈さんがジニアの植木鉢を抱えながらこちらに走って近づいてきていた。
「麗奈さん、こちらに来たら駄目です。
逃げてください!!」
私は、麗奈さんに叫んで麗奈さんに危険を知らせた。
「あんたは、誰よ。
ジコチュ−、あいつも吹っ飛ばしてよ!」
レジーナさんは、麗奈さんに向かって手を振り下ろした。
「ジコチューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ジコチューの枝から大型のビームが出るとビームが麗奈さんに向かっていった。
「ッ!?」
麗奈さんにビームがぶつかると土煙が立ち上がり麗奈さんの姿が見えなくなった。
「麗奈さん〜〜〜!?」
私は、麗奈さんに向かって無事を確認するように麗奈さんに向かって叫んだ。
「う〜〜〜〜ん、こりゃ〜〜〜体は、木端微塵だね。
あはは〜〜〜可哀そうにな」
レジーナさんは、可笑しそうにお腹を押さえて笑った。
「麗奈……さん……」
私は、麗奈さんが守れなかった事に絶滅した。
そしてその場に手を地面について土煙で見えない麗奈さんの方を呆然と見つめた。
土煙が晴れると麗奈さんの持っているジニアの花が咲いていた。
ジニアが光輝いていて麗奈の周りを囲むように光のシールドが張っていた。
「そ、それは、何なのよ!?」
レジーナさんは、驚いて光シールドを張っている麗奈さんを指差した。
「麗奈さん、無事だったのですね。
本当に良かったです……」
私は、麗奈さんが無事なのが安心してその場に座り込んだ。
「私は、無事なの……?
でもどうして無事なのですか……?」
麗奈さんは、少し周りを見渡すと麗奈さんが持っているジニアの花が輝いているのに気がついた。
「花が輝いていますわ。
そうだったのですわね……
あなたがありすさんの言っていた喧嘩をしている遠くに離れている友達なのなのですわね……」
麗奈さんは、全てを理解したようにレジーナさんを見つめた。
「何を言ってるのよ。
そんな事があるわけないじゃん!」
レジーナさんは、麗奈さんの言葉を否定するように首を横に振った。
「レジーナさんが否定しても無駄ですわ。
この花がレジーナさんとありすさんの関係を表していますわ!」
麗奈さんは、真剣な表現でレジーナさんを見つめてレジーナさんを説得しようとした。
「その花が何だっていうのよ!
ジコチュー、何やってるのよ!
こいつを黙らせてよ!」
レジーナさんは、麗奈さんに向かって手を振り下ろした。
「ジコチューーーーーーーーーーー!」
ジコチューの枝からビームが出ると麗奈さんの方に向かっていった。
でもビームが当たる寸前で光るバリヤで防いだ。
「なっ!?」
レジーナさんは、ビームが防がれたのを驚いて声を出した。
「この花を傷つける事は、無理ですわ。
花の一つ一つに意味がありますのよ。
ジニアの意味は、遠くに離れた友を思うですわ。
この花には、ありすさんがレジーナさんへの思いが詰まってますのよ!」
「そ、そんなのあたしには、関係ないもん……」
レジーナさんは、戸惑いながら麗奈さんから視線を反らした。
「レジーナさん、このジニアの花を受け取りください。
レジーナさんは、この花を受け取る資格がありますわ」
麗奈さんは、レジーナさんにジニアの植木鉢を渡した。
レジーナさんは、ジニアの花を戸惑いながら見つめた。
「綺麗な花……」
しばらくするとレジーナさんのジニアの花を見つめる眼差しが柔らかくなりかけた。
突然黒いビームが飛んでくるとジニアの花にぶつかった。
花は、そのまま粉々に砕け散った。
「いったい何がおこったの……?」
レジーナさんは、戸惑いながら周りを見渡した。
「レジーナ様、まさかこんな物なんかで心が惑わされたのですか?
そんな訳ではありませんよね」
声がした方を向くとベールが棒付きキャンディーを舐めていた。
「そ、そんな訳は、ないわよ!
