BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸(完結)
- 日時: 2018/08/08 22:27
- 名前: 苺 (ID: xLWpZ9qW)
ここではドキドキプリキュアの百合小説のシリーズ物を書きます
カップリングは相田マナ×レジーナです
なお小説を書くのは凄く遅いですから最新作は2周間から3週間くらいかかると思います。
でも一か月以内には投稿したいと思います
原作のネタバレも含まれますので注意してください。
凄く駄作になりますが宜しかったら読んでください。
第1話
>>1
第2話
>>4
第3話
>>5
第4話
>>6
第5話
>>8
第6話
前篇
>>9
後編
>>10
第7話
前編
>>11
中編
>>12
後編
>>13
第8話
>>14
第9話
>>16
第10話
>>20
第11話
>>22
第12話
>>24
第13話
前編
>>25
後編
>>26
第14話
前編
>>33
後編
>>34
第15話
>>36
第16話
>>39
第17話
>>40
第18話
>>41
第19話
>>43
第20話
>>46
第21話(最終話)
前編
>>50
後編
>>51
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸5月15日投下 ( No.19 )
- 日時: 2015/05/21 21:05
- 名前: 苺 (ID: AMXIgDlR)
>律さん
気に入っていただいてみたいで良かったです
そんな文才さんなんて言いすぎですよ///
律さんの応援だけでこれからも頑張って小説が書けます
律さん、ありがとうございます
一応最後まで書くつもりです
ラストはハッピーエンドになりますから楽しみにしてくださいね
こんな駄作で宜しかったらまた読みに来てくださいね
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸5月15日投下 ( No.20 )
- 日時: 2018/06/08 18:45
- 名前: 苺 (ID: wI63C0Ow)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、レジーナの視点から書かれています。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第10話☆
あたしは、眠っていると誰かに体がゆすられた。
「レジーナ、もう朝だから起きてよ」
マナは、あたしの体をゆすってあたしを起こそうとした。
「う〜〜〜ん、マナ、後五分だけ寝かせてよ……」
あたしは、眠たそうに布団を自分の顔までかぶり見直した。
「ほら、六花達が来ちゃうよ。
それにこれから海に行くんだからね。
早く準備しないといけないよ」
マナは、あたしの体をゆすると苦笑いを浮かべた。
「えっ、これから海に行くの!?」
あたしは、マナの言葉を聞いて布団を跳ね除けて飛び起きた。
「うん、レジーナがパパと喧嘩して落ち込んでいると思ってね。
レジーナを元気つけるためにも海に行こうって話になったんだよ」
マナは、小さく頷いて海に行くことを伝えた。
「ありがとう、マナ、大好き!」
あたしは、マナがあたしの為にしてくれた事が嬉しくてマナに抱き着いた。
「わっ!?」
マナは、あたしに抱き着かれると驚いて声を出した。
「もうレジーナったら……
ほら、早く洋服に着替えてよ。
六花達が来ちゃうよ」
マナは、抱き着いたあたしに苦笑いを浮かべあたしの頭を優しく撫でてくれた。
「うん、解ったよ、マナ」
あたしは、マナから離れるとマナが用意してくれたマナのお古の洋服に着替えた。
あたしは、左右に少し回って見せた。
「着替えたよ、マナ」
あたしは、満足そうに頷いてニッコリと笑った。
「わ〜〜〜レジーナ凄く可愛いよ〜〜〜」
マナは、目をキラキラしながらあたしに抱き着いてほおずりをしてきた。
「あ〜〜もうマナ暑苦しい〜〜〜」
あたしは、冷たい目でマナを見つめた。
マナを軽く押して離れようとした。
マナは、あたしからすんなり離れてくれた。
「もうレジーナたらそんなに照れる事ないのにね。
でもあたしのお古でごめんね」
マナは、申し訳なさそうに話した。
「えっ、これってマナのお古なの?」
あたしは、嬉しそうにニコニコしながらマナを見つめた。
「う〜〜〜ん、マナの匂いがする〜〜〜」
あたしは、自分の着ている洋服の匂いをかいだ。
「もうレジーナたらそんな訳ないよ。
ちゃんと洗濯をしてるんだよ」
マナは、あたしの言動があたしらしくて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
「それにマナに抱きしめられているみたいで落ち着くんだよね」
あたしは、自分の着ている洋服を抱きしめてふらふらと宙に浮いた。
「気に入ってくれて良かった。
でもあたしのお古ばかりだったら悪いよね。
今度、レジーナの洋服を買いに行こうよ」
マナは、あたしの洋服を買いに行く事を伝えた。
「えっ、あたしは、別にマナのお古でもいいよ」
あたしは、マナのお古が良いと考えていた。
「それじゃあ、駄目だよ。
レジーナは、可愛らしいんだよ。
だからレジーナは、ちゃんとおしゃれしないとね」
マナは、真剣な表現であたしを見つめてあたしが可愛らしいからおしゃれをする事を伝えた。
「マナがそういうなら洋服を買いに行くね。
所でマナ、あたしって可愛いの?」
あたしは、にこにこして腕を後ろで組んでマナの顔を覗き込んだ。
「うん、レジーナは、可愛らしいよ」
マナは、小さく頷いてあたしが可愛らしい事を伝えた。
「えへへ〜〜ありがとう、マナ。
マナもあたしの次に可愛らしいよ」
あたしは、嬉しそうにニコニコして口元を右手の人差し指で触りながら述べた。
「ありがとう、レジーナ。」
マナは、照れながら微笑むと玄関の呼び鈴が鳴り響いた。
「あっ、六花達が来たみたいだね。
それじゃあ、下に降りよう、レジーナ」
マナは、立ち上がってあたしの方に右手を差し出した。
「うん、下に降りる!」
あたしは、マナの差し出した右手を握り締めて下に降りた。
六花達とマナのパパがワゴン車に荷物を詰め込んでいた。
「あっ、おはよう、マナ、レジーナ」
あたし達に気づいた六花がこちらを振り向いた。
「おはよう、マナ、レジーナ」
真琴もあたし達に気がついて朝の挨拶をした。
「おはようございますわ、マナちゃん、レジーナさん」
ありすもあたし達に気がついて朝の挨拶をした。
「うん、おはよう、ありす、まこぴー、六花」
マナもニッコリと笑い六花達に朝の挨拶をした。
「おはよう、ありす、六花、真琴〜〜〜〜」
あたしは、真琴達に右手を振り朝の挨拶をした。
「おはよう、レジーナちゃん」
ワゴン車に荷物を積み込みが終えるとマナのパパが近づいてきて朝の挨拶をした。
「おはようございます。
今日は、よろしくお願いします」
あたしは、ぺこりと頭を下げて今日の事を頼んだ。
「そんなにかしこまらないでいいよ。それでは、みんなが揃ったみたいだね。
それでは、出発しよう、車に乗ってくれよ」
あたし達は、マナのパパのワゴン車に乗り込んだ。
マナのパパの運転するワゴン車で海に向かった。
「わ〜〜〜〜凄く大きい水たまりだね。
これが海なんだね」
あたしは、目をキラキラしながら海を見渡した。
「うん、そうだよ。
レジーナって海に来るの初めてなんだね」
マナは、あたしの態度をニコニコしながら見つめた。
「うん。写真で見た事はあるよ。
でも海を間近で見るの初めてだよ。
海ってこんなに大きいんだね」
あたしは、両手を広げて嬉しそうにニコニコしながら述べた。
「それならば海で泳ごうよ」
マナは、あたしの言動を聞いてニコニコして海で泳ぐ事を提案した。
「う〜〜〜ん、海で泳ぎたいよ。
でも水着がないから無理だよ……」
あたしは、残念そうに苦笑いを浮かべた。
「水着の心配は、ありませんわ。
レジーナさんの水着は、こちらで用意させてもらっています。
レジーナさんのサイズは、こちらで調べさせてもらいました。
ですからレジーナさんの体にぴったりのはずですわ」
ありすは、やんわりと微笑んで水着を用意してくれている事を伝えた。
「えっ、ありすが水着を用意してくれたの!?
