BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸(完結)
日時: 2018/08/08 22:27
名前: 苺 (ID: xLWpZ9qW)

ここではドキドキプリキュアの百合小説のシリーズ物を書きます
カップリングは相田マナ×レジーナです
なお小説を書くのは凄く遅いですから最新作は2周間から3週間くらいかかると思います。
でも一か月以内には投稿したいと思います
原作のネタバレも含まれますので注意してください。
凄く駄作になりますが宜しかったら読んでください。
第1話
>>1

第2話
>>4

第3話
>>5

第4話
>>6 

第5話
>>8

第6話
前篇
>>9

後編
>>10

第7話
前編
>>11

中編
>>12

後編
>>13

第8話
>>14

第9話
>>16

第10話
>>20

第11話
>>22

第12話
>>24

第13話
前編
>>25

後編
>>26

第14話
前編
>>33

後編
>>34

第15話
>>36

第16話
>>39

第17話
>>40

第18話
>>41

第19話
>>43

第20話
>>46

第21話(最終話)
前編
>>50

後編
>>51

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.12 )
日時: 2018/05/31 06:58
名前: 苺 (ID: AJSrsss3)

「わ〜〜〜〜白くて綺麗〜〜〜
マナ、これは、何なの?」

レジーナは、雪の上をジャンプしたり走り回ったりした。

「レジーナ、雪を知らなかったんだね」

レジーナが雪の上を走り回ったりするのが子供みたいで可愛らしかった。
あたしは、そんなレジーナの様子をニコニコしながら見つめた。

「マナ、雪ってなんなの?」

レジーナは、初めて聞く雪って言う単語にキョトンと首を傾げて雪の事を質問した。

「空から降る氷の粉みたいなものだよ。
簡単に言うとかき氷みたいなものだよ」

あたしは、雪の事をどう説明したら良いのか解らなかった。
でもレジーナに雪の事が解るように優しく説明した。

「ふ〜〜ん、これが雪なんだね」

レジーナは、興味深く右手の人差し指で雪を突っついた。

「ねえ、レジーナ」

あたしは、悪戯ぽく微笑んで雪で雪玉を作った。
レジーナがこちらを見た瞬間にレジーナの顔に雪玉をぶつけた。

「うぅ……もう何をするのよ、マナ!」

レジーナは、指を鳴らすと雪の中から二十個位の雪玉が浮き上がった。

「レ、レジーナ、ちょっと待ってよ!?
それは、反則だよ!?」

あたしは、両手をレジーナの方に向けてレジーナを止めようとした。

「待たないよ、マナ!」

レジーナは、右手の人差し指をあたしの方に向けた。
すると一斉に雪玉があたしに向かって襲い掛かってきた。

「うわ〜〜〜!?
もう酷いよ、レジーナ……」

あたしは、レジーナの投げた雪玉が当たると雪に埋もれた。
どうにか雪から這い出て来ると洋服に付いている雪を両手で払った。

「あはは〜〜〜マナの顔が雪まみれだよ」

レジーナは、雪塗れのあたしの姿を見てあたしを人差し指で指して大声で笑った。

「もう雪まみれにしたのは、レジーナじゃない……あははは〜〜」

あたしは、あんまりもレジーナが楽しそうに笑うからあたしもつられて笑いがこみ上げてきた。
それからあたしとレジーナは、互いを見つめて二人で笑った。

「マナ、遊んでいないで早く荷物を部屋に運んでよ?
レジーナもそんな所にいつまでもいたら風邪をひくよ。
だから早く別荘に入ってよ」

六花は、あたしとレジーナを見て仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「うん、そうだね、六花の言う通りに先に荷物を部屋に運ぼう。
レジーナも荷物を部屋に運ぶのを手伝ってよ」

あたしは、六花の方を向いて小さく頷いて荷物を部屋に運ぶ事を伝えた。
それからレジーナの方を向いてレジーナに荷物を運ぶのを手伝ってほしい事を伝えた。

「え〜〜〜めんどくさいよ〜〜〜……
あっ、でもマナがほっぺたにキスをしてくれたら部屋に荷物を運ぶのを手伝っても良いよ」

レジーナは、自分の口元を右手の人差し指で触り悪戯っぽく微笑んだ。

「もうレジーナは、仕方がないな……」

あたしは、レジーナの態度を見て仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
それからレジーナのほっぺたに軽くキスをした。

「んっ……」

レジーナは、あたしにほっぺたにキスをされるとこそばゆそうに体を少しだけ震わせた。

「これでレジーナも部屋に荷物を運ぶのを手伝ってくれるよね」

あたしは、レジーナのほっぺたにキスをすると恥ずかしそうに少しだけ顔を赤らめた。

「え〜〜……めんどくさいな……
でもマナとの約束だからね。
あたしも部屋に荷物を運ぶのを手伝ってあげるね」

レジーナは、面倒くさそうにため息を吐いた。
でも直ぐにあたしの方を向いて約束は、守る事をニッコリと笑いながら述べた。

「ありがとうね、レジーナ」

あたしは、レジーナが素直に手伝ってくれると聞いてレジーナの事を優しくて良い子だなって思った。
あたしとレジーナとまこぴーと六花とありすで荷物を別荘の部屋に運び込んだ。
荷物を運びこむとあたし達は、リビングに集まった。

「マナ、これは、何なの?」

レジーナは、壁に立てかけていたスキー板を指で指して不思議そうに見つめた。

「これは、スキーの板だよ。
スキーをするための道具だよ」

あたしは、スキー板を見上げながら述べた。

「スキーってなんなの?」

レジーナは、あたしの方を向いてスキーは、何なのか質問をした。

「板と棒を使って雪の上を滑るスポーツだよ」

あたしもレジーナの方を向いてスキーの説明をした。

「ふ〜〜ん、そうなんだ……
マナ、あたし、スキーをしてみたい!!」

レジーナは、スキー板を見上げながらしみじみと呟いた。
でも直ぐにあたしに詰め寄るように近づいてスキーをしたい事を伝えた。

「でも別荘についたばかりだからもう少し後にしない?」

あたしは、六花達が疲れているからもう少しだけ待ってほしい事を伝えた。

「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ!
今する!
すぐする!
後でなんか待てないよ〜〜〜!!」