ジコチュー、何してるのよ。
早くプリキュアを吹っ飛ばしなさいよ!」
レジーナさんは、私達に向かって右手を振り下ろした。
「ジコチューーーーーーーーーーーーーー!!」
ジコチューの体が光り出した。
「反撃は、させません!
ロゼッタバルーン」
私は、大きな気球を創り出した。
マジカルラブリーパッドの画面の上で「1、2の3!」の掛け声と共に手を叩いた。
すると気球を炸裂させた。
気球から放出した小さな光の蝶の群れでジコチュ−を囲んで拘束した。
「皆さん、今ですわ!」
私は、キュアハート達の方を向いて叫んだ。
「うん、解ったよ!」
キュアロゼッタは、クローバーのトランプカードをキュアエースは、Aのトランプカードをキュアダイヤは、ダイヤのトランプカードをキュアソードは、トランプカードのスペードをマジカルラブリーパットから出現させた。
「「「「私達の力をキュアハートの元へ!」」」」
キュアエース達は、四枚のエネルギーカードをキュアハートのラブリーパットに送った。
キュアハートがマジカルラブリーパットの画面の上でハート形を描いた。
敵に向けてハート形の泡を飛ばした。
「ラブラブラ〜〜〜〜〜〜〜〜」
ジコチューを包み込んで浄化した。
「あ〜〜〜何あっさりと浄化されているのよ!
もうむしゃくしゃする。
あたしは、もう帰る!」
レジーナさんとベールが宙に浮くと先にベールの姿が消えた。
「待って下さい、レジーナさん」
私は、レジーナさんを呼び止めた。
「……何よ」
レジーナさんは、不機嫌そうに私を見つめた。
「また花を受け取ってくれますか?」
私は、レジーナさんにお願いするように不安そうに上目遣いで見つめた。
「そ、そんなの知らないわよ」
レジーナさんは、少しこちらを少しだけ見た。
すると照れたように顔を赤らめて横を向いた。
それからすぐにレジーナさんの姿が消えた。
私達は、プリキュアの変身を解いた。
「ごめんなさい、マナちゃん。
レジーナさんに思いが届かなかったみたいです……」
私は、軽く頭を下げて私の思いが届かなかった事を謝った。
「うんん、そんな事は、ないよ。
確かにありすの思いは、少しだけレジーナに届かなかったかもしれない。
でもレジーナに思いは通じたと思うよ」
マナちゃんは、軽く首を横に振ってレジーナさんに思いは、通じた事を伝えた。
「マナちゃんにそう言っていただくと気持ちが楽になります。
気遣いありがとうございます、マナちゃん」
私は、マナちゃんの気遣いが嬉しくてニッコリと微笑んだ。
「でもありすもこれであきらめた訳ではないのよね」
真琴さんは、私の方に近づいてレジーナさんに思いを伝えるのを諦めていないのか質問をした。
「はい、もちろんです、真琴さん。
次こそは、レジーナさんの心に思いを届かせてみせます」
私は、小さく頷いてレジーナさんに思いを伝えるのを諦めていない事を伝えた。
「私もありすさんの手伝いをさせてくれませんか?」
麗奈さんは、私に近づいてレジーナさんに思いを伝えるのを手伝う事を提案をした。
「ありがとうございます、麗奈さん。
麗奈さんが手伝ってくださるのなら心強いです」
私は、やんわりと微笑んで麗奈さんがレジーナさんに思いを伝える手伝いをしてくれる事をお礼を伝えた。
レジーナさんのお蔭で麗奈さんと仲直りができました。
しかも友達以上の恋人にもなれたと言っても良いです。
でも喜んでばかりでいられません。
レジーナさんと喧嘩したままなのですから……
でもマナちゃん達となら必ずレジーナさんと仲直りできると信じています。
だって麗奈さんとも仲直りができたのですから……
〜つづく〜
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、8月28日投下 ( No.36 )
- 日時: 2018/06/21 07:11
- 名前: 苺 (ID: do8LdMvC)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、最初は、レジーナ、次は、マナ、最後に、六花と視点が変わります。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第15話☆