ありがとう、ありす」
あたしは、嬉しそうににっこりと笑い水着のお礼を伝えた。
「うふふ、どういたしましてですわ、レジーナさん」
ありすは、やんわりと微笑んで述べた。
ありすは、鞄から白色のワンピースの水着を出した。
あたしは、ありすから水着を受け取った。
「わ〜〜〜この水着は、凄く可愛いね〜〜〜」
あたしは、目をキラキラさせて水着を見つめた。
「気に入ってくれたみたいで良かったですわ」
ありすは、あたしが嬉しそうに水着を見つめたのを嬉しそうにやんわりと微笑んだ。
「早く水着に着替えましょう……」
真琴は、あたしとありすのやりとりを見てから水着に着替える事を提案した。
「うん、そうね、早く水着に着替えましょう。
確か更衣室はこっちにあったはずよ」
あたし達は、六花の後を着いて行き更衣室に入ると洋服を脱いだ。
誰かに見られてる感じがして視線を感じた方を向いた。
洋服を脱いだマナがこちらを見つめていた。
「どうしたの、マナ?」
あたしは、マナがなんであたしの方に見つめているのか解らずに不思議そうに首を傾げた。
「レジーナの裸って綺麗だよね。
まるで美の女神のビーナスみたいだよ」
マナは、うっとりしながらあたしを見つめた。
「あたしが美しいのは、当たり前よ。
あたしを誰だと思ってるの?
あたしは、レジーナ様よ」
あたしは、自慢するように胸を張って威張った。
「レジーナは、良い意味で変わらないよね。
今のままの変わらないレジーナのままでいてね」
マナは、あたしの言動を聞いてニコニコしながら述べた。
「マナに言われなくてもあたしは、変わらないよ。
でもマナの裸もあたしの次くらいに綺麗だよ」
あたしは、自分の胸を押さえてニッコリと笑い変わらない事とマナの裸が綺麗な事を伝えた。
「ありがとう、レジーナ」
マナは、ニッコリと笑いお礼を伝えた。
あたしは、水着に着替えると浜辺に向かった。
浜辺には、先にまこぴーと六花とありすが来ていた。
「へ〜〜〜、レジーナの水着姿は、なかなか可愛いじゃない」
六花は、感心したようにあたしの水着姿を見つめた。
「あたしの水着姿が可愛らしいのは、当たり前よ。
でも六花達の水着姿もあたしの次くらいに可愛いよ」
あたしは、自分の胸を押さえて水着を自慢した。
「もうレジーナたらお調子者ね。
でもありがとう、レジーナ。」
六花があたしの言動を聞いて苦笑い浮かべて述べた。
マナが息を切らして走ってあたし達に近づいてきた。
「ごめんね、着替えに手間取っちゃった。
少し遅くなっちゃったよ」
マナは、息を整えながら述べた。
「わ〜〜〜マナの水着姿って凄く可愛いね〜〜〜」
あたしは、目をキラキラさせてマナの水着姿を見つめた。
「ありがとう、レジーナ。
レジーナの水着姿も可愛らしいよ」
マナは、嬉しそうにニッコリと笑いあたしの水着姿も可愛らしい事を伝えた。
「あたしの水着姿が可愛らしいのは、当たり前よ。
でもありがとう、マナ。」
あたしは、マナに水着姿を褒められると嬉しそうに宙に浮いて腕を後ろで組んだ。
あたしは、嬉しそうににこにこ笑顔でマナを見つめた。
「マナ、二人だけの世界に入るのも構わないわ。
でも私達の事を忘れてほしくはないわねね」
六花が意地悪ぽく微笑みマナをを見つめた。
「六花達の事も忘れてないよ。
六花達の水着姿も皆に似合っていて可愛らしいよ」
マナは、慌てて六花達の水着姿を褒めた。
「ありがとう、マナ。
でもそれってレジーナの水着姿の次に可愛らしいって事よね……」
真琴は、じと〜とマナを見つめた。
「そんな事は、ないよ。
皆の水着姿も可愛らしいよ。
だから他の誰かと比べる事は出来ないよ、まこぴー」
マナは、慌てて皆の水着姿も可愛らしい事をフォローした。
「それでもマナの中では、レジーナが一番なのよね」
六花とまこぴーは、意地悪っぽく微笑んでマナを見つめた。
「ほら、真琴さんも六花ちゃんもあんまりマナちゃんを虐めたら可哀そうですわ。
それが例え本当の事だとしてもですわ」
ありすは、やんわりと微笑んでフォローをしようとした。
「それは、フォローになってないよ!
もうありすまで一緒になって虐める事はないじゃない……」
マナは、いじけたように自分の指をこねこねさせた。
「うふふ、ごめんなさい、マナちゃん」
ありすは、悪気がなさそうにやんわりと微笑んだ。
「皆、本当に酷いよ……」
マナは、恨めしそうにありす達を見つめた。
あたしは、マナと皆が仲良くしてるを見てマナが愛されているって実感して心の中が暖かくなった。
でもそれと同時に胸が締め付けるように苦しくなった。
それの気持ちが何なのかあたしには、解らなかった。
それからあたしは、マナ達と泳いだりビーチバレーをして遊んだりした。
お昼は、マナのパパが用意してくれたご飯を食べた。
ご飯中にマナのパパや六花達と仲良く話してるマナを見ていると心の中がぽかぽかと温かくなった。
でもそのすぐ後にいつも同じに胸が締め付けるように胸が苦しくなった。
「う〜〜ん、お腹一杯だよ。
それじゃあ、もう一度、泳がない?」
マナは、お箸をテーブルに置いてあたしに近づいてきた。
あたしは、返事を答えようとすると空から声がした。
「ふ〜〜〜……探しましたよ、レジーナ様」
声をした方を見上げるとベールとイーラとマーモが空に浮いていた。
「さあ、帰りますよ、レジーナ様」
ベールは、棒付き飴を舐めながら述べた。
「そんなの嫌よ!
何であたしが帰らないといけないのよ!」
あたしは、ベールを睨みながらベールに向かって叫んだ。
「我儘を言われたら困ります。
キングジコチュー様もレジーナ様の帰りをお持ちしています」
ベールは、ため息を吐いてパパが待っている事を伝えた。
「えっ、パパが待っていてくれるの!?」
あたしは、予想外の言葉を聞いて驚いたようにベールを見つめた。
「そうですよ。
さあ、レジーナ様、行きましょうか?」
ベールがあたしの腕を掴もうとした。
「理由は知らないがちょっと乱暴じゃないかな?」
マナのパパがベールとあたしの間に立ってベールの行動を止めようとした。
「マナのパパ、そんな事をしたら駄目だよ!?」
あたしは、慌ててマナのパパの行動を止めようとした。
「俺の邪魔をするな……」
ベールは、マナのパパに向かって衝撃波を放った。
「ッ!?」
マナのパパは、衝撃波で吹っ飛ばされれた。
あたし達は、慌ててマナのパパに近づいた。
「気絶しているだけだから大丈夫よ、マナ」
六花は、マナのパパの体調を確認すると安心したようにマナを見つめた。
「それならば良かった……」
マナは、マナのパパが気絶しているだけと解り安心したように微笑んだ。
「レジーナ様、手間を取らせないでくれませんか?」
ベールは、キャンディーを砕くとため息を吐きあたしを見つめた。
マナは、あたしとベールの間に立った。
「レジーナは、渡さないからね。
行くよ、皆!」
マナは、シャルルが変身をしたラブリーコミューンを掴む六花達を見つめた。
「ええ、もちろんよ!」
六花達もランス達が変身をしたラブリーコミューンを掴んだ。
マナ達は、ラブリーコミューンにキュアラビーズをはめた。
「「「「プリキュア、ラブリンク!」」」」
マナ達が大声で掛け声を出した。
マナ達は、ラブリーコミューンの画面に指でL・O・V・Eと描いた。
するとマナ達の体が光に包まれた。
マナは、キュアハートに変身した。
「みなぎる愛!キュアハート!
このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻しみせる!」
キュアハートは、両手でハートの形を作って決めポーズを決めた。
六花は、キュアダイヤモンドに変身した。
「英知の光!キュアダイヤモンド!
このキュアダイヤモンドがあなたの頭を冷やしてあげる!」
キュアダイヤモンドが両手でダイヤの形を作って決めポーズを決めた。
ありすは、キュアロゼッタに変身をした。
「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!
世界を制するのは、愛だけです。
さあ、あなたも私と愛を育んでくださいな」
真琴は、キュアソードに変身をした。
「勇気の刃!キュアソード!