レジーナは、両手両足をバタバタとさせて我が儘を伝えた。

「でもありす達が疲れてると思うんだよね……」

あたしは、軽くありす達の方を向いてありす達の体調を心配した。

「マナちゃん、私達の事は、気にしないでください。
レジーナさんとマナちゃんの二人で先にスキーを楽しんでください。
私達も少し休んだらマナちゃん達に合流します」

ありすは、あたしとレジーナを見渡してやんわりと微笑んで先に遊んでいてほしい事を伝えた。

「でもあたし達だけ先に遊んでいて悪くないかな……?」

あたしは、まだやる事があるのに先に遊んでいて悪いんじゃないかと思い申し訳なさそうにありす達を見つめた。

「私達の事は、気にしないで良いよ。
だから二人で先にスキーをしておいでよ」

六花は、あたしに少しだけ近づいてあたしとレジーナに先ほどスキーに行く事を進めた。

「ごめんね、六花。
じゃあ、六花達の言葉に甘えるね」

あたしは、軽く両手を合わせて六花達に謝った。

「……レジーナに後ろから襲われないように気をつけなさいよ」


まこぴーは、じと〜とレジーナを見つめながらひにくを伝えた。

「もうまこぴーは、心配性だよね。
レジーナは、そんな事をする子じゃないよ」

あたしは、まこぴーの注意を聞いて苦笑いを浮かべた。

「どうかしら……?」

まこぴーは、レジーナを信じていないようにじと〜とレジーナを見つめた。

「むっ……あたしは、マナを襲ったりしないもん」

レジーナは、ほっぺたを膨らませて怒ったようにまこぴーを睨んだ。

「落ち着いてよ、レジーナ。
まこぴーも本気で言ってるわけではないと思うよ」

あたしは、レジーナをなだめるようにレジーナの頭を優しく撫でた。

「むむ……」

レジーナは、あたしに頭を撫でられるとどうにかまこぴーに文句を言うのを我慢して恨めしそうにまこぴーを見つめた。

「ほら、レジーナ、スキーをするんでしょう。
だから機嫌を直してよ、レジーナ」

あたしは、レジーナの機嫌をとるように何回もレジーナの頭を撫でた。

「それならばマナが抱きしめてよ……
そしたら許す……」

レジーナは、ほっぺたを膨らませてあたしを上目遣いで見つめた。
だからあたしは、レジーナを優しく抱きしめた。

「これで機嫌は、治った?」

あたしは、レジーナを抱きしめながらレジーナを見つめた。

「……全然駄目だよ、マナ。
もう少し強く抱きしめてくれないと怒りが治まらないよ……」

レジーナは、あたしに甘えるように上目遣いであたしを見つめた。
だからあたしは、レジーナをもう少し強く抱きしめた。

「これで機嫌は、直った?」

あたしは、抱きしめているレジーナに囁いた。

「……まだだよ。
もう少し抱きしめていてよ、マナ……」

レジーナは、あたしがレジーナを抱きしめている両腕を触り幸せそうに呟いた。

「解ったよ、レジーナ。
それならば機嫌が直ったら教えてね……」

あたしは、自分の腕に触ったレジーナの手を感じながら優しく伝えた。

「うん……」

レジーナは、あたしの体の体温を感じながら小さく頷いた。
レジーナは、あたしの体の温もりを感じながら目を瞑った。
レジーナは、五分くらいするとあたしから離れた。

「もう良いの、レジーナ?」

あたしから離れたレジーナに優しく話しかけた。

「うん、もう良いよ、マナ!
早くスキーに行こう、マナ」

レジーナは、満足そうに大きく頷いてニッコリと笑った。

「うん、スキーに行こう、レジーナ。
それじゃあ、スキーを滑って来るね」

レジーナの方を向いてからスキーを行く事を了承した。
それから六花達の方を向いてスキーに行く事を伝えた。

「ええ、いってらっしゃい、マナちゃん、レジーナさん」

ありすは、あたしとレジーナの方に右手を軽く振りやんわりと微笑んだ。
あたしとレジーナは、スキーウェアに着替えるとスキー板とストックを持ってスキー場に向かった。

「レジーナ、まずは、こうやってスキー板を付けるんだよ」

あたしは、スキー板を靴につけて手本を見せた。
レジーナもあたしに真似てスキー板をつけた。

「スキー板をつけたよ、マナ」

レジーナは、スキー板を付けると満足そうにスキー板で少しだけ歩いた。

「それじゃあ、滑る手本を見せるからよく見ていてね」

あたしは、ストックで体を押してスキー板を使い軽く滑って見せた。

「ふ〜〜〜ん、簡単そうだね」

レジーナは、あたしがスキー板で滑ったのを見て簡単そうに見えて何でもなさそうに呟いた。

「簡単そうに見えて結構難しいんだよ」

あたしは、苦笑いを浮かべてスキーは、簡単でないことを伝えた。
レジーナは、滑ろうとしたけれどもすぐに転んだ。
あたしは、慌ててレジーナに近づいた。

「だ、大丈夫、レジーナ?」

あたしは、転んだレジーナを心配そうに見つめた。

「うぅ……結構難しいよ……」

レジーナは、上手くいかずに悔しそうにしながら立ち上がった。

「レジーナ、急がずにゆっくりと滑れるようになれば良いんだよ」

あたしは、レジーナを慰めるように優しく話しかけた。

「その心配は、いらないよ。
だってスキーのコツを掴んだから大丈夫だもん」

レジーナは、自信満々に腰に両手を当てて自慢した。

「えっ、もうスキーのコツを掴んだの!?」

あたしは、驚いてレジーナを見つめた。
レジーナは、起き上がるとストックとスキー板を使い軽く滑った。

「わ〜〜〜凄い!?
もうそんなに滑れるんだね!!」

あたしは、あまりにもレジーナのスキーの上達ぶりに驚いた。

「えっへん、あたしにかかればスキーなんか簡単よ」

レジーナは、胸を張って自慢げに自分の胸を軽く叩いた。

「ねえ、マナ、あたしとスキーで競争しようよ」

レジーナは、悪戯ぽく微笑んであたしを見つめた。

「レジーナとスキーで競争するの?
でもスキー初心者のレジーナとあたしが競争なんてきつくない?」

あたしは、いくらレジーナが早く滑れるようになったとしてもあたしとスキーの競争は、無茶に思えた。

「むっ、それってあたしがマナに勝てないと言うの?」

レジーナは、怒ったように腰に両手を当てて怒ったようにあたしを睨んだ。

「そうは、言って無いよ……」

あたしは、レジーナの無茶の競争の申し出を困ったように見つめた。

「なら黙ってあたしと勝負するの!!」

レジーナは、あたしの方に右手の人差し指を向けた。

「もうレジーナたら仕方がないよね……
良いよ、レジーナ、あたしと勝負をしよう」

あたしは、レジーナの無茶ぶりに苦笑いを浮かべた。

「やった〜〜〜〜!
それじゃあ、早速、用意ドン!!」

レジーナは、掛け声と共に先に滑りだした。

「あっ、レジーナ、先に滑るなんてずるいよ!」

あたしは、急いでレジーナの後を追って滑った。
それからレジーナと競争するように滑った。
レジーナは、あたしに負けないくらい速く滑っていた。
しばらく滑ると突然レジーナが滑るのを止めて森の中を見つめた。

「どうしたの、レジーナ?」

あたしは、レジーナを呼びかけてレジーナの顔を覗き込んた。
レジーナの瞳が赤く輝いていた。
レジーナは、あたしの呼びかけにも答えないで森の方に歩き出した。

「ま、待ってよ、レジーナ!?」

あたしは、慌ててレジーナの後を追って森の中に入った。
しばらく歩くと洞窟が見えてきた。
レジーナは、洞窟に入るとあたしもレジーナの後を追って洞窟に入った。
しばらく歩くと氷漬けになった金髪の女性が現れた。

「わ〜〜綺麗な女性だね。
レジーナ、誰なのかな?」

あたしは、うっとりしながら氷漬けの女性を見上げた。

「アンジュ王女だよ、マナ」

レジーナは、氷漬けを見つめながら呟いた。

「この人がまこぴーが探していたアンジュ王女様なんだね。
綺麗な女性だね……」

あたしは、アンジュ王女をうっとりしながら見つめた。

「うん、本当に綺麗だね……」

レジーナもうっとりしながらアンジュ王女を見つめた。

「レジーナ、王女様を見つけてくれてありがとうね。
まこぴーもきっと喜ぶよ」

あたしは、レジーナの両手を握りしめてニッコリと笑いレジーナにお礼を伝えた。

「別に真琴の為にしたんじゃないよ。
ただアンジュ王女に呼ばれた気がしただけだもん」

レジーナがあたしに両手を握りしめられると恥ずかしそうに顔を赤らめた。

「レジーナってアンジュ王女と会った事があったんだね」

あたしは、レジーナの両手を離してアンジュ王女を見上げた。

「うんん、アンジュ王女とは会った事もないし写真も見た事も無いよ」

レジーナは、軽く首を横に振りアンジュ王女とは、初対面だと伝えた。

「えっ、だったら何でアンジュ王女だと解ったの?」

あたしは、レジーナがアンジュ王女と会った事がなくて驚いた。

「う〜〜ん、何となくだよ。
でも解ったから仕方がないじゃない」

レジーナは、アンジュ王女を見上げながら何故かアンジュ王女だと解った事を伝えた。

「レジーナとアンジュ王女に何か通じる物があるのかな?
それじゃあ、まこぴーにアンジュ王女の事を伝えるために一度別荘に戻ろう、レジーナ」

あたしは、アンジュ王女を見上げながらレジーナとアンジュ王女に何かあるのかなと思った。
あたしは、レジーナの方を向いて別荘に戻る事を提案した。

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.13 )
日時: 2018/05/31 06:59
名前: 苺 (ID: AJSrsss3)