(最初はレジーナの視点です)
あたしの考えた作戦は、ことごとく失敗に終わった。
でも失敗から学んだ事がある。
あたしは、自分の部屋のソファーに腰かけながら扇子で自分の顔を仰いだ。
「レジーナ様、何だか楽しそうですね」
ベールは、あたしの後ろに現れると話しかけてきた。
「良い事を思いついたのよ。
ねえ、知ってる扇子って芯を抜くとバラバラになるのよ。
つまりマナと他の四人とばらばらにしたら簡単にプリキュアを倒せるって事よ」
あたしは、楽しそうにクスクスと笑った。
そして扇子の芯を抜くと扇子は、バラバラになった。
(ここからは、マナの視点です)
皆が頑張ってくれたのにまだレジーナに思いが届かないでいた。
でもあたしは、絶対レジーナに思いが通じると信じていた。
だからそんなには、辛くなかった。
そんなある日、街中でレジーナが見かけた。
慌ててレジーナの後を追いかけた。
レジーナが町外れの倉庫に入って行った。
あたしも後を追って倉庫に入った。
「レジーナが入っていたのが見えたよね。
あたしの見間違えだったのかな……?」
あたしは、倉庫の中を見渡した。
突然上から鉄籠が降りてきた。
あたしは、鉄籠に閉じ込められた。
「いったい何が起きたの……?」
あたしは、戸惑いながら周りを見渡した
「あはは〜〜〜〜マナって単純ね」
声がした方を向くとレジーナが宙に浮いて腹を抱えて笑っていた。
「久しぶりだね、レジーナ。
えへへ〜〜〜またレジーナに会えるなんて嬉しいな」
あたしは、レジーナに会えたのが嬉しくてニコニコしながらレジーナを見上げた。
「自分の置かれている立場が解っている?」
レジーナは、呆れたようにあたしを見つめてあたしの近くに降りてきた。。
「えっ、それってどういう意味なの?」
あたしは、レジーナの言っている意味が解らなくてキョトンと首を傾げた。
「は〜〜……マナは、お気楽ね。
まあいいわ、マナは、ここで他のプリキュアは倒されるのを指を咥えて見ていなさい。
言って置くけれどもこの鉄籠は、中から絶対に壊れないわよ。
それじゃあね、マナ。」
レジーナは、あたしのお気楽ぶりにため息を吐いて皆が倒されるのを待っていることを伝えた。
それからあたしに軽く右手を振り宙に浮き上がった。
「あっ、待ってよ、レジーナ!」
あたしは、レジーナを呼び止めうとした。
でもレジーナは、私の呼び掛けを無視してレジーナの姿が消えた。
(ここからは六花の視点です。)
マナは、相変わらずレジーナの事で奮闘してる。
そんなマナだから私は、マナの事を応援したくなったと思う。
街中を歩いているとクリスマスの飾りつけで賑やかだった。
「街中が賑やかですわね」
亜久里ちゃんは、街中を見渡しながら歩いた。
「賑やかなのは、当たり前よ。
だって今日は、クリスマスイブだもの」
私も街中のクリスマスの飾り付けを見渡しながら歩いた。
「もうクリスマスの時期なのね……」
真琴は、街中のクリスマスの飾り付けを見つめながらしみじみ呟いて歩いた。
「亜久里ちゃんは、サンタクロースにプレゼントのお願いをする手紙を書いたのですか?」
ありすは、サンタクロースに手紙を書いたのか質問をした。
「ええ、手紙を書いてお婆様に渡しましたわ」
亜久里ちゃんは、嬉しそうにサンタクロースに手紙を書いた事を伝えた。
「それでサンタクロースに何のプレゼントをお願いしたの?」
私は、じっと亜久里ちゃんを見つめサンタクロースに頼んだプレゼントを質問をした。
「それは……秘密ですわ」
亜久里ちゃんは、片目を瞑り人差し指で自分の口を押えて秘密な事を伝えた。
突然ビームが私達の前の地面に当たると地面に穴が開いた。
「いったい何が起きたの?」
私は、戸惑いながら穴が空いた地面を見つめた。
「残念、外れちゃったよ。」
声がした方を向くとレジーナが宙に浮いていてミラクルドラゴンブレイブを軽く振り回していた。
「レジーナ!?
