BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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おりきゃらBL
日時: 2015/08/14 11:04
名前: くるる (ID: L0JcGsyJ)

ハイキューBL小説のスレ主だったくるるです。


ここではおりきゃらBLを短編で、私が、思いつくままに書いていきます。私が書くと不安しかないですねごめんね。

あっちのスレでは随分と固い喋り方だったんですが、ここでは崩していこうかと。

荒らしさんが来てもスルーさせて頂きます。いや来ないと思うけど

長々と喋りましたが宜しくお願い致します。

Re: おりきゃらBL ( No.41 )
日時: 2015/08/21 00:05
名前: くるる (ID: DVcR0E4k)


コトリ、空いたグラスを置いた。
それでも喉は乾いたままみたいだ。仕事帰りだからだろう。もう一杯、後一杯、いや三杯くらいは。

「きみ、テキーラ頂戴」

「二日酔いしますよ。お客さん」

「ん?ああ、いいのいいの。君もね、若いんだから今の内にいっぱい家族と過ごしなさい。休養は大事だよ〜」

俺は随分と、酔っているようだろうか。まだ二十代半ばの男に、べらべらと舌が良く回る。
男は笑って、一杯のテキーラを差し出してきた。うん、この喉にくる感じがいい。

「顔が赤いですよ」

「まだちょっとしか飲んでないんけどねぇ」

「もうやめた方が宜しいですよ。後に響きます」

「はは...、四十代になろとしているおっさんに説教かい?」

男は小さく謝り、ワイングラスを磨いた手をふと止めた。
何かあったのだろうか。先程から俺の顔を見て動かないのだ。
よく見ると、男も随分と端整な顔立ちをしていた。如何にも仕事ができる男、と言ったところか。赤ワインが似合いそうだ。

「四十代、ですか。随分と若いように見えますが」

「そう?疲れ過ぎてフェロモンでも出てるんじゃないかな...はは」

言うと、男はなっとくしたように、あぁなるほど、と呟いた。今の発言のどこに納得した部分があっただろうか。
首を傾げていると、男は笑を漏らし、ワイングラスを置いた。
それで、男の顔がどんどん近づいてきて、それで、


「...........。だから、甘い匂いがしたのですね」


キス。


何秒か分からない。けれど俺には随分と長いように感じた。何だこれ、何だこれ。意味が分からない。四十代のいい年した男が、二十代半ばの男にキスをされた。理解ができない。頭の中がぐるぐる乱されて、ぐちゃぐちゃになる。



「明日もまた、いらっしゃって下さいね」



男は笑った。まるで俺の答えなど分かっているかのように。







ああ






俺は随分と、酔っているようだ。








end


Re: おりきゃらBL ( No.42 )
日時: 2015/08/21 00:39
名前: 優斗 (ID: ObIO3ZF8)


ハラ…ハラショー!!

お酒飲む系の人だ…!
よくわからないのですが、体の節々がグリグリ言うほど、文や口調がストライクです…ああああ←

これからのストーリーが頭に沢山浮かびました。ありがとうございました。(‾¬‾)ゲプッ



変なコメント、すみませんでした!

Re: おりきゃらBL ( No.43 )
日時: 2015/08/24 00:24
名前: くるる (ID: mazIWFF0)


あなたという快楽に溺れるのなら、それはそれで。








「声出してけーっ!!」

「オーース!!!!」

8月半ば、真夏も真夏のこの季節に、運動部の暑苦しい声が響く。男子校というのは、本当にむさ苦しい。文化部の俺にとっては理解ができなかった。

「....あれ、先客?」

ふらりと現れたその人は、透きとおる様な声でこの場を支配した。ネクタイの色からして、3年だろうか。体格も出来上がっていて、やはり1年も上もなると、こうも違うのか。
その人のイメージは白。透きとおる様な肌に、白い髪、目だけは淡い蒼色をしている。アルビノ、というやつだろうか。

「...すみません。図書部の部長です」

「あ、そうなんだ。ごめんごめん。本借りに来たから」

「そうですか」

「部長ー?」

あ、めんどくさいの来た。
天然ものだという茶髪に、活発なイメージの凛々しい目。1年下の図書部員である。てっきり運動部にでも入ると思ったが、こんな地味な所に入るなんて思わなかった。聞くと「部長と一緒が良かったんす!」だと。心底どうでもいい。

「あー、お帰り。ごめん買い出し行かせちゃって」

「いえ!これくらい!部長体力ないんで外歩かせたら倒れそうで心配だったので!!」

「...あ、うん...」

事実すぎて何も言えない。
俺は身長は人より高くても、体格が細すぎる。別に食べていない訳でもない。体質が太りにくいそうだ。おまけに運動することも苦手なのでこの前は外を歩いたらあまりの暑さにぶっ倒れた。その時はこの1年がいてくれたから良かったけれど。