「なるほどな、アンジュ王女は、こんな所に居たのか」 

声をした方を向いたらベールが宙に浮いていてキャンディーを舐めながらアンジュ王女を見下ろしていた。

「お迎えに参りました、レジーナ様」

ベールは、レジーナの近くに降りると自分の胸に右手を当てて頭を下げてお辞儀をした。

「あたしは、まだ帰らないわよ。
まだマナと遊ぶの!」

レジーナは、腕を組んで横を向いて我が儘を伝えた。

「我儘を言われたら困ります。
キングジコチュー様からの言伝があります。
レジーナ様が拒んだ場合は、力づくでも良いと言われています」

ベールは、口に挟んでいる棒が付いているキャンディを口で砕いて食べると棒を捨てた。

「へ〜〜〜ベールがあたしに敵うと思ってるの?」

レジーナは、腕を組んで睨むようにベールを見つめた。

「確かに今のままでは、厳しいでしょうね。 
だがこれならどうかな?」

ベールが右手で指を鳴らすとレジーナの手首に黒色の輪っかが現れてレジーナの手首に巻きついた。

「な、何よ、これ、取れないじゃない!?」

レジーナは、一生懸命に手首に巻きついた輪っかを外そうとした。

「無駄ですよ。
レジーナ様には、外れないようになっていますからね。
この輪っかがついているかぎり力は、使えませんよ」

ベールは、不気味にニヤリと笑った。

「えっ!?」

レジーナは、ジャンプして飛ぼうとしたり指を振ってビームを出そうとした。
でも何も起こらなかった。

「嘘、力がなくなっている……」

レジーナは、呆然と自分に腕に巻かれている輪っかを見つめた。

「それでは、帰りましょう、レジーナ様」

ベールは、レジーナに近づこうとした。

「レジーナは、連れて行かせないよ」

あたしは、レジーナを守るようにレジーナとベールの間に立った。

「マナ!?」

レジーナは、あたしが守るように立ったのを見て驚いたようにあたしを見つめた。

「ほ〜〜〜、見た所によるといつもいる妖精は見当たらないみたいだね。
もしかしたらプリキュアに変身ができないんじゃないか?」

ベールは、自分の顎を触りながらにやけながらあたしを見つめた。

「確かにプリキュアに変身できないよ。
でもレジーナだけは、守って見せるからね!」

あたしは、ベールを睨むように見つめた。

「マナ……」

レジーナは、不安そうにあたしの袖を掴んだ。 

「……俺も舐められたものだな……」

ベールは、指を振ると指から光線が出た。

「ッ!?」

あたしの体にビームが当たると体が吹っ飛び壁に叩きつかれた。

「マナ、大丈夫!?」

レジーナは、あたしのそばに駆け寄るとあたしの体を抱きあげようとした。

「それでは帰りますよ、レジーナ様」

ベールは、レジーナの腕を掴んだ。

「嫌、帰りたくない!!」

レジーナは、涙目でベールの手を振り解こうとした。

「レ……ジーナ……を連れて……行かないでよ……」

あたしは、気を失おうとするのをどうにかたえながらベール達を見上げた。

「アンジュ王女も貰っていくよ」

ベールは、氷り付けになっているアンジュ王女に右手を向けるとアンジュ王女が浮かび上がった。
ベールは、右手でレジーナの手を掴んだまま宙に浮かび上がるとベールとレジーナとアンジュ王女の姿が消えた。

「レジー……ナ……」

あたしは、レジーナの姿が消えてからすぐに気を失った。
次に目を覚ました時は、別荘のベットの上だった。
あたしは、起き上がり周りを見渡すとベットの周りに六花達がいた。

「えっと……あたしは、どうしてこんな所にいるの?」

あたしは、状況を確認するように六花を見つめた。

「マナは、洞窟で倒れてたのよ」

六花は、あたしの被っている布団の上からあたしの体を触った。

「洞窟……?
あたしは、レジーナを守れなかったんだね……」

あたしは、レジーナを連れて行かれた状況を思い出して辛そうに俯いた。

「ねえ、マナ、何があったの?」

六花は、あたしの手を握りしめて優しく質問をした。

「ベールにアンジュ王女とレジーナが連れて行かれたんだよ」

あたしは、辛そうに俯いてレジーナの事を考えた。

「えっ、アンジュ王女様が見つかったの!?」

まこぴーは、驚いてあたしに近づいた。

「うん、レジーナが見つけてくれたんだよ。
アンジュ王女は氷り付けにされていたけれども……
でもごめん、まこぴー。
アンジュ王女は、レジーナと一緒にベールに連れて行かれたの……」

あたしは、悔しそうに自分の両手を握りしめて俯いた。

「そんな……アンジュ王女が連れて行かれるだなんて……」

まこぴーは、絶望したように呆然とあたしを見つめた。

「皆にお願いします。
レジーナを助けるために力を貸してください」

あたしは、ベットの上で頭を下げてレジーナを助けるのをお願いした。

「シャルルは、いつでもマナの力になるシャル」

妖精のシャルルは、あたしの手の上に乗ってあたしを見上げた。

「私もレジーナを助けるのを手伝うよ」

六花もあたしの手を握りしめてレジーナを助ける事を伝えた。

「ラケルもマナの力を貸すラケル。」

妖精のラケルもあたしの手の上に乗っかりあたしを見上げた。

「私もレジーナさんを助ける手伝いをさせてもらいますわ」

ありすもあたしの手を握りしめてやんわりと微笑んでレジーナを助ける事を伝えた。

「ランスもレジーナを助けるランス」

妖精のランスもあたしの手の上に乗っかりあたしを見上げた。

「は〜〜〜……皆、正気じゃないわね……
レジーナは、ジコチューなのよ。
自分の親の元に帰っただけじゃない」

まこぴーは、深くため息を吐いて冷めた眼差しであたしを見つめた。

「で、でもレジーナは、無理やり連れて行かれたんだよ。
あたしは、レジーナを助けたいの……」

あたしは、藁を掴むような眼差しでまこぴーを見つめた。

「マナには、ついていけないわよ……
でもアンジュ王女様を助けていけないわよね」

まこぴーは、口元を押さえて考え込みながら述べた。

「それじゃあ、まこぴーもトランプ王国について来てくれるんだね!」

あたしは、嬉しそうにニッコリと笑いまこぴーを見つめた。

「言っておくけれどもレジーナの為じゃないわよ。
私は、アンジュ王女様の為よ」

まこぴーは、恥ずかしそうに顔を赤らめて横を向いた。

「それでも嬉しいよ。
ありがとう、まこぴー!」

あたしは、嬉しくてまこぴーに抱き着いた。

「もうマナったらげんきんね……
もう一度言っておくけれどもレジーナの為ではないわよ」

まこぴーは、あたしに抱き着かれると仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「うん、それでも良いよ。
まこぴーがついて来てくれるだけで心強いもん」

あたしは、まこぴーが着いてくるのが嬉しくてニッコリと笑った。

「それでマナは、どうやってトランプ王国に行くつもりなの?」

六花は、キョトンと首を傾げてトランプ王国の行き方を質問をした。

「あっ……!?
どうやったらトランプ王国に行けるのかな?」

あたしは、肝心の事を忘れていて口元を押さえて考え込んだ。

「マナは、考えてなかったのね……」

六花は、あたしの考えなしに仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「トランプ王国に行く方法は、僕に任せてくれないかな?」

声をした方を向くとお兄さんが部屋の入り口に立っていた。

「お兄さん、何でここにいるの?」

あたしは、お兄さんの方を向いて何故お兄さんがいるのか質問をした。

「実は、アンの手掛かりがここにあるっていう情報を掴んだ。
でも一足遅かったみたいだね」

お兄さんは、あたし達を見渡して苦笑いを浮かべた。

「お兄さん、トランプ王国の行けるって本当なの?」

六花は、お兄さんに近寄り信じられないようにお兄さんを見つめた。

「アンからトランプ王国と人間界を通じる時空の宝石を貰ったんだよ。
1回しか使えなくて二時間でトランプ王国と人間界を通じる裂け目が閉じる制限もあるけれどね」

お兄さんは、時空の宝石らしい赤色の宝石をあたし達に見せた。

「そんなアイテムがあったのね……
私は、そんなのがあるだなんて知らなかったわ」

まこぴーは、感心したようにお兄さんが持っている宝石を見つめた。

「一部の人しか知らないアイテムだからね」

お兄さんは、時空の宝石をポケットに直した。

「マナ、今日は、休みましょう。
そして明日になったらレジーナを助けに行きましょう」

六花は、マナに今は休む事を優しく話した。

「待って、あたしは大丈夫だよ。
だから今すぐレジーナを助けに行こうよ!」

あたしは、立ち上がり六花の肩を触り自分は、大丈夫な事を伝えた。

「マナちゃんがレジーナさんを早く助けたい気持ちは、解りますわ。
でもその体では、ジコチューと戦うのに足手纏いです」

ありすは、真剣な表現であたしを見つめた。

「うっ……ありすは、物をずばずば言うよね……」

あたしは、自分でも感じていた事を言われると返す言葉が見つからなかった。

「私は、レジーナさんが大切です。
でもマナちゃんも大切な友達ですわ。
友達が無茶をしようとしたら止めるのは、当たり前です。
だからマナちゃんは、今日はゆっくりと休んで体の体力を回復させて下さい」

