複雑・ファジー小説
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- .。○天魔の鎖●.. 参照400突破、ありがとうございます!
- 日時: 2012/05/05 23:08
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
- 参照: http://ameblo.jp/reimu77/image-11238124246-11946281707.html
汽水を知っている人は【おはこんばんちわ】←
汽水を知らない人は【初めまして】
汽水と申す者でござる。
今回の小説は前半コメディで後半ダークな物語です。
注意
この小説には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれる可能性があります。
そういうのが苦手な人は今すぐ戻るを連打してください。
某ゲームを参考にさせていただいてる所があります。
自己満足です[岩陰]・ω・` )
みゅーじっく*
>>13 戦闘用BGM
>>37 番外編用BGM
いらすと*
>>0 表紙絵
>>15 ナナ&リュウセイ(蓮華様作)
>>39 ナナ(自作)
>>49 ナナ(キネリ様作)
きゃらくたーそんぐ*
>>52 ナナ
>>22 リュウセイ
きゃらくたーぼいす*
>>69 >>70 ナナ・アニス
>>68 スモモ・シュノール
>>71 リュウセイ・ラザーノ
>>72 サイト・ミーロ
>>75 全員
もくじ*
>>55
神様*
○リナ様
○梨花様
○松岡 リア様
○愛河 姫奈様
○六花様
○ゆぅ様
○ミルクチョコレート様
感想をくれた人*
>>61 棋理様
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.32 )
- 日時: 2012/02/28 23:12
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
第18話 リュウセイの過去
縄を解いた私達は、真っ暗な闇の中を進んでいくこととなった。
途中、所々水溜りが何故かできており、踏むたびにピチャピチャと音が鳴った。
それに加えて、時々呻き声がする。
それが不安を煽り、私の精神状態はギリギリだった。
ただでさえ拉致されているというのに……。
こんな時、杖があれば光を照らせるのに、と思う。
「りゅ、うせい……」
「どうした」
「見えるの? 周りが……」
「見える。
見えなくていい者達まで、俺の眼には映る。
お前も、聞こえるだろう。
見えなくても、聴覚は反応する。
呻き声、それはここで死んだ奴等の声だ。」
「……怖いよ」
「怖いなら、最初からこんな所までくる必要なかったんじゃないのか。」
「でも、兄ちゃんとアルス、心配なんだもん……。」
「死んでたら、どうするんだ。」
「——え?」
歩きながらリュウセイにそんなことを訊かれた。
「その、兄ちゃんとアルス? とかいう奴が……もし死んでたら。
お前はどうするんだ。」
「……そんなこと考えたことなかったよ。
兄ちゃんとアルスは生きてる。
その確信があった……。
なんの、根拠もないのに。」
「それで俺を振り回してるのか。
冗談じゃないな。」
フッとリュウセイは笑った。
「でも、何も根拠もないのに……。
走り続けるなんてな。
そういう奴は嫌いじゃない。
昔の俺もそうだったから。
俺には昔、死ぬ覚悟を持ってまで追いかけていた奴がいた……。」
—回想—
あの日 見たんだ
大空を飛ぶ、紅い龍の姿を——……、
俺は一人、山の頂上に建っている家に住んでいた。
まだ幼かったというのに……。
いつもいつも空を見上げていた。
そこには色んなものが見えた。
形の変わる白い雲、海の青色を流し込んだ様な青い大空。
絵本で見たような、龍がいつか現れるのではないかと俺は信じていた。
— 竜 族 は も う 息 絶 え た と い う の に —
「おばちゃん、またあの本貸して。」
「おやまあ……リュウちゃんはあの本が本当に好きなんだね。」
よく麓に降りていき、図書館で神話≪紅い龍≫を借りた。
何度読んでも飽きない。
「その本、リュウちゃんにあげるよ。」
「!? いいんですか……」
「その本も喜んでるよ。」
「ありがとうございます。」
頭を下げ、図書館を出た。
すると周りに子供が集まってくる。
「リュウセイ、またその本借りたのか!?」
「本当に龍なんて信じてるのかよ〜……」
「もう絶滅しちゃったのよ?