このキュアソードが愛の剣であなたの野望を断ち切ってみせる!」
キュアソードは、両手でスペードの形を作り決めポーズを決めた。
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
キュアハート達四人全員で決めポーズを決めた。
キュアハート達があたしを守るためにベール達と戦ってくれた。
キュアハート達は、沢山傷ついて苦戦した。
その度にあたしの胸が苦しくなった。
「また何でこんなに胸が苦しいの……?」
あたしは、胸の痛みに耐えられなくなりその場にうずくまった。
『レジーナ……』
突然パパの声が頭の中に聞こえてきた。
「えっ……?」
突然あたしの周りに竜巻が現れて別の空間に転送された。
あたしは、空を見上げるとパパの姿が見えた。
「パパ……」
あたしは、現れたパパになんて話して良いのか解らずにパパっと呟いた。
『レジーナ、お前に愛が芽生えたんだよ。
だからそんなに苦しい思いをするのだよ……』
パパは、優しくあたしに話しかけた。
「あたしに愛が芽生えたの……?」
あたしは、戸惑いながらパパの言葉を聞き返した。
『私の所に戻っておいで……
そしたらその苦しみから解放をしてあげる……』
パパは、あたしを言い聞かせるように優しく話した。
「そんなの嫌よ。
あたしの事をいれないっていったじゃない。
あたしなんか娘でないって言ったくせに!
パパなんか嫌いよ!」
あたしは、パパを睨むように見上げた。
『うぅ……すまなかった……
私には、レジーナが必要なんだ……』
パパは、泣きながらすまなそうに謝った。
「あたしの事が必要なの……?」
あたしは、パパの気持ちを確認するように聞き返してパパを見上げた。
『私には、レジーナの事が必要なんだ。
だから私の元に戻ってきておいで、レジーナ……』
パパは、あたしに戻って来る事をお願いした。
「うん、パパの元に戻る……」
あたしは、小さく頷いてパパの元に戻る事を伝えた。
『でも不必要な愛は、取り除かないといけないよ……』
パパは、あたしに言い聞かせるように優しく話した。
「愛は、不必要なの?」
あたしは、パパを見上げて聞き返した。
『愛は、不必要だ。
愛があるからレジーナは苦しむことになんだよ。
だから私がレジーナの苦しみを取ってあげるよ……』
パパは、あたしに優しく話しかけると空に数回黒色の雷が光った。
「えっ……?
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
空から黒い雷が落ちてくるとあたしの体に当たった。
あたしの体にジャネジーが流れ込んできた。
ジャネジーがあたしの中に入ってくるとあたしの中から徐々にマナの事が薄れていくのを感じた。
あたしは、ジャネジーに包まれて安らぎを感じて深い闇に落ちていった。
〜つづく〜
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、5月24日投下 ( No.22 )
- 日時: 2018/06/09 18:51
- 名前: 苺 (ID: klLmhm9D)
これはドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、相田マナの視点から書かれています
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
あたしは、レジーナとずっと一緒にいられると思っていた。
それは、この先も変わらないと思っていた。
そしてレジーナの側にいられる事があたしの願だった。
それなのにあたしの願が叶わなくなった。
レジーナ、会いたいよ……
今、何処で何をしているの……?
☆第11話☆
あたしは、レジーナの周りに現れた竜巻に向かって何回も体当たりをした。
その度にあたしの体は吹っ飛ばされた。
「大丈夫、キュアハート?
この竜巻をどうにかしないとレジーナを助けるのは無理よ」
キュアダイヤモンドは、あたしに近寄り心配そうに見つめた。
「そんなのは、解ってるよ。
でも竜巻をどうにかする方法なんか思い浮かばないよ……」
あたしは、悔しそうにレジーナの周り現れた竜巻を睨んだ。
「……もしかしたらラブリーフォースアローならこの竜巻をどうにかできるかもし知れないわ」
キュアソードは、口元を押さえて考え込みながら述べた。
「それは、本当なの、キュアソード?」
あたしは、キュアソードの方を向きながら述べた。
「ええ、本当よ、キュアハート。
でもラブリーフォースアローのパワーが強すぎるから竜巻の中にいるレジーナも傷つけるかも知れないのよ……」
キュアソードは、言いにくそうに竜巻の方を睨みながら話した。
「レジーナが傷付くならできないよ。
でもこのまま何もしなかったらレジーナがキングジコチューになんかされるのは目に見えてるんだよ……」
あたしがレジーナを心配しながら竜巻を見つめてた。
突然竜巻が止まって中からレジーナが出てきた。
「レジーナ、大丈夫!?」
あたしは、走ってレジーナに近づいた。
「う〜〜〜ん、すっきりした!」
レジーナは、両手を組んで上に伸ばしてすがすがしい笑顔を浮かべた。
「レジーナ、体は、大丈夫?
キングジコチューに何かされなかった?」
あたしは、心配そうにレジーナを見つめた。
「何でキュアハートがあたしの事を心配してるの?」
レジーナは、キョトンと首を傾げた。
「何でって友達の事を心配するのは当たり前だよ」
あたしは、真剣な表現でレジーナを見つめた。
「あはは〜〜〜〜キュアハートが友達なんて可笑しい〜〜」
レジーナは、可笑しそうに口元を右手で押さえてクスクスと笑った。
「悲しい事を言わないでよ、レジーナ。
あたし達は、友達じゃない」
あたしは、悲しそうにレジーナを見つめた。
「友達と言ってあたしを惑わそうとしても無駄よ。
もうその手は、通じないもん。
残念だったね」
レジーナは、自分の腕を組んで満足そうにあたしを見つめた。
「ま、待ってよ、レジーナ。
あたしは、レジーナを惑わそうと思った事なんか一度もないよ!」
あたしは、レジーナの肩を触り真剣な表現で見つめた。
「あ〜〜もううるさい〜〜〜!」
レジーナは、衝撃波をあたしに向かって放った。
「きゃっ!?」
あたしは、レジーナの放った衝撃波に当たりあたしの体は、後ろに弾き飛ばされた。
「キュアハート、大丈夫!?」
キュアダイヤモンド達は、あたしに近づいて心配そうに見つめた。
「あたしは、大丈夫だよ。
でもレジーナの様子が変なんの。
いったいレジーナに何があったの?」
あたしは、立ち上がり戸惑いながらレジーナを見つめた。
「……多分レジーナは、キングジコチューにジャネジーを注入されたんだと思うわ」
キュアダイヤモンドは、口元を押さえて考え込みながら述べた。
「そんな事をするなんて信じられないよ。
キングジコチューは、レジーナのお父さんなんでしょう」
あたしは、戸惑いながらキュアダイヤモンドを見つめた。
「キングジコチューは、自分の娘すら自分の手駒でしかないのよ」
キュアソードは、辛そうにレジーナを見つめた。
「レジーナは、レジーナのパパの事が大好きなんだよ。
それなのにこんなの酷すぎるよ……」
あたしは、辛そうに俯いて涙を流した。
「キュアハート……」
キュアロゼッタは、あたしにどう言う言葉を伝えたたら良いのか解らずにあたしの名前を呟いた。
「なんだ来ないの?
それならばこちらから行くよ。
あんた達、手を出さないでよ」
レジーナは、つまらなさそうに述べるとベール達の方を向いてベール達が手を出さない事を命令した。
「はっ、解りました、レジーナ様」
ベールは、自分の胸を右手を触り軽く頭をさげた。
「ま、待って、レジーナ!」
あたしは、レジーナに呼び掛けてレジーナを説得しようとした。
レジーナは、高速でキュアダイヤモンドに近づくと蹴ろうとした。
「きゃっ!?」
キュアダイヤモンドは、レジーナの蹴りに当たり後ろに飛ばされた。
レジーナは、次にキュアロゼッタに近づくとキュアロゼッタを殴ろうとした。
「ひゃん!?」
キュアロゼッタは、レジーナに殴り飛ばさせれると後ろに飛ばされた。
レジーナは、次に高速でキュアソードに近づくとキュアソードに殴りかかった。
キュアソードは、どうにかレジーナの拳を受け止めた。
「レジーナ、止めてよ。
私は、あなたと戦えないわ!」
キュアソードは、レジーナの手を握り締めて真剣な表現でレジーナを見つめた。
「キュアソードになくてもあたしは、あるのよ!」
レジーナは、回し蹴りをキュアソードに放った。
「ッ!?」
キュアソードは、レジーナの回し蹴りを受けて後ろに飛ばされた。
レジーナは、最後にあたしに高速で近づくと蹴りを放った。
「きゃっ!?」
あたしは、レジーナの蹴りで後ろに飛ばされた。
「キュアハート、どうするの?