ありすは、あたしの手を握りしめてあたしを諭すように優しく話しかけた。
それからありすは、あたしの体をベットに倒した。

「今は、ありすの言葉に甘えさせてもらうね。
早く体力を回復させてレジーナを助けに行かないといけないからね」

あたしは、布団をかぶりありす達を見渡した。

「いつまでもここに居たらマナちゃんが眠るのに邪魔になりますわ。
だから行きましょう、皆さん」

ありすの言葉を聞いて六花達は、部屋を出て行った。

「早く体調を治さないとね。
そして必ずレジーナを助け出すからね。
だからレジーナ待っていてよ」

あたしは、囚われのレジーナの事を考えながら目を瞑った。
そして必ずレジーナを助けると心に誓った。

〜つづく〜

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.14 )
日時: 2018/06/01 19:10
名前: 苺 (ID: V34pA3mQ)


これは、ドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、レジーナの視点から書かれています

〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第八話☆

あたしは、ゆっくりと目を開けると辺りが真っ暗だった。

「う〜〜ん……ここは、何処なの……?
確かベールに無理やり連れ戻されたはずよね……
駄目、それ以上は、思い出せないよ……」

あたしは、手でおでこを抑えるとおでこがべたついていた。

「えっ、手がべとべとしてる……?
いったいなんなの……?」

あたしは、自分の手を見ると両手が血でべっとりと赤くなっていた。

「な、なんなのこれ…?」

あたしは、状況が飲み込めなかった。
そしてあたしの近くに何か落ちてるのに気がついた。
目を落とすとマナとありすと六花が血だらけで倒れていた。

「マナ、ありす、六花!!」

あたしは、マナに近づいて息を確認したらマナが息をしていなかった。

「嘘……?
マナが死んでいる……
何があったの……?」

あたしは、茫然とマナを見つめていると後ろから誰かに話しかけられた。

「レジーナ、あなたがそれを言うの?」

後ろを見ると血だらけの姿の真琴が立っていた。

「いったいどういう事よ!!」

あたしは、状況が解らなくて真琴を睨んだ。

「レジーナ、あなたが私やマナ達を殺したんじゃない……」

真琴は、血だらけの顔のままあたしを睨んだ。

「嘘だよ!
あたしは、そんな事をしていないもん!!」

あたしは、激しく首を横に振り大声を出して否定した。

「それならば何故マナ達の血がレジーナの両手についているのよ……」

真琴は、あたしを攻めるようにあたしに近づいてあたしを睨んだ。

「そんなのあたしは、知らないもん」

あたしは、自分のしたことを否定するように頭を激しく横に振った。

「……レジーナ、あなたは、マナ達を裏切って殺したのよ。
あなたを一生許さないわよ……」

真琴は、あたしを睨むと真琴の体が避けると地面に倒れこんだ。

「本当に、あたしがマナ達を殺したの?」

あたしは、自分のしたことを理解して胸が苦しくなった。
あたしは、手を地面につくと目からぼろぼろと涙が流れた。

「はっ!?」

気がつくと周りには、マナ達が倒れていなかった。
そのかわりに背中に塔が立っていた。
自分の周りには、丸い広場が広がっていた。
広場の外は、崖になっていた。

「今までの事は、夢だったの……?
それとも正夢なのかな……?
あたしは、いつかマナ達を殺すのかな……?
そんなの嫌だよ……」

自分がマナを殺すところを思い浮かべると胸が苦しくなりうずくまった。

「レジーナ様、体調は宜しいですか?」

声をした方を向くとベールが立っていた。

「ベール!?」

あたしは、ベールを親の敵のように睨んだ。

「機嫌は良くないみたいですね。
でも力が封じられているレジーナ様には、何もできないでしょう」

ベールは、あたしの態度を気にしてないようにキャンディを舐めた。

『レジーナ……』

声をした方を見ると空にパパ……キングジコチューが映し出されていた。

「パパ、お願い、マナ達と戦わないでよ。
マナ達とは、解りあえるはずだよ!」

あたしは、真剣な表現でパパを見上げてパパを説得した。

『レジーナ、それは出来ないだよ……
人間達を滅ぼさないと私達に未来がないんだよ……』

パパは、あたしを諭すように優しく話しかけた。

「そんな事ないよ、パパ!!」

あたしは、なおもパパを一生懸命に説得するように見上げた。

『レジーナは、パパに反抗する悪い子になったんだい?
そんな悪い子は、私の娘でない!
ベール、レジーナの事は、まかせる。
好きなようにして構わないぞ』

パパは、大声を出して怒りをあらわにするとベールの方を向いた。

「はっ、お任せください、キングジコチュー様」

ベールは、胸に手を当ててお辞儀をした。

「ちょっと待ってよ、パパ!!」

あたしの叫びも聞かずにパパの姿が消えて見えなくなった。

「レジーナ様には、プリキュアを誘き出す餌になってもらいます」

ベールは、不気味にニヤリと微笑んだ。

「そんなの嫌よ。
何であたしがマナ達を誘き出す餌にならないといけないのよ!」

あたしは、ベールがのばしてきた手を右手で叩くと唯一かかっている橋に向かって走り出した。

「は〜〜〜……レジーナ様、我儘を言われたら困ります……」

ベールは、逃げ出したあたしを見てため息を吐いた。

「えっ……?」

後ろからベールの声が聞こえたと思うとベールに頭を掴まれた。
ベールは、あたしの頭に衝撃波を放った。
あたしは、眠るように気を失って倒れこんだ。
あれからどれだけ時間がたったか解らない。
でも近くであたしの呼ぶ声に気がつきゆっくりと目を開けた。
あたしの前には、キュアハートに変身したマナが心配そうにあたしを見つめていた。

「う〜〜〜ん……マナ……?」

あたしは、状況を理解できてないようにぼ〜としながらマナを見つめた。

「良かった、気がついたんだね。
レジーナ、体が痛い所は、ある?」

マナは、あたしが気がついのを見て安心したように微笑んだ。

「うんん、体の痛い所は、ないよ。
でもまだ力は、まだ使えないみたい……」

あたしは、指を振ってビームを出そうとするけれどもビームが出なかった。

「力が使えないのよりもあたしは、レジーナが無事な方が大事だよ」

マナは、優しく微笑んであたしが無事が大事だと伝えた。

「ねえ、マナは、何であたしを助けに来てくれたの?」

あたしは、真剣な表現でマナを見つめた。

「友達を助けに来るのは、当たり前だよ」

マナは、あたしが何故そんな事を聞くのか解らずにキョトンとしていた。

「あたしは、マナの友達なの?」

あたしは、マナの心に聞くようにじっとマナの瞳を見つめた。

「えっ、何でそんな事を聞くの?
レジーナがあたしの友達なのは、当たり前だよ。
だいぶと前にレジーナと友達になったじゃない」

マナは、今更言うことでな、なさそうに当然のようにキョトンとしながら述べた。

「あたしは、マナの友達なんだね……」

あたしは、マナの言葉で胸の中が暖かくなり嬉しそうに微笑んだ。

「それじゃあ、レジーナ、六花達と合流してここから出よう」

マナは、あたしの方に右手を差し出した。

「うん、解ったよ、マナ!」

あたしは、マナの差し出した右手を掴んだ。
するといきなり床が崩れてあたしとマナは、穴そこに落ちていった。
あたしは、慌ててマナの体に掴んだ。
マナは、近くに落ちてきた糸を掴んだ。
あたしは、マナの背中にかつがれた状態になった。

