BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【完結】百合(GL) 短編(?)集
- 日時: 2025/05/09 21:38
- 名前: 有夏 (ID: KskuKnLt)
初めまして、有夏と申します!
このスレは私がふと思い付いた内容の百合(GL)をさーっと書いていく物です
何かが突然始まって突然終わるかもしれないです
・一応百合(GL)のつもりでも、どっちかの一人称が「ボク」だったりする場合があります
・キャラクター紹介はプロローグの後に決めました
・一つ目の作品と次の作品の物に基本的、繋がりはありません
・続編やアナザーストーリー、サイドストーリーの場合は明記します
・【短編(?)集】なので、色々な物が詰まってます
こんなので良かったらパラッと見ていってくださーい!
気付いたら結構な閲覧数に……感謝感謝です!
これからもどうぞよろしくお願いします!
お知らせ>>76 >>77
《目次》
1『私はキミの』>>1 >>3-21(終) キャラクター>>2
シリアス?
※↑この小説は大人小説カキコのとある雑談スレに私が別名で投稿した歌詞が元になっています。
2『真実の愛とは?』>>22 >>24-42(終) キャラクター>>23
シリアス?
3『真実の愛とは? スピンオフ』>>43 >>45-52(終) キャラクター>>44
シリアス?最後ちょっと甘い
4『銀竜草-ギンリョウソウ-』>>53 >>55-68(終) キャラクター>>54
シリアス?ミステリー?ファンタジー?※一部流血有
5『ほのぼのしそうな話-アリムラ荘の日常-』>>69 >>71-75(終) キャラクター>>70
ほのぼの?
- Re: 百合(GL) 短編(?)集 気紛れ更新 ( No.23 )
- 日時: 2017/03/11 09:35
- 名前: 有夏 (ID: JkVnDcbg)
『真実の愛とは?』
キャラクター紹介
(本編終了後に一言あとがき的なものを入れるか迷ってます)
浜岡 咲楽(はまおか さくら)
年齢:17歳 誕生日:4月10日
容姿とか:少し色の薄い黒髪、ショートカットでボーイッシュ。日焼けはあんまりしない(外に出ないから)。身長は163cm。運動をあんまりしないが、腕力は同い年の女子よりある。ボクっ娘だが、外では"私"使ってる。結構口調も男っぽい所がある。ギターは得意だけど好きではない。読書家。高校2年生。弟であり妹の陽向がいる。
篠田 有沙(しのだ ありさ)
年齢:16歳 誕生日:11月9日
容姿とか:腰までの髪を伸ばしててストレート。前髪ぱっつん。茶髪(染めた)、地毛はダークブラウン。身長156cm。運動は好きだけど体調が優れない事が多く、体育の授業は大半休んでいる。本はあんまり読まない。基本一人称は"私"だが本当は(一人の時や家で家族の前などでは)"アリサ"。言動がたまに幼い。小学5年生(11歳)の妹がいる。高校1年生。
東根
年齢:?? 誕生日:9月8日
容姿とか:見た目は20代半ばだが古い事も知っていて年齢不詳。下の名前は他の教師(2、3人)と浜岡家の人間ぐらいしか知らない。下の名前を呼ばれるのをとても嫌う。保健室でわりと居留守を使っているがクビにはならない。理由としては表面上本当の体調不良者だけしかベッドを使わせない、となっている。口が悪かったりもするが、怯えてたり緊張してる相手に対しては物腰が柔らかい。
浜岡 陽向(はまおか ひなた)
年齢:16歳 誕生日:2月28日
容姿とか:常に肩までの黒髪をポニーテールにしている。日焼けはしない(体質と、屋内に居ることが多いから)。身長は168cm。あんまり身長が伸びなくなってきた。女子バスケ部に入っている。前髪は流してる。一人称は家でも外でも"ヒナ"。溺愛する彼女あり。中学の頃からバスケ部だったが、中2までは咲楽と同じくショートカットだったが、彼女がポニテが好きで「伸ばす」といい始め、今の髪型になった。本は読んだら眠くなるタイプなのに頭はいい。高校2年生。咲楽の弟であり妹。
泉 藍花(いずみ らんか)
年齢:16歳 誕生日:10月3日
容姿とか:淡い栗色の髪(地毛)をミディアムボブにしている。日焼けするとすぐ黒くなるため、日焼け止めを欠かさない。身長160cm。中1の二学期後半の頃から陽向と付き合っている。ポニテの女子が好き。陽向の事が大好きだが、陽向を束縛するのが嫌で冷たい態度をとる事もしばしば。それでも陽向が受け入れてくれるからついつい甘えてしまう。実は前に「ミディアムボブの子って可愛いよね」って陽向が何気なく言ったことで今の髪型になった。高校1年生。年の離れた姉がいる。
- Re: 百合(GL) 短編(?)集 気紛れ更新 ( No.24 )
- 日時: 2017/03/05 16:09
- 名前: 有夏 (ID: U9CqFAX7)
『真実の愛とは?』
Episode.1:体調不良-Side:有沙-
新しい高校に編入して1週間。
耐えきれないほどの頭痛、貧血、目眩に襲われて保健室を探してフラフラと歩いていた。
結構敷地とかが広い所為で校舎も広い。
迷ってしまった。
今は考える事さえも難しく、壁を伝いながらフラフラと歩を進める。
ぼんやりとする視界の中で人影を見つけた。
「あの……すみません……」
保健室の場所を知ってるだろうか。
声を出すのが辛い。
お腹に力が入らない。
「ん、私?」
振り返ったその人は、ショートカットの女子生徒だった。
雰囲気的に先輩かな。
アリサは彼女の応えに頷く。
「保健室って何処ですか……?」
聞こえたかな?