このままでは、危ないわよ」
キュアダイヤモンドは、どうにか立ち上がりあたしの方を向いた。
「それは、解ってるよ。
でもどうしたら良いのか解らないよ……」
あたしは、困ったようにレジーナを見つめた。
「もしかしたらラブリーフォースアローでレジーナのジャネジーを浄化できるかもしれないわ」
キュアソードは、口元を押さえて自分の考えを述べた。
「でもそれだとレジーナを傷つけるかもしれないよ……」
あたしは、辛そうにレジーナを見つめた。
「でもこのままでは、全滅よ」
キュアダイヤモンドは、あたしの方を向いて今の状況の重大を伝えた。
「覚悟を決めなさい、キュアハート」
キュアソードは、真剣な表現であたしを見つめた。
「……解った、それにかけてみよう」
あたしは、小さく頷いてキュアダイヤモンド達の提案を賛成した。
あたし達は、ラブリーハートアローを手に取った。
「「「「プリキュア・ラブリーフォースアロー!!」」」」
あたし達は、ラブリーハートアローを掲げて弓の糸を引いてレジーナに狙いをさだめた。
しばらくレジーナに狙いをつけた。
でもあたしの脳裏にレジーナが無邪気に微笑んであたしの名前を呼んでいるレジーナの姿が浮かんだ。
「やっぱり駄目……
あたしには、レジーナを傷つける事は出来ないよ……」
あたしは、ラブリーハートアローを地面に落とした。
そして手を地面につけてよつんばえになって涙を流した。
「キュアハート……」
キュアダイヤモンドは、あたしの気持ちを理解したようにあたしの名前を呼んだ。
「なんだもう終わりつまらないの……」
レジーナは、手をあたし達に掲げた。
手の平から大型の竜巻をあたし達に向かって放った。
「「「「きゃ〜〜〜〜〜!!」」」」
レジーナの放った大型の竜巻があたし達に当たり後ろに吹っ飛ばされた。
レジーナの攻撃の衝撃であたし達の変身が解けると倒れこんだ。
「うぅ……」
あたしは、苦しそうに体を動かそうとした。
「なんだまだ生きてるんだ。
意外としぶといや。
でもこれで終わりだよ」
レジーナの指先が黒く光りだした。
「うぅ……止めてよ、レジーナ……」
あたしは、体を動かそうとした。
でも先ほどの衝撃のせいであたし達の体が動かなかった。
「バイバイ、プリキュア」
レジーナの指先から黒い大型ビームが出るとあたし達に向かってきた。
「ッ!?」
あたしは、目を瞑ぶった。
ビームが弾かれた音が聞こえて目を開けた。
赤髪で白い服を着たあたしより年上の女性が立っていた。
「愛の切り札!キュアエース!
美しさは、正義の証しウインク一つであなたのハートを射抜いてさしあげますわ!」
キュアエースは、両手でAの形を作り右目でウインクをして決めポーズを決めた。
「あんたは、何よ!」
レジーナは、キュアエースの背後に回り込んで蹴りを放った。
でもキュアエースは寸前でかわしてレジーナを投げ飛ばした。
レジーナはそのまま砂浜にぶつかった。
レジーナは、すぐに立ち上がった。
「きゃっ!?
あんたなんか邪魔なのよ!」
レジーナの指先から黒い大型ビームが出した。
キュアエースに向かってビームが飛んでいくとキュアエースが右腕で弾いた。
「なっ!?」
レジーナは、ビームを弾かれて驚きの声をだした。
突然、キュアエースの姿が消えたと思うとレジーナの背後に現れた。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ〜〜〜ん!」
キュアエースは、ラブキスルージュを頭上に掲げてから掛け声と共に振り下ろした。
ラブキスルージュから赤色の薔薇を纏った赤色のビームが出るとレジーナに向かって行った。
「きゃ〜〜〜〜〜!!」
レジーナにビームが当たる悲鳴をだした。
レジーナは、ふらふらとその場に倒れこんだ。
「レジーナ、大丈夫!?」
あたしは、慌ててレジーナに近寄ろうとした。
「レジーナ様、大丈夫ですか?
今は、退却しましょう」
あたしが近寄る前にベールがレジーナを抱きかかえた。
「ま、待って、お願い、レジーナを連れて行かないでよ!」
あたしは、泣きそうな表現でベールを見つめた。
「うぅ……」
レジーナは、弱弱しくあたしの方を見つめた。
「レジーナ……」
あたしは、レジーナがあたしを求めてくれるのを願ってレジーナを見つめた。
「プリキュア、許さない!!」
レジーナは、親の仇みたいに憎しみな表情であたしを睨んだ。
そしてレジーナ達の姿が消えた。
「ッ!?」
あたしは、レジーナに拒絶されたのがショックで地面に手をついて四つん這いになった。
「マナ……」
まこぴーは、あたしになんて声をかけたら良いのか解らずにあたしの名前を呟いた。
「立ち上がりなさい、キュアハート。
こんな所で落ち込んでる場合ではありません。
あなたは、世界を守る使命があるのをお忘れですか?」
キュアエースは、右手をあたしの方に向けて厳しく𠮟った。
「そんな事を言わなくても良いじゃない。
マナがどれだけレジーナを思っているか知らないでしょう!
だからそんな無神経の事が言えるのよ!!」
まこぴーは、キュアエースを睨んで怒りを表した。
「キュアハートがレジーナの事をどのように思っているか知りません。
でもプリキュアなら強くなってもらわないと困ります」
キュアエースは、腕を軽く組んで厳しく𠮟った。
「そんなの無理だよ……
私は、そんなに強くなれないよ……」
あたしは、辛そうに俯きながら述べた。
「……仕方ありませんね。
キュアハート、あなたが立ち直るまでこれは私が預かります」
キュアエースは、あたしの髪についているラビリーズを取るとキュアエースは、去って行った。
「うぅ……レジーナ……レジーナ……レジーナ……」
残されたあたしはその場にしゃがみこんだままレジーナの名前を呼んで涙を流した。
あたしが泣きやむまで六花達は、あたしのそばにいてくれた。
「迷惑かけてごめんね……
あたしは、大丈夫だから帰るね……」
あたしは、無理に弱々しく微笑んだ。
「マナ……」
六花達は、心配そうにあたしを見つめた。
あたしは、家に帰ってからも悲しみに支配されていた。
あたしの心は、悲しみに支配されて何日も眠れなかった。
学校も休んで自分の部屋から出ない日々が続いた。
レジーナの無邪気に笑う姿が思い浮かんだ。
でもすぐにレジーナがあたしを拒絶する憎しみの表情であたしを睨む姿が思い浮かんだ。
あたしは、その度に悲しくなり何度も涙を流した。
あたしの涙が枯れてもあたしの悲しみが止まる事はなかった。
そんな日々が続いたある日あたしの部屋にノックする音が聞こえてきた。
「入って良いよ……」
あたしは、弱々しく返事をした。
部屋のドアが開くと六花が部屋に入ってきた。
「大丈夫、マナ……?
皆、マナの事を心配していたよ……」
六花は、優しくあたしに話して心配した。
「六花……あたしは、レジーナに嫌われていたのかな…?
あたしの気持ちをレジーナに押し付けているだけだったのかな……?」
あたしは、体を起こして辛そうに六花に質問をした。
「そんな事があるわけないよ!」
六花は、大声を出してあたしの質問の答えを否定した。
「あたし、何が良いのか解らなくなったよ……」
あたしは、辛そうに俯いた。
「……マナは、レジーナの事が好き?」
六花は、優しくあたしを見つめて質問をした。
「そんなの好きに決まってるよ!!」
あたしは、顔をあげて大声を出して気持ちを伝えた。
「……ねえ、私は、マナの事が一人の女性として好きよ」
六花は、真剣な表現であたしに告白をした。
「えっ、いきなり何を言うの、六花!?」
あたしは、六花に告白をされると驚いたように六花を見つめた。
「もう一度聞くわね。
マナは、レジーナの事が好きなの?」
六花は、優しくあたしに質問をした。
「レジーナの事は、好きだよ。
でもそれが恋愛として好きなのか解らないよ……」
あたしは、自分の気持ちが解らなくて戸惑いながら俯いた。
「マナは、レジーナの事を考えるとどうなの?」
六花は、あたしの言葉を聞いて優しく微笑んで質問をした。
「レジーナの事を考えると……?
