複雑・ファジー小説
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- 嘘吐きシンデレラ
- 日時: 2012/03/29 09:23
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
さて、ハジメマシテの皆さんも、ご無沙汰してますな皆さんもこんにちは。
桜庭遅咲(さくらばちさき)現、緑川祐という拙い文字書きもどきです。
さて、始めましょうか。
嘘吐きの物語を。
【嘘吐きなシンデレラの末路は?】
★Information【お知らせ】
題名を変えさせていただきました。
皆様のおかげで参照が400を突破しました。
感謝感激です!
返信もやっとこ50です。頑張るぞー。
- Re: 嘘吐きごっこ@オリキャラ募集なぅ&参照100突破感謝! ( No.20 )
- 日時: 2011/04/29 18:17
- 名前: メデューサ ◆VJ1bKKwg2E (ID: iEMeE8vl)
__応募用紙__
名前:霧芭 萩裏
読み:きりば はぎり
性別:♀
年齢:16歳
フェイク中の名前:ドール
タトゥー:黒いバラに絡まれたナイフ 場所は左足
ネメシス:斬り捨て御免目にも止まらぬ速さで相手を切り裂く能力
容姿:白い銀髪に黒いカチューシャ 折りたたみナイフを数百本カバンの中に忍ばせている
その他:フェイクでの望みは通り魔が犯罪にならないようにする事 一人称は「私」常にヘッドホンで音楽を聴いているため小さな声は聞こえない
- Re: 嘘吐きごっこ ( No.21 )
- 日時: 2011/04/30 22:17
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
>>20
キャラ提供感謝します。
なんかいい感じのキャラktkr。
ちょっと性格変わっちゃうかもですが、ご了承くださいな。
オリキャラ受付終了。
- 本編 3-1 ( No.22 )
- 日時: 2011/05/10 20:51
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
「3」
俺だって実は、結構普通の人間。
血に濡れたまま歩きたくもないし
1日で数人分の血なんて浴びたくないのになあ。
★☆
「あぁ、僕は水面(みなも)一応、よろしくね」
…キザったらしい、うざったい、きらっきら。
相手の名前とか正直興味ないんだけどなぁ。
どうせ覚えたところですぐお別れだもん。
だから、俺としてはこの人の笑い方の方が気になる。
…めちゃくちゃ胡散臭い。
内心そう思うけど、これもまた表に出さずに。
「俺、は…灰被り、です。あの、俺、に何か、用ですか?」
おどおどしつつ警戒の色は崩さずに。
「んー?そうだね、単刀直入に言おうかな。負けて?」
パチン、と金髪おにーさんが指パッチンをする。
いいなぁ、実は俺、指パッチン出来ないんだ。悔しい。
とか思ってると、頬に何か冷たいものが当たった。
…雨?
そう思った矢先、目の前に白い霧がかかる。
おいおい、冗談でしょ。めっちゃ冷たいんだけど。
「血に濡れたまんまじゃあれだからね。キレイにしてあげるよ」
また、嫌味っぽいようなキザったらしい声。
正直な気持ち、イラッ。
…っとと、呑気に考え事してる状況じゃないよね、これは。
「…チッ」
小さく舌打ちをして走り出す。
面倒なことに俺のネメシスは相手の顔を見て言わないと駄目らしいので。
ぴしゃり、と水が跳ねる。
あぁ…、もう。
服が濡れる、スニーカーに水が染みる。気持ち悪。
- 本編 3-2 ( No.23 )
- 日時: 2011/05/02 21:21
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
いらいらしながら走り続ける。
一応、解決策を考えながら。
あぁ、もう…視界が悪い。
こんなんじゃ、近くに来られるまで気付けないかもしれない。
「まぁ、しゃーねぇ…今は」
逃げるしかないな。
なんて、呟いてまた走る。
こんな時にアレだけど、やばい。ちょっと楽しいかもしれない。
にやり、と口元が緩んだ。
…あぁ、腹減った。
肉体が無いのに腹が減るなんて妙だなぁ。
「…?」
一瞬、なんか妙なもんが見えた気がした。
「……」
いやいやいや、見間違いじゃねぇ!?
何自分の胸をナイフで刺そうとしてんの、あの人。
無意識に、足がそちらへと向かっていく。
「あの、何してるんですか?」
「…?」
きょとん、として俺のほうを見るおにーさん。
…いや、何してるんですか、は貴方のセリフですね。
何で他人の自殺(?)を止めちゃってんの俺。
「…あ、スイマセン」
我に返って一歩下がる。
「あー…ううん、ごめんね。止めてくれてありがとう」
そう言ってホントに自殺しようとしてたらしい茶髪のおにーさんはふにゃり、と笑った。
…あー、駄目だ。こういう笑みって苦手。
だって、笑ってるんだもん。
- 本編3-3 ( No.24 )
- 日時: 2011/05/10 20:51
- 名前: 桜庭遅咲 ◆ilG1GceQB. (ID: khvYzXY.)
「…いえ、雨ん中ナイフ見てボケッとしてる人を見れば気になりますからね」
ヘラ、と誤魔化すように笑う。
うん、この人にはオドオドよりもこっちのがいいな。
おにーさん、ふんわり系だもんね、見たところ。
そーいや、ナイフどうしたんだろ?
なんておにーさんの手元を見ればさっきまで握っていたナイフを腰のショルダーっぽいのに仕舞ってるとこだった。
…あれ、もしかして。もしかしなくても
「戦う気なし、ですか?」
いけね、失言かも。
じゃぁ戦おうか!とかなったらイヤだなぁ。
「うん、戦わない。出来れば血って見たくないから。」
甘いかな?なんていってる時点で甘いと思う。
「あ。僕は蜃気楼(ミラージュ)よろしくね!」
おにーさんは新学期に挨拶するノリで言った。
何この人、超フレンドリー。
「俺は、灰被りです」
ぺこり、反射でお辞儀。
てかさっきから雨が容赦ない。濡れ鼠だ。
風邪ひく、冗談抜きで。風邪ひく肉体持ってないかもだけど。
「灰被りくーん?どこにいるのー?」
うわぁ、遠くからさっきの金髪のおにーさんの声が聞こえた。
正直やめて欲しいなぁ。
ストーカーかよっていう。
というか、見失ったら他の奴探す方が効率いいと思うんだ。
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