「レジーナ、大丈夫?」

マナは、マナの背中に抱き着いているあたしに優しく話しかけた。

「うん、大丈夫だよ。
でも凄く辛そうだよ。
大丈夫、マナ?」

あたしは、マナの体調の心配をした。

「こんなの辛くないよ。
レジーナは、気にする必要がないよ」

マナは、軽く首を横に振り大丈夫な事を伝えた。
マナは、無理して微笑んだ。

「マナ……」

あたしは、マナが無理をしているのが解り心配そうにマナを見つめた。

「ねえ、レジーナ、先に崖から上がる事が出来ないの?」

マナは、あたしの力で飛べないのか質問をした。

「うんん、駄目みたい……
まだ力が戻ってないから飛ぶことができないみたいだよ……」

あたしは、力を使って空を飛ぼうとしたけれども何もおこらなかった。

「それならば仕方がないよね。
それならばこのまま上に登るしかないみたいだね」

マナは、あたしを背中に背負ったまま糸を使って登り始めた。

『ほ〜〜〜〜、このまま登ってもいいのかな?
この糸は、本当は、一人の重みしか耐えきらない仕組みになってるんだよ。
そんなに揺らして登ると途中で糸が切れるんじゃないかな?』

ベールの声が何処からともなく聞こえてきた。
その声を聞いて慌てて糸を見つめた。
すると糸に亀裂が入りだした。

「マナ、ストップ!?」

あたしは、慌ててマナに止まる事を伝えた。

「は、はい!」

あたしの声を聞いてマナが登るのを止めた。
すると糸の亀裂が止まった。

『止まったとしてどうするつもりだい?
二人で掴まってる限りいずれ糸は、切れるぞ』

ベールは、意地悪そうににやけた声を出していた。

「ッ!?」

あたしは、ベールの声を聞いて見下ろした。
真下には、溶岩がたまっていた。

「マナ……」

あたしは、不安そうにマナを抱き締めている力を少し込めた。

「大丈夫だよ、レジーナ」

マナは、あたしに向かって優しく微笑みかけてくれた。
あたしは、マナの笑顔を見ていたらあたしの胸の中がどきどきした。
そして胸が暖かくもなった。

「ねえ、マナ、あたしね、変になったみたいなの……
マナが嬉しいとあたしまで嬉しくなってね。
マナが楽しいとあたしまで楽しくなてね。
マナが悲しいとあたしまで悲しくなってね。
マナの為に何かしたくなったりもするの。
マナの事を思うと胸が暖かくなったりもするんだよ。
マナの事を思うと力がわいてくるの。
この気持ちは、何なのかな……?」

あたしは、マナを抱き締めながら優しく質問をした。

「レジーナ、それはね、愛って言うだよ」

マナは、あたしの言葉を聞いて嬉しそうに微笑みながら述べた。
 
「そうか……これが、愛なんだね……」

あたしは、マナを感じるように強く抱きしめた。

「マナ、今まで色んな事を教えてくれたよね。
楽しかった事も嬉しい事も悲しい事も沢山……
全て新鮮な気持ちで胸がぽかぽかして嬉しかったんだよ……」

あたしは、自分の気持ちを確かめるようにマナに自分の気持ちを伝えた。

「レジーナ……?」

マナは、何でそんな事を言ったのか解らずに戸惑いながらあたしの名前を呼んだ。

「マナ、大好きだよ」

あたしは、マナのほっぺたにキスをした。
それからマナに最高の笑顔を向けた。
あたしは、マナから手を離すと下に落ちだした。
あたしは、死ぬ覚悟を決めて目を瞑った。

「レジーナ!!」

マナがあたしの呼ぶ声が聞こえたけれどもマナが無事ならばそれで良かった。

「……?」

いつまでも溶岩につからないのに不思議に思い目を開けた。
するとあたしは、マナの足に挟まれていた。

「マナ、なんでなの……?」

あたしは、戸惑いながらマナを見つめた。

「勝手にあきらめないでよ!」

マナは、あたしに声を出して𠮟った。

「でもこのまま何もしなかったら糸が切れて二人とも溶岩に落ちるんだよ。
あたしは、マナが死んじゃうのが嫌だよ!!」

あたしは、涙を流しながらマナに悲しみを伝えた。

「糸が切れれば崖を登ればいいじゃない。
崖が崩れてもきっとまだ他の方法があるよ。
あたしを誰だと思ってるの?
あたしは、大貝一中学校の生徒会長なんだからね!!」

マナは、真剣な表現で大声を出してあたしに思いを伝えた。

「もうマナは、無茶苦茶だね……
でも何故かな……?
胸の中がぽかぽかに暖かくなるよ……」

あたしは、マナの気持ちが嬉しくて自分の胸を触った。
突然あたしの体が光りだして手首にある黒い輪っかが徐々に消えていった。

「えっ、あたしの力が戻った!?
うん、これならいけるよ」

あたしは、力を使うと自分の体が宙に浮きあがった。
マナの体を掴んで穴から飛び出すと地面にマナを降ろした。
すると近くにいた六花達があたし達に走って近づいてきた。

「マナ、レジーナ、大丈夫!?」

一番最初に近づいてきた六花があたし達を見渡して大丈夫なのか質問をした。

「うん、あたしは、レジーナのお蔭で無事だよ」

マナは、あたしの肩を触り嬉しそうに微笑んだ。

「レジーナさん、マナちゃんを助けてくれてありがとうございます」

ありすは、やんわりと微笑んでマナを助けたお礼を伝えた。

「ありすは、なんでお礼を言うの?
あたしは、したい事をしただけだよ」

あたしは、きょとんとしながらありすを見つめた。
真琴もあたしに近づいてきた。

「その……レジーナ、マナを助けてくれてありがとう。
レジーナの気持ちは、私にも伝わったわ。
私は、今のレジーナなら信じる事ができるわ」

真琴は、言いにくそうに話すとニッコリと最高の笑顔をあたしに向けた。
真琴は、レジーナの事を心の底から信じている事を伝えた。

「い、いきなり、何を言うのよ、真琴」

あたしは、真琴の言葉に顔を赤らめて照れて横を向いた。
突然空にパパ、キングジコチューの姿が映し出された。

『レジーナ〜〜〜私を裏切ってプリキュアを助けるか?』

パパは、怒ったように大声を出した。

「待って、パパ、あたしの言い分を聞いてよ!」

あたしは、パパを説得する為に空に映し出されたパパに歩いて近づこうとした。

『もはやお前は、私の娘ではないわ!!』

空に雷が数回光るとあたしの頭上に雷が落ちてきた。

「危ない、レジーナ!?」

真琴は、あたしを抱えて横に飛んだ。
あたしのいた場所に雷が落ちて大きな穴が空いた。

「レジーナ、大丈夫!?」

マナ達は、あたし達に急いで近づいてきた。

「パパが本気であたしを消そうとした……
あたしは、もういらない子なの……?」

あたしは、茫然としながら空に映るパパを見上げた。

「しっかりしてレジーナは、いらない子じゃないよ。
あたしには、レジーナが必要だよ。
それに六花やありすやまこぴー達もレジーナの事を大切に思ってるんだからね」

マナは、あたしの両肩を掴んで真剣な表情であたしを見つめた。

「マナ……」

あたしが、マナにお礼を言おうとするとまた空に雷が鳴り始めた。

『レジーナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』

あたしとマナは、空に映るパパを見上げた。
遠くからジョーが氷り付けのアンジュを抱えて近づいてきたのでマナは、お兄さんの方に向いた。

「お兄さん、王女様は、見つかったみたいですね」

マナは、お兄さんの方に近づいた。

「うん、アンは、見つかったよ」

お兄さんは、アンジュ王女を抱えながらマナの方を見つめた。

「それなら良かったです」

マナは、安心したように微笑んだ。

「レジーナ、あたし達と一緒に行こう」

マナは、もう一度あたしの方に向くと右手を差し出してきた。

「で、でも……」

あたしは、マナと一緒に行って良いのか迷った。

「そのうちレジーナのパパも話を聞いてくれる時が来ると思うよ。
だから今は、あたし達と一緒に行こう!」

あたしは、マナの言葉を聞いてゆっくりとマナの右手に手を伸ばした。
マナの手を掴む寸前で手が止まった。

『レジーナ、許さないぞ〜〜!?」

あたしがマナと一緒に行くのを許さないように大声で叫んだ。

「ッ!?
ごめんね、パパ」

あたしは、パパに謝るとマナの右手を掴んだ。
マナは、あたしの手を握りしめ走り出した。
それと同時にあたし達の周りに雷が落ちだして一生懸命に走った。
しばらく走ると宙に浮いた時空の裂け目が見えてきた。
時空の裂け目の前に来ると一度パパの方を見た。
怒ったかのようにあたしの名前を呼んでいた。
あたしは、小声で「ごめんね、パパ」て呟いた。
マナに手を引かれたまま時空の裂け目に飛び込んだ。
あたしは、これで本当に良かったか解らなかった。
でもあたしの手に繋がれたマナを見つめると不思議と心が安らかになった。
この気持ちがマナの言った愛なんだと実感した。
あたしは、手を繋いでいるマナに向かって「マナ、愛してるよ。」て呟いた。
マナの握る手を少し強く握り締めた。
マナは、あたしの方を振り向くと優しく微笑んだ。
あたしの思いに答えるかのようにあたしの手を握り返してくれた。
あたしは、このマナの笑顔だけでしばらく頑張れると思った。