「ところで、アンタ誰っすか?」

「おま...!3年だよバカ!」

「あはは。いいよいいよ。面白いこだねー、1年か」

「っス。図書部の柏木日南です。将来は部長の恋人になる予定っす!」

「っ!?おい、日南!」

3人しかいないからまだ良かったものの、こいつ真剣な顔で言いやがって!
木製の板、インクの匂いがするこの室内に、静寂。

「ははっ、本当に面白いね。まぁ部長くんはなんかグワーッて行くタイプじゃなさそうだしね」

「はあ...」

「よし、それじゃあ僕は本を物色しに行くよ。あとはごゆっくり?」

「別に何もしません!」

慌てて叫ぶと、彼は何がおかしかったのか声を上げて静かに笑った。顔がいいと全部良く見えるから不思議だ。
アルビノは色素が薄く、日差しなどか苦手、というのを少しだけ見たことがある。とはいってもネットの知識だ。本当なのかは分からない。それでも、アルビノの人達の命が消えていっているのは、事実。

「...僕がアルビノって思ってる?」

「え、いや、すみません..,」

「そんな謝らなくていいよ。慣れているからね。そーいう目で見られるの」

「部長、アルビノってなんすか!」

「おめーは黙れ!分かんないなら調べる!」

「うっす!あ、けど、ねぇアンタ!容姿が他と違っても部長は優しいからな!びょーどーだからな!」

彼は少し驚いた顔をして、微笑んだ。蒼い瞳が、揺れる。

「あの1年くんの髪は、地毛かな?」

「そうらしいです。なんか中学とかそれが原因で不良扱いだったとかなんとか」

「ふぅん。でも君はちゃんと一人の人として接した」

「まぁ、いい奴ですし。素直で、馬鹿正直な奴です」

彼は頷いて、それから側にある本を手にとって、何ページか捲った。こう見ると様になっていると思う。やはり顔が整っているというのはいい。俺とは大違いだ。
ひなもあれはあれで整っている。最近では告白される回数が多いと聞いた。可哀想なことに男に。まぁ活発だし、文化部とは思えない身体能力もある。何より優しい。こちらのメッセージにちゃんと気付いてくれる。大事な時だけ。普段は馬鹿。
それでも、いや、そういう奴だったからこそ俺は。


「好きなの?彼のこと」

「あぁ、すきで....や、違います」

「素直じゃないなー。あの忠犬くんが可哀想だよー?」

「や、日南は...他にもいい奴いるんですし。それに俺なんかじゃ」

パラパラと捲っていた手を止め、本を直した。
彼は俺に向き直って、蒼い瞳がゆらゆらと、ゆっくりと見てくる。
目が離せない。別の世界にいるみたいだ。

「ねぇ君さ、自分が顔いいって分かってる?」

「...は?俺が?そんなこと...」

「謙遜しない。自分がモテてるって気付いてないのかな?」

「.....?」

彼は呆れたように溜息をつく。何なんだ。こんな美人に溜息をつかせる程俺は何か馬鹿なことをしたのだろうか。
不思議に思い、ただ首を傾げていると、彼はまたふらりゆらりと近付いてくる。音も立てずに、ふらりゆらりと。

「好きになっちゃった」

「.....は?ん...!ふ、はっ...んんっ」

長い長いキス。強引に舌を入れられて、よく分からないままに舌を絡められる。情けない声が出てきて、腰に回された腕をほどけない。あぁくそ、こんなことなら、もっと運動するべきだった。

「っん、やだ...っ、ひ、な...!」

「部長ッ!!」

「っは、忠犬くん。調べものは終わった?」

「まぁな!それより部長になにするんすか?欲求不満?」

「お、おい日南やめろ!失礼だろ!」

「部長も部長っす!アンタあれだけ注意しろって言ってんのに!ただでさえ男どもの場所なんすよ!ちょっとは気を付けろ!」

「な、え、ひな?」

「アンタ何も分かってない!告られたって言ったあれも嘘!あれ本当は部長に近付く男が言い寄ってきたんだよ!あれで何人目だとっ」

ちょっと待て。ちょっと待ってくれ。心でもジェスチャーでも日南に伝えたつもりだが、彼は気付いていないらしい。なんでだ。どう見たって俺と日南じゃ日南の方がいいだろ。異性から見ても、同性から見てもだ。それなのに近づく男?言い寄られる?何人目?
やばい、たおれる。


「はーいストップ。忠犬くんさ、この子の顔色見てみな?色々考えて具合悪いみたい」

「それはアンタがキスするのがそもそもの原因じゃないすか!」

「や、日南いい。あー...先輩、今日はもう閉めるんで帰ってください。本当にすみません」

「うん、分かった。....また、来るね?」

白い肌、白い髪、目だけは淡い蒼色。イメージは白。そんな彼が、黒に染まった気がした。






「はあ...疲れた」

とりあえず先輩には帰ってもらった。俺も今日は何もできる状態じゃない。何より体が思うように動かない。

「おい、日南。もう閉めるぞ。さっさと出ろ」

「いやっす」

「はあ?お前何言って」

刹那、腕を引かれた。彼と俺の距離がぐんと近くなる。あれ、この感覚はさっきも。そうそう、あの先輩にキスを....


