複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
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- .。○天魔の鎖●.. 参照400突破、ありがとうございます!
- 日時: 2012/05/05 23:08
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
- 参照: http://ameblo.jp/reimu77/image-11238124246-11946281707.html
汽水を知っている人は【おはこんばんちわ】←
汽水を知らない人は【初めまして】
汽水と申す者でござる。
今回の小説は前半コメディで後半ダークな物語です。
注意
この小説には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれる可能性があります。
そういうのが苦手な人は今すぐ戻るを連打してください。
某ゲームを参考にさせていただいてる所があります。
自己満足です[岩陰]・ω・` )
みゅーじっく*
>>13 戦闘用BGM
>>37 番外編用BGM
いらすと*
>>0 表紙絵
>>15 ナナ&リュウセイ(蓮華様作)
>>39 ナナ(自作)
>>49 ナナ(キネリ様作)
きゃらくたーそんぐ*
>>52 ナナ
>>22 リュウセイ
きゃらくたーぼいす*
>>69 >>70 ナナ・アニス
>>68 スモモ・シュノール
>>71 リュウセイ・ラザーノ
>>72 サイト・ミーロ
>>75 全員
もくじ*
>>55
神様*
○リナ様
○梨花様
○松岡 リア様
○愛河 姫奈様
○六花様
○ゆぅ様
○ミルクチョコレート様
感想をくれた人*
>>61 棋理様
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.2 )
- 日時: 2012/04/30 01:21
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
キャスト*敵
レイ・ロイスコ ♂
年→不明
容姿→青いライオン
服装→ベージュの貫頭衣
武器→二刀流
補足→闇の組織 ナナを狙っている
コク・ベロワ ♂
年矢→不明
容姿→黄色のライオン
服装→黒の貫頭衣
武器→ハンマー 拳
補足→闇の組織 レイのパートナー
ザン・ピア ♀
年→23
容姿→紫の霧に囲まれている
服装→〃
武器→杖
補足→闇の組織のボス
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.3 )
- 日時: 2011/11/09 17:04
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
用語集
・ティアル
この世界全体の名前
・イルーム
ナナ達が住んでいた森
・スパティル
この世界で一番大きな都市
リュウセイが住んでいた。
・リクア
星や月を祭る村
スモモ達が住んでいた。
・ヘルボ
盗賊達のたまり場。
サイトが暮らしていた。
・竜族
竜に変身する能力を持つ。
天魔族と手を組んでいたが、ある竜族が天魔族を殺し、血を飲んでパワーアップしてからは決裂していた。
今は絶滅しているらしい。
・野良族
動物が擬人化したような種族。
スモモやサイトはここに属し、ウサ耳や尻尾が生えている。
・飛空族
天空の民
雲の上に住んでいるらしい……。
・天魔族
世界でもっとも脅威な存在。
性格的傾向はロボットのように冷静沈着、命令されれば何でもする。
今は絶滅しているらしい。
特徴⇒羽が生えており、片方は白 もう片方は黒
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.4 )
- 日時: 2012/05/02 17:34
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
- 参照: http://1st.geocities.jp/muma2015/itsuki/jumon.htm
プロローグ
私の大切なものは 消えて
私を縛るものは 消えなくて
こんな理不尽なこの世界を 無知ながら生きてきたんだって
そんなのを知るのは 少しあとで
それではもう 手遅れだって
事実を知ったの すべて
大切な物を探す日々の中で 仲間と出会った
すごく満たされた時間 こころもからだも
それがずっと続けばいいなって
思っていたの
すべてを知った ある日
終わりも知ったの 私
そんな理不尽な鎖に 縛られる天魔だって
こんなのを知ったら 駄目で
このままを続けるのはもう 駄目で
どんなことを考えても 何も変わらない
縛られた鎖の 解けない呪縛
それが消えれば きっと私は
でもさ
この理不尽な世界は 冷たくて 残酷で
ここはそんなに 君に優しくなんかできていないよと
そう言いたいの
けれど
そんな事を思ってしまうあたり
私も私
__
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.5 )
- 日時: 2012/05/02 17:48
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
第1話 すべてはここから始まった
「待ってよ兄ちゃん!!」
「ナナー、早く来いよー」
「アルスも早過ぎ!!」
目の前にいると思ったら10m先にいる兄ちゃんとアルス。
この人達、本当に足が速すぎです。
……ああ、自己紹介がまだでしたね。
私はナナ・アニスです。
兄ちゃんとアルスと一緒に森に暮らしています。
「足速ッ!!」
兄ちゃんはチーターだしアルスは50m2秒で走るし……。
こいつ等人間じゃねえよ!!(一匹は本当に人間じゃないしね)
「あったあった……。」
桃がなっている木が高台に一本だけある。
兄ちゃんとアルスと私はそこへ向かっていたのだった。
「ぜぇぜぇ……。」
既に息切れ状態のナナと、平然としている兄ちゃんとアルス。
「大丈夫か?」
「心配するゲホゲホなら……歩け!!」
途中で咳き込みながら言った。
「あはは、ごめんごめん。」
笑いながら謝るアルス。
ああっ、もうっ!!