〜つづく〜

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸 ( No.16 )
日時: 2018/06/05 08:07
名前: 苺 (ID: n5JXVFg7)


これはドキドキプリキュアの百合小説です
この話は、レジーナの視点から書かれています

〜ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸〜
☆第九話☆

あたしは、マナに手を引かれたパパの元から逃げ出した。
不安が無かったかと言うと嘘になる。でもあの状況で他の選択が無かったのも事実だと思う。
トランプ王国から人間界に繋がる時空の裂け目を潜るとお兄さんの家の部屋の中に出た。

「ふ〜〜〜〜、どうにか戻れたみたいだね。
戻ってきて早速で悪い。
僕は、アンと一緒に姿をくらませてもらうよ。
このままここに居たら危険なんだよ。
キングジコチューにアンをまた連れ去られるかもしれないからね」

お兄さんは、トランプ王国からアンジュ王女を連れて戻って来れたのを安心したように述べた。

「お兄さんは、何処で隠れるつもりなのですか?」

マナは、お兄さんの潜伏先を質問した。

「それは、皆にも内緒にさせてもうよ。
何処から居場所がばれるか解らないからね。
それでは、アデオス。」

お兄さんは、右手の二本の指を自分のおでこに当てると氷り付けのアンジュ王女を担ぐと去って行った。

「あ〜あ……パパ、怒ってるだろうな……」

あたしは、椅子に座ると苦笑いを浮かべて天井を見つめた。

「レジーナは、パパの事が好きなんだね」

マナは、しゃがんであたしの目線に合わせて優しく質問をした。

「うん……」

あたしは、小さく頷いた。

「あんなにも酷い目に会わさせたのになの?」

六花は、驚いたようにあたしを見つめた。

「うん、だってあたしにとってたった一人のパパなんだもん。
でもこれからどうしようかな……
行くあてもないし……」

あたしは、両手を頭の後に組んで天井を見つめ足をぶらぶらさせた。

「レジーナ、良かったら私の所に来ない?
ダビィと二人暮らしだから一人増えたぐらいでそんなに変わらないわよ。
それからレジーナもアイドルデビューしてみない?
二人でアイドルユニットとして活動しても楽しいと思うわよ」