レジーナの事を考えると胸がドキドキしてね。
レジーナが嬉しいとあたしも嬉しくなってね。
レジーナが悲しいとあたしも悲しくなってね。
気がつくといつもレジーナの事ばかり考えているよ。
レジーナといると何も怖くないと思うよ」
あたしは、六花の言葉を聞き返してレジーナ事を思う気持ちを伝えた。
「それってマナがレジーナに恋してるって事じゃない」
六花は、優しくあたしがレジーナに恋している事を伝えた。
「あたしは、レジーナに恋してるの……?」
あたしは、自分の気持ちを六花に聞き返した。
「その通りよ、マナ。
マナがレジーナを見てる眼差しを見たらね。
マナがレジーナの事を恋してるのは、すぐに解るわよ。
気づいてないのは、恋してる本人のマナとレジーナだけだと思うわ」
六花は、優しくあたしの気持ちを言い当てた。
「そうか……あたしは、レジーナに恋してるんだね……」
あたしは、レジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。
「やっと自分の気持ちに気づいたのね」
六花は、満足そうに微笑んであたしを見つめた。
「でも今更レジーナに恋をしてるって気づいても仕方がないよ……
あたしは、レジーナに嫌われているんだよ……」
あたしは、辛そうに俯いてレジーナにとられた態度を思い出した。
「マナ、それは、本気で言ってるの?」
六花は、怒ったようにあたしを見つめた。
「う、うん……」
あたしは、六花が何故怒っているのか解らずに戸惑いながら小さく頷いた。
「マナは、あたし達よりもレジーナと一緒に居た時間が多いはずよ。
だからレジーナの本当の気持ちも解るはずよ」
六花は、あたしの肩を触り真剣な表現であたしを見つめた。
「レジーナの本当の気持ち……?」
あたしは、レジーナと過ごした日々を思いだした。
レジーナが初めてあたしの家に泊まった時の事を思い出した。
レジーナがあたし達を傷つけて殺してしまいそうで怖いと泣いているレジーナの姿を思い出した。
レジーナが『助けて、マナ!』て叫んであたしに助けを呼んでいるレジーナの姿が思い浮かんだ。
「レジーナ……あたし、強くなって必ずレジーナを助けに行くよ!!」
あたしは、自分の両手を強く握り締めて自分の決意を叫んだ。
「うん、それでこそマナね」
六花は、満足そうに頷いてニッコリと微笑んだ。
「その……六花……」
あたしは、六花にこんな事をしてくれた事と六花の気持ちが申し訳なくて六花に謝ろうとした。
「ストップ、私を振る事を謝るのは、間違いよ。
だって私は、最初からマナとレジーナの恋を応援すると心に決めていたもの。
それでも悪いと思うのならマナは、幸せになりなさいよ」
六花は、あたしが謝る前に人差し指であたしの口を押えてニッコリと微笑んだ。
「ありがとう、六花は、私の最高の親友だよ」
あたしは、六花の気持ちが嬉しくて六花に最高の笑みを向けた。
「ええ、どういたしまして。
マナをサポートするのが私の役目だものね」
六花は、あたしの言葉が嬉しくてニッコリと微笑んだ。
あたしは、六花の笑みを見て自分自身や皆の為にレジーナを助けると改めて心に誓った。
〜つづく〜
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、6月28日投下 ( No.24 )
- 日時: 2018/06/13 11:38
- 名前: 苺 (ID: LHKQiUSD)
これはドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、相田マナの視点から書かれています
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第12話☆
レジーナを助けるために強くなると心に誓ってから色んな事が起きた。
一つ目は、亜久里ちゃんのキュアエースが仲間になった事だ。
二つ目は、今までと比べない程の強敵達と戦いその度に強くなった事だ。
三つ目は、マジカルラブリーパットも手に入れて使えるようになった事だ。
本当に色んな事があった。
「ねえ、あたし達って強くなったよね」
あたしは、おふざけで六花に殴りかかろうとした。
「確かにあたし達は強くなったよね。
それにマジカルラブリーパットも使えるようになったものね」
六花は、軽くあたしの拳を避けるとあたしに向かって蹴りを放った。
「これならばレジーナとも対等に話が出来るよね」
あたしは、軽く六花の蹴りを受け止めた。
「くすっ、マナは、相変わらずレジーナ命なのね……」
まこぴーは、楽しそうに口元を押さえてクスクスと笑った。
「……マジカルラブリーパットを扱えるようになったんだビィ。
次のステップに進んでも良いんじゃないかビィ?」
ダビィは、あたしの近寄ってあたし達に意見を提案した。
「ダビィ、それは、どういう事なの?」
六花は、ダビィの方を向きながら質問をした。
「ミラクルドラゴングレイブの事を言ってるビィ」
ダビィは、腕を組んで六花達を見渡した。
「ミラクルドラゴングレイブて確か王女様が使っていたよね。
今は、何処にあるの?」
あたしは、ダビィにミラクルドラゴングレイブの所在を質問をした。
「確かトランプ王国の地下にあるはずよ」
まこぴーは、軽く腕を組んで考え込みながら述べた。
「それじゃあ、取りにいけないよね……」
あたしは、残念そうに話した。
「その事だけども僕に任せてもらえないだろうか?」
声がした方を見るとジョナサンが立っていた。
「やあ、皆、久しぶりだね」
ジョナサンは、似非笑顔を浮かべながら右手を振りながら近づいた。
「お兄さん、王女様をほっといてこんな所にいて良いのですか?」
まこぴーは、怪訝そうにジョナサンを見つめた。
「アンジュ王女様の事なら心配いらないよ。
誰にも見つからない所にかくまってるからね」
ジョナサンは、やんわりと微笑みながら何かを隠すように自分の頰を触った。
「それでトランプ王国にどうやって行くつもりなのですか?」
六花は、ジョナサンを見つめながらトランプ王国の行き方を質問をした。
「それは、僕の空間転送魔法で行くんよ」
ジョナサンは、自慢するように右手の人差し指を立てながら述べた。
「えっ、お兄さんは、空間魔法なんて使えたんですか?」
まこぴーは、驚いたようにジョナサンを見つめた。
「えっ……?