「お前の大好きな桃だぞー」
「兄ちゃんさっすがー!!」
「「(扱いやす過ぎる件について)」」
私は桃にかぶりついた。
甘い味が口に広がる。
あー、美味しい……。
食べながら自己紹介の続きおば。
私は兄ちゃんやアルスの本当の兄妹ではありません。
昔、命令を受けた私が崖周辺をうろついていた時に偶然拾われたのです。
—回想—
ナナは、7歳だった。
「あー、お前なんか買うんじゃなかった!!」
人身売買なんかで私を買うからだ……。
バシッ バシッ
殴られて蹴られる。
もう既に腕や足は痣だらけだった。
でも、大丈夫。
全然痛くないもの……。
だって私は機械同然だから……。
「サッサと谷に行って例のアレ取ってこいよ!!」
ご主人様が私を怒鳴りつけた。
何で抵抗もしていない私を怒鳴るのだろうか……。
「分かりました。」
お辞儀をし、サッサと谷の方向へ歩き出す。
「なんだアイツ……気味が悪い。」
私は機械だって言ったじゃない……。
だから、言いつけられればなんでもするし、嫌だなんて一言も言わない。
それが私の仕事。
—谷—
例のアレは見つからない。
夜になっても見つからなかった。
「…………」
『おい』
木の上から声がした。
「……誰だよ」
『ルッツ・スリナッチ』
「私はナナ・アニス。
お前はこんな時間にこんな所にいるってことはゴロツキか……。」
「そうだ」
木の上からゴロツキが降りてきた。
輝く黄色の長い髪を降ろした紅い目のチーター。
……野良族だ。
「お前こそこんな時間にこんな所に「言いつけは守る。それがポリシーよ。」
ゴロツキの言葉を遮り、私は言った。
「はあ?」
「持ち主の命令は絶対よ。
例えば人を殺せと言われれば殺すわ。」
「……お前、うちに来ないか?」
何を思ったか突然ゴロツキがそんな事を言い出した。
「いいわよ」
あっさり私が返事をしたのでゴロツキは驚いた。
「そんなあっさりだとは思わなかった。」
「私は誰の手に渡ってもよいのです。
持ち主様。
なんなりとご命令を。」
ナナが急に敬語になり、さらに驚くゴロツキ。
「じゃあ……森にいくぞ。」
「かしこまりました」
森は谷を越えればすぐそこだ。
ナナは谷を飛び越え、ゴロツキの方を向いた。
ゴロツキは驚きのあまりひっくり返ってしまっていたのである。
「こいつ……谷の溝が30mはあるのを軽く……。」
「持ち主様はお飛びになられないのでしょうか。
何なら私がお運びします。」
「い、いや……いい。」
ゴロツキも谷を飛び越えた。
これからの新生活の幕開けだった——……。
—回想終わり—
「何個食ってんだよ!!
もう行くぞ!!」
桃を20個ほど食い散らかしていると、アルスに怒鳴られた。
「まだ食べた「か・え・る・ぞ(怒)」
「はい……。」
アルスが怖すぎておとなしくアルスの言うことを聞くしかないナナだった……。
_______________________________________________
ルッツの影が薄すぎる……。
主人公の名前はほとんど『なな』か『ナナ』なのです。
ななって名前気に入ってるんです。
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.6 )
- 日時: 2012/05/02 17:52
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
第2話 平和(?)っていいな
家に帰ると、知らない男がいた。
ほぼ間違いなく空き巣だろう……。
みんな食べる物に困ってるんだから。
「こらあっ!!」
兄ちゃんが空き巣を怒鳴る。
「俺等だって食糧が足りてないんだ!!
それなのに盗むなんて……。」
「兄ちゃんも前はゴロツキだったよね?(ボソッ」
ナナが何気なーく毒舌を吐く。
「察してやれよ……(ボソッ」
アルスがナナを諭す。
「うっ……。
とにかくっ!!
二度とこういう事はするなよ!!」
空き巣は帰って行った。
絶対またやるよな……。
「空き巣さん!!
今度やったらマルルーモで殺すよー」
「ひっ」
空き巣は逃げて行った。
マルルーモは最強の闇魔法だからなあ……。
っていっても私はルーモしか使えないけど……。
「兄ちゃん、本当に食糧少ないねえ……。」
「しょうがねえだろ……。
地主が持ってっちまうんだからよ。」
「地主は税金だとか何とか言って持ってっちゃうんだよね……。
あーあ……私もイルームの奴のところに働きに行って飯食わせてもらおうかなあ……。」
「……ナナ」
「……分かってる。」
「あんな奴の所へ行ったら、昔に戻っちまうぞ。」
「……うん。」
アルスは訳が分からないという顔をしている。
しょうがないよね。
アルスと私が出会ったのは……私が拾われた1年後だもん……。
—回想—
家で兄ちゃんを待っていると、兄ちゃんが帰ってきた。
隣には薄紫色の髪を後ろで縛った男の子がいる。
紫の目は虚ろで光が宿っていない。
「兄ちゃん?
誰? その子。」
まるで……昔の自分を見ているようだ。
「そういや、名前聞いてなかったな……。
名前、なんてーんだ?」
「……今はアルス・セリーニだよ。
俺、買われるたびに名前変わるから。」
アルスは淡々とした口調で言った。
人身売買、か……。
やっぱり昔の自分を見ているみたいだ。
「兄ちゃん、アルスを買ったの?」
「いや……そのへんうろついてたから……。」
昔の自分じゃん!!
過去に戻った気分だよ……。
「アルス、私はナナ・アニス。
これから宜しく」
「よろしく……。」
—回想終わり—
「でもさ、変な生き物とか現れてないからいいじゃーん」
「たしかに……。」
「空き巣とかいるけど……平和(?)っていいな」
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