真琴は、しゃがんであたしの目線に合わせて優しく提案をした。

「真琴……」

あたしは、真琴の気持ちが嬉しくじっと真琴を見つめた。

「私の所に来ても良いのよ。
私の所に着たらマナの昔の話をいっぱい聞かせてあげるわよ」

六花もしゃがんであたしの目線に合わせて優しく話した。

「六花……」

あたしは、六花の気持ちも嬉しくてじっと六花を見つめた。

「うふふ、私の家に来ても良いのですよ。
レジーナさんが来てくれたら屋敷に花が出来たように明るくなりますわ。
それに私も嬉しいですわ」

ありすは、やんわりと微笑んでしゃがんであたしの目線に合わせて優しく話した。

「ありす……」

あたしは、ありすの気持ちが嬉しくてじっとありすを見つめた。

「皆、あたしのレジーナを誘惑するなんてずるいよ〜〜〜。
レジーナは、あたしの家に来るんだからね」

マナは、ほっぺたを膨らませて不満を伝えた。

「マナ……」

あたしは、マナの気持ちが嬉しくてじっとマナを見つめた。
あたしは、マナ達が何故こんなに優しくするのか解らずに黙って俯いた。

「どうしたの、レジーナ?」

マナは、不思議そうにあたしの顔を覗き込んだ。

「ねえ、マナ達は、なんでこんなにもあたしに優しくしてくれるの?」

あたしは、マナ達の気持ちが解らずにマナ達を見渡してキョトンと首を傾げた。

「それは、私達がレジーナの友達だからよ。
今までレジーナの事をけなしてきた私が言うのも何だけれどね。
私がレジーナの友達というのは、迷惑だと思うけれどもね……」

真琴は、申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。

「あたしは、真琴の事を迷惑だと思ってないよ。
それにあたしも真琴に暴言の発言をしたからお互い様だよ」

あたしは、軽く首を横に振りニッコリと笑いお互い様の事を伝えた。

「ありがとう、レジーナ……
レジーナは、こんなに良い子だったのね……」

真琴は、優しくあたしに微笑みかけた。

「むっ、まこぴーだけレジーナと二人だけの世界に入るなんてずるいよ〜〜〜
あたしもレジーナと友達なんだよ」

マナは、ほっぺたを膨らませてあたしに抱き着いた。

「ちょっとマナ暑苦しいよ……」

あたしは、真琴と話していたのに話に入ってきたから迷惑そうにマナを見つめた。

「もうレジーナは、つれないよね。
いつもならばレジーナからあたしに抱き着いて来てくれるのね」

マナは、あたしに抱き着いたままあたしの態度にほっぺたを膨らませて不満を伝えた。

「うっ……それはそれこれはこれだよ!」

あたしは、今までの自分の行動が恥ずかしくなり顔を真っ赤にしてマナを睨んだ。

「ほら、マナ、レジーナを取り戻せたのが嬉しいのは、解るわ。
でも少ししゃぎすぎよ。
レジーナが困ってるじゃない」

六花は、ため息を吐きながらマナを見つめると次はあたしの方に振りむいた。

「私もレジーナの事を友達と思ってるよ」

六花は、あたしが友達な事を優しく微笑みながら述べた。

「レジーナさんは、私にとっても友達だと思ってますわ」

ありすもやんわりと微笑んであたしが友達な事を伝えた。

「マナ、ありす、六花、真琴、ありがとう」

マナ達の気遣いが嬉しくて心の中が暖かくなった。
あたしは、自然と笑顔になってニッコリとマナ達に笑いかけた。

「それでレジーナさんは、誰の家にお世話になるのですか?」

ありすは、あたしの目線に合わせて誰の家に泊まるのか質問をした。

「あたしは、皆の家に泊まりたい!」

マナ達は、お互いをしばらく見つめあうと徐々に笑いだした。

「レジーナは、一人なのよ。
さすがに一度に皆の家に泊まるのは、無理よ」

六花は、あたしの言葉を聞いて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。

「う〜〜ん、それなら最初にマナの家に泊まる。
その次の日に真琴の家に泊まる。
次の日は、六花家に泊まる。
その次の日は、ありすの家に泊まりたい!」

あたしは、両手を広げて皆の家に泊まりたい事を伝えた。

「あはは〜〜〜レジーナは、凄い欲張りだね」

マナは、あたしの言葉が欲張りで可愛らしいと思いクスクスと笑った。

「駄目かな……?」

あたしは、マナの言葉を聞いて自分の発言が欲張りすぎだったと思った。
あたしは、控えめにマナを見つめた。

「うんん、全然は、悪くないよ。
むしろレジーナらしくて良いと思うよ」

マナは、軽く首を横に振りニッコリと笑いあたしらしくて良い事を伝えた。

「私達は、レジーナに振り回されても迷惑でないのよ」

六花は、あたしに優しく話した。

「私もレジーナさんにだったら振り回されても迷惑には、思いません」

ありすは、ほんわりと微笑んで迷惑では、ない事を伝えた。

「私も全然迷惑でないのよ」

真琴も軽く首を横に振り迷惑でない事を伝えた。

「ありがとう、皆……」

あたしは、マナ達の気持ちが嬉しくてニッコリと微笑んだ。

「それじゃあ、あたしの家に行こう!
親にレジーナを家に泊める事を頼まないといけないよね。
皆、また明日ね」

マナは、六花達に右手を振って別れの挨拶をした。

「ええ、マナ、レジーナ、また明日ね」

六花は、あたし達に向かって右手を振って別れの挨拶をした。

「さようなら、マナちゃん、レジーナさん」

ありすは、あたし達に向かって右手を振るとやんわりと微笑んだ。

「またね、マナ、レジーナ」

真琴も右手を振って別れの挨拶をした。

「うん、またね、ありす、六花、真琴」

あたしは、六花達の方に右手を振り別れの挨拶をした。 
あたしは、マナの手を握るとマナの家に向かった。
家に入るとすぐにマナの両親の所に連れてこられた。

「お願いします、お父さん、お母さん。
レジーナを家に泊めてください!」

マナは、頭を深々と下げてあたしを家に泊めてくれるのをお願いした。

「お、お願いします、あたしを家に泊めてください!」

あたしもマナに合わせるように深々と頭を下げてマナの家に泊まるのをお願いした。
マナのお父さんとお母さんがお互いに顔を見合わせた。

「マナ、これは、人助けなんだね」

マナのお父さんは、マナに近づいて話した。

「うん、そうだよ、人助けだよ」

マナは、大きく頷いて人助けな事を伝えた。

「えっと……レジーナちゃんだったよね?」

マナのお父さんがしゃがんであたしの目線を合わせて優しくあたしの名前を呼んだ。

「は、はい」

あたしは、マナのお父さんに名前を呼ばれると緊張したように返事をした。

「レジーナちゃんは、マナの事が好きかい?」

マナのお父さんは、あたしの心を確かめるようにあたしの瞳を見つめた。

「うん、マナの事は、大好きだよ!」

あたしは、自分の気持ちを表すように大声でマナの事が大好きだと伝えた。

「そうかい、レジーナちゃんの気持ちは、よく解ったよ。
それなら僕から言う事は、何もないよ。
あゆみさん、僕は、レジーナちゃんを家に泊めるの賛成だよ」

マナのお父さんは、あたしの答えを聞いて満足そうにニッコリと笑いマナのお母さんの方を向いた。

「健太郎さんが賛成ならば私から言う事は、何もないわよ」

マナのお母さんは、マナのお父さんの答えを聞いて満足そうにニッコリと笑った。
それからあたしを家に泊めるのを賛成してくれた。

「ありがとうございます、お父さん、お母さん」

マナは、深々と頭を下げてマナのお父さんとお母さんにあたしを泊める許可のお礼を伝えた。

「あ、ありがとうございます」

あたしもマナに合わせて頭を下げて家に泊めてくれるお礼を伝えた。

「レジーナちゃんは、お腹がすいてないかい?」

マナのお父さんは、あたしの方を向いてお腹がすいてないのか質問をした。

「うん、お腹がペコペコだよ」

あたしは、ニッコリと笑いお腹がすいている事を伝えた。

「それならご飯にしようか?」

マナのお父さんは、あたしを見てからマナを見つめた。

「お父さんのご飯は、凄く美味しいんだよ」

マナは、自分の事のようにマナのお父さんの料理を褒めた。

「えっ、そうなの!?
マナのお父さんの作ってくれるご飯を食べるの楽しみだね」

あたしは、ニッコリと笑いマナのお父さんの手料理がだと思った。
マナのお父さんが作った料理をあたしとマナのお爺ちゃんとお母さんとお父さんとマナの五人で食べた。
晩御飯中は、マナの家族からマナの事をいっぱい聞いた。
マナと家族が仲良くしてるのを見て心が温かくなった。
それと同時にあたし以外の他の人と仲良くしているマナを目にした。
今まで感じた事が無い胸が苦しくなる感じがした。
その時のあたしには、その苦しみが何なのか理解できてなかった。
ご飯が終わるとあたしとマナは、マナの部屋に向かった。

「う〜〜〜ん、美味しかった。
マナのお父さんは、料理を作る天才だね」

あたしは、ベッドに腰掛けて満足そうにお腹を擦った。

「うん、お父さんは、料理を作る腕前がプロ級なんだからね」

マナは、あたしが座っているベッドのあたしの隣に座った。

「マナは、本当にお父さんの事が好きなんだね」

あたしは、自分のように嬉しそうに話すマナが可愛らしくてニコニコしながら述べた。

「レジーナだって自分のお父さんの事が好きなんでしょう」

マナは、あたしの顔を覗き込んで述べた。

「確かにパパの事は、好きだよ。
でもあたしは、パパに嫌われちゃったからどうなのかな……?」

あたしは、寂しそうに苦笑いを浮かべた。

「レジーナ、大丈夫だよ。
レジーナとレジーナのお父さんは、たった二人の家族なんだもん。
話をしたらきっと和解する事が出来るよ」

マナは、あたしの肩を触り優しく大丈夫な事を伝えた。

「どうだろうね……
あたしは、パパと仲良くした記憶がないからね……」

あたしは、天井を見つめて苦笑いを浮かべた。

「それってレジーナのパパが忙しくて遊んだ事が無いって事なの?」

マナは、あたしの顔をじっと見つめながら述べた。

「うんん、違うよ、マナ。
実は、あたしに昔の記憶がないんだよ。
覚えている事と言えばあたしがキングジコチューの娘だって事だけだったんだよ……」

あたしは、軽く首を横に振りマナの言葉を否定すると昔の記憶がないことを伝えた。

「それならばこれから沢山あたしやレジーナのパパや六花達と沢山思い出を作ったら良いんだよ」

マナは、ニッコリと笑いあたしを励まそうとしてくれた。

「うん、そうだよね……
ありがとう、マナ、少しだけ気分が楽になったよ」 

あたしは、マナにニッコリと笑いマナにお礼を伝えた。
でもマナの笑顔を見つめているとこの前見た夢を思い出した。
あたしがマナ達を殺す夢を思い出すと足ががくがく震えて俯いた。

「どうしたの、レジーナ?」

マナは、あたしの異変に気がついて心配そうにあたしを見つめた。

「ねえ、マナ。
あたしは、このままマナのそばにいて良いのかな……?」

あたしは、不安そうにマナを見つめた。

「そんなのあたしのそばにいて良いに決まっているよ!
何でそんな悲しい事を聞くの?」

マナは、少しだけ大声であたしをしかるような話して悲しそうにあたしを見つめた。

「実は、夢を見たんだよ……」

あたしは、不安そうにマナを見つめた。

「夢を見たの?
どんな夢だったの?」

マナは、子供に話すように優しく質問をした。

「夢の中でマナ達を殺す夢を見たんだよ……
その夢が凄くリアリティーがあってね。
今でもマナ達の血が手についている手触りが残ってるの……
いつか本当に夢みたいにマナ達を傷つけてね。
殺してしまうんじゃないかと考えるんだよ。
そんな自分が怖くて恐ろしくて不安で不安でしかたがないの……」

あたしは、その場にうずくまって自分の両肩を押さえて震えた。

「そんなの大丈夫だよ。
レジーナは、絶対にそんな事なんかしないよ」

マナは、あたしの両肩を触り優しく抱き締めてくれた。

「何でマナがそんな事が言えるの!
もしかしたらあたしがマナ達を殺すかもしれないんだよ!」

あたしは、涙目でマナを睨むように見つめた。

「だってレジーナは、そんな事をしないと信じてるもん。
それにあたしは、人一倍頑丈だからそう簡単に死なないよ。
なら試しにあたしを殴ってみる?」

マナは、自分のお腹を叩いて頑丈さをアピールするとあたしを安心させるようにニッコリと笑った。

「それでもやっぱり不安だよ……」

あたしは、マナの気持ちは、嬉しかった。
でも不安の気持ちがなくならなくて少しだけ俯いた。

「それならレジーナが元気が出るおまじないをしてあげるね」

マナは、あたしを安心させるようにニッコリと笑った。

「おまじないって何なの?」

あたしは、涙目でマナを見つめた。

「これだよ、レジーナ」

マナは、ニッコリと笑いあたしの唇にキスをした。

「ちょ、ちょっと、マナ!?
今、あたしの唇にキスをしたの!?」

あたしは、マナに唇にキスをされると驚いて大声をだした。

「この前の時に突然、レジーナがあたしにキスをしたお返しだよ。
でも本当はね。
あたしが落ち込んだ時にお婆ちゃんが元気の出るおまじないとして良くほっぺたにキスしてくれたんだよ。
レジーナは、あたしにとって特別だから唇にキスをしたんだよ」