それは、その……そう空間魔法が使えるように特訓をしたんだよ。
僕は、今まで遊んでいたわけでないんだよ」
ジョナサンは、腕を組んで人差し指を立てて自慢をした。
「そうだったのですね」
まこぴーは、納得したように頷いた。
「善は急げだよ。
早速トランプ王国に行こう」
あたし達は、プリキュアに変身するとお兄さんに連れられてトランプ王国の地下に向かった。
「ほら、あれがミラクルドラゴングレイブだよ」
ジョナサンは、地面に刺さっているミラクルドラゴングレイブを指を指した。
「あれがそうなんですね……
ところでベール、お兄さんの姿をしているつもりなの?」
あたしは、冷めた眼差しでジョナサンに変装をしているベールを見つめた。
「な、何を言ってるのかな?」
ジョナサンに変装しているベールは、冷や汗をかきながら述べた。
「お兄さんは、アンジュ王女様の事を親愛を込めてアンって呼ぶわよ」
キュアソードは、冷めた眼差しでベールを見つめた。
「うっ……」
お兄さんに変装しているベールは、言葉に詰まり言い返せなかった。
「お兄さんが空間魔法を使うなんて怪しすぎでしょう」
キュアダイヤモンドは、冷めた眼差しでベールを見つめた。
「ううっ……」
お兄さんに変装しているベールは、言葉に詰まり言い返せなかった。
「それにマフラがベールの時のままだよ」
あたしは、冷めた眼差しでベールを見つめた。
「うううっ……」
お兄さんに変装しているベールは、変装を忘れた箇所を指摘されると言葉を詰まった。
「ベールの変装は、園児レベルですわ!」
キュアエースは、右手の人差し指でベールを指してベールにとどめを刺した。
「が〜〜〜〜ん!?」
お兄さんは、両手を地面につくとお兄さんの変身が解けてベールの姿に変わった。
「気づいていたなら何故黙って私についてきた?」
ベールは、悔しそうにあたし達を睨んだ。
「あたし達では、トランプ王国に来る事が出来ないからね。
ベールを利用させてもらったんだよ」
あたしは、腕を組んでベールを見つめた。
「くっ……プリキュアを利用するつもりが逆に利用されていたわけかよ」
ベールは、悔しそうにあたし達を睨んだ。
「ベールの足止めをよろしくお願いしますわ。
わたくしは、その間にミラクルドラゴングレイブを手に入れますわ」
キュアエースは、あたし達に向かって指示を出した。
「解ったよ、キュアエース」
あたしは、キュアエースに返事をした。
あたし達は、ベールに向かって攻撃をして行った。
キュアエースがミラクルドラゴングレイブに駆け寄り抜こうとした。
だけれどもミラクルドラゴングレイブは、抜けなかった。
「あたしも抜くの手伝うよ。」
あたしは、キュアエースに手を貸して抜こうとした。
でもミラクルドラゴングレイブは抜けなかった。
だからキュアソードとキュアダイヤモンドとキュアロゼッタの全員で抜こうとした。
でもミラクルドラゴングレイブは、抜けなかった。
「プリキュアでも抜けないとは、どういう事だ……?」
ベールが驚いたように戸惑いながらこちらを見つめていた。
突然天井の辺りから声が聞こえてきた。
「嫌な感じがしたと思ったらやっぱりあんただったのね。
キュアエース、あんたの事は、忘れた事はないわよ」
声がした方を見上げるとレジーナが宙に浮いていてキュアエースを睨んでいた。
「レジーナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
あたしは、レジーナに会えたのが嬉しくてレジーナに抱き着いた。
「ひゃん!?」
レジーナは、あたしに抱き着かれると驚いように悲鳴ををあげた。
「んんっ……レジーナ…うっ……んんっ……んんんっ…………」
あたしは、レジーナを求めるように激しくキスをした。
「んっ……んんっ……んっ……んんんっ……うんっ……」
レジーナは、あたしに激しくキスをされると苦しそうに涙目であたしを見つめた。
「んっ……レジーナ……んっ……うっ……ん……んんっ……」
あたしは、レジーナを求めるようにさらに激しくレジーナにキスをした。
「んんっ……んっ……あっ……んんんっ……うんっ……やっ……」
レジーナは、あたしに激しくキスをされて涙目であたしを押して突き放そうとした。
「んんっ……レジーナ…………んんっ……うんっ……んっ……」
あたしは、レジーナが離れようとするレジーナを強く抱き締めてさらに激しくレジーナとキスをした。
「んんっ…………うっ……ん……あっ……んんっ……ん〜〜〜!?」
レジーナは、あたしに激しくキスをされて体力の限界が来て体を震わせてあたしの方に倒れ込んだ。
「えへへ〜〜〜やっと再会できたね。
あたし、レジーナと話したい事が一杯あるんだよ」
あたしは、レジーナを抱き締め嬉しそうにニッコリと笑った。
「は〜〜〜は〜〜〜……あたしには、ないわよ!」
レジーナは、息を整えてからあたしを投げ飛ばした。
あたしは、大きく宙返りをして地面に着地した。
「は〜〜〜〜〜〜〜!!」
レジーナは、着地したのを見てすかさずあたしに向かって殴りかかってきた。
「あたしは、レジーナと対等に話せるようにって強くなったんだよ」
あたしは、右手でレジーナの拳を受け止めてレジーナを間近で見つめた。
「そんなのあたしに関係ないわよ!」
レジーナは、あたしに向かって回し蹴りを放った。
あたしは、後ろに飛んで避けた。
レジーナは、すかさず黒いビームを放った。
あたしは、右腕でビームを弾いた。
「ッ!?
や〜〜〜〜!」
レジーナは、あたしがビームを弾いたのを見て驚いた。
レジーナは、すぐにあたしに近づくと殴りかかった。
あたしは、レジーナの拳をかわした。
「ねえ、レジーナ、愛してるよ」
あたしは、レジーナを愛おしそうに見つめてレジーナに告白をした。
「そんなのあたしに言われても知らないわよ!」
レジーナは、あたしに蹴りを出してきた。
あたしは、蹴りをかわしてレジーナを投げ飛ばした。
レジーナは、地面にどうにか着地した。
近くにあったミラクルドラゴングレイブを手に掴んだ。
「は〜〜〜〜は〜〜〜〜……何で攻撃が当たらないのよ!?」
レジーナは、ミラクルドラゴングレイブを抜いた。
するとミラクルドラゴングレイブの槍先が黒色に光輝いた。
「レジーナにミラクドラゴングレイブが抜けるなんて信じられませんわ……:」
キュアエースは、戸惑いながらレジーナを見つめた。
「何なの力がわきでてくる……
これなら行けるかもしれないよ」
レジーナは、ミラクルドラゴングレイブをあたし達の方に向けた。
ミラクルドラゴングレイブから大型黒色のビームが向かってきた。
「いけない!カッチカチのロゼッタウォール!」
キュアロゼッタは、あたし達とレジーナの間に立った。
両手の平から四つ葉のシールドを出してからビームを防ごうとした。
でもビームの威力が大きすぎてロゼッタは、吹っ飛ばされた。
でもビームはどうにか消滅できた。
「さっきは、防げたみたいだけれどもこれで終わりよ!」
レジーナは、もう一度ミラクルドラゴングレイブを、あたし達に向けた。
黒色のビームがあたし達に向かってきた。
「私は、まだあきらめませんわ!
カッチカチのロゼッタウォール!」
ロゼッタは両手の平から四つ葉のシールドを出してからビームを防ごうとした。
でも徐々に押されていくとシールドに皹が割れ始めた。
シールドが割れる瞬間にマジカルラブリーパットが光輝いた。
あたし達の体が光に包まれて気がつくと学校の近くの公園に転送されていた。
あたし達は、変身が解けていた。
「えっ、ここって学校の近くの公園ですわよね。
わたくし達は、マジカルラブリーパットの力で転送されたみたいですわね。
でもどうにか助かりましたわ……」
亜久里ちゃんは、安心したように右手で胸を触った
「でもレジーナ、元気そうだったよね。
またレジーナに会えるかな?」
あたしは、両手を後ろで組み嬉しそうにニッコリと笑いレジーナの事を考えた。
「マナは、お気楽ですわね。
ミラクルドラゴングレイブは、敵の手に落ちたのですわよ」
亜久里ちゃんは、腕を組んで冷めた眼差しであたしを見つめた。
「うんん、レジーナは、敵ではないよ。
友達だよ、亜久里ちゃん」
あたしは、首を横に振りレジーナは、友達な事を伝えた。
「マナは、まだそんな事を言ってるのですか?