声が出なくてちゃんと伝わったかどうかが不安だ。
伝わってるのならせめて保健室の場所だけでも教えてほしい。
「おいで、こっちだよ」
彼女は優しく応えてくれた。
アリサの背中にそっと手を回して、有沙のペースに合わせて保健室へ案内してくれるらしい。
それから何分後かに保健室に着いたらしくて彼女がドアをノックする。
「…………」
返事はない。
先生、いらっしゃらないのかな……
頭痛と目眩が急げに酷くなって、耳鳴りまで聞こえる。
彼女は何か言ったらしいけど聞き取れなかった。
「あ、の……ぁ————」
意識が、遠退く。
「————?!」
彼女の驚いた表情が最後に見えた。
- Re: 百合(GL) 短編(?)集 気紛れ更新 ( No.25 )
- 日時: 2017/03/05 16:08
- 名前: 有夏 (ID: U9CqFAX7)
『真実の愛とは?』
Episode.1:体調不良-Side:有沙-(続き)
最近、体調が良くならない。
頭がくらくらして、立ってるのが辛かったり。何度か意識を失ったこともある。
低血圧だし、目眩とか吐き気とかもする。
今日もまた、倒れちゃったみたい。
7時間は寝てるのに、眠いし。変な夢見るし。
怖いよ……
「……っ…………ん……」
ゆっくりと、意識が覚醒した。
白い天井で、病院みたい。
ここは何処だろう……?
アリサ、さっきまで何してたっけ……
「……起きた?」
意識がぼんやりとしてる時に、側から声を掛けられた。
聞きなれない声。でも、何故だか落ち着く声。
視線を声のした方へ向ける。
「えっ、あ……っ、さっ、きの……」
そこにはショートカットの女子生徒が居た。
彼女の顔を見てさっき自分が倒れてしまったのを思い出した。
ビックリして体を起こそうとしたら体が重くて出来なかった。
「ん、無理に体起こさなくていいよ。疲れてるんでしょ?」
そっと優しい言葉を掛けてもらって心臓が跳ねた。
「……ああ、起きた?」
気怠げな女性がカーテンから顔を覗かせ、アリサと目が合う。
「ぁ……先生……ですか?」
今度は慎重に半身だけを起こす。
すると、左手に違和感があった。
何だろうと視線を下げるとアリサがショートカットの子の、制服を掴んでいた。
「ぅわぁっ…!」
このままで寝ていたのかと思うと大分迷惑をかけた上に相当恥ずかしい。
っていうかアリサどれぐらい寝てたの?!
授業受けられなかったんじゃ……
「っ、ご、ごめんなさいっ!」
顔が赤くなるのが判り、手を離して俯きながら彼女に謝る。
「……ああ、手? 別にいいよ」
彼女は気にせず手に持っていた本に栞を挟んでを閉じた。
「モテ姫め」
低い声で彼女を揶揄するような言葉が降ってきた。
「気紛れにここに居るだけだし」
彼女は揶揄を無視してアリサにそんな言葉をかけてくれる。
優しい人だなぁ。
「無視か。まあいいや。キミ、名前と学年、クラスをここに記入して」
養護教諭らしき女性にクリップボードとボールペンを渡され、記入する場所も言われた。
見上げると、養護教諭の女性の胸元に東根と書かれたネームプレートがあった。
「あの……私どれくらい寝てました……?」
指定された場所に記入しながら恐る恐るどちらともなく訊いてみる。
「んー? 30分ぐらいじゃない?」
いつの間にか東根先生は視界から消えていて、彼女が答えてくれた。
「っ……30分も、すみませんでした……」
本当に迷惑をかけてしまった。
30分も拘束……
「いいって、別に。私の気紛れで居ただけだから」
名前とかを記入し終わってどうやって渡そうか困ってしまう。
先生を呼べばいいだけ————
「書き終わった?」
先生を呼ぼうとしたら、そう訊かれ頷く。
「貸して、私が渡してくるから」
何て優しい人なんだ……!