こんな時にマナがいないなんてマナは、何をしているのよ……」
真琴は、マナがいないのが悔しそうに周りを見渡した。
「マナは、いくら待っていても来ないわよ」
レジーナは、地面に降り立つと楽しそうに話した。
「マナに何をしたのよ!?」
私は、レジーナを睨んでマナの事を質問をした。
「何もしていないよ。
ただあたしを囮にしてマナを鉄籠に閉じ込めただけだよ」
レジーナは、マナを閉じ込めた事を思い出して楽しそうに話した。
「マナは、レジーナの事を大切に思ってるのよ。
それを利用してマナに罠をかけるなんて酷いよ!」
私は、レジーナが自分を囮にしてマナを罠にかけたのが許せなくて怒ってレジーナを睨んだ。
「何怒ってるの?
そんなのあたしには、関係ないもん」
レジーナは、不機嫌そうに腕を組んで横を向いた。
「レジーナ、私にとってもマナは、大切な人よ。
マナが嬉しいと私も嬉しくなるよ。
マナが悲しいと私も悲しくなるのよ。
今マナが何してるのかなって考えるのよ。
お腹すかせていないのかなっとも考えるのよ。
そしていつもマナの事ばかり考えていているのよ。
レジーナもじゃないの?」
私は、真剣な表現でレジーナを見つめて質問をした。
「……何がよ」
レジーナは、不機嫌そうに私を見つめた。
「レジーナもマナの事が気になって仕方がないのじゃないの?」
私は、レジーナの心を覗き込むようにじっとレジーナの目を見つめた。
「違うわ……よ……」
レジーナは、目をうるわせて戸惑い横を向いた。
「違わないわよ」
私は、レジーナの態度を見てレジーナがマナの事を気になっていると気が付いてじっとレジーナの目を見つめた。
「違うもん……」
レジーナは、今にも泣きそうな表現で横を向いた。
「レジーナ、認めなさい。
レジーナは、マナの事が好きなのよ!!」
私は、真剣な表現でレジーナを見つめた。
「うぅ……そうよ……あたしもマナの事が好きよ!
でもマナが他の人と仲良くしているのを見てると胸が締め付けるように痛くなるのよ!
マナにあたしだけを見ていてほしいのよ!!」
レジーナは、自分の隠していた気持ちが爆発して涙を流して私を睨んだ。
「やっとレジーナの本音を言ってくれたわね。
マナもレジーナの本音を聞いていたでしょう」
私は、私の後ろの方で立っているマナの方を向いた。
「えっ!?」
レジーナは、驚いて私が向いた方を向いた。
「マナを閉じ込めたはずよ。
なのに何でマナがここにいるのよ!?」
レジーナは、マナに驚いて後ろに下がった。
「お兄さんに助けてもらったんだよ。
ごめんね、あたし、いっぱいレジーナを傷つけていたんだね……」
マナは、悲しそうにゆっくりとレジーナに近づいていった。
「近……寄らないでよ……!」
レジーナは、ミラクルドラゴンブレイブから黒色のビームが出した。
でもマナの当たる1㎝横を通りぬけていった。
「ごめんね……レジーナ……
沢山辛い思いをさせて……」
マナは、悲しそうにレジーナに向かってゆっくりと歩いていった。
「ッ!?
