BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】
日時: 2016/10/23 20:05
名前: 朝倉 (ID: m.NeDO8r)

簡単に説明します。

普通の日常に退屈を感じていた青年が、変な老人と知り合って、勧められた世界に好奇心を抱いて、二文字の返事によって、そこへいく。
もう一つの世界であるパラレルワールドへ着いた青年は能力を持っていて……というお話です。

よろしければ閲覧していってください。

2016.10.21 閲覧数200突破!ありがとうございます!

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.28 )
日時: 2016/10/12 22:57
名前: 朝倉 (ID: j1BtfBJW)


「…あの、榊さん…怒ってないんですか?」

見るだけを約束としていたが、守れなかったことに対して普通なら叱ったり呆れたりするものだろうと考えていたが、榊さんは笑みを浮かべていて、恐る恐る聞いてみると、榊さんは軽く首を横に振った。

「いいえ、怒ってないですよ。元々、見せるだけでは貴方達も満足しそうにはないし、これは次にする計画には必要ですからね…」

不敵に笑う眼には何が映っていたのかは見れなかった。次の計画ってなんだ、と眉を寄せて考える。

大吉も同じことを考えているようで、斜め後ろから唸り声が聞こえた。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.29 )
日時: 2016/10/23 20:19
名前: 朝倉 (ID: m.NeDO8r)


「さて、ではその怪我のことについて、詳しく聞かせてもらってもいいですかね?」

「え?あ、はい」

近くの椅子に座って足を組んだ榊さんは真面目な顔をして話の続きを促した。
俺は店で会った女性が綺麗出会ったこと、それに動揺して怪我をしてしまったこと、逃げ出した時にぶつかったこと等、先程遭った出来事を1から10まで詳しく話した。

「……で、見たら血は付いてたけど、傷跡が無かったって感じですね…」

「俺、最初ヨータが治したのかと思ったぜ?!」

俺が話し終わって榊さんを見ると俺と榊さんの間に大吉が自分の気持ちも分かってほしかったのか割り込んできたが、榊さんは顎に手をつけ考えている様子で、何か分からないところは話の最中にあったか自分の言ったことを頭の中で読み上げてみる。
顔を上げた榊さんが眉を寄せて困った表情をして言った。

「…もしかして、治癒能力者を見ていないのかも、しれませんね…」

「……え?」

俺は、心のどこかであの店にいた時、誰でもいいから周りの人の顔を見ておくべきだったのだと後悔した。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.30 )
日時: 2016/11/04 10:07
名前: 鈴木洋太 (ID: AqXcO3ws)

「神ってのは卑劣だとは思わないか?」

その言葉は、部屋に響いた。俺達3人の声ではなく、部屋に入って来た人物の声で、3人とも出入り口扉へ目線を向ける。
そこには腕を組んで扉を背もたれにして立っている石井がいた。

石井の姿を確認すれば、先程の言葉を思い出し、どういう事かと眉を寄せる。

「神ってのは容姿の美しい者ばかりに能力を渡した。気に入った者には2つ。そんなにキレイだと思わない平凡な奴らには1つ。人間は何かしら能力がある。だが、それを100%使い切ることの出来る奴は奴は極僅か。俺達は倍使えるように神にされただけだ………何かと引き換えに、な」

石井は部屋中をぐるりと廻るように歩きながら話した。俺は納得出来た。元に石井は童顔ではあるが綺麗な顔。榊さんも俳優やってても可笑しくない顔立ち。“2つ能力を持ってる者は整った顔立ちで美しい”ということは仮説では無いのだろう。

石井が最後にボソリと言った言葉に何か胸の当たりに引っかかるものを感じた。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.31 )
日時: 2016/11/08 00:04
名前: 鈴木洋太 (ID: P4RGPyNJ)

暫く榊さんは、石井に、いや石井様?に呼ばれて二人で話をしていた。
話が終わると、石井様は、俺と大吉の方へ来て、言った。

「貴様らが見た店の店員は美人だったのか?」

「えっ……ま、まぁ、ちょっと鼻血出そうなぐらい色気があって…ブッ」

「俺は何ともなかったぜー?普通よりは綺麗だとは思った」

聞いてきた石井様に店員を思い出して鼻の下を伸ばすと隣から大吉に殴られた。強過ぎて床に伏せてしまう。大吉は何事も無かったかのように言って、石井様は俺をガン無視して考え込む。

「貴様らには頼みがある。これで能力者だと思う奴を片っ端から撮れ。出来ることなら能力を発揮させろ」

俺がゆっくり起き上がると、石井様は榊さんから受け取った一眼レフを大吉に手渡した。
命令と共に。それだけ言うと石井様は部屋を出ていった。榊さんも軽く頭を下げて石井様の後について行った。

Re: パラレルワールドへ【オリジナル/BL含/異能力】 ( No.32 )
日時: 2016/12/01 08:34
名前: 朝倉 (ID: caCkurzS)

あんなこと言われたけど、どうすればいいんだ?

大吉を見れば、大吉は渡された一眼レフから目を離さないでいた。

「…大吉?」

「やろう!ヨータ!俺らで敵の能力者見つけるんだ!」

「え?あ、ああ。うん。」

心配になって声をかければ顔を上げた大吉は元気な声とキラキラと光らせた目を俺に向けて言ってきた。俺は少したじろいだ。が、すぐに了承の返事を出すと、大吉は、頷いて俺にここで待ってろと言うと部屋を飛び出して行った。

暫くして帰ってきた大吉は、小さな鞄を持って来た。それを見つめると、俺に見せつけるように前に出して「この中にカメラは入れた」と言った。
出かける準備が出来たようで早速先程の店へもう一度行く為に、石井様の屋敷から出た。


Page:1 2 3 4 5 6 7



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。