ああ、でもこれ以上迷惑はかけられないし……
「え……でも……」
「個人情報見られたくない?」
いやいや、そう言うことではないんですよ!
首をぶんぶんと横に振ると頭がくらっとした。
「ああ、ほら……もう、無理するなって」
貴方はどれだけ優しい人なんですか……
- Re: 百合(GL) 短編(?)集 気紛れ更新 ( No.26 )
- 日時: 2017/03/03 20:33
- 名前: 有夏 (ID: A8w5Zasw)
『真実の愛とは?』
Episode.2:保健室-Side:咲楽-
ボクの制服の袖を握りながら浅い呼吸を繰り返す彼女の側で、ボクはずっと本を読んで過ごした。
30分の間に一冊本を読み終えてしまい、東根から本を拝借。
どうせ読み終わって放置している物だし。
東根の本のチョイスするセンスはいい。ボクの好きな本ばかりが置かれてある。
まあ、ボクの本は今までたったの一度も貸したことはないが。
「あの……名前、聞いても良いですか……?」
今さっき本と保健室利用カードを東根に渡してきて、彼女の居るベッドの側に戻った。
そしたら、恐る恐るといった感じで訊かれ、彼女の顔をまじまじと見る。
「いや、あのっ、嫌だったらいいんですっ!」
不安そうな顔で言われ、別に構わないよと前置きをして名乗る。
「私は浜岡 咲楽(はまおか さくら)。2年だよ」
ボクは人に興味を持たれた事がほとんどないと感じている。
しかも初対面で少し前に会ったばかりの女子に言われるとは珍しい。
「浜岡、先輩ですか……私は篠田 有沙(しのだ ありさ)、1年です……!」
顔色は悪いのに何故か元気な彼女はそうと名乗った。
しかも後輩か。
「ふうん…………有沙って呼んでもいい?」
何となく、これからも関わりを持ちそうだし。
そう訊いてみると彼女は力強く、嬉しそうに頷いた。
そして再びフラッと体が揺れた。
「無理しなくていいって」
苦笑と共にそう言うと有沙も釣られて笑う。苦笑だけど。
「あ、の…じゃあ、私も、咲楽先輩って呼びたい、です……」
上目遣い。うーん、まあ別にいいんだけど……
「先輩ねえ……」
呼ばれなれないな。同級生も先輩も後輩も近づいてこないから。
周りに居る人皆呼び捨てだしなあ……
「いや、ですか?」
別のところに違和感を感じていたのだが、不安そうな有沙を見て小さく笑みをこぼす。
「いいよ、別に。ただ"先輩"って呼ばれ慣れないだけだよ」
そう答えると不思議そうな顔をされた。
どうして呼ばれ慣れないんだろう? みたいな感じ。
- Re: 百合(GL) 短編(?)集 気紛れ更新 ( No.27 )
- 日時: 2017/03/13 08:48
- 名前: 有夏 (ID: .YzEMtko)
『真実の愛とは?』
Episode.2:保健室-Side:咲楽-(続き)
「気にしなくていいのよ。咲楽は友達が居ないだけだから」
有沙と話していたら東根が顔を出してそんな事を言い放った。
こんなボクにでも数人の友達は居るさ。
東根のいつもの冗談か。
「えっ、お友達いらっしゃらないんですか……?」
まあ、基本はこうなる。
まさか養護教諭が冗談をよく吐く人物だとは思わないからだろう。
「居なくはないよ。東根の言葉を鵜呑みにはしない方がいい」
東根の冗談を信じる子が多いのにも関わらず、東根は「冗談だ」と言わないからタチが悪い。
「酷いわね、それじゃ信用が落ちるじゃない。営業妨害よ」
ボクが何も言わなくたって自分で信用を落とすから変わらないだろう。
「何の営業だよ」
呆れて溜め息混じりに突っ込みを入れる。
「ふふっ」
すると、不意に有沙が小さく笑いを溢した。
釣られて、ボクも小さく笑う。
「やっと笑った」
有沙は緊張してたのかずっと笑いを溢すことがなかった。
最初会った時も不安そうだったし、起きてからも申し訳なさそうにしてたし。
「……あ……」
じわっと有沙の目に涙が浮かぶ。
「え?!」
ふと顔を上げると東根が「お前が泣かせた」と言うような顔をしていた。
ボクはなにもしてない。
東根の人相が悪いだけだ。
「っ、すみません……何でか、解んないですけど……胸にじわーって……」
悲しいとか、不快に思ったわけではないのは伝わった。
何となく何かを嬉しいと思ったのも伝わった。
でも、それがどこのポイントなのかが判らない。
「……そう」
掛ける言葉が見つからない。
今までこういうタイプの人は避けてきたから、耐性がない。
困ったな。
側に居たいと思ってしまうから避けてたのに。
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