だから近寄らないでって言ってるでしょう!?」
レジーナは、マナに向かって何回もビームを出した。
でもビームは、全てマナから外れた。
マナは、レジーナの前に来ると前からレジーナを抱きしめた。
「は、離してよ、マナ!?」
レジーナは、自分の気持ちを否定するようにマナを押して離れようとした。
「ごめんね、レジーナの事をいっぱい傷つけて……
でもあたしにとってレジーナは、特別なんだよ……
世界中の誰よりもレジーナの事を愛してるんだよ……
だから信じて、レジーナ……
これ以上、レジーナを傷つけないから……」
レジーナは、マナから逃れようと暴れようとした。
でもマナは、それを逃さないようにレジーナを強く抱きしめた。
「マナが今言った事は、本心なの……?」
レジーナは、マナが言った事が信じられないように戸惑いながらマナに聞き返した。
「あたしの本心だよ。
あたしは、レジーナの事が恋人にしたいくらい好きなんだよ。
この先、いくら時が過ぎてもあたしの気持ちが変わる事は、ないよ」
マナは、レジーナを抱きしめながら愛の言葉を伝えるとレジーナのおでこにキスをした。
「うぅ……マナ……マナ……マナ……」
レジーナは、マナを抱きしめて涙を流して大声で泣いた。
マナは、黙ってレジーナを抱きしめてレジーナの頭を撫でた。
しばらくするとレジーナの涙が止まったところで突然空から声が聞こえてきた。
「レジーナ……何処に居るんだい……
私を一人にしないでおくれ……」
声をした方を向くと空にキングジコチューの姿が映し出されていた。
キングジコチューは、涙を流していた。
「パパ、あたしは、ここだよ。
今すぐ帰るから待っていてね!」
レジーナは、マナから離れると宙に浮きあがった。
「待ってよ、レジーナ!」
マナは、慌ててレジーナが呼び止めるようとした。
「胸が締め付けるみたいに辛いよ……」
レジーナは、宙に浮いたままマナの方を向くと辛そうに両手で胸を押さえてマナを見つめた。
「レジーナ……?」
マナは、レジーナの態度に戸惑いながらレジーナを見上げた。
「あたしもマナを恋人にしたいくらい好きよ!
でもそれと同じくらいパパの事も好きなの!
マナには、沢山の友達が要るじゃない!パパは、あたしだけなの!
あたしがパパのそばから離れたら本当にパパは一人ぼっちになっちゃうのよ!」
レジーナは、今にも泣きそうな表現で辛そうにマナを見つめた。
「レジーナ……」
マナは、レジーナになんて言葉をかけて良いのか解らずに戸惑いながらレジーナを見つめた。
マナは、レジーナを求めるようにレジーナの名前を小さく呟くことしかできなかった。
「レジーナ……何処だい……レジーナ……」
キングジコチューは、涙を流してレジーナの事を呼んだ。
「パパ、待っていてよ!
今パパの所に帰るからね!」
レジーナが空に天高く浮かび上がるとそのままレジーナの姿が消えた。
「レジーナ……」
マナは、切なそうにレジーナが消えた空のところを見つめた。
「大丈夫、マナ?」
私は、マナに近づいて心配そうにマナを見つめた。
「うん、あたしは、大丈夫だよ……
でもあたし全然レジーナの苦しみを理解していなかったみたいね……
あたしは、レジーナの事を愛しているのに情けないよ……」
マナは、レジーナの事を思って辛そうに俯いた。
「マナは、情けなくないわよ。
マナとレジーナは、相思相愛なんでしょう。
確かにレジーナの事を理解して無かった所もあったかもしれない。
でもこれからマナの事を理解していけばいいのよ。
マナとレジーナは、これからなのよ」
私は、マナの肩を触り真剣な表現でマナを見つめた。
「……そうだよね。
これからレジーナを理解する努力をすればいいんだよね。
ありがとう、六花。
元気が出たよ。
レジーナの為に頑張ってみるね」
マナは、私を見つめて私の気持ちが嬉しくてにっこりと微笑んだ。
私は、レジーナの為に頑張ろうとするマナを見ると心が温かくなった。
私は、マナとレジーナの為にできる事を頑張ろうと改めて心に誓った。
〜つづく〜