レジーナは、エースショットでもジャネジーを浄化できなかったのですわよ。
レジーナは、根が深いジコチューなのですわ。
だから仲良くなるなんて無理な相談ですわ」
亜久里ちゃんは、呆れたようにあたしを見つめた。
「でもレジーナは、他のジコチューと違う感じがするんだよ。
亜久里ちゃんもレジーナと仲良くできるはずだよ」
あたしは、亜久里ちゃんの両手を握り締めて真剣な表現で説得をした。
「こんな事をいくら口論してもらちがあきません。
今日は、帰って今回の対策を考えさせてもらいますわ」
亜久里ちゃんは、ため息を吐くとあたしが握り締めている手を振り解いて去って行った。
「まったく亜久里ちゃんには、困ったものね。
亜久里ちゃんの気持ちは、解らないでもないけれどもね……」
まこぴーは、困ったように苦笑いを浮かべた。
あたしと六花とありすは、互いに見つめると声をこらして笑った。
「い、いきなり笑い出してどうしたのよ……?」
まこぴーは、戸惑いながらあたし達を見渡した。
「だってまこぴーからこんな言葉を聞くとは思わなかったからね」
あたしは、クスクスと笑いながらまこぴーを見つめた。
「真琴は、亜久里ちゃんを昔の自分と重ねているのね」
六花もクスクスと笑いながらまこぴーを見つめた。
「うふふ、真琴さんらしいと思いますわ」
ありすは、優しくやんわりと微笑んでまこぴーを見つめた。
「もう皆してそんな事を言う事はないじゃない……」
まこぴーは、不機嫌そうに軽く腕を組んで横を向いた。
「ごめんね、でもまこぴーがレジーナを思う気持ちが嬉しんだよ。
レジーナを大切に思ってくれてありがとう、まこぴー。
ねえ、レジーナを必ず取り戻そうね」
あたしは、まこぴー達を見渡しにっこりと微笑んだ。
あたしは、「レジーナを取り戻したらあたしの気持ちを伝えるんだ」って心に誓った。
〜つづく〜
- Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸、7月16日投下 ( No.25 )
- 日時: 2018/06/18 12:05
- 名前: 苺 (ID: YgxvnNyl)
これは、ドキドキプリキュアの百合小説です。
この話は、剣崎 真琴の視点で書かれています。
〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第13話☆
私達は、久しぶりにレジーナと再会できた。
でもレジーナは、相変わらず敵対心むきだしなのは変わらなかった。
マナは、レジーナに再会出来たのが嬉しくてたまらないようだった。
そう言う私もレジーナに再会出来たのが嬉しかったから人の事は言えないかもしれない。
でも今のレジーナの手にミラクルドラゴングレイブが渡ったのは不味かったと思う。
だから私達は、集まってレジーナ事も含めて今後の事を話しあった。
でも今できる事をするしかないとしか結論が出なかった。
「私が今できるって事ってなんなのだろう……」
今日の仕事が終わると家に帰りソファーに座って体を休ませた。
「そう言えば真琴、新しい新曲の話が来ていたわよ」
人間に変身したダビィが自分と私のコーヒーを入れると私にコーヒーを渡した。
「新曲の仕事がきているの……?」
私は、ダビィからコーヒーを受け取ると仕事の内容を聞き返した。
「そうよ。
それで真琴に新曲作りもしてみないかって話よ。
新曲の話を受けてみる気は、ない?」
ダビィは、私の隣のソファーに座るとコーヒーを飲んだ。
「そうね、どうしようかしら……?」
私は、口元を押さえて考え込んだ。
前に王女様を探し出すために歌っていた事を思い出した。
レジーナの為に歌で思いを伝える事が出来ないかなって考えた。
「新曲の話を受けてみるわ。
でも少し提案があるの。
今回の新曲は、レジーナの為に歌いたいと思ったの。
でも作詞は、レジーナの事を一番理解してるマナと作ろうかと思うのよ。
ダビィは、どう思う?」
私は、ダビィに自分の考えを伝えるとダビィの意見を確認しようとした。
「私は、真琴のしたいようにしたら良いと思うわよ」
ダビィは、コーヒーを飲んで優しく私を見つめた。
「投げやりな答えね」
私は、ダビィの答えがあやふやな答えだったからじと〜とダビィを見つめた。
「投げやりではないわよ。
真琴がよく考えて出した答えなんでしょう。
だったら私から何も言う事は、ないわよ。
私は、真琴の事を全て信頼してるもの……」
ダビィは、優しく微笑んでコーヒーをテーブルに置くと私の頭を撫でてくれた。
「そうだったのね……
ありがとう、ダビィ。
ダビィは、私の事を良く理解してるのね」
私は、ダビィに頭を撫でられると気持ち良さそうに微笑んだ。
「真琴の事を理解しているのは、当たり前よ。
どれだけ真琴のパートナーをしてると思ってるのよ。
レジーナに思いが伝わると良いわね」
ダビィは、私の頭を撫でるのを止めるとコーヒーを一口飲んだ。
「マナと何よりも私の為に絶対レジーナに思いを伝えるわ。
レジーナは、私にとっても大切な友達だもの……」
私は、レジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。
次の日、学校に行くと真っ先にマナの元に向かった。
「おはよう、マナ」
私は、マナに朝の挨拶をした。
「あっ、おはよう、まこぴー」
マナは、私に気がついて嬉しそうにニッコリと笑った。
「実は、マナに頼み事があるのよ」
私は、真剣な表現でマナを見つめた。
「まこぴーの頼み事ってなんなの?」
マナは、キョトンと首を傾げて頼み事を質問をした。
「実は、新曲を出す事にしたのよ。
だから今回の新曲は、レジーナの為に歌おうと思うのよ」
私は、自分の意見をマナに伝えた。
「えっ、まこぴーが新曲を出すの?
しかもレジーナの為に歌ってくれるだなんて嬉しいよ。
ありがとうね、まこぴー。
それであたしは、何をしたら良いの?」
マナは、レジーナの事を言われると嬉しそうにニッコリと笑うと何をしたら良いのか質問をした。
「レジーナの事を良く理解してるマナに作詞作りを手伝ってほしいのよ」
あたしは、自分の腕を組んでマナに歌詞作りのお願いをした。
「えっ、作詞の手伝いをするの!?
歌詞作りの手伝いなんて無理だよ。
あたしは、作詞を作った事が無いんだよ」
マナは、慌てて両手を横に振り歌詞作りの手伝いができない事を伝えた。
「お願いよ、マナ。
レジーナの為にマナのレジーナを思う力が必要なのよ」
私は、両手を合わせて頭を下げてマナに歌詞作りの手伝いをお願いした。
「レジーナの為なんだね……
解ったよ、まこぴー。
作詞が作りに役に立てるのか解らないよ。
でもレジーナの為に歌詞作りを頑張ってみるね」
マナは、口元を押さえて考え込みレジーナの為だと解るとニッコリと笑い歌詞作りを手伝う事を伝えた。
「ありがとう、マナ。
それなら学校が終わったら私の家に行かない?
作詞作りは、私の家でやりましょう。
泊まりになるから着替えの用意もして来てよ、マナ」
私は、マナにこの後の予定を伝えた。
「解ったよ、まこぴー。
でも生徒会の仕事もあるんだよね。
だから少し遅くなるけれども大丈夫?」
マナは、申し訳なさそうに自分のほっぺたをかいて帰るのが遅くなることを伝えた。
「それなら私も生徒会の仕事を手伝うわ。
それなら早く帰れるでしょう」
私は、自分の胸を右手で触り生徒会の仕事を手伝う事を伝えた。
「ありがとう、まこぴー。
まこぴーが手伝ってくれたら早く終わるよ」
マナは、私の両手を握り締めて私が生徒会の仕事を手伝ってくれるのが嬉しくてニッコリと笑った。
「マナがお礼を言われる事はないよ。
先に私が無理なお願いをしたのよ。
だから生徒会の仕事を手伝うのは、当たり前よ」
私は、マナに両手を握り締められると照れたように顔を赤らめた。
生徒会の仕事が終わるとマナは、一度自分の家に帰り泊まりの用意をするために自分の家に帰った。
私は、先に家に帰るとマナが家に迎え入れる準備をした。
しばらくすると家のチャイムが鳴った。
家の玄関のドアを開けるとマナが立っていた。
「いらっしゃい、マナ、待っていたわよ。
早く家の中に入って、マナ」
私は、玄関のドアを支えてマナを家の中に入れようとした。
「うん、お邪魔します、まこぴー」
マナは、家の中に入った。
私は、マナをリビングに案内した。
「マナ、飲み物は、コーヒーで良いよね?」
私は、リビングの扉の入り口でマナの方を向いて飲み物の事を質問をした。
「うん、コーヒーで大丈夫だよ、まこぴー」
マナは、私の方を向いて述べると鞄を部屋の端っこに置いた。