キス?



気付いて、抵抗した時にはもう遅かった。




「そーやって可愛く抵抗しても逆効果っす。俺、本当にアンタが好きなんすよ」

「や....っ、ひな...!」

「ごめんね先輩」





愛していると、囁かれて、距離はゼロ。










かいらくに、おぼれ、おぼれ、









それに殺されないなら、おれはどうやって死のうか。









end

無理だスランプだ書けない







Re: おりきゃらBL ( No.44 )
日時: 2015/08/24 00:31
名前: くるる (ID: mazIWFF0)


優斗さん

お酒飲む系の人です!
いやこういうの好きです!やさぐれた先輩を可愛い後輩が...みたいな

変なコメントじゃないですよ!?w
むしろ私の方が変な奴すぎてちょっとw

Re: おりきゃらBL ( No.45 )
日時: 2015/08/24 12:10
名前: くるる (ID: f5yb.dIk)


木の匂い、インクの匂いがするこの部屋に、俺はひとり。

「部長ー!部長ー!!」

の、はずだった。

「なぁ日南、図書室では静かにしろってあれ程...」

「だって部長が心配なんすもん!襲われてないか!」

「だから声がデカい...!!」

調子が狂う。この1年部員が入ってから静かで地味な図書室がいつの間にやら騒がしい所になっていた。9割はこいつ。もう1割は気まぐれで、不良扱いで元部長の先輩がたまーに来て女の臭いを撒き散らすくらい。


「はぁ...」

「ん?溜息したら幸せ逃げますよ!」

「あーはいはい。まぁ、まだお前だけなら別に」

「おい、林檎ちゃんよぉ、誰その1年」

「...せん、ぱい...」

ああ、来てしまった。これは溜息をついたからか。フラグでも立ったのか。この先輩だけは本当に、だめ。


「先輩、じゃねぇだろ?ん?」

「.....九龍さん」

「名前で呼べって言ってんのになぁ。ま、いい。でさ、今日も連れてきてんだけど?」

「また女ですか...今まで貴方は部長だから、という発言で目を瞑っていましたが、ここの責任者は俺です。もう来ないでください」

「いや、男」

どっちでもいいっつーの。ていうか俺の後半の発言は無視かよ...。自己中で、人の事なんか考えない奴。九龍ハクはそういう男だ。

「あー、九龍さんだったけ?部長も困ってるんでもう来ないでもらっていいすか?」

「1年か、お前」

「そうっすよ?」

「ほぉ...なかなかいい男じゃねぇか。おい林檎ちゃん、この男抱いていいのか?」

「.....は?アンタ、何言って...ッ!!」

それだけはダメだ。例え相手が3年だとしても、とんでもなく強い奴だとしても、それでも、こいつだけは。
息が荒くなる。心臓がバクバク言ってて、足が震える。情けない、本当に。どうしたって俺は大事なもの1つ守れない。


「じゃあさ林檎ちゃん。お前抱いていいー?」

「な...にを」

「あの熱い夜を、もう一度しようじゃねぇか。なあ?」

「....部長からっ、離れろクソ野郎ッ!!!」

やめろ、やめてくれ。何で、お前がそんな泣きそうな顔してんだよ。いいから、俺なんかが1人犠牲になったって。
まだその小さな体で、必死に俺を守ろうとしてくれる彼が、どうしようもなく愛しくみえて、綺麗で、俺はキスをした。

「...?ぶ、ちょ」

「間抜け顔だな、本当。....九龍さん、こいつに一生手ぇ出さないんなら、俺を抱いてもいいっすけど」

「へぇ?というかその前に言い方がダメだなぁ。どーするんだったかな?あの夜に散々教えたろ?」

あの夜あの夜って...本当うるさいな。
熱い夜なんかじゃない。家に帰ろうとしたら突然に襲われた。俺はまだ2年になりたてで、泣いてばっかだった。快楽じゃなかった。ただ気持ちが悪かった。

「九龍様...どうかこいつには一生何もしないでください。
.....あと、俺を....どうか、抱いてください...」

「っふ、ははは!まあお願いなら聞いてやるのが先輩だもんなぁ。あの1年はなんも言えねぇだろ?」

「部長、やめろ!!おいお前もだよ!部長に何すんだ!」

「....っ日南!部長命令だ...、だまれ」

「....部長...?」

そんな悲しい顔しないでくれ。
俺はまた、日南にキスをした。熱っぽくて、泣きたくなるくらいに、悲しいキスだった。

「よーし、それじゃあ行くか!」

「はい...」











(悲しい悲しい正義のヒーロー)









end

なんだこりは


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