マナは、悪戯っぽく微笑んだ。
あたしは、マナってこういう顔もするんだなって言思った。
あたしは、しばらくマナを見つめた。
しばらくしたらマナの部屋のドアがノックの音が聞こえてきた。
マナが返事をするとマナのお母さんが入ってきた。

「マナ、お風呂が沸いたわよ。
だからレジーナちゃんと一緒にお風呂にはいっちゃいなさい。」

マナのお母さんは、マナの方を向きながら話すと最後にあたしを見つめた。

「うん、解ったよ、お母さん。
レジーナ、一緒にお風呂に入ろう」

マナは、お母さんの方を向いてお風呂が解った事を伝えてあたしの方を向いた。

「うん、一緒にお風呂に入ろう、マナ」

あたしは、マナの方に返事をした。
あたしは、マナと一緒にお風呂に入った。
あたしは、体を洗い湯船につかった。
湯船につかったのと同時にマナが体を洗いだした。
あたしは、しばらくマナが体を洗うのを見つめた。
マナは、あたしの視線に気がついてあたしの方に振りむいた。

「レジーナ、あたしの方なんか見てどうしたの?」

マナは、あたしの方を向いて不思議そうに首を傾げた。

「うんとね……マナの胸が大きいなって思ってね」

あたしは、自分の顎に右手の人差し指で触りながらマナを見つめた。

「もうレジーナたら発言がおじさんみたいだよ」

マナは、あたしの発言を聞いて苦笑いを浮かべた。
マナが目を瞑って髪にシャンプーをつけて洗った。
それからシャワーのお湯でシャンプーを落とだした。
マナに気づかれないようにマナの後ろに回り込んだ。
後ろからマナに抱き着いた。

「ヘ〜〜〜マナの胸って凄く柔らかいんだね」

あたしは、ニコニコしながらマナの胸を揉みだした。

「ひゃん……ちょっとレジーナ……んんっ……そんなに胸を揉んだら……んんんっ……こそばゆいから止めってよ……んんっ……」

マナは、胸を揉まれるとこそばゆそうに体をくねくねと動かした。

「え〜〜〜良いじゃない。
もう少しだけ揉ませてよ、マナ」

あたしは、マナのこそばゆそうにする反応が面白くさらにマナの胸を揉んだ。

「ひゃん……本当に駄目だって……んっ……」

マナは、あたしに胸を揉まれて涙目であたしを見つめた。
あたしは、しばらくマナの胸を揉んだ。
しばらくすると胸を揉むのを止めた。
マナの背中から抱きしめると自分の顔をマナの背中にくっつけた。

「レジーナ……?」

マナは、あたしがマナの背中に顔をつけたのを何故そんな事をしたのか解らなかった。
そして不思議そうにあたしの名前を呼んだ。

「マナ、あたしを助けに来てくれてありがとう。
マナが来てくれなかったらどうなっていたか解らないよ……」

あたしは、マナの背中から抱きしめたまま自然と涙があふれてきた。
あたしは、声を我慢しながら泣いた。

「レジーナ、大丈夫……?」

マナは、心配そうにあたしに話しかけた。

「全然大丈夫じゃないよ……
パパがあたしの事を娘じゃないって言っていたよ……
あたしってパパにとっていらない子なのかな……?」

あたしは、自分の悲しみがピークを過ぎて涙を沢山流して泣いた。

「レジーナは、いらない子ではないよ。
もう一度レジーナのパパと話したらきっと解ってくれるはずだよ!」

マナは、あたしの方を向いてあたしがいらない子では、ない事を伝えた。

「でも……」

あたしは、マナの言葉を聞いても不安がなくなる事がなくて不安そうに俯いた。

「ねえ、レジーナ、いつかあたしと一緒にレジーナのお父さんに会いに行こうよ。
そしてあたしと一緒にレジーナのお父さんと話をしよう」

マナは、あたしの肩を触り優しく話した。

「……マナ、それは、本気で言ってるの?」

あたしは、マナの申し出を驚いたようにマナを見つめた。

「うん、本気の本気大本気だよ!」

マナは、真剣な表現であたしを見つめた。

「マナは、お気楽だよね。
プリキュアのマナがパパに会いに行ったらパパに一捻りにされるよ。
もしかしたらパパに食べられるかもしれないよ」

あたしは、冷めた眼差しでじっと〜とマナを見つめた。

「そ、そうかな……?」

マナは、あたしの冷めた眼差しを見ると戸惑いながら述べた。

「まったくマナは、お気楽に考えすぎだよ。
でもありがとう、マナ、少し元気が出たよ」

あたしは、マナに感謝の気持ちを込めてマナのほっぺたにキスをした。
あたしは、長いことお風呂に浸かっていなかった為に体が冷たくなりくしゃみを一回した。

「レジーナが元気が出たのならば良かったよ。
でも湯冷めしたみたいだね。
もう一度お風呂に入ろう、レジーナ」  

マナは、あたしにほっぺたにキスをされると少しだけ顔を赤らめた。
マナは、あたしが元気が出たのを見て安心したようにニッコリと微笑んだ。

「うん、お風呂に入ろう、マナ」

あたしとマナは、お風呂に入ると体が温まってからお風呂場から出た。
マナのママが用意してくれたパジャマに着替えてからマナの部屋に戻ってきた。

「レジーナ、あたしのお古でごめんね」

マナは、マナがパジャマを昔使っていた事に謝った。

「このパジャマってマナのお古なんだね。
えへへ〜〜マナの匂いがするよ」

あたしは、自分の着たパジャマの匂いを嗅いだ。
あたしは、マナを感じられたのが嬉しくて宙に浮かび周りを飛び回った。

「レジーナ、明日は、早く起きないといけないよ。
だから少し早いけど今日は、もう寝よう」 

マナは、ドライヤーで髪を乾かし終わるとドライヤーを引き出しにしまった。

「明日は、早いって何かあるの?」

あたしは、椅子に座りマナの方を向いた。

「それは、明日のお楽しみだよ」

マナは、自分の口元を右手の人差し指で押さえて悪戯ぽく微笑んだ。

「もう意地悪を言わないで教えてよ、マナ」

あたしは、ほっぺたを膨らませてマナを見つめた。

「いくらレジーナのお願いでも教えないよ。
それじゃあ、部屋の電気を消すね」

マナは、部屋の電気のスイッチの前であたしの方を向いた。

「うん、消していいよ」

あたしは、ベッドの中に入るとマナの方を見つめた。
マナは、電気を消すと自分のベッドに潜りこんだ。
あたしは、マナがベッドに入ったのを確認すると枕を持ってベッドを出て宙に浮いた。
あたしは、マナのベッドに潜りこんだ。

「わっ!?」

マナは、あたしにベッドに潜り込まれると驚いたように声を出した。

「今日は、あたしが特別に一緒に眠ってあげるね」

あたしは、マナを間近で見つめて悪戯ぽくニッコリと微笑んだ。

「レジーナ、ありがとう」

マナは、あたしの行動が嬉しくてニッコリと微笑むと目を瞑って眠った。
しばらくするとマナから寝息が聞こえてきた。

「マナ、今日は、色々とありがとう。これはそのお礼だよ」

あたしは、マナの唇に自分の唇を近づけるとマナの唇がくっつく前で止まった。

「マナ、愛してるよ」

あたしは、マナに愛の言葉を囁いた。
それからマナの唇にキスをしてマナを抱きしめて目を瞑った。
マナの温もりのお蔭でこれからの不安が少し和らいだと思う。

〜つづく〜

Re: ドキドキプリキュア!二人を繋ぐ赤い糸5月15日投下 ( No.18 )
日時: 2015/05/16 04:32
名前: 律 ◆OWM3ENU9iE (ID: mJV9X4jr)

いいですね、こういうの大好きです。もうドストライクです。
しかも文才さんという……(*´-`)素晴らしい。
こらからも頑張ってくださいね( ^ω^)ノシ


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