私は、台所に向かい台所で私とマナのコーヒーをマグカップに入れるとリビングに戻った。
「はい、マナ、熱いから気をつけてね」
私は、マナにコーヒーが入ったマグカップを向けた。
「うん、ありがとう、まこぴー」
マナは、私の向けたマグカップを受け取るとコーヒーを一口飲んだ。
「ん〜〜〜コーヒーが美味しいよ」
私は、鞄からノートと鉛筆を出すとマナも鞄からノートと鉛筆を出した。
「ねえ、マナ、レジーナって自由本望と言うか我儘で無茶苦茶よね」
私は、ふと思った事をマナに伝えた。
「本当にそうだよね。
でも不思議とレジーナの事を憎めないんだよね」
マナは、レジーナの事を思い浮かべてクスクスと笑った。
「私も何故かレジーナの事を憎めないのよね……
それにレジーナといると心が温かくなって落ち着くのよ。
ねえ、マナ、私がレジーナに戦いを仕掛けようとした時があったじゃない。
でもレジーナは、私と戦おうとしなかったよね。
レジーナは、戦うのがめんどくさくて戦うのが嫌だと言ったわよね。
今ならそれだけではないって解るわ。
レジーナは、心の底で私も友達と思っていたのよね。
だからレジーナは、私と戦おうとしなかったと思うのよ。
もしかしたら私の都合良い解釈かもしれないけれどもね。
私は、そのように感じられるのよ」
私は、シャープペンを軽く揺らしてレジーナの事を思い浮かべて優しく微笑んだ。
「きっとそうだよ、まこぴー。
レジーナは、まこぴーの事を友達と思ってたんだよ。
だってレジーナは、まこぴーの事を邪気にしていなかったもん」
マナは、両手を広げてレジーナの事を嬉しそうに伝えた。
「ねえ、マナ、私の思いの全てをレジーナにぶつけるわ。
そして必ずレジーナを私達の元に連れ戻しましょう」
私は、真剣な表現でマナを見つめてレジーナの思いを伝えた。
「うん、必ずレジーナを連れ戻そうね」
マナは、大きく頷いてレジーナに対する思いを伝えた。
私とマナは、見つめあうと自然とレジーナへ伝える言葉があふれてきた。
マナと交互に言葉を継ぐんでいった。
気がつくとレジーナに伝える作詞が出来上がっていた。
「作詞が完成したね、まこぴー」
マナは、私とマナで書いた歌詞のノートを嬉しそうに覗き込んだ。
「ええ、マナのお蔭で最高の作詞が完成したわ。
ありがとう、マナ」
私は、ニッコリと笑って歌詞作りのお礼を伝えた。
「うんん、お礼を言われる事でないよ。
あたしがまこぴーを手伝いたかったからね。
それになによりもレジーナの為だもん」
マナは、軽く首を横に振りレジーナ為な事を伝えた。
私は、テレビの横に置いてある時計を見た。
時計の針は、九時を指していた。
「こんな遅い時間まで作詞を作る手伝わせてしまってごめんなさい」
私は、頭を下げてマナに遅くまで手伝わせた事を謝った。
「うんん、気にしないで良いよ。
レジーナの為の歌詞作りは、楽しかったからね」
マナは、軽く首を横に振り歌詞作りが楽しかった事を伝えた。
そのすぐ後にマナのお腹がすいたと知らせるお腹の音がぐ〜〜と聞こえた。
「マナは、お腹がすいてるみたいね。ちょうど晩ご飯が出来たところよ。
だからご飯にしましょう」
声をした方を向くとダビィが人間の女性バージョンの姿で立っていた。
ダビィは、ご飯とおかずをお盆に乗せたままリビングに入ってきてテーブルにを置いた。
私達は、晩御飯を食べてからマナと一緒にお風呂に入ると午後の11時が過ぎたから寝る事にした。
「ごめんなさい、マナ。
私のパジャマきつくない?」
私は、ダビィがマナの為に用意した私のパジャマがきつくないか質問をした。
「胸の所が少し苦しいかな。
でも気にするほどでないから大丈夫だよ」
マナは、自分のパジャマの胸の所を少しだけ引っ張った。
「そ、それならば良かったわ」
私は、マナに胸が小さいと言われたみたいで軽く落ち込んだ。
「マナは、お客様用の布団を使って良いわよ。
それとも私のベットを貸そうか?」
自分の部屋に戻ると両手を上にあげてあくびをした。
「ねえ、まこぴー、せっかくだからあたしとまこぴーで一緒の布団で寝ようよ」
マナは、自分の口元を右手の人差し指で触り私と一緒に眠る事を提案した。
「ほ、本気なの、マナ!?」
私は、マナの提案に驚いたように声を出した。
「まこぴーは、あたしと一緒に眠るのが嫌なの……?」
マナは、捨てられた子犬みたいな表情でうるうるした瞳で私を上目遣いで見つめた。
「うっ……
解ったわよ、マナ。
私と一緒に眠りましょう」
私はマナのうるうるした眼差しを見ると仕方がなさそうにため息を吐いた。
「ありがとう、まこぴー!」
マナは、嬉しそうに私に抱き着いてきた。
「マ、マナ、そんなに抱きしめたら苦しいわよ……」
私は、マナに抱き着かれて恥ずかしそうに顔を赤らめ少しマナから視線を反らした。
「あっ、ごめんね、まこぴー。」
マナは、慌てて私を離してくれた。
「もうマナは、仕方がないわね……
明日は、学校もあるんだから早く眠りましょう、マナ」
私は、マナの行動に仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
「うん、そうだね、寝ようか、まこぴー」
マナは、小さく頷いて眠る事を伝えた。
私は、ベットに入るとマナも私と同じベットに入ってきた。
私は、ベットに入ってきたマナの方を向くとマナの顔がまじかにあった。
マナは、私ににっこりと微笑んだ。
私は、マナの笑顔を見て恥ずかしくて目を瞑って眠ってたふりをした。
「まこぴー、もう眠った?」
しばらくするとマナが私に話しかけてきた。
「うんん、起きてるわよ、マナ」
私は、目を開けるとマナがにこにこしながら私を見つめていた。。
「えへへ〜〜まこぴーの家に泊まるのが嬉しくて眠れなかったんだよね」
マナは、自分の枕を握り締めて嬉しそうにニコニコしながら私を見つめた。
「マナらしいわね。
友達が家に泊まりに来るのは、初めてなのよ。
だからその……凄く嬉しいわ……」
私は、顔を赤らめて照れたように自分のほっぺたを触った。
「えへへ〜〜まこぴーの初めてを貰っちゃった。
実は、レジーナともこうして一つのベットで眠った事があるんだよ。
ねえ、まこぴーは、運命の赤い糸の相手って信じてる?」
マナは、私の心を覗き込むようにじっと私の瞳を見つめた。
「運命の赤い糸の相手ってなんなの?」
私は、初めて聞く言葉にキョトンと首を傾げた。
「将来、結婚する相手の小指と自分の小指に赤い糸が繋がってるって言われてるんだよ」
マナは、自分の右手の小指を立て嬉しそうに話した。
「そんな言い伝えがあるのね……
信じてるかどうかは、よく解らないわ。
でも本当なら素敵な事よね……」
私は、マナの右手の小指を見つめながら述べた。
「実は、レジーナと初めて会った時にレジーナの小指とあたしの小指に赤い糸が繋がってるように見えたんだよ。
それがなんとなく運命の赤い糸に思えたんだよ。
こんなことを言っても信じられないよね」
マナは、小指を立てて困ったように苦笑いを浮かべた。
「マナとレジーナとならありそうな事ね。
レジーナは、マナの運命の相手なのね……」
私は、しみじみと話すとレジーナとマナの事を考えて優しく微笑んだ。
「うん、きっとレジーナは、私の運命相手なんだよ。
それでいつかレジーナに婚約指輪を贈るんだよね」
マナは、布団から出ると鞄から指輪の入った箱を出すと指輪を私に見せた。
「綺麗な指輪ね……
それなら必ずレジーナを私達の元に連れ戻してマナの思いを伝えないといけないわね」
私は、起き上がりマナの両手を握り締めてマナの意思を確認するようにマナをじっと見つめた。
「うん、必ずレジーナを連れ戻そうね」
マナは、私の言葉に答えるように私の両手を握り返してニッコリと笑った。
「明日も早いから今日は眠りましょう」
私は、マナの手を離すとベッドに入った。
「うん、寝ようか、まこぴー」
マナも私と一緒のベッドに入った。
マナは、私の手を握りしめた。
私もマナの手を握り返した。
マナは優しく微笑んでから目を瞑った。
私は、しばらくマナを見つめるとマナから寝息が聞こえてきた。
「今日は、私の我儘を聞いてくれてありがとうね、マナ。
これは、そのお礼よ」
私は、小さく呟いた。
私は、マナに感謝の気持ちを込めてマナのおでこにキスをした。
私は、自分の行動が恥ずかしくなり目を瞑って眠った。
次の日に作詞を所属事務所に提出した。
それから三日後に曲が出来上がってきた。
すぐに新曲のお披露目ライブが決まった。
順調にライブの準備が進み気がつくとライブ当日になっていた。
舞台脇から舞台を覗き込むと客席は、満員になっていた。