理解できる?」
煩わしい。
信じていて何が悪いんだ。
「俺は、龍はまだ生きていると思う」
「「「馬鹿でーい!!」」」
その場にいた皆が俺を馬鹿にする。
俺は無視し、家に戻った。
「何が馬鹿だ、お前ら全員マザコン(ファザコン)のくせに。」
この本に出てくる紅い龍『ソル』
ソルは太陽の龍だ。
他にも炎 水 草 月 闇 光
その龍達の力を併せ持つ龍……七色の龍と呼ばれる龍。
それを探しに行くソルは、本物の太陽になりたい。
龍にも心はある。
輝く、光の心が——……。
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.33 )
- 日時: 2012/05/02 22:26
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
第19話 紅龍と虹龍
「そして紅龍と虹龍は、会えたわけだ。」
「紅龍は願いを叶えて、本物の龍になれたの?」
「なれなかった」
「え……」
物語上おかしくないかそれ。
「虹龍は、自分が龍だと知らなかった。」
「どういうこと!?」
「人間の姿をしていたんだ、虹龍は。」
「……そうなんだ」
バッドエンド、か。
それにしても何で虹龍は自分が龍だって知らなかったんだろう。
暫く黙り込んで歩いていると、紫の光が見えてきた。
「……光」
行ってみると、祭壇があった。
そこには七色に輝く……光。
隣には杖。
「私の杖だ!!」
杖が見つかって喜んでいると、リュウセイが、
「俺の、力の結晶。」
と言い、七色の光を掴み、胸に押し込んだ。
リュウセイの中に光が吸い込まれていく……。
その光景があまりにも美しい。
鮮やかな七色の光がリュウセイの中に入っていくのが……とてつもなく美しかった。
何故……、私の目にはこんなにも美しく映るの?
『いたか?』
『いや、いない』
……あの声!
ライオン達の、声……。
「ライオン達がきたんだ」
「……どうしよう」
「逃げる。」
リュウセイが私の腕を掴み、走り出した。
『出口が分かるの?』
『ライオン達にバレちゃうよ』
そんなことはどうでもよかった。
とにかく逃げなければ、私達に生きる道はない。
走って走って、日の光が見えてきた。
私達はそのまま走り、外へ出た。
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.34 )
- 日時: 2012/03/23 09:26
- 名前: 梨花 (ID: 1kkgi9CM)
冒険系ですね?!
おもしろいです!!!!!
アルス好きですね〜
頑張ってください!!!!
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.35 )
- 日時: 2012/03/23 16:02
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
>梨花様
コメントありがとうございます♪
アルスは後半いっぱい登場する予定なのでまた見て行ってください!
- Re: .。○天魔の鎖●.. ( No.36 )
- 日時: 2012/03/24 03:15
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 1EjfiyJS)
番外編 平穏
(台本小説・会話文なう。)
ナ「……リュウセイ?」
リ「なんだ?」
ナ「ゎ、私!!」
リ「だから何だよ。」
ナ「リュウセイが……」
リ「俺が好きか、そうかそうか。」
ナ「Σ」
リ「えΣ 図星!?」
ナ「うん……」
リ「……俺はナナのこと。
嫌いじゃ、ない。」
ナ「マジですか!?」
リ「……単刀直入に言う。
好きだ。」
ナ「……(嬉し泣き)」
リ「……大好き。」
ぎゅぅ
ナナとリュウセイは抱き合ったのでした。
めでたしめでたし
—舞台裏—
ア「いいんだ、ナナが幸せならそれで」
アルス、セリフ言いながら号泣。
作「ほら……涙拭けよ。」
ア「うん……」
※本編にはこんな要素ないぜ? byみんなの兄ちゃん